十日町市

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とおかまちし
十日町市
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
団体コード 15210-2
面積 589.92km²
(境界未定部分あり)
総人口 55,790
推計人口、2014年8月1日)
人口密度 94.6人/km²
隣接自治体 長岡市上越市柏崎市
小千谷市魚沼市南魚沼市
中魚沼郡津南町南魚沼郡湯沢町
長野県下水内郡栄村
市の木 ブナ
市の花 ユリ
十日町市役所
所在地 948-8501
新潟県十日町市千歳町三丁目3番地
北緯37度7分39.1秒東経138度45分20.6秒
十日町市役所.JPG
外部リンク 十日町市

十日町市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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十日町市小白倉地区。十日町は日本有数の豪雪地帯である
十日町市小白倉地区、半ば雪に埋もれた民家

十日町市(とおかまちし)は、新潟県の南部にある。市の中央を日本一の大河である信濃川が流れ、十日町盆地とともに雄大な河岸段丘が形成されている。市の南部には日本三大渓谷に数えられ、上信越高原国立公園の一部である清津峡、西部には日本三大薬湯のひとつ松之山温泉がある。冬には2mを超える積雪があり、特別豪雪地帯に指定されている。

十日町市を含むこの地方一帯で人類の活動が始まったのは大変古いと見られていて、河岸段丘上のあちらこちらで旧石器時代の石器類が出土されている。笹山遺跡から発掘された火焔型土器・王冠型土器を含む深鉢形土器は、5,000年ほど前の縄文時代中期に作られたものとして推定され、新潟県では唯一の国宝であり、縄文時代の国宝においては全国唯一の土器として指定されている。

魚沼産コシヒカリの産地として、全域で稲作が広く行われている。また、かつては京都・西陣と並ぶ織物の一大産地だったが、近年は需要の低迷により産業としての規模は往時よりも著しく縮小している。

2000年から3年に1度開催されている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は世界最大級の野外アート展として知られ、国内外から多くの来訪者がある。

地理[編集]

十日町市は新潟県の南東部に位置し、左に越後山脈が聳える。

信濃川の宮中取水ダムは過去70年間、首都圏の鉄道の動力源であったが、そのために本来の信濃川の水量が激減し枯渇寸前となり「河原砂漠」とまで呼ばれるようになった。2008年JR東日本による河川法違反(不正取水)が発覚し、同社は国により水利権を剥奪され、70年ぶりに奔流を回復した。

1976年(昭和51年)撮影の十日町市中心部周辺の空中写真。
1976年撮影の5枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

隣接している自治体[編集]

新潟県
長野県

気候[編集]

十日町
雨温図説明
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 
 
415
 
3
-3
 
 
268
 
4
-3
 
 
179
 
7
-1
 
 
102
 
15
4
 
 
106
 
22
10
 
 
141
 
25
16
 
 
210
 
28
20
 
 
156
 
30
21
 
 
172
 
26
17
 
 
165
 
20
10
 
 
232
 
13
4
 
 
349
 
7
-0
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁
極値[1] 観測値 観測年月日
最高気温 37.0℃ 1994年8月14日
最低気温 -12.8℃ 1988年2月22日
日降水量 186.8mm 2005年6月28日
最深積雪 391cm 1981年2月28日

ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候に属す。世界有数の豪雪地帯で年間降雪量は平均で1169cmにも及ぶ。国から特別豪雪地帯の適用を受けており、最深積雪は平年でも2mを超える。妙高市関山(1172cm)、魚沼市守門(1343cm)、津南町津南(1349cm)、湯沢町湯沢(1180cm)などの地域と共に新潟県でも降雪量や積雪量が非常に多い地域。冬の気温が低いため、融雪が起こりにくい。近年では2012年2月11日に最深積雪323cmを記録した。

