カシオペア (列車)

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カシオペア
専用色のEF510形電気機関車牽引による「カシオペア」(2010年8月20日 東北本線赤羽駅 - 浦和駅間)
専用色のEF510形電気機関車牽引による「カシオペア」
(2010年8月20日 東北本線赤羽駅 - 浦和駅間)
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 特急列車臨時列車
運転区間 上野駅 - 札幌駅
経由線区 東北本線いわて銀河鉄道線青い森鉄道線津軽海峡線函館本線室蘭本線千歳線
使用車両
(所属区所)
E26系客車尾久車両センター
EF510形電気機関車田端運転所
ED79形電気機関車函館運輸所
DD51形ディーゼル機関車(函館運輸所)
運転開始日 1999年7月16日
備考 2010年6月現在
札幌駅に到着する「カシオペア」

カシオペア (Cassiopeia) は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が上野駅 - 札幌駅間を東北本線いわて銀河鉄道線青い森鉄道線津軽海峡線津軽線海峡線江差線)・函館本線室蘭本線千歳線・函館本線を経由して運行する寝台特急列車である。

目次

[編集] 概要

関東地方と北海道を結ぶ寝台列車は、すでに「北斗星」が運転されていたが、1999年7月16日から「北斗星」の1往復にE26系客車を使用するために置き換えた列車である。

[編集] 列車名の由来

カシオペヤ座は、北斗七星と同様に北極星を見つけ出すためによく使われる星座であり、この列車が上野駅 - 札幌駅間を寝台で往復することから、JR東日本は、それにちなんでこの列車名を付与したといわれている。

なお、この列車の構想時には「北斗星」のグレードアップ化の構想もあったことから、「新北斗星」「スーパー北斗星」の通称があったとされている。

[編集] 運行概況

E26系客車は1編成しかないため、下りは上野発火・金・日曜日、上りは札幌発月・水・土曜日のみ運行されている。ただし、ゴールデンウィークと夏季、および年末年始は、曜日に関わらず2日に1本の運行形態を採っている。このため、定期列車ではなく臨時列車となっている。毎年10月下旬から12月上旬にかけては車両の点検・整備のため運休する。

列車番号は臨時列車のため、上りが8010、下りが8009となっている。

[編集] 停車駅

上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 - 仙台駅 - (一ノ関駅) - (盛岡駅) - 函館駅 - 森駅 - 八雲駅 - 長万部駅 - 洞爺駅 - 伊達紋別駅 - 東室蘭駅 - 登別駅 - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 札幌駅

[編集] 担当車掌の所属

[編集] 使用車両・編成

[編集] 客車

2010年3月13日現在の編成図
カシオペア
← 上野
札幌 →
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
Rauchen Verboten.svg     Rauchen Verboten.svg     Rauchen Verboten.svg Rauchen Verboten.svg Rauchen Verboten.svg Rauchen Verboten.svg   Rauchen Verboten.svg
SU SU,DX D A2 A2 A2 A2 A2 A2 A2 A2 L
  • 青森駅 - 函館駅間は逆向き
凡例
SU=A寝台カシオペアスイート
DX=A寝台カシオペアデラックス
A2=A寝台カシオペアツイン
D=ダイニングカー
L=ラウンジカー
Rauchen Verboten.svg=禁煙車
機関車が札幌方面の場合の最後尾スロネフE26
(2008年4月29日 尾久駅 - 上野駅間)

JR東日本尾久車両センターに所属するE26系客車12両編成で運転されている。客車はすべて2階建車両である。編成の向きは1号車が上野方、12号車が札幌方を基本とし、津軽海峡線では編成方向が反転する。12両編成のうち10両が客室であり、座席車はなく寝台車のみの設定である。このほか、ダイニングカー(食堂車)を1両、さらにラウンジカーを1両設定している。寝台はすべてA寝台であり、さらにいくつかの仕様に分けられている。開放式A寝台の設定はない。禁煙車は、1号車・4号車・7号車から10号車・12号車。

全車両A寝台で2人利用が前提であり、一般の列車より寝台料金が高額となるにも関わらず人気のある列車で、現在でも乗車日1か月前の寝台券は、発売開始とほぼ同時に売り切れとなることも多い。なお、空席状況については、カシオペアは臨時列車のためサイバーステーションでは検索の対象外となっているため、代わりにJR東日本のウェブサイト「えきねっと」にて確認できるようになっている(外部リンク参照)。

2000年代初めごろには、1人で「カシオペア」を利用できる「カシオペア シングルユース券」が発売されていた。その後2009年には、2月から4月20日まで、上り列車限定で「カシオペアひとり利用券」が発売されている。

