白新線

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JR logo JRgroup.svg 白新線
豊栄駅に並ぶ特急「いなほ」と普通列車
豊栄駅に並ぶ特急「いなほ」と普通列車
白新線の路線図
路線総延長 27.3 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V(直流
新潟付近鉄道路線図

白新線(はくしんせん)は、新潟県新潟市中央区新潟駅から新潟県新発田市新発田駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である。

路線データ[編集]

  • 管轄(事業種別)・区間(営業キロ
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:10(起終点駅含む)
    • 白新線所属駅に限定した場合、起終点駅(新潟駅は信越本線、新発田駅は羽越本線の所属[1])が除外され、8駅となる。
  • 複線区間:新潟駅 - 新崎駅間
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置:ATS-Ps
  • 運転指令所:新潟総合指令室(新潟貨物ターミナル駅 - 新発田駅間CTC
  • 最高速度:優等列車120km/h、普通列車100km/h

全線JR東日本新潟支社の管轄である。旅客案内におけるラインカラーはピンクである。

全線が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「新潟近郊区間」、およびIC乗車カードSuica」の新潟エリアに含まれている。

運行形態[編集]

広域輸送[編集]

上越新幹線に接続する特急「いなほ」が運転されている。その他、新潟 - 米沢間の快速「べにばな」や、新潟 - 酒田象潟間の快速「きらきらうえつ」が運転されている。また、日本海縦貫線の一部であることから貨物幹線としての重責も担っており、東新潟駅構内には新潟貨物ターミナルが置かれ、越後石山(信越本線貨物支線) - 新潟貨物ターミナル - 新発田間には、関東・関西方面と東北・北海道方面とを結ぶ貨物列車が数多く運転されている。

地域輸送[編集]

普通列車については羽越本線の新発田 - 村上間とほぼ一体の運転系統として運行されている。

新潟 - 豊栄間は日中おおむね20分間隔、豊栄 - 新発田間は終日約20 - 60分間隔で運行されている。

使用車両[編集]

快速べにばなについては気動車、それ以外は電車である。

E127系を使用する一部列車については1995年5月8日よりワンマン運転が行われている。ワンマン運転時には黒山駅西新発田駅では先頭車両の一番前のドアしか開かない。また、快速「べにばな」でもキハ110形・キハE120形への置き換えを機に2009年3月14日よりワンマン運転を実施しているが、新潟 - 新発田 - 坂町間の停車駅は全て有人駅のため、この区間では全てのドアから乗降できる。

導入予定車両[編集]

  • 普通列車
    • E129系[3] - 新潟車両センター(新ニイ)所属。2014年度から順次投入し、115系を置き換える予定。

歴史[編集]

豊栄駅前の白新線開通記念碑

改正鉄道敷設法別表第55号の2に規定する「新潟県白山ヨリ新発田ニ至ル鉄道」で、1927年に追加されたものである。当初計画では、新潟駅以西の区間については越後線白山駅から、市内中心部を経由する新線が建設される予定だった。その後、新潟 - 白山間については新潟 - 関屋間を結んでいた信越本線の貨物支線(1943年開通)を使用して開通させることとなり、白山駅はこの貨物線上に移設され、1951年に越後線の延伸区間として旅客営業を開始した。この路線が「新線」ではなく「新線」であるのは、先の当初計画に由来している。 なお開業当時は、事実上、新潟・新発田間の営業となるので、両端を「」として、「両新線」の俗称も一時的に存在したことを地元の年配者は証言している。

上沼垂信号場 - 新潟間は信越本線と共用しており、この区間は複々線となっている。1958年までは沼垂経由で新潟駅に至っていたため、当初の終点は沼垂駅(上沼垂信号場 - 沼垂間は信越本線と重複)とされたが、新潟駅の移設に伴って終点が新潟に変更された。

1972年に羽越本線と同時に電化。両線沿線がベッドタウンとして発展を遂げる中で、運行体制も徐々にではあるが充実している。現在、新潟 - 豊栄間にて昼間時間帯の普通列車は20分間隔のパターンダイヤで運行されている。

