天地人 (NHK大河ドラマ)
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『天地人』(てんちじん)は、2009年1月4日から同年11月22日まで放送予定の、第48作のNHK大河ドラマである。全47話(予定)。原作・火坂雅志、脚本・小松江里子、音楽・大島ミチル、主演・妻夫木聡。
| 天地人 | |
|---|---|
| ジャンル | ドラマ |
| 放送時間 | 44分30秒 |
| 放送期間 | 2009年1月4日 - 同年11月22日(予定)(全47回) |
| 放送国 | |
| 制作局 | NHK |
| 製作総指揮 | 内藤愼介 |
| 演出 | 片岡敬司 他 |
| 原作 | 火坂雅志 |
| 脚本 | 小松江里子 |
| 出演者 | 妻夫木聡 北村一輝 常盤貴子 小栗旬 長澤まさみ 田中美佐子 高嶋政伸 玉山鉄二 相武紗季 城田優 小泉孝太郎 比嘉愛未 深田恭子 東幹久 吉川晃司 笹野高史 高島礼子 宇津井健 富司純子 阿部寛 松方弘樹 他 |
| 外部リンク | 番組公式サイト |
目次 |
[編集] 概要
原作は、2006年(平成18年)に発表された火坂雅志(新潟市出身)の同名小説。主人公は上杉景勝に仕えた上杉家の家老・直江兼続。脚本は、NHKでは2007年(平成19年)前期の朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』を手がけた小松江里子。火坂原作の大河ドラマ化は初めて。
主に舞台となるのは、戦国時代。この時代を舞台とした作品は、近年でも2007年の『風林火山』のように、大河ドラマのみに限定しても過去に多数制作されているが、本作は映像作品史上では初めて、兼続が単独の主人公として取り上げられる作品である。同時に、大河ドラマ史上初めて関ヶ原の戦いに敗れた側の武将が主人公となる作品でもある[1]。
ひたすら利のみを求める戦国時代に、「愛」を重んじ、「義」を貫き通した武将・直江兼続。主君・上杉景勝をはじめ、師と仰ぐ上杉謙信や友人・真田幸村との深い係わりを主軸に、同時代に生きた戦国武将や妻・お船をはじめとする女性たちとの人間関係、利を求める社会において発生する格差など現代社会に通じる問題、といった様々なテーマを盛り込みながら、兼続の生涯が描かれる。
主人公兼続を演じる妻夫木聡は、大河ドラマへの出演自体が初めて。兼続が終生仕えることになる上杉景勝は、2001年(平成13年)の『北条時宗』以来の大河ドラマ出演となる北村一輝が演じる。他に、兼続より年上の正室・お船には常盤貴子、景勝の養父であり、兼続に大きな影響を与えることになる謙信には阿部寛、上杉家にとって最大の敵となる徳川家康には松方弘樹がそれぞれ演じる。兼続とは生涯の親友同士である石田三成役の小栗旬、真田幸村役の城田優をはじめ、主要キャストの大半が平均年齢20 - 30代の俳優で占められていることも特徴的である[2]。
大型ドラマ『坂の上の雲』第1部を大河ドラマの枠を拡大する形で放送するため、11月22日最終回・全47回放送と、通年で放送される大河ドラマとしては例年よりも短縮放送となる[3]。
[編集] スタッフ
- 原作:火坂雅志『天地人』(NHK出版刊)
- 脚本:小松江里子
- 音楽:大島ミチル
- テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
- テーマ音楽指揮:小泉和裕
- 時代考証:小和田哲男
- 風俗考証:二木謙一
- 建築考証:平井聖
- 衣裳考証:小泉清子
- 殺陣武術指導:林邦史朗
- 所作指導:橘芳慧
- 馬術指導:車邦秀、逢坂智博、黒沼雅夫
- 書道/書指導:望月暁云
- 茶道指導:鈴木宗卓
- 華道/活花指導:杉本康子
- 能指導:宝生和英
- 琵琶/歌詠み指導:友吉鶴心
- 仏事指導:樺澤賢正
- 邦楽指導:本條秀太郎
- 琴指導:市川由里子
- 囲碁指導:桑本晋平
- 漢詩指導:野村万蔵
- 助産指導:大葉ナナコ
- 木彫り指導:高橋信行
- 御所ことば指導:堀井令以知
- 上方ことば指導:井上裕季子
- 資料提供:上杉神社、高台寺、大坂城天守閣、上杉博物館、小田原城天守閣、新潟県立図書館、犬山城白帝文庫、總見寺、西本願寺
