日光線
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日光線普通列車(新塗色車)
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| 路線総延長 | 40.5 km | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 軌間 | 1067 mm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 電圧 | 1500 V (直流) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日光線(にっこうせん)は栃木県宇都宮市の宇都宮駅と同県日光市の日光駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。2008年3月15日から東京近郊区間となった。東京近郊区間に指定された地方交通線は八高線、東金線に次いで3路線目である。
目次 |
[編集] 路線データ
- 管轄:東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 区間(営業キロ):宇都宮 - 日光 40.5 km
- 軌間:1067 mm
- 駅数:7駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流 1500 V)
- 閉塞方式:単線自動閉塞式
- 運転指令所:宇都宮CTCセンター
[編集] 概要
県都・宇都宮と観光都市・日光の間を結ぶ近郊路線。主な利用者層は、日光・鹿沼方面から宇都宮市内に向かう通勤・通学客および買い物客であるが、観光シーズンには東北新幹線等経由で日光を訪れる観光客の利用も目立ち、トップシーズンには日本国外からの観光客で通勤電車並みの混雑となる列車も見られる。
全線にわたり開けた平地上を走るが、鹿沼駅(標高約 170 m)、文挟駅(標高約 230 m)、下野大沢駅(標高約 300 m)、今市駅(標高約 395 m)、日光駅(標高 533 m[1])と、日光に向かうに連れ徐々に標高を増す。各駅間のおおよその勾配分布は鶴田・文挟間が 10 ‰ 以下、文挟・今市間が 10 - 20 ‰ 、今市・日光間が 20 ‰ となっている。鹿沼・日光間では最大 25 ‰ の勾配も存在する。
鹿沼・日光間では東武日光線が並走し、東京と鹿沼・日光間を結ぶ定期優等列車は東武鉄道経由で運行されている。東京と直通する有料特急列車・無料快速(区間快速)列車の運転本数はおおむね毎時 1 - 2 本程度[2]と利便性が良く、東京近郊から日光・鬼怒川に向かう日本人観光客はこれら東武鉄道の速達列車を利用する傾向にある。一方、日本国外からの観光客は東北新幹線と当線を利用する傾向にあり、日光線列車内の案内表示にはこうした西洋人観光客のために英文を併記しているほか、2008年春には列車外装に西洋的レトロチックなエンブレムを施すなど、西洋人観光客を意識した設備も整えられている。
2009年3月からはレトロ調の外部塗装を施した車両が運行を開始した。
[編集] 沿線風景
宇都宮駅を出た日光線電車はしばらく宇都宮線と並行して進む。この区間は宇都宮線の複線の西側に日光線専用の単線が敷設されており、一部の電車では宇都宮線電車との併走が見られる。田川を渡ったところで西側にカーブして宇都宮線の線路と分かれ、宝木台地の切り通しを割って西に進む。間もなく東京街道をくぐって台上に登り、南側車窓に富士重工宇都宮製作所の工場群が広がる。太平洋戦争中に中島飛行機の戦闘機生産ラインとして創業し、戦後は2002年(平成14年)までディーゼル気動車を中心に鉄道車両の生産ラインとなっていたが、その後は宇宙・航空事業ならびに風力発電事業に事業転換している。富士重工に隣接する市営宮原球場を見ながら進んで東武宇都宮線の高架をくぐると、県立宇都宮高校のグラウンドを両側に見ながら栃木街道の高架をくぐって鶴田駅に着く。
