飯山線

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飯山線
飯山駅ホームに入線する列車
飯山駅ホームに入線する列車
飯山線の路線図
路線総延長 96.7 km
軌間 1067 mm

飯山線(いいやません)は、長野県長野市豊野駅から新潟県北魚沼郡川口町越後川口駅に至る東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)である。

目次

[編集] 概要

長野県内では千曲川に沿い、新潟県内に入ると千曲川から名を変えた信濃川に沿って日本有数の豪雪地域を通る。沿線には野沢温泉などの温泉地やスキー場が多い。

路線のほとんどが谷沿いの山間部を通るため、主に夏季は大雨による土砂災害、冬季は大雪による雪崩や除雪作業等によりしばしば運休することがある。森宮野原駅1945年(昭和20年)2月に駅における最高積雪量7m85cmを記録し、それを示す標柱が駅構内に建つ。ディーゼル車導入前の除雪は、キマロキ編成関車・ックレー車・ータリー車・関車)、ロキキマロキ編成という特殊編成によって行われた。

一時は廃止路線リスト候補に挙げられたこともある赤字ローカル線であるが、冬季の代替道路未整備や、地元住民の利便性などにより廃線は免れている。千曲川沿いを走るその車窓には、懐かしい日本の故郷の風景が広がっている。

ラインカラー黄緑

[編集] 路線データ

全線をJR東日本長野支社が管理している(終点の越後川口のみ新潟支社の管理)。

[編集] 運行形態

かつては、優等列車として急行「野沢」・「うおの」などが運転されていたが、現在は普通列車のみの運転である。キハ110系気動車が投入された1997年10月から戸狩野沢温泉 - 越後川口間の全列車(臨時列車を除く)と長野 - 戸狩野沢温泉間の一部列車(主に日中)でワンマン運転を実施している。また、キハ110系投入以前と比べ、約10分ほどのスピードアップが実現した。

車両編成はたいてい2両だが1両や3両の場合もある。また、4両編成が長野 - 戸狩野沢温泉間に朝の通勤時間帯に限り1往復設定されている(休日も4両編成で運行される)。

なお、戸狩野沢温泉 - 越後川口間は、比較的利用が少ないこともあり臨時列車を除き3両編成以上は設定されていなかったが、2006年春から、学校の休業日を除く平日に限り長野発十日町行123Dが戸狩野沢温泉以北も3両編成で運転されている。なお123Dが3両編成となる日は、同列車から引き続く183D - 184D - 166D - 165D - 189D - 144Dも3両編成で運転され、いずれも車掌が乗務する。ただし、学校の長期休業などの際の平日(祝日や振替休日を除く)は、同列車は2両編成のワンマン運転がなされる。

起点の豊野側は、全列車が信越本線長野駅まで運転されている。長野 - 戸狩野沢温泉間は主に平日は長野市 - 飯山市中野市との間、または飯山市内やその周辺との間で通勤・通学輸送等を担う役割が、休日は沿線の観光地・温泉地への観光客の利用がそれぞれあるため、利用客が比較的多く、飯山線の主要区間となっている。そのため、運転本数も最も多く設定されているが、それでもほとんどの時間帯で1時間 - 1時間30分に1本である。

全区間通しで運行される列車のほか、長野 - 十日町または戸狩野沢温泉間、戸狩野沢温泉 - 十日町または越後川口間、十日町 - 越後川口間などに区間運転列車が設定されている。また森宮野原以北の新潟県側は十日町でおおむね運行系統が分離されており、十日町で北越急行ほくほく線、越後川口で上越線との接続を重視したダイヤが編成されているほか、1日1往復、上越線経由で信越本線の長岡まで直通する列車が朝時間帯に運転されている。

