埼玉新都市交通伊奈線

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埼玉新都市交通伊奈線
東北新幹線の高架橋の脇を走る伊奈線の列車(2009年撮影)
東北新幹線の高架橋の脇を走る伊奈線の列車(2009年撮影)
埼玉新都市交通伊奈線の路線図
路線総延長 12.7 km
電圧 600 V(三相交流
最高速度 55 km/h
加茂宮 - 鉄道博物館間の上り線。中央のビルがNTT東日本東大成ビルで、新幹線高架と近接している。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を元に作成。

伊奈線(いなせん)は、埼玉県さいたま市大宮区大宮駅から北足立郡伊奈町内宿駅までを結ぶ埼玉新都市交通案内軌条式鉄道新交通システム)路線である。愛称は「ニューシャトル」 (NS) である。

目次

[編集] 概要

当路線は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の東北上越両新幹線の高架に沿って敷設されており、ほとんどの区間で高架橋の橋脚を新幹線と共用している。複線区間の大宮駅 - 丸山駅間は東北・上越新幹線の高架橋の両側に、単線区間の丸山駅 - 内宿駅間は上越新幹線の西側(下り線側)に沿って路線が敷設されている。大宮駅は列車がループ線で折り返す。

加茂宮から鉄道博物館までの上り線ではNTT東日本東大成ビルが新幹線の高架線に近接しており、新幹線高架とビルの間に線路を敷設する空間が確保できないため、このビルの箇所では新幹線高架下に線路を通している。この影響で上り線では速度制限がかかるため、同駅間を経由する場合の所要時間は上り列車の方が1分長い。

進行方向左側はさいたま市上尾市北足立郡伊奈町の眺望を高架ぎりぎりから見ることができるが、進行方向右側に座った場合、車窓からはほぼ高架のコンクリート壁しか見えない。なお、内宿駅→丸山駅間では左右逆となる。

2007年10月14日にさいたま市に移転・開館した鉄道博物館鉄道博物館駅(同日より大成駅から改称したが大成駅の名称も副称として存続)が最寄駅となっている。

案内軌条式鉄道は、通常の鉄道と違いゴムタイヤを装着して走行するため、比較的に強いとされているが、当路線は弱い。これは地上にある丸山車両基地と高架である本線との間がコンクリート製のスロープ軌道で繋がれているが、この傾斜が他の案内軌条式鉄道路線と比べて急であるため、大量の降雨や降雪などによる軌道内の結氷で軌道面が滑りやすくなると、安全の観点から使用を見合わせざるを得ないためである。

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):12.7km
  • 案内軌条:側方案内式
  • 駅数:13駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:大宮 - 丸山間
  • 単線区間:丸山 - 内宿間
  • 電気方式:三相交流600V・50Hz
  • 閉塞方式車内信号式
  • 最高速度:60km/h

[編集] 乗車カード

開業時から日本初の鉄道用プリペイドカードとして乗車券購入用の「フレッシュカード」を発行していたが、2006年平成18年)9月30日で発売を、翌2007年(平成19年)1月31日で通用をそれぞれ終了したため、現在は全駅にて手数料無料で払い戻しができる。

開業当時のフレッシュカードは紙製のカードにクレジットカードのような磁気ストライプを配置した方式で、有効期限も3か月間であったが、その後他社と同様のプラスチック製磁気カードに変更されている。紙カードからプラスチックカードへの切り替え時3か月間は発売停止としていた。なお、紙カード時代、プラスチックカード時代ともに他社のように券面にパンチ穴は開けずに裏面に残額が印字される方式であり、紙カードの時代は残額が0円になると自動券売機に自動的に回収される仕様であった。

そのフレッシュカードの代替として、2007年3月18日からICカードSuicaが導入された。

フレッシュカードの通用終了に併せて、同年2月から約1か月間自動券売機と自動改札機の更新、および簡易型改札機の新設を行った。いずれもJR東日本と同型の機種の色違いである。なお、大宮駅は自動改札機の更新、鉄道博物館駅は自動改札機の新設、それ以外の各駅は簡易型改札機の設置でそれぞれ対応する。チャージ(入金)は大宮 - 東宮原間の各駅では自動券売機で行える。一回の操作でチャージできる金額はJR東日本と同じ。今羽 - 内宿間の各駅は1000円分のみチャージ可能な簡易チャージ機が設置されている。