かつて東武大谷線の軌道線と軽便線が当駅から北に向かって伸び大谷石輸送を行っていたが、戦後の高度経済成長による合理化によって1964年(昭和39年)までにすべて廃止され、その後しばらくは田園風景が広がっていたが、近年は急速に新興住宅地として開発が進んでいる。鶴田駅を出ると住宅地の中を進むが宮環を越えると田園地帯に入り、北側車窓進行方向の林の上に日光連山が見えてくる。反対側車窓の丘上には国指定史跡の根古谷台遺跡があり、うつのみや遺跡の広場として公園整備されている。電車は姿川を渡って丘陵地の合間をカーブしながら進み、楡木街道の高架をくぐって切通を抜けると、車窓北側の見通しが開け日光連山の山容が大きく広がる。武子川を渡って鹿沼市に入るとすぐ東北道をくぐる。鹿沼市木工団地の北側を通り、鹿沼市東部の住宅街を抜けて右に大きくカーブを切ると間もなく鹿沼駅に着く。
鹿沼駅のホームは2面3線だが3番線は使われていない。駅標の路線カラーは緑色となっている。鹿沼市市街地にはJR鹿沼駅と東武鉄道の新鹿沼駅があるが、JR鹿沼駅が市街地東部の高台にあるのに対し、新鹿沼駅はJR鹿沼駅の西方約3kmの黒川対岸にあり、周辺は旧日光例幣使街道(壬生通り)鹿沼宿である。両駅間は国道293号線で結ばれているが歩けば小1時間かかるほど離れている。当初、鹿沼駅は旧市内に作られる計画であったが、一部の反対により、現在の位置に決定した。鹿沼駅を出ると切通しを下って武子川沿いの平地部に抜け、やがて上り坂の切通しを登って台上に上がり林の中を疾走する。時折林間には材木工場や農家を、また東側車窓には古賀志山を見ながら進んで文挟駅に着く。
当線のすぐ西側には旧日光例幣使街道が並走し、道沿いには鬱蒼とした日光杉並木の木立が続く。文挟駅を出るとすぐ西側に大谷石の石蔵が見える。この淡い黄緑色を呈する大谷石の石蔵や家塀は宇都宮・鹿沼・日光周辺で広く見られるが、鉄筋コンクリートが普及する前は、大谷石が鉄道駅ホーム等の構造物として関東各地で広く利用された。東京周辺の古い駅ホームでは今なお大谷石のホーム土台を広く見ることができる[3]。電車は築堤に出て車窓両側に文挟の住宅地を見ながら進み、家並みが途切れると再び林の中を進み右にカーブして道路をくぐると再び西側車窓に日光連山が見えてくる。そして右側に道路が並走し左にカーブを切りながら進むと間もなく下野大沢駅に着く。
駅は2面3線だが3番線は柵が取り付けられ未使用となっている。進行方向東側の車窓に高原山を見ながら下野大沢駅を出る。東側を併走していた道路と一旦分かれ、林の向こうに住宅地を見ながら再び東側に道路が並走する。間もなく日光宇都宮道路、そして東武日光線の下をくぐり平地に出ると農地が広がる。西側に東原中学校を見ながら左にカーブを切ると間もなく日光市市役所の最寄駅である今市駅に着く。
今市駅もかつては2面3線だったが、現在は改札ホームの線路は撤去されている。今市は栃木県内有数の蕎麦処であり、かつて今市市時代から蕎麦の町として町おこしされた。今市駅から東武鉄道の下今市駅にかけての通り沿いにも数件の蕎麦屋があり日光の水でしめた蕎麦を楽しめる。今市駅を出た電車は、前方に大きく聳える日光連山に向かって一気に勾配を上って行く。右側車窓には手前方に雄大な赤薙・女峰の鋭鋒、そしてその左側の奥に大真名子・小真名子が見え、左側車窓には男体山が見える。右側に日光杉並木を見ながら日光街道(国道119号)と暫く並走し、緩やかに右にカーブを切って街道を跨ぎ東武日光線が右側に接近して来ると間もなく終点の日光駅に着く。
日光駅もかつては2面3線だったが一線は撤去され、現在は2面2線となっている。当駅は東武鉄道の東武日光駅とならんで国際観光都市日光の玄関駅であり、世界遺産に登録された日光二社一寺をはじめ、中禅寺湖や日光湯元温泉、霧降高原、そして関東屈指の温泉場である鬼怒川温泉の各方面へ向かう路線バスやこれら観光地を周遊する定期観光バスが発着する。
[編集] 運転形態
毎時 1 - 2 本程度の宇都宮駅と日光駅を結ぶ普通列車を基本とし、朝夕の通勤・通学時間帯のみ宇都宮駅 - 鹿沼駅間の区間列車が設定されている。また早朝に宇都宮線から直通する列車(小金井始発、日光行き)が1本だけ運行されている。
通常は2両・4両編成で運行される。6両編成は始発・終電のほか、沿線での花火大会等イベント開催時にも開催時間帯に運行される。車両のドアは一年を通じて「半自動扱い」とされる。
シーズンには遠方(東京・湘南地区、仙台・福島方面、日立・水戸方面)から乗り入れる団体・臨時列車がしばしば運行される。そのため、どこでも交換待ちができるようにするためすべての駅に行き違い施設があり、ホーム有効長は長めになっている。
[編集] 運用車両
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鶴田駅で見られた新造気動車の輸送