戸狩野沢温泉 - 越後川口間は1-3時間に1本程度で、4時間ほど運行されない時間帯がある。

全区間通しまたは長野 - 十日町(一部森宮野原)間で運転される列車は途中の戸狩野沢温泉駅にて車両の増結・切り離しが行われる場合がある。

なお、冬季には、首都圏方面などからスキー客向けの臨時列車シュプール号が戸狩野沢温泉駅まで運行されていたが、1995年3月の運転を最後に信越本線黒姫駅からのバス連絡だけになっていた(シュプール号は2005年度を最後に廃止)。ただし現在でもスキーブーム時と比較すると少ないものの、飯山線でのスキー客の利用はある。

[編集] 準急・急行「うおの」・「野沢」

飯山線には現在では特急・急行といった優等列車が設定されていないが、過去には「うおの」・「野沢」という準急列車急行列車が存在した。各列車の概要は下記の通りである。

準急・急行「うおの」

準急・急行「野沢」

[編集] 車両

[編集] 現在

かつて、キハ110系の一部の車両に、一部または全座席が千曲川(信濃川)の見える東方(長野県側のほぼ全域と新潟県側の一部)に向けられた展望車両「ふるさと」があり、普通列車として運用されていたが、のちに普通の座席に置き換えられたため存在しない。

[編集] 過去の使用車両

1991年にキハ40系、キハ58、キハ52の各車両は「飯山線色」として青とアイボリーホワイトで塗装、正面と側面には橙・山吹色・黄の三色ストライプが入り、側面窓下には「VOITURE AMITIÉ」(友情の列車)というフランス語が大きく表記された。文字は1995年頃までに消されたが、塗り分けはキハ110系に置き換わるまで存続した。

[編集] 歴史

豊野 - 十日町間は私鉄の飯山鉄道(いいやまてつどう)によって、十日町 - 越後川口間は国有鉄道十日町線(とおかまちせん)として開業した。両線は1929年に繋がって全通し、1944年に飯山鉄道が戦時買収により国有化され、十日町線を含めて飯山線となった。

[編集] 飯山鉄道

  • 1921年(大正10年)10月20日 飯山鉄道が豊野 - 飯山間を開業、信州浅野・上今井・替佐・飯山の各駅および蓮停留場を新設
  • 1923年(大正12年)7月6日 飯山 - 桑名川間を延伸開業、信州平・戸狩・上境・桑名川の各駅および北飯山停留場を新設
  • 1923年(大正12年)12月1日 桑名川 - 西大滝間を延伸開業、西大滝駅を新設
  • 1925年(大正14年)11月19日 西大滝 - 森宮野原間を延伸開業、横倉・森宮野原の各駅および信州白鳥停留場を新設
  • 1927年(昭和2年)8月1日 森宮野原 - 越後外丸間を延伸開業、越後田中・越後外丸の各駅を新設
  • 1927年(昭和2年)11月6日 越後外丸 - 越後田沢間を延伸開業、越後鹿渡・越後田沢の各駅を新設
  • 1928年(昭和3年)10月23日 信州白鳥停留場を駅に変更
  • 1929年(昭和4年)9月1日 越後田沢 - 十日町間を延伸開業し十日町線と合わせて現在の飯山線の区間が全通、越後水沢・土市・十日町(国有鉄道既設駅)の各駅を新設
  • 1930年(昭和5年)5月16日 伊達臨時停留場を新設
  • 1931年(昭和6年)9月16日 上桑名川停留場を新設
  • 1931年(昭和6年)10月16日 平滝停留場を新設
  • 1932年(昭和7年)5月25日 伊達駅を大黒沢駅に改称
  • 1934年(昭和9年)9月26日 平滝停留場を駅に変更
  • 1934年(昭和9年)12月23日 上境駅を野沢温泉駅に改称
  • 1935年(昭和10年)10月20日 静間停留場を新設
  • 1936年(昭和11年)6月15日 大黒沢臨時停留場を廃止
  • 1937年(昭和12年)4月1日 足滝臨時停車場を新設
  • 1937年(昭和12年)8月9日 北外丸臨時停車場を新設
  • 1941年(昭和16年)9月9日 北飯山停留場を駅に変更
  • 1942年(昭和17年)8月13日 北外丸臨時停車場を駅に改める