- タイトル映像:オー・エル・エム・デジタル
- 題字:武田双雲
- 語り:宮本信子
- 撮影協力:新潟県、山形県、福島県、新潟県南魚沼市、上越市、長岡市、山形県米沢市、東京都八王子市、神奈川県湯河原市、茨城県那珂市、高萩市、つくばみらい市、群馬県富岡市、山梨県北杜市、岩手県奥州市、遠野市、熊本県熊本市
- 副音声解説:宇垣秀成
- CG制作:坂美佐子
- 制作統括:内藤愼介
- プロデューサー:吉永証
- 演出:片岡敬司、高橋陽一郎、一木正恵、野田雄介
- アバンタイトル
- ナレーション:森本健成
- 天地人紀行
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公とその一族
[編集] 主人公
- 直江兼続(なおえ かねつぐ)
- (樋口与六 → 樋口兼続 → 直江兼続)
- 演:妻夫木聡(少年時代:加藤清史郎 少年時代吹替:大平洸大)
- 上田衆・樋口惣右衛門の長男で、幼名は与六。官位は従五位下山城守。五歳で景勝の小姓となった。実直な性格で景勝に忠誠を尽くす一方、はやり過ぎて失敗する事も多い。何かあるとすぐに泣き出す一面もあったが、母の死をきっかけに二度と泣かないことを誓った(但し、その後もたびたび泣く描写が見られる)。また他人がよく思わない事などにも興味を持つなど好奇心が旺盛。上杉謙信には唯一の弟子と認められ、仙桃院には北斗の七星の如き家臣となるように説かれ、薫陶を受ける。武将だが、一人も人を殺傷したことがないらしい。元服後も家老就任後も前髪を下ろし、武将らしからぬ奇妙な髪型をしている。「これはしたり」が口癖。
- 謙信の死後、御館の乱では桑取衆や武田家を味方に付けさせるなどの戦功を上げ、次第に景勝の第一の側近として頭角を現し、御館の乱終結後、吉江宗信や直江信綱の推薦で上杉家の家老に昇格する。直江信綱の死で景勝から直江家を継ぐよう命じられ直江家を継承し上杉筆頭家老として采配を振るうことになる。
- 秀吉が天下人として台頭してくると自分の家臣にしようと誘われるが拒否する。二度目の上洛で従五位下山城守を与えられる
[編集] 樋口家
- 樋口惣右衛門(ひぐち そうえもん)
- 演:高嶋政伸
- 兼続の実父。上田長尾家で勘定奉行を務め、後に家老となる。家族と領民の幸せを何よりも大切にする実直な人物で、生まれや身分で人間を差別しない姿勢は兼続にも影響を与えた。算勘の能力だけで出世してきたたため「百姓侍」と陰口を言われることもあるが、戦支度に浮き足立つ城内で冷静に薪炭の在庫を確認するなど、侍らしい肝の太さも持つ。与六(兼続)を喜平次(景勝)の小姓に望まれると、侍としての我が子の可能性を広げる為に、反対するお藤を説得した。
- 上杉謙信の死後に景虎方と北条家の密書を入手し、景勝の後継を磐石にするために金蔵のある春日山城本丸の占拠を兼続・与七(実頼)に命じ、自身は命懸けで景勝を説得して本丸占拠を成功へと導いた。御館の乱が終ると兼続の家老就任を機に一度は上田庄へ身を引くが、程なく直峰城主に任じられる。その後、よしと再婚し彼女を連れて兼続や実頼の許を度々訪れている。
- お藤(おふじ)
- 演:田中美佐子
- 兼続たち兄弟の生母。惣右衛門の妻で直江景綱の妹。病弱な身でありながら子供達に精一杯の愛情を注ぐ。与六を喜平次の小姓に迎えたいという仙桃院の申し出を当初は幼年を理由に断るが、惣右衛門の説得により引き受けることを決意。別れ難い気持ちを抑え、幹を生かすために散っていく紅葉に例えて「己を犠牲にしても主を守る家臣になれ」との教えを授けて送り出す(この教えはその後も、たびたび登場人物に語られる)。以後は兼続と会うことは無く、病に侵されても知らせることは無かった。臨終の床で兼続と再会した後に、息を引き取った。
- よし
- 演:西原亜希
- 惣右衛門の後妻。後妻に入った当時のよしの年齢は17才だったのだが、これは前妻のお藤はおろか義理の息子である兼続や実頼よりも年下であり、兼続・実頼を大いに惑わせた。
- きた
- 演:江波戸ミロ
- 惣右衛門の娘で、兼続・実頼の妹。
- なつ
- 演:北原ひとみ
- 樋口家の下女。子守などの家政を担当している。
[編集] 直江家
- お船(おせん)