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107系0番台は予備車が不足しているため、代走として以下の形式が運用されることもある。
[編集] 歴史
日光への鉄道を計画したのは、日本最初の私鉄日本鉄道である。1890年(明治23年)6月に宇都宮・今市間が、同年8月に日光までが全通した。1906年(明治39年)には鉄道国有法により日本鉄道が買収・国有化され官設鉄道の日光線となった。国際的観光地・日光を控え、1929年(昭和4年)に距離的に有利な日光街道沿いに東武日光線が開業すると競合関係となり、熾烈な誘客合戦が展開された。
距離が長く、宇都宮での折り返しを強いられるというハンデを持ちつつも国鉄は、1956年(昭和31年)に上野 - 日光間でキハ44800形気動車による準急「日光」の運転を開始し、画期的な運転時間短縮を図った。さらに1959年(昭和34年)には全線を電化の上、日光形と呼ばれた特急並みの設備を持つ157系電車を投入し、一時期は伊東駅と日光駅を東京駅経由で直通する準急「湘南日光」が人気を博した。東武鉄道は、1960年(昭和35年)に1720系「デラックスロマンスカー」を投入してこれに対抗し、最終的には国鉄157系の165系電車への置き換えが転機となり東武優勢のまま1982年(昭和57年)に急行「日光」が廃止され、JR日光線は地域輸送に特化され現在に至る(競争については、優等列車沿革も参照)。
また、沿線の宇都宮市陽南(宇都宮駅 - 鶴田駅間)には、日本の気動車製造のトップメーカーの一つであった富士重工業の宇都宮製作所がある。気動車をはじめ国内外向けの多様な車両が製作され、鶴田駅から国内外のユーザーに発送されていたが、2002年(平成14年)、同社の鉄道車両事業からの撤退により、鉄道車両輸送は廃止された。
[編集] 年表
- 1890年(明治23年)6月1日 日本鉄道日光線 宇都宮 - 今市が開業。砥上駅・鹿沼駅・文挟駅・今市駅新設。
- 1890年(明治23年)8月1日 今市 - 日光間が延伸開業し全通。日光駅新設。
- 1902年(明治35年)9月13日 鶴田駅新設。砥上駅廃止。
- 1906年(明治39年)11月1日 日本鉄道買収・国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日 国有鉄道線路名称設定により、宇都宮 - 日光間が日光線となる。
- 1929年(昭和4年)11月1日 下野大沢駅新設。
- 1959年(昭和34年)9月22日 宇都宮 - 日光間電化。
- 1984年(昭和59年)2月1日 全線 (40.5km) の貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道が継承。日本貨物鉄道が宇都宮 - 鶴田間 (4.8km) の第二種鉄道事業者となる。
- 1990年(平成2年)12月1日 下野大沢駅の呼称を「しもずけおおさわ」から「しもつけおおさわ」に変更。
- 2003年(平成15年)4月1日 日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(宇都宮 - 鶴田間 4.8km)廃止。
- 2008年(平成20年)3月15日 全線が東京近郊区間に指定、Suica導入。
[編集] 駅一覧
| 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
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| 宇都宮駅 | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道:東北新幹線・山形新幹線・東北本線(宇都宮線)・湘南新宿ライン | 宇都宮市 |
| 鶴田駅 | 4.8 | 4.8 | ||
| 鹿沼駅 | 9.5 | 14.3 | 鹿沼市 | |
| 文挟駅 | 8.1 | 22.4 | 日光市 | |
| 下野大沢駅 | 5.8 | 28.2 | ||
| 今市駅 | 5.7 | 33.9 | ||
| 日光駅 | 6.6 | 40.5 | 東武鉄道:日光線(東武日光駅) |
[編集] 過去の接続路線
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
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