いわき号
いわき号(いわきごう)は、東京都千代田区と福島県いわき市・南相馬市を結ぶ高速バスである。
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[編集] 運行会社
[編集] 現行経路
※各系統とも、首都高速道路は東京発が宝町出入口より進入、東京行が加平出入口で流出し一般道(都道・国道6号)を経由し終点まで向かう。
[編集] いわき - 東京線
東京駅(発:八重洲南口8番のりば、着:日本橋口) - 東武浅草駅(東京行のみ) - 綾瀬駅(東京行のみ) - (首都高速道路) - (常磐自動車道) - いわき勿来IC - いわき湯本IC - いわき好間 - いわき中央IC - 叶田団地入口 - 平中町 - いわき駅 - ラパークいわき(新常磐交通担当便のみ)
- 開業当初から運行されている路線である。
- 現在は新常磐交通担当便(一部を除く)がラパークいわきまで延長運転されている(いわき駅 - 常交いわき中央営業所間の出入庫回送を利用したもの)。
- 友部SAで10分間休憩する。
[編集] 南相馬 - 東京線(運休中)
東京駅(発:八重洲南口、着:日本橋口) - 浅草駅(東京行のみ) - 綾瀬駅(東京行のみ) - (首都高速道路) - (常磐自動車道) - いわき勿来IC - いわき湯本IC - いわき好間 - いわき中央IC - 広野IC - 常磐富岡IC - 大熊町役場 - 双葉町役場 - 浪江駅 - 原町営業所[1] - 道の駅南相馬
- 東京駅と相双地区(広野町・富岡町・大熊町・浪江町・南相馬市)を結ぶ路線である。東京 - いわき線とは異なり、いわき駅方面には立ち寄らない。
- 友部SA・四倉PAでそれぞれ15分間休憩する。
- 2011年3月11日から運行休止中、運行区間内に福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域を通る以上、再開時期は未定。
- この系統は東武バスの運行便がない。
[編集] 小名浜 - 東京線(運休中)
東京駅(発:八重洲南口、着:日本橋口) - 浅草駅(東京行のみ) - 綾瀬駅(東京行のみ) - (首都高速道路) - (常磐自動車道) - いわき勿来IC - 上中田 - 勿来支所 - 植田駅入口 - 金山 - 早稲田 - 泉駅前 - 泉ショッピングセンター - 宮下 - 小名浜 - アクアマリンパーク
- いわき勿来ICで常磐道を降り、小名浜方面と東京方面を結ぶ路線である。
- 友部SAで10分間休憩する。
- 2011年3月11日から運行休止中、再開時期は未定。
[編集] 運行回数
- 1日39往復(以下3系統の合計。常交・JR・東武各13往復)。
- 東京駅 - いわき間:1日32往復(常交8往復はラパークいわき発着、常交下り2本・上り1本、JR下り11本・上り12本と東武11往復はいわき駅発着)。
- 東京駅 - 南相馬間:1日2往復(常交2往復)。運休中
- 東京駅 - 小名浜間:1日5往復(常交下り1本・上り2本、JR下り2本・上り1本、東武2往復)。運休中
[編集] 歴史
- 1988年(昭和63年)7月 - 運輸省(当時)に路線延長免許申請書を提出する。
- 1988年(昭和63年)10月 - 路線免許を受ける。
- 1988年(昭和63年)11月11日 - 東京駅 - 平駅(当時)間の運行を開始。1日3往復。
- 運行開始当初の停留所は、いわき勿来インター、いわき湯本インター、いわき好間であった。また、いわき好間に駐車場をおよそ150台規模で設置した。
- いわき勿来インター、いわき湯本インターまでは最寄のJR駅(勿来駅および湯本駅)からアクセス路線を新設した。
- 1989年(平成元年)頃 - 1日6往復に増便。
- 1990年(平成2年)7月21日 - 1日9往復に増便。
- 1995年(平成7年)10月10日 - 1日12往復に増便。
- 1998年(平成10年)3月20日 - 1日15往復に増便。高速バス専用「いわき勿来インター駐車場」オープン。
- 1998年(平成10年)9月1日 - リピーターサービス「とくとくスタンプ24」開始。
- 1999年(平成11年)3月 - 高速バス専用「いわき湯本インター駐車場」オープン。
