ショッピングセンター
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ショッピングセンター(shopping center)は、ショッピングモール(shopping mall)とも呼ばれ、複数の小売店舗が集まった商業施設である。略称は「SC」。大型百貨店やアウトレットモールを含む。
単独出店と比べ、顧客吸引力が強くでき、駐車場や荷捌き施設などが共用できる。また、開発業者が建物を所有する形態であると小売業者の初期投資が軽減できる。
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[編集] 歴史
1922年にアメリカ合衆国のカンザスシティで始まった、不動産業者J.C.Nicolsによるカントリー・クラブ・プラザが最初のものといわれている。その後の1950年前後からは車社会化と郊外住宅の発展を背景として、1948年にはオハイオ州コロンバスの不動産業者Doncasterが開いたタウン・アンド・カントリー・ショッピング・センター、ワシントン州のシアトルでJ.B.Douglasが開いたノースゲート・ショッピング・センターが今日のショッピングセンターの原型となった。
その後、1956年にDayton Hudsonがミネアポリス郊外に、最初の完全な共同店舗型のモール(下記参照)としてサウスデール・センターを開いた。これは一個の街と呼べる巨大なもので、駐車場が広い上、ミネソタの厳しい冬でも快適に多数の店を回る買い物ができるため、ミネアポリス都市圏のみならず複数の州から買い物やイベントを楽しむ客が集まった。
1981年にカナダのアルバータ州エドモントンに開業したウェスト・エドモントン・モールは1998年に第4期工事が完成した段階で総床面積49万3000平方メートル、店舗数800超でホテル、遊園地、水族館等を備え、年間二千万人の入場者を数える大規模なもので、世界最大のショッピングセンターとしてギネスブックに記載された。[1] [2] 2004年以降金源時代ショッピングセンターや華南MALL、SMモール・オブ・アジアなど、中国や東南アジア各地に更に大規模なショッピングモールが建設されている。[3]
2008年10月31日、ドバイに世界最大規模のショッピングモール「ドバイ・モール」が正式開業。総面積約111.5万平方メートル、屋内フロア約55万平方メートル、小売店舗数約1200、屋内水族館やスケートリンク、映画館等を備える[4]。
[編集] 日本での歴史
日本では1965年前後に初のショッピングセンターがオープン[5]したと言われる。なお、1954年に米国施政下の沖縄県においてプラザハウスショッピングセンターがオープンしており、これを日本初のショッピングセンターとする向きもある。
1969年に玉川高島屋ショッピングセンターがオープン。日本において初の本格的ショッピングセンター[5]であり、車社会化に対応したショッピングセンターがこれ以降増加していった。
1980年代以降、日本においても車社会化の進行で、郊外や農村部の幹線道路沿いの田畑を埋め立てて広大な敷地を確保した大型ショッピングセンター(モール)の出店が盛んになった。特に日米構造協議や規制緩和を経て、大規模小売店舗法(大店法)が廃止され、大規模小売店舗立地法(大店立地法)が制定された2000年以降、モールの数は大きく増えた。しかしながら大型商業施設が商店街や近隣自治体に悪影響を与えるとして2006年にまちづくり3法が改正され、店舗面積1万平方メートルを超える郊外型施設について建設の抑制がかけられた。
[編集] 商圏による分類
商圏の範囲や人口によって、下記分類がなされている。
| 名称 | 商圏人口 | 購買頻度 | 出店業態の例 |
|---|---|---|---|
| ネバフット(NSC 近隣型) | 1万人以上 | 一週間に2回以上 | 食品スーパーマーケット・ドラッグストア・クリーニング店・バラエティストア・ファーストフード店・美容室・診療所 |
| コミュニティ(CSC 地域型) | 7万人以上 | 一ヶ月に2回以上 | スーパーセンター・ディスカウントストア・カジュアル衣料品店・スーパーウエアハウスストア・書店・レンタルビデオショップ・英会話教室 |
| リージョナル(RSC 広域型) | 30万人以上 | 一年に4回以上 | ゼネラルマーチャンダイズストア・シネマコンプレックス |