十日町(十日町市)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 3.0
(37.4)
3.7
(38.7)
7.4
(45.3)
15.3
(59.5)
21.8
(71.2)
25.2
(77.4)
28.4
(83.1)
30.4
(86.7)
25.6
(78.1)
19.5
(67.1)
13.1
(55.6)
6.5
(43.7)
16.7
(62.1)
日平均気温 °C (°F) −0.2
(31.6)
−0.1
(31.8)
2.7
(36.9)
9.0
(48.2)
15.5
(59.9)
19.9
(67.8)
23.5
(74.3)
24.9
(76.8)
20.5
(68.9)
14.1
(57.4)
8.0
(46.4)
2.6
(36.7)
11.7
(53.1)
平均最低気温 °C (°F) −3.0
(26.6)
−3.4
(25.9)
−1.2
(29.8)
3.6
(38.5)
10.0
(50)
15.6
(60.1)
19.8
(67.6)
20.9
(69.6)
16.6
(61.9)
9.8
(49.6)
3.9
(39)
−0.4
(31.3)
7.7
(45.9)
最低気温記録 °C (°F) −12.1
(10.2)
−12.8
(9)
−9.2
(15.4)
−5.0
(23)
1.3
(34.3)
7.1
(44.8)
13.0
(55.4)
12.6
(54.7)
6.2
(43.2)
0.4
(32.7)
−4.7
(23.5)
−10.6
(12.9)
−12.8
(9)
降雪量 cm (inch) 417
(164.2)
308
(121.3)
175
(68.9)
39
(15.4)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
12
(4.7)
212
(83.5)
1,169
(460.2)
出典 1: 気象庁[2]
出典 2: 気象庁[2]

歴史[編集]

人口[編集]

Demography15210.svg
十日町市と全国の年齢別人口分布(2005年) 十日町市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 十日町市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
十日町市(に該当する地域)の人口の推移
1970年 85,365人
1975年 81,746人
1980年 78,791人
1985年 74,620人
1990年 70,938人
1995年 67,962人
2000年 65,033人
2005年 62,058人
2010年 58,926人
総務省統計局 国勢調査より

行政[編集]

  • 市長(2005年4月の合併以降)
    • 職務執行者:山本茂穂(旧中里村長 2005年4月1日から最大50日間)
    • 初代:田口直人(旧・川西町長、2005年5月1日-2009年4月30日)
    • 2代:関口芳史(旧・三条市収入役、十日町市助役、2009年5月1日-)

経済[編集]

産業[編集]

繊維業(着物
雪に囲まれる冬の副業として、カラムシ(苧麻)などの繊維を撚って織物を作ることが盛んだった。江戸時代に緯糸を強く撚って布にシボを作り出す改良が加えられ、越後縮(えちごちぢみ)として武士の夏の式服に珍重され、全国各地に出荷されるようになった。
江戸時代末期には織物も行われるようになり、十日町絣(とおかまちかすり)の産地となった。また明治時代に京都の西陣から伝わった製法によって、夏用の高級着物に重宝される明石ちぢみと呼ばれる薄手の生地が作られるようになった。大正末には縮まない加工を、さらに昭和9年に防水加工を施すことで、高級夏物着尺の王座を確立し、一世を風靡した。また、夏物だけの産地から脱却するため、大正初年から秋冬物の研究を始め、大正10年に「お召」を開発し、さらに昭和5年に「意匠白生地」を考案するなど、通年生産体制へ転換を果たし、昭和10年には戦前で最高の生産高を記録した。
戦時中は奢侈品禁止令や織機を戦争資材に提供するなど、織物業は風前の灯となったが、戦後、十日町織物工業協同組合青年部を中心に商品開発に取り組み、色数に制約があったお召を、金糸などを使い多色化した「マジョリカお召」やPTAルックと呼ばれた堅牢度の高い「黒羽織」を開発したことにより、十日町産地は高度成長期と同期し大きな躍進を遂げた。また、昭和30年代には友禅の技術を導入して後染め織物へ進出し、昭和40年代に染めと織りの総合産地体制を築きあげた。そして昭和51年には、十日町産地の生産高は581億円という最高額を記録した。その後は、消費者の着物離れに歯止めがかからず、需要が減少している。
農業(米・野菜・肉)
魚沼コシヒカリの大産地。川沿いに大きな水田が広がり、中山間地には棚田が点在する。近年、十日町産魚沼コシヒカリの米粉を使った米粉パンなど商品開発も盛ん。
山うど・ぜんまい・木の芽(あけびの芽)・たらの芽など山菜も豊富で、アスパラガス・カルビタトマト(中玉トマト)・丸なす(梵天丸)・ユリの生産地でもある。また、えのきたけ、なめこの栽培や妻有(つまり)ポーク(豚肉)の生産も有名。
ソフトウェア産業
新潟県内有数のソフトハウス集積地で、人口当りの技術者数は県内トップである。十日町市はソフトウェア産業では県内第3位の集積基地で、地域と首都圏のニアショア(near shore)開発(言葉・文化の近い近隣の国でのソフトウェア開発)の拠点地域になっている。[1]