- 1999年(平成11年)11月11日 - 1日18往復に増便。
- 1999年(平成11年)12月1日 - 東京発下り便を便指定に変更。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 1日21往復に増便。
- 2003年(平成15年)5月10日 - 1日24往復に増便。
- 2004年(平成16年)4月15日 - いわき駅 - ラパークいわき間延長(常交便のみ)。東京 - 夜の森線運行開始(常交のみ1日2往復)。
- 2004年(平成16年)10月1日 - 東京 - 夜の森線を浪江駅発着に変更する(北営業所が担当)。
- 2005年(平成17年)4月 - 1日26往復に増便(JR9往復、常交9往復、東武8往復)。
- 2005年(平成17年)4月25日 - 夜の森停留所を廃止。
- 2005年(平成17年)9月1日 - 浅草駅停留所(降車用)を新設。
- 2006年(平成18年)10月1日 - 1日27往復に増便(JR9往復、常交9往復、東武9往復)、終発を1時間繰り下げ。JRバス関東の東京支店担当便がいわき高速支店担当となる。
- 2006年(平成18年)12月15日 - 小名浜発着便運行開始。計1日30往復に増便(うち小名浜便1日3往復。常交、JR、東武各1往復)。東京発下り便が座席指定制となる(高速バスネットでの取扱開始)。
- 2007年(平成19年)6月1日 - いわき発上り便も座席指定制に変更。
- 2007年(平成19年)10月1日 - 時刻改正および増便(いわき発着2往復、小名浜発着1往復)。計1日33往復となる。
- 2008年(平成20年)3月31日 - この日の運行をもっていわき小名浜停留所を廃止。
- 2008年(平成20年)4月1日 - アクアマリンパーク停留所を新設。小名浜発着便はルートを変更し、この停留所が発着場所となる。
- 2008年(平成20年)7月1日 - いわき発着便を3往復増便(計1日36往復となる)。東京駅発の終発を30分繰り下げ、23:30発となる。
- 2009年(平成21年)1月21日 - 浪江発着便を南相馬市(常交観光原町営業所、道の駅南相馬)に延長。
- 2009年(平成21年)7月17日 - いわき発着便を2往復、小名浜発着便を1往復増便(計1日39往復となる)。いわき駅始発が4時に、小名浜行き最終バスが21時40分に。また、いわき発が終日ほぼ30分に1本体制となる。
- 2010年(平成22年)10月1日 - 小名浜発着便に上中田停留所を新設。
- 2011年(平成23年)3月18日 - 同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により運休していたが、この日より特別ダイヤ(1日10往復)での運行を再開。停車地は東京駅・いわき駅のみ、南相馬および小名浜発着便は引き続き運休。自由乗車制。
- 2011年(平成23年)3月24日 - この日よりいわき市内途中バス停(いわき勿来IC~平中町)での乗降扱いを再開。
- 2011年(平成23年)3月26日 - 1日12往復に増便。
- 2011年(平成23年)4月4日 - 1日33往復に増便。一部便のラパークいわき乗り入れと、上り便のみ予約受付を再開。
- 2011年(平成23年)4月28日 - 1日39往復に増便。
- 2011年(平成23年)5月11日 - この日より平日1日33往復、土休日1日39往復で運行。
- 2011年(平成23年)7月1日 - この日より上り便の綾瀬駅・浅草駅への停車を再開。下り便の予約受付も再開。
[編集] 車両
4列シート・トイレ付のハイデッカー車が使用される。大型連休時の応援には貸切車を応援させることもある。
運行開始当初は、各社ともスーパーハイデッカーを使用していたほか、「バス・ジャパン」11号の記述によれば、セルフサービスでお茶も用意されていたという。常磐交通自動車は貸切車を応援に運用することもあった。
- トイレ無し貸切車による増発便については常交、東武によるものが多い。
-
(右)常磐交通自動車の貸切特別車「Super Swan」(ボルボ・アステローペ)が運用に入ったこともある
[編集] 利用状況