2007年3月のSuica導入時点ではプリペイドカードのSuicaカードのみ発売されており、Suica定期券は発売していない。なお、2008年3月15日からJRとの連絡定期券に限りSuica定期券(発売はJRのみどりの窓口・定期券発売機・指定席券売機)、東武との連絡定期券に限りPASMO定期券(発売は東武の定期券売り場)が利用できるが、埼玉新都市交通の大宮駅では磁気定期券のみ発行のままであり、必然的に自社線のみの定期券は磁気定期券のみとなる。

[編集] 運行形態

おおむね、朝夕10分間隔、平日昼間15分間隔、土曜・休日は昼間も10分間隔で運行されるが、平日の朝・夕方の通勤時間帯と深夜、土曜・休日の夜と深夜に大宮 - 丸山間の区間列車があり、深夜以外の区間列車運行時間帯は5分間隔で運行される。鉄道博物館開館当時、土曜・休日は朝・昼過ぎの来退館時間帯に大宮 - 丸山間の区間列車が増発されたが、2010年12月4日ダイヤ改正で廃止された(最終運転日は2010年11月28日)。

大宮駅では、ループ状になっている線路を回って折り返す。そのため、各列車は一往復すると前後が入れ替わる。

単線区間では駅で上り・下り列車の交換が行われる。ワンマン運転運転士が進行方向左側にいるため、他の多くの日本の鉄道路線の左側通行と違い、右側通行で交換が行われる。

電車到着時には、車内で到着している駅が放送される。駅の放送は接近放送のみで、到着放送は流れない。

[編集] 車両

[編集] 歴史

軌道の周囲に設けられたシェルター シェルター下にある団結小屋跡
軌道の周囲に設けられたシェルター
シェルター下にある団結小屋跡
  • 1983年昭和58年)12月22日 - 大宮 - 羽貫間開業。
    • 羽貫 - 内宿間の地権者の1人との間で土地交渉がうまく行かなかったため、羽貫駅までの部分開業となった。その後もこの地権者との交渉は難航をきわめた上、これに成田空港闘争中の中核派活動家が介入したことで、さらに収拾がつかなくなった。
    • 1990年平成2年)2月17日、埼玉県は土地収用法に基づいて行政代執行を実施した。普段はのどかな小さな田舎の町に埼玉県警機動隊が投入される騒動となった。最後まで反対した地権者は活動家とともに団結小屋を建築して立て篭もり、やぐら上部より糞便を投下するなどの抗議行動を繰り広げた。最終的に地権者及び活動家は公務執行妨害罪で検挙され、地権者宅上空の空中権を収用した。この軌道の周囲には、空中権を収用したことを示す金網フェンス状のシェルターがある。
  • 1990年(平成2年)8月2日 - 羽貫 - 内宿間開業、全線開通。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - Suicaが利用可能となる(PASMOICOCAと相互利用可能)。
  • 2007年(平成19年)10月14日 - 大成駅を鉄道博物館(大成)駅に改称。また、各駅にステーションカラーが付けられた。
  • 2008年(平成20年)3月29日 - Suica・TOICAの相互利用開始に伴いTOICAも全線で利用可能になる。
  • 2010年(平成22年)12月21日 - 天皇皇后の鉄道博物館訪問に際し、お召し列車を大宮駅 - 鉄道博物館駅間で運行。

[編集] 駅一覧

全駅埼玉県に所在。

凡例
線路 … ∩:ループ線、∥:複線区間、◇:単線区間(全駅列車交換可能)、∨:ここより下は単線
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 線路 所在地
大宮駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東北新幹線山形新幹線秋田新幹線上越新幹線長野新幹線京浜東北線東北本線宇都宮線)・高崎線湘南新宿ライン東海道線横須賀線直通)・埼京線川越線
東武鉄道野田線
さいたま市大宮区
鉄道博物館(大成)駅 1.5 1.5  
加茂宮駅 1.7 3.2   さいたま市北区
東宮原駅 0.8 4.0  
今羽駅 0.8 4.8  
吉野原駅 0.8 5.6  
原市駅 0.8 6.4   上尾市
沼南駅 0.8 7.2  
丸山駅 1.0 8.2   北足立郡伊奈町
志久駅 1.2 9.4  
伊奈中央駅 1.1 10.5  
羽貫駅 1.1 11.6  
内宿駅 1.1 12.7  

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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