[編集] 十日町線

  • 1927年(昭和2年)6月15日 越後川口 - 越後岩沢間を十日町線として新規開業、内ヶ巻・越後岩沢の各駅を新設
  • 1927年(昭和2年)11月15日 越後岩沢 - 十日町間を延伸開業、下条・魚沼中条・十日町の各駅を新設

[編集] 飯山線(飯山鉄道買収後)

  • 1944年(昭和19年)6月1日 飯山鉄道を買収し国有化、十日町線を編入し豊野 - 越後川口間 (83.8km) を飯山線と改称。信州白鳥・北外丸の各駅、静間・上桑名川の各停留場、足滝臨時停車場を廃止、信州浅野駅を信濃浅野駅に、信州平駅を信濃平駅に、野沢温泉駅を上境駅にそれぞれ改称、蓮停留場を駅に変更
  • 1946年(昭和21年)6月1日 信濃白鳥仮乗降場を新設
  • 1950年(昭和25年)1月28日 信濃白鳥仮乗降場を駅に改める
  • 1951年(昭和26年)3月1日 上桑名川仮乗降場を新設
  • 1951年(昭和26年)10月10日 上桑名川仮乗降場を駅に改める
  • 1958年(昭和33年)8月8日 立ヶ花駅を新設
  • 1960年(昭和35年)7月15日 足滝駅を新設
  • 1968年(昭和43年)10月1日 越後外丸駅を津南駅に改称
  • 1987年(昭和62年)3月1日 戸狩駅を戸狩野沢温泉駅に改称
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い東日本旅客鉄道が承継、全線で貨物営業を廃止
  • 1997年(平成9年)10月1日 ワンマン運転開始

[編集] 駅一覧

  • 便宜上、豊野側の全列車が直通する信越本線長野駅からの区間を記載。
  • 全列車普通列車(全駅に停車)。
  • 列車交換 … ∥:複線、∨:ここより下は単線、◇:交換可、|:交換不可
路線名 駅名 駅間営業キロ 豊野
からの
営業キロ
接続路線 列車交換 所在地
信越本線 長野駅 - 11.8 東日本旅客鉄道北陸新幹線長野新幹線)・信越本線篠ノ井線直通・しなの鉄道線直通)
長野電鉄長野線
長野県 長野市
北長野駅 4.9 6.9  
三才駅 2.9 4.0  
豊野駅 4.0 0.0 東日本旅客鉄道:信越本線(直江津方面)
飯山線
信濃浅野駅 2.2 2.2  
立ヶ花駅 1.7 3.9  
上今井駅 3.0 6.9   中野市
替佐駅 1.9 8.8  
蓮駅 5.8 14.6   飯山市
飯山駅 4.6 19.2  
北飯山駅 1.3 20.5  
信濃平駅 3.3 23.8  
戸狩野沢温泉駅 3.7 27.5  
上境駅 3.6 31.1  
上桑名川駅 4.3 35.4  
桑名川駅 2.2 37.6  
西大滝駅 2.1 39.7  
信濃白鳥駅 2.1 41.8   下水内郡
栄村
平滝駅 2.9 44.7  
横倉駅 1.9 46.6  
森宮野原駅 3.1 49.7  
足滝駅 2.8 52.5   新潟県 中魚沼郡
津南町
越後田中駅 2.4 54.9  
津南駅 3.0 57.9  
越後鹿渡駅 4.2 62.1  
越後田沢駅 2.4 64.5   十日町市
越後水沢駅 3.0 67.5  
土市駅 2.9 70.4  
十日町駅 4.9 75.3 北越急行ほくほく線
魚沼中条駅 3.1 78.4  
下条駅 4.4 82.8  
越後岩沢駅 5.3 88.1   小千谷市
内ヶ巻駅 5.1 93.2  
越後川口駅 3.5 96.7 東日本旅客鉄道:上越線 北魚沼郡
川口町

[編集] 関連項目

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