近年のいわき号の年間利用状況を以下に示す。2005年度はいわき線の利用者が減少しているように見えるが、これは浪江(現・南相馬)線の開業に伴い、一部旅客がそちらに転移したためであり、合計人員は増加傾向が続いている。
| 年度 | 東京 - いわき | 東京 - 浪江 | 東京 - 小名浜 |
|---|---|---|---|
| 1997年度 | 279,324人 | - | - |
| 1998年度 | 330,881人 | - | - |
| 1999年度 | 362,880人 | - | - |
| 2000年度 | 374,669人 | - | - |
| 2001年度 | 404,766人 | - | - |
| 2002年度 | 407,294人 | - | - |
| 2003年度 | 419,325人 | - | - |
| 2004年度 | 424,604人 | - | - |
| 2005年度 | 408,196人 | 29,428人 | - |
| 2006年度 | 416,499人 | 29,444人 | 7,028人 |
| 2007年度 | 421,345人 | 29,195人 | 33,806人 |
[編集] その他
- 東京駅発下り最終便(23時30分)は発車時刻が遅く、いわき発上り始発便(4時00分)も早い。鉄道はいわき発が5時31分、上野発が21時である。(常磐線特急は2011年4月28日に仮復旧)
- 東武鉄道(開設当時)を参入させるために上りのみ綾瀬駅(後に浅草駅にも停車。但し、浅草駅は東武バスが参加しない他の路線も停車するようになった)に停車するようになる。
- 綾瀬駅停車が首都高の渋滞を回避し綾瀬駅到着時における定時性が確保されたため、結果的にこの停車がいわき号を大きく発展させた要因の一つと考えられる(綾瀬駅で下車する乗客も多い)。
- 以前は上り便は綾瀬駅を出た後再び首都高を走行して東京駅に向かっていたが、首都高の渋滞回避のため現在は一般道を走行して浅草駅を目指している。
- 2000年代以降、増便時東武担当便は新車納入時まで車両が間に合わず、JRまたは常交が代わりに担当するようになることが多い。
[編集] パークアンドライド
福島県内におけるパーク&ライドの先駆けかつ成功例である。
いわき市をはじめとした福島県浜通り地区は自家用車の普及率が高い状況となっていた。このため、いわき号の設定当時から、自動車から乗り換えて高速バスを利用してもらうことを視野に入れていた。運行開始当初は、いわき好間に150台規模の駐車場を設置し、高速バス利用者には無料で利用できるようにした。非常に好評であったが、無料であったことから高速バス利用者以外の駐車が目立つようになり、利用客が駐車できない事態も発生するに至った。また、駐車場が設置されていなかったいわき湯本やいわき勿来では家族による送迎のほか、付近の道路等に駐車して乗車するなどの行為が見られることとなった
これらを解消するため、「駐車システム」の導入と(2009年現在では、いわき好間、いわき中央、アクアマリンパークに導入済み)各停留所付近への駐車場の設置(現在の駐車場設置停留所は下表を参考)を行った。
| 停留所名 | 駐車可能台数 | 設置年度 |
|---|---|---|
| いわき好間 | 128 | 1988年(昭和63年) |
| いわき中央IC | 116、41、100 | 1999年(平成11年)、2008年(平成20年) |
| いわき湯本IC | 90 | 1999年(平成11年) |
| いわき勿来IC | 150 | 1998年(平成10年) |
| アクアマリンパーク | 140 | 2008年(平成20年) |
| 広野IC | 35 | 2004年(平成16年) |
| 常磐富岡IC | 50 | 2005年(平成17年) |
| 大熊町役場 | 30 | 2004年(平成16年) |
| 双葉町役場 | 10 | 2004年(平成16年) |
| 原町営業所 | 25 | 2009年(平成21年) |
| 道の駅南相馬 | 10、日帰りのみ | 2009年(平成21年) |
[編集] 脚注
- ^ 常磐交通観光原町営業所
[編集] 参考文献
- バスジャパンハンドブック15 常磐交通自動車(1995年)
- 運輸と経済、第69巻第3号(2009.03) - 特集新時代の高速バス「新常磐交通株式会社の概況」、高萩孝一