また、展望室スイートの配置の関係で、2006年3月18日ダイヤ改正以降も運転停車ながら青森駅を経由している。

[編集] 客室
カシオペアスイート(展望室)
1号車の車端部に1部屋のみ存在する部屋である。構造は平屋で、寝台定員は2名であり、ベッドのほかに展望部分にリビングスペースを設ける。1部屋のみの設定であり、寝台券の確保は特に難しい。座席番号は、1号車1番。展望室の通路側にある幅60cmの2つのクローゼット間やベッド間にある楕円窓は、引き戸で閉じることができる。シャワールームと洗面所トイレがある。
カシオペアスイート(メゾネットタイプ)
1・2号車にそれぞれ3部屋ずつ存在する部屋である。客室がメゾネットタイプ(重層方式)になっていて、1階が寝室、2階がリビングスペースとなる。寝台定員は2名であるが、補助ベッドを使用して3名で乗車することもできる。その場合、補助ベッドはリビングスペースに設置される。座席番号は1・2号車2 - 4番。奥行き60cmのクローゼットが1階にある。2階にはシャワールームと洗面所・トイレがある。
カシオペアデラックス
2号車に1部屋のみ存在する部屋である。構造は平屋で、寝台定員は2名であるが、補助ベッドを使用して3人で乗車することもできる。座席番号は2号車1番。奥行60cmのクローゼットおよびシャワールームと洗面所・トイレがある。
カシオペアコンパート
4号車に1部屋のみ存在する部屋である。構造は平屋建てで、車椅子に対応できるように客室や周辺の通路が広く作られている。なお、この部屋を使用できるのは車椅子を必要とする利用者とその同伴者に限られる。よって寝台料金も他の客室より安く設定されている。座席番号は4号車1番。車椅子で利用できる洗面所・トイレはあるが、クローゼットは設置されていない。
カシオペアツイン(車端室)
4 - 6号車にそれぞれ1部屋、7 - 11号車にそれぞれ2部屋ずつ存在する部屋である。構造は平屋で、寝台定員は2名となる。このタイプの部屋は補助ベッドを使用して3名でも使用できる部屋もある。座席番号は補助ベッド対応の部屋が7 - 11号車1番、補助ベッド非対応の部屋が4 - 11号車2番となる。洗面所・トイレはあるが、クローゼットはない。
カシオペアツイン(車端室タイプを除く)
4 - 11号車にそれぞれ8部屋ずつ存在する部屋である。構造は2階建てで、平屋の通路から階段を昇り(降り)客室に入る。寝台定員は2名で、補助ベッドは使用できない。座席番号は1階が11 - 14番、2階が21 - 24番となる。洗面所・トイレはあるが、クローゼットはない。

JRでは、本列車に限らないが個室を販売する場合、2人用個室でも1室を一つの単位として販売している。そのため、鉄道情報システム(JRシステム)が管理するマルスシステムでは、個々の個室に割り振られた番号は開放式座席車両の座席番号や開放式寝台の寝台番号と同じに扱われる。

[編集] 客室設備
ウェルカムドリンクとミニバーセット

以下の設備が全客室に用意されている。

以上の設備に加えて、カシオペアデラックス・カシオペアスイートには以下の設備も用意されている。

[編集] 共用設備
3号車:ダイニングカー(食堂車)
食堂が2階にあり、ディナーパブ朝食の営業を行っている。このうち、ディナーは予約が必要となるが、パブ・朝食は予約不要である。ディナーはフランス料理和食懐石御膳)を予約時に選択できる。朝食はご飯またはパンが選べる。カシオペアスイートまたはカシオペアデラックス利用で、かつ和食(懐石御膳)を注文した利用客には、ルームサービスにも応じている。パブはメニューが用意されるので、好きなメニューを注文することができる。また、完全予約制の弁当も販売されている(ルームサービス専用)。なお、営業しているのは日本レストランエンタプライズ (NRE) 東京列車営業支店上野分室である。
12号車:ラウンジカー
乗客はいつでも利用できる。ソファーが用意されていて、外の眺望を楽しむことができる。この車両は床下に編成全体に電力を供給するディーゼル発電機を搭載する電源車でもあり、ディーゼル発電機などのメンテナンスの際には予備車のカヤ27形501号が連結される。この場合はラウンジカーはない。
その他設備
ミニロビー(5・9号車)、共用シャワー(6・10号車)、自動販売機(5・9・12号車)、カード公衆電話(2・12号車)、共用トイレ(2・7・11号車)がある。

[編集] 牽引機関車

EF510形電気機関車500番台
東日本大震災復興推進キャンペーンのステッカーを貼付した、EF510形「北斗星」塗装機牽引の「カシオペア」
(2011年5月22日 上野駅)
上野駅 - 青森駅間で使用されている。田端運転所所属で、2010年6月25日より牽引を開始した[1]
運行開始当初は、「北斗星」塗装機が暫定的に使用されていたが、同年7月23日より、「カシオペア」塗装機が使用されるようになった[2]
基本的には「北斗星」塗装機と「カシオペア」塗装機は区別なく共通運用される。


ED79形電気機関車
函館運輸所青函派出所に所属し、青森駅 - 函館駅間で使用されている。
DD51形ディーゼル機関車
函館駅 - 札幌駅間を牽引するDD51形
(2008年3月22日)
函館運輸所に所属し、函館駅 - 札幌駅間で使用されている。
「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」同様、青い「北斗星カラー」の機関車が重連で牽引する。


過去の牽引機関車
EF81形電気機関車
上野駅 - 青森駅間を牽引していたEF81形
(2007年9月16日 宇都宮駅)
田端運転所所属で、2010年6月24日まで上野駅 - 青森駅間で使用された。
基本的に客車とカラーリングを合わせた専用の79・92・99号機が限定使用されていた。
その後も災害発生時などで、突発的にEF510形の代走を務めることがある[3]


ED76形電気機関車551号機
2001年まで、青森駅 - 函館駅間のED79形の代走として使われることがあった。

[編集] その他

上野駅の13番線には、本列車に使われるE26系客車の車体をあしらった「五ツ星広場」と称する待ち合わせスポットが設置されている。また1階の新幹線乗り換え改札に隣接して、1号車の「カシオペアスイート」展望室部分のモックアップが展示されている。

[編集] 脚注

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  1. ^ 寝台特急"カシオペア"をEF510-501が牽引 - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年6月25日
  2. ^ EF510-509が"カシオペア"を牽引 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年7月23日
  3. ^ "カシオペア"と"北斗星"がう回運転 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年7月19日

[編集] 外部リンク


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