市内に本社・事業所を置く主な企業[編集]


金融機関[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

海外[編集]

国内[編集]

災害時相互応援協定締結自治体(平成26年7月現在)[編集]

そのほかの友好都市[編集]

地域[編集]

教育[編集]

育英奨学事業[編集]

  • 財団法人丸山育英会 [2]

高等学校[編集]

中学校[編集]

  • 水沢中学校
  • 中里中学校
  • 川西中学校
  • 松代中学校
  • 松之山中学校


小学校[編集]

  • 十日町小学校
  • 中条小学校
  • 東小学校
  • 飛渡第一小学校
  • 川治小学校
  • 吉田小学校
  • 鐙島小学校
  • 下条小学校
  • 水沢小学校
  • 馬場小学校
  • 西小学校
  • 千手小学校
  • 上野小学校
  • 橘小学校
  • 田沢小学校
  • 倉俣小学校
  • 貝野小学校
  • 松代小学校
  • 松之山小学校


特別支援学校[編集]

  • 小出養護学校ふれあいの丘分校
  • 十日町市発達支援センター(愛称「おひさま」)
  • 県立小出特別支援学校川西分校

スポーツ[編集]

十日町市はスポーツ合宿のメッカで、主に関東方面の学生を中心に毎年多くのチームが、市内のスポーツ施設と宿泊施設を利用して合宿を行っている。特に2002 FIFAワールドカップサッカークロアチア代表のがキャンプを行った「クロアチアピッチ」は、J1チームやアンダーカテゴリーの日本代表チームのキャンプ地や、なでしこリーグ戦の会場となっている。

新潟県中越地震が発生した直後には、クロアチアサッカー協会やクロアチア大使館から激励の為の書簡が送られた。このような経緯がある為、2006 FIFAワールドカップサッカー日本代表とクロアチア代表が対戦する際、市内では両国の代表を応援しようとする機運が高まった。

また、日本全国に名前が知られている、JOC公認の合宿所「桜花レスリング道場」があり、毎年全日本女子レスリング選手が世界選手権やオリンピック出場を目指し厳しいトレーニングを行われている。

冬季はクロスカントリースキーが盛んで、全国レベルの選手を多く輩出し、最近は世界選手権やワールドカップに日本代表選手として活躍している。2014ソチ冬季オリンピックでは、十日町市出身の宮沢大志選手がクロスカントリースキー競技で、小林美貴選手、中島由貴選手の2名がバイアスロン競技で出場した。SAJ公認で冬季国体クロスカントリースキー競技を開催した「吉田クロスカントリー競技場」では、全日本スキー選手権大会や全国規模の大会が開催され、選手役員から高い評価を受けている。

スポーツ施設[編集]

  • 吉田クロスカントリー競技場=クロスカントリースキー場
  • クロアチア・ピッチ(ベルナティオ内)=サッカー場
  • 桜花レスリング道場(十日町市塩之又)

交通・通信[編集]

航空機内より十日町駅付近を北方から撮影。
十日町駅

鉄道[編集]

道路[編集]

道の駅[編集]

路線バス[編集]

主に長岡方面と高速バス新潟方面に越後交通、川西・小千谷方面は北越後観光バス、松代・松之山方面は東頸バス、それ以外は南越後観光バスが運行している。

信濃川南岸経由小千谷市街地・長岡方面は朝晩は30分~60分間隔、昼間は2時間間隔で運行している。八箇峠・六日町経由新潟行き高速バスは1日2往復運行している。津南方面は25分~75分間隔で運行している。川西経由小千谷方面は1日7往復の運行、上野までは15分から90分間隔で運行。その他鉢・六箇・長里・後山方面に路線がある。松代・松之山方面は1日5往復運行している〔日曜・祝日は4往復〕

タクシー[編集]

  • 十日町タクシー
  • 十交タクシー
  • 明石交通
  • 昭和交通
  • 東部タクシー

電話[編集]

  • 十日町市の市外局番は全域025であるが、松之山及び松代地区(安塚MA:市内局番が50及び59で始まる地区)とそれ以外の地区(十日町MA:市内局番が75及び76で始まる地区)との相互通話時へは市外局番からかける必要がある。
  • 当該地域の天気予報は0257-177(柏崎市などと同じ中越エリア)である。