白新線は1974年に全線複線化が決定したものの、1979年に新崎までが複線化されたのを最後に30年以上も工事が中断している。新崎以北が単線である上、旅客列車のみならず貨物列車も数多く経由していることから、一旦事故や悪天候でダイヤが乱れると、その影響は長時間かつ広範囲に及び、かつ回復にも長時間を要するケースが多い。また沿線には大形 - 新崎間の阿賀野川橋梁など横風の影響を受けやすい箇所も点在しており、特に気象条件の悪い冬季には運休・遅延が慢性的に発生することから、沿線の通勤通学の足にも影響が及んでいる。こうしたことから近年、新潟市と新発田市をはじめとする白新・羽越両線沿線の自治体からは、新崎 - 新発田間と、断続的に単線となっている羽越本線の新発田 - 村上間の全面複線化を求める意見がJR東日本新潟支社に寄せられている。このうち新崎 - 豊栄間など、既に複線化用の用地が確保されている区間も存在するものの、JR側は「現行設備で対応可能」という見解を示しており、具体的な計画はない。

年表[編集]

  • 1952年(昭和27年)12月23日 【開業】葛塚 - 新発田(12.3km) 【駅新設】佐々木、葛塚
  • 1956年(昭和31年)4月15日 【延伸開業・全通】沼垂 - 葛塚(14.9km) 【駅新設】新崎
  • 1957年(昭和32年)
    • 2月11日 【駅新設】黒山、早通、大形
    • 4月1日 【駅新設】西新発田
    • 10月1日 【操車場新設】新潟(操車場)
  • 1958年(昭和33年)
    • 2月1日 【仮乗降場新設】新潟操車場前
    • 4月29日 【終点変更】沼垂→新潟(新潟駅移転に伴う措置。手続上、沼垂 - 大形間廃止(-6.9km)、新潟(新)- 大形間(+7.0km)新設)
  • 1969年(昭和44年)7月21日 国鉄理事会にて白新線の電化を決定
  • 1972年(昭和47年)8月5日 【電化】上沼垂信号場 - 新発田
  • 1974年(昭和49年)
    • 2月12日 新潟 - 新発田間の複線化が決定する
    • 7月3日 運輸大臣による新潟 - 新発田間複線化工事の認可
  • 1976年(昭和51年)4月1日 【駅名改称】葛塚→豊栄
  • 1978年(昭和53年)
    • 9月19日 【複線化】上沼垂信号場 - 新潟操(東新潟)
    • 10月2日 【仮乗降場→駅・改称】新潟操車場前→東新潟
  • 1979年(昭和54年)9月18日 【複線化】新潟操(東新潟)- 新崎(これを以って複線化工事が中断)
  • 1981年(昭和56年)7月28日 【複線化】上沼垂信号場 - 新潟
  • 1987年(昭和62年)4月1日 【承継】東日本旅客鉄道(第1種)・日本貨物鉄道(第2種) 【操車場→駅】新潟(操車場)→新潟操
  • 1990年(平成2年)3月10日 【駅名改称】新潟操→新潟貨物ターミナル

駅一覧[編集]

  • 駅名 … (貨):貨物専用駅、◇:貨物取扱駅(定期貨物列車の発着なし)
  • 停車駅
  • 線路 … ∥:複線区間、◇:単線区間(全駅列車交換可能)、∨:これより下は単線
  • 全駅新潟県内に所在
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 快速 接続路線 線路 所在地
新潟駅 - 0.0 東日本旅客鉄道上越新幹線信越本線(直通あり)・越後線(直通あり)・磐越西線[* 1] 新潟市 中央区
上沼垂信号場 - 1.9 日本貨物鉄道:信越本線貨物支線(沼垂駅焼島駅方面)
東新潟駅 5.0 5.0   東区
(貨)新潟貨物ターミナル駅 日本貨物鉄道:信越本線貨物支線(越後石山駅方面)
大形駅 2.0 7.0  
新崎駅 2.6 9.6   北区
早通駅 1.9 11.5  
豊栄駅 3.5 15.0  
黒山駅 3.0 18.0 新潟県:黒山駅分岐新潟東港専用線(新潟東港鉄道)[* 2]
佐々木駅 3.0 21.0   新発田市
西新発田駅 3.3 24.3  
新発田駅 3.0 27.3 東日本旅客鉄道:羽越本線村上方面へ直通あり)
  1. ^ 磐越西線の正式な終点は新津駅だが、一部列車が信越本線を介して新潟駅まで乗り入れている
  2. ^ 列車の運行は日本貨物鉄道が担当。

過去の接続路線[編集]

  • 新発田駅:赤谷線(1984年4月1日廃止)

脚注[編集]

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  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ 2010年12月3日までは新潟 - 青森間1往復も存在したが、翌12月4日のダイヤ改正の際に秋田駅で「つがる」と系統分離された。
  3. ^ 通勤形車両の新造計画について (PDF) - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年7月2日。

関連項目[編集]