札幌貨物ターミナル駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
札幌貨物ターミナル駅
柏山人道橋から構内を望む
柏山人道橋から構内を望む
さっぽろかもつターミナル
- Sapporo Kamotsu Terminal -
所在地 札幌市白石区流通センター3丁目1-48
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 タミ
駅構造 地上駅
ホーム なし
開業年月日 1968年(昭和43年)10月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 函館本線
キロ程 295.1km(函館起点)
白石 (3.0km)
(1.4km) 厚別
所属路線 千歳線
キロ程 53.6km(沼ノ端起点)
新札幌 (2.1km)
(3.0km) 白石※
備考 貨物専用駅
※白石駅までの間の本線上に平和駅がある。
構内配線図。青線が本線、黒線が側線。

札幌貨物ターミナル駅(さっぽろかもつターミナルえき)は、北海道札幌市白石区流通センター3-1-48にある日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。

札幌圏の鉄道貨物輸送の拠点で、貨物取扱量が日本でもっとも多い駅でもある。開業時は新札幌駅を名乗っていたが、1973年にその名を新設の新札幌駅に譲り、札幌貨物ターミナル駅に改称した。JR貨物の貨車の一部も所属しており、所属貨車には「道タミ」が記されている。

駅構内は、函館本線千歳線複々線の南側に広がる。函館本線の白石駅 - 厚別駅間、千歳線の新札幌駅 - 白石駅間に位置する。

駅構造[編集]

駅は函館本線・千歳線の南側を通る貨物線上にある。貨物線は、駅西方の白石駅構内で分岐し、本線(複々線)の南側に沿って東進し、札幌貨物ターミナル駅の着発線群に至っている。着発線群は南北2つに分かれ、南側に4本・北側に5本敷設されている。着発線群の北側には仕分線群が広がり、東側にはコンテナホーム(後述)が広がっている。コンテナホーム東端付近で千歳線の本線は高架線となり、函館本線の上り本線を跨いでいる。駅の着発線群に接続する単線の貨物線(千歳通路線)も同様に高架線となり、厚別川を渡る手前で千歳線の下り本線(札幌方面線)に合流する。厚別川を渡った先には上り本線に合流するための片渡り線が設置されている。片渡り線から次の新札幌駅までは1キロメートルほどの距離がある。駅の着発線群と函館本線厚別駅を結ぶ線路(厚別通路線)も単線であり、こちらは厚別駅構内で函館本線に合流している(道東・本州方面への便は千歳線下り本線と、旭川方面への便は函館本線上り線とそれぞれ平面交差)。連絡線・着発線を含め、当駅構内は全て非電化である。

コンテナホームが6面あり、南北に並んでいる。南北の両端のみ単式ホームで、残る4面は島式ホームである。なお、最も南側のホームのみ上屋付きの混載貨物ホームとなっている。コンテナ荷役線は10本あり、すべて前述の南側の着発線群に接続している。また北側から数えて2番目と3番目のホームの間の線路はホームの終端のさらに東側に向かっており、日本オイルターミナル札幌営業所の側線となっている。その内2本の路線が石油積卸線となっており、タンク車用荷役設備が設置されている。

最も北側のホームの北を通り抜けた、日本オイルターミナル線の北側には、札幌機関区の貨車検修庫・検修線がある。検修線は南北両方の着発線群から進入可能。

混載貨物ホームに接して、2階建ての駅舎がある。また物流施設の「エフ・プラザ札幌」が駅構内にあり、三越三井物産が利用している。

入換作業用に、DE10形ディーゼル機関車が常駐している。また、かつて電気機関車を使用していたため、白石駅側の架線・架線柱が撤去されずに存在している(実際、当駅と旭川駅間などで電気機関車牽引による貨物列車が運行されていたため。なお、厚別駅方面側にもかつて架線が張られていたが、現在は架線柱のみが残っている)。

取扱う貨物の種類[編集]

札幌貨物ターミナル駅は、コンテナ貨物車扱貨物の取扱駅である。

コンテナ貨物は、JR規格の12フィートコンテナ、20フィート・30フィート大型コンテナ、ISO規格海上コンテナを取り扱う。主な取扱品目は、発送貨物が農産物、混載貨物(宅配便など)、ビール乳製品木材製品など、到着貨物がや混載貨物となっている。また、駅における産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらを積んだコンテナも取り扱っている。

車扱貨物は、駅構内にある日本オイルターミナル札幌営業所向けの石油製品(ガソリンなど)を取り扱っている。これらはタンク車で輸送され、本輪西駅新日本石油精製室蘭製油所)を起点としている。

貨物列車・トラック便[編集]