名所・旧跡・観光・祭事・催事[編集]

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ[編集]

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレは、2000年からスタートし、3年に1度開催している世界最大級の野外美術展。空家、廃校、自然の中にアート作品が多数展示し、アートを媒介にして地域の魅力を発信する試みは、新しい地域づくりのモデルとして高い評価を得ている。3年に1度の本番年以外にも、常時約200点のアート作品が恒久設置されており、近年では地域全体をひとつの大きな美術館として捉え、「大地の芸術祭の里」として、通年での観光誘客を目指している。

  • 越後妻有里山現代美術館[キナーレ]
  • まつだい「農舞台」[4]
  • 鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館
  • 光の館
  • オーストラリア・ハウス
  • 下条茅葺きの塔
  • 船の家
  • うぶすなの家
  • 三省ハウス
  • 脱皮する家
  • 最後の教室
  • ツールド妻有
  • 越後妻有 雪花火

名所・旧跡・社寺[編集]

  • 清津峡(国指定 名勝・天然記念物 S16.4.23)
  • 田代の七ツ釜(国指定 名勝・天然記念物 S12.6.15)
  • 小松原湿原
  • 瀬戸渓谷
  • 棚田
  • 美人林
  • 笹山遺跡
    • 国宝火焔型土器群の出土地。市陸上競技場と野球場の造成中に出土。現在、遺跡公園として竪穴住居が復元されている。「笹山じょうもん館」で遺品整理を行っている。国宝は市博物館で常設展示。
  • 神宮寺
    • 創立 大同2年(809年) 開祖 坂上田村麻呂と言われている
    • 神宮寺山門・観音堂:新潟県指定文化財(建造物)
    • 木造十一面千手観音立像、木造四天王立像(伝広目天・伝毘沙門天):新潟県指定文化財
    • 四日町神宮寺境内地及び山林:市指定文化財(史跡)
  • 千手観音(川西)
    • 坂上田村麻呂が建立した千手観音像が有名。
    • 1200年の伝統を持つ「十七夜まつり」が毎年行われる。
  • 松苧神社:本殿は国の重要文化財

レジャー[編集]

体験[編集]

  • 越後田舎体験
  • 妻有焼陶芸センター
  • ツールド妻有
  • 信越トレイル
  • スノーカントリートレイル
  • 信濃川ラフティング
  • 越後妻有RIDEQUEST

博物館・科学館・美術館[編集]

  • 越後松之山森の学校 キョロロ
  • 十日町市博物館
    • 市内の笹山遺跡から発掘された縄文時代の火焔型土器など深鉢形土器57点を含む笹山遺跡出土品928点が新潟県唯一の国宝に指定されている。さらに越後縮の紡織用具(2098点)や十日町の積雪期用具(3868点)は国指定重要有形民俗文化財に指定され常設展示されている。
  • まつだい郷土資料館:建物は市指定文化財(建造物)
  • 大棟山美術博物館:松之山の祖 村山家資料とゆかりのある坂口安吾に関する資料
  • ミティラー美術館
  • 星と森の詩美術館

祭事[編集]

  • 大白倉のバイトウ(1月)
  • 婿投げ・墨塗り(1月) - 松之山・湯本地区。越後の奇祭と呼ばれる。
  • 節季市(1月) - 農閑期に行われる民具市。チンコロ市とも。
  • 十日町雪まつり(2月)日本で最初に開催された雪まつり。
  • 雪原カーニバルなかさと(3月)
  • 越後まつだい冬の陣(3月)
  • 十日町きものまつり(5月)
  • 十日町おおまつり(8月)
  • 小白倉もみじ引き(9月)

メディア[編集]

  • エフエムとおかまち - 78.3MHz(2006年平成18年開局)
  • 十日町新聞 - 毎週木曜日発行(1908年明治41年創刊)
  • 十日町タイムス - 毎月8・18・28日発行(1908年明治41年創刊)
  • 妻有新聞 – 毎週金曜日発行(1955年昭和30年創刊)
  • 東頸新聞 – 毎月1・15日発行
  • 新潟日報十日町支局

著名な出身者[編集]

関連項目[編集]


脚注[編集]

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外部リンク[編集]

行政
観光
計画