| スーパーリージョナル(SRSC 超広域型) | 50万人以上 | 一年に4回以上 | 百貨店・高級ブランド店・宝石貴金属店 |
なお、日本においてはRSCでも総合スーパーの食品コーナーなどで地域住民の多頻度来店を目指していることが多く、来店頻度による分類は曖昧なものとなっている。
[編集] 建物の形態
[編集] エンクローズドモール
エンクローズドモール(共同店舗型)とは、全天候型の屋根つきショッピングセンターで、店をつなぐ通路を含めて建物内にすべてが収まる形態のショッピングセンターである。後述のオープンモールに比べ建設にかかる費用が大きくなるため、主に気候の厳しい地域やRSC、SRSCなど大規模な施設で用いられる。日本では集客の見込める土地は駅前など用地に制限のある場合が多く、多層構造にする必要があったため、この形態でのSCが多かった。
日本では、かつては駅前など公共交通機関での便がよい場所に比較的高層の建物を置き、半分を百貨店や総合スーパー、半分を専門店街と分けた「箱形」のSCが主流であったが、平成に入りモータリゼーションが進行したことによって、幹線道路沿いなど自動車での行き来がしやすい農地や工場跡地など広い場所に低層の建物を置いたSCが主流となった。特にイオンなどの総合スーパーを核店舗、カテゴリーキラー等集客力のある大型店舗を準核店舗とし、これらを1本の専門店街でつなぐ2核1モールの形態が主流となっている。近年ではイオンモール岡崎(西武百貨店)、イオンモール堺北花田プラウ(阪急百貨店)、イオンモールむさし村山ミュー(三越)等の百貨店とGMSの形態の模索も続いている。アメリカでは核が3つ以上のモールも多く見られる。また、専門店モールを中央に円形になるようにまとめ、その周辺に核となる施設を置くサーキットモールもアメリカを中心に設置されている。ららぽーと豊洲や京阪電鉄のくずはモールはこれに近い形態となっている。
基本はエンクローズドモールながら、屋根を置かないなどオープンモールの要素も取り入れているモールもある。
[編集] 駅ビル
駅ビルとは、日本で独自の発展を遂げたSCの一形態である。都心のターミナル駅や乗換駅など乗降の多い駅を中心に設置されている。ホテルや百貨店が併設される例が多い。
[編集] オープンモール
オープンモール(独立店舗型)とは、駐車場を取り囲むように建物が並んでいて、顧客が目的とする店舗の近くに駐車できるロードサイド店舗形式である。建物の費用が安く、顧客の歩行距離が短く短時間で買い物が出来るので、NSCやCSCの形態で用いられるほか、日本のアウトレットモールの多くはこの形態である。
近年、アメリカで流行しているライフスタイルセンターはこの形態で、核となる店舗を置かず複数の有力専門店を配置し、高年齢層をターゲットとした比較的高額な商品を取り扱うショッピングセンターである。
また、多くのカテゴリーキラーを置くパワーセンターもオープンモールの一種である。
[編集] 立地
大型モールの場合、駐車場のスペースを確保する必要があることから、鉄道駅や中心市街地からは離れた郊外への出店が多い。都市部においては土地の制約などから鉄道駅に併設、あるいは地下街の形態が多い。また最近では学生や高齢者などのために買い物バスの運行が最寄の駅などから行われているところもある。
[編集] 問題点
近年、アメリカでは夜な夜なショッピングモールに集まり、何をするわけでもなく徘徊・たむろするなどの若者たちを、蔑称的に「モールラッツ」(mall rats:rat(ラット)はmouseよりも大きいネズミを指す単語で、英語ではしばしば『うっとうしい奴ら』の意味で使われる。それがmaul rats(群れているネズミ)との洒落に掛けた呼び方)と呼ぶなど、風紀・治安上の問題が指摘されている。
同様の現象として、日本ではコンビニエンスストア前に不良少年・あるいはその予備軍が集まる状況に酷似する。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ Edmonton Economic Development Corporation
- ^ Guinness World Records
- ^ American Studies at Eastern Connecticut State University - Shopping Mall Studies
- ^ 「ドバイ・モール」、10月31日に正式オープンへ-UAE、WEB-TAB、2008年8月4日更新。
- ^ a b 財団法人日本ショッピングセンター協会による記述[1]