(2010年3月13日現在)

本州方面を発着する貨物列車が多く発着するほか、道北道東地区へ向かう貨物列車が発着する。当駅を発着する全列車が、当駅を起点または終点としている(当駅-札幌-小樽-倶知安-長万部間は定期貨物列車の設定・運行なし)。

高速貨物列車
苫小牧駅五稜郭駅方面へ向かう列車は1日21本。行き先は隅田川駅が4本と最多で、そのほかに名古屋貨物ターミナル駅(1日3本)、仙台貨物ターミナル駅(1日1本)、越谷貨物ターミナル駅(1日2本)、福岡貨物ターミナル駅(1日1本)、広島貨物ターミナル駅(1日1本)、東京貨物ターミナル駅(1日1本)などがある。なお、苫小牧駅方面発で当駅終着の列車は1日22本。
帯広貨物駅方面へ向かう列車は1日6本。行き先は帯広貨物駅または釧路貨物駅となっている。なお、帯広駅方面発で当駅終着の列車は1日4本。
滝川駅方面へ向かう列車は1日4本で、行き先はすべて北旭川駅となっている。なお、滝川駅方面発で当駅終着の列車は1日2本。
専用貨物列車
1日1往復本輪西駅との間に運行されている。タンク車で編成された石油輸送列車である。

※貨物列車は上記のほか、臨時列車も設定されている。

トラック便
小樽築港オフレールステーションとの間に1日4往復、富良野駅との間に1日3往復設定されている。

利用状況[編集]

  • 2000年度
    • 発送貨物 - コンテナ貨物 782,829トン、車扱貨物 471トン
    • 到着貨物 - コンテナ貨物 1,865,541トン、車扱貨物 569,783トン
  • 2001年度
    • 発送貨物 - コンテナ貨物 864,361トン、車扱貨物 322トン
    • 到着貨物 - コンテナ貨物 2,002,387トン、車扱貨物 415,023トン
  • 2002年度
    • 発送貨物 - コンテナ貨物 866,524トン、車扱貨物 32トン
    • 到着貨物 - コンテナ貨物 1,972,983トン、車扱貨物 542,124トン
  • 2003年度
    • 発送貨物 - コンテナ貨物 910,221トン、車扱貨物 0トン
    • 到着貨物 - コンテナ貨物 2,001,836トン、車扱貨物 709,700トン
  • 2004年度
    • 発送貨物 - コンテナ貨物 940,572トン、車扱貨物 0トン
    • 到着貨物 - コンテナ貨物 1,936,252トン、車扱貨物 750,920トン
  • 2005年度
    • 発送貨物 - コンテナ貨物 902,452トン、車扱貨物 0トン
    • 到着貨物 - コンテナ貨物 1,941,216トン、車扱貨物 632,027トン

駅周辺[編集]

駅は厚別川の西岸にある。一帯は流通センターという札幌最大の倉庫街で、札幌団地倉庫をはじめとする倉庫群が駅の南側両岸に広がる。駅の北には函館本線と千歳線が通る。駅をまたぐ橋に、道央自動車道の白石高架橋と、平和駅に付属する形の柏山人道橋がある。

歴史[編集]

1976年の札幌貨物ターミナルと周囲1km×1.5km範囲。左が札幌方面。月寒川と厚別川に挟まれ、上を函館本線と千歳線が走り、すぐ東側で千歳線が高架交差して東南へ別れて行く。その交差部分からそれぞれ1本づつ貨物支線が当ターミナルの西側にある出入線へ合流する。出入線の北にある空き地には後に仕分線群が設けられるが、この時点では札幌新道の高架橋が建設中の段階である。東側のオイルターミナルの北側に、後に札幌機関区が設けられる敷地もまだ造成中である。ターミナルの南にある水色屋根の倉庫群は大谷地流通センターで、1本だけ貨物線が引き込まれているのが見える(後にこの線は廃止になった)。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

太平洋戦争後の日本国有鉄道(国鉄)は札幌圏の貨物取り扱いを、桑園駅苗穂駅東札幌駅の三駅に分散して行う体勢をとっていたが、札幌市の急激な人口増により貨物取扱量が増加したため、新規貨物駅の設置を決定した。新駅設置は、札幌市による流通センターの開発計画と連動していた。

また、かつては貨物支線の終端であったが、厚別・千歳通路線の開通に伴い、本線上の駅の扱いとなった。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道
函館本線
白石駅 - 札幌貨物ターミナル駅 - 厚別駅
千歳線
新札幌駅 - 札幌貨物ターミナル駅 - (平和駅) - 白石駅

関連項目[編集]

外部リンク[編集]