- 演:常盤貴子(少女時代:並木瑠璃)
- 直江景綱の次女。兼続とは従姉にあたり、幼馴染でもある。おてんばな性格で、非常に行動的。姉のお悠と共に美人姉妹として名高く、上杉景勝の初恋の人となる。本人は姉貴風を吹かしながらも、兼続に想いを寄せていた。お悠が仏門に入る事になったため、跡継ぎのいない直江家の後継を得るために婿を取る事になり、直江信綱と結婚する。結婚後は家老の妻として上杉家中の出来事に深く関わり、御館の乱では仙桃院への使者を買って出て景虎を降伏へ導く。仙桃院への使者役は、夫に無断で景勝に直談判してのものだった。兼続が武田勝頼のもとに乗り込むさい、信綱の妻だったお船は自分の髪結いを外し、兼続にわたした。信綱の死により兼続が直江家の新たな婿となると、兼続を支えるだけでなく、様々な事に気を配っていく。
- 直江景綱(なおえ かげつな)
- 演:宍戸錠
- 上杉家の重臣で、与板城主。お船の父で、兼続の伯父。上杉謙信の家臣の中でも特に信頼厚い重臣で、後に家老職となる。兼続を上杉家にとって必要な人材と見抜き、何かと気をかけていた。織田信長と対決するために七尾へ出兵中に体調を崩し、間もなくお万やお船に上杉家の後を託して亡くなった。生前は謙信の後継に景勝を推していた。死を前にして謙信に「第一の家臣」と賞賛される。
- 妙椿尼(みょうちんに)
- (お万 → 妙椿尼)
- 演:萬田久子
- 景綱の妻、お船の母。名はお万。兼続にとっては義理の伯母にあたり、何かと母に会えない兼続の面倒を見ている。男子のない景綱のために婿養子をとる算段を進めた。景綱の没後は出家し、以降は妙椿尼と号する。謙信が倒れた際には看病に当たり、その立場を利用して「家督は景勝に」という謙信の遺言を捏造したことが御館の乱の原因となる。
- 直江信綱(なおえ のぶつな)
- (長尾景孝 → 直江信綱)
- 演:山下真司
- 上野長尾家の出身で、旧名は長尾景孝。後継のない直江家を継ぐためにお船の婿となり、景綱の死後はその家督を継いだ。謙信の死後は景綱の遺志を継いで景勝を支持する。お船が兼続と単なる従弟とは思えぬほど、異様に親密な事を気にかけており、夫婦の間に微妙な溝を作ってしまう。また、兼続の時に無謀な言動に対し不信感を持っていたが、御館の乱後はその才を認めて家老に推薦する。同じく家老に就任するが家臣の間の内輪揉めに巻き込まれ、兼続とお船に上杉家と直江家を頼むと言い残して無念の最期を遂げる。
- お悠(おゆう)
- 演:吉瀬美智子
- 直江景綱の長女。謙信の側に仕え想いを募らせるが、生涯不犯を誓った謙信にその想いが叶う事はなく、仏門へと入った。
- かよ
- 演:あき竹城
- お船の侍女。お船が生まれた頃から仕えており、おてんばなお船にいつも振り回されている。一方、兼続に対しては嫌味な態度をとっていたが、兼続が成長していくに従って改めるようになる。初音と兼続の関係について気をもむ。
- 志駄義秀(しだ よしひで)
- 演:信太昌之
- 直江家配下の与板衆の武将。
- 一志大夫(いっしだゆう)
- 演:髙阪剛
- 兼続が間者として召抱えた山伏・カラス組の頭。
- お松(おまつ)
- 演:遠藤璃菜
- 兼続とお船の長女。
[編集] 大国家(小国家)
- 大国実頼(おおくに さねより)
- (樋口与七 → 小国実頼 → 大国実頼)
- 演:小泉孝太郎(少年時代:馬渕誉)
- 兼続の弟。幼名は与七。官位は但馬守。幼くして家を出た兼続とは異なり樋口家で育つ。成人後は父とともに坂戸城に出仕し、後に兼続に頼んで春日山城へと赴き景勝の家臣となる。
- 御館の乱の後、兼続の計らいで小国家を継承するが、妻・お栄はおろか義父母たちに嫌味を言われる毎日を送っていた。景勝の名代で秀吉の下に赴いたとき、秀吉から官位を授かり、さらに茶々にすすめられ苗字を大国と改めた。その後、上杉家と豊臣家との橋渡しの役を果たすこととなる。
- お栄(おえい)
- 演:小沢真珠
- 小国重頼の娘で、実頼の妻。父母同様、家柄と手柄にだけしか眼中に無い、非常にプライドの高い女性。実頼に対しても冷淡で度々卑下する。
- 小国重頼(おぐに しげより)
- 演:牧村泉三郎
- 実頼の養父でお栄の父。
- 律(りつ)
- 演:福井裕子
- 重頼の室で実頼の養母。
[編集] 上杉家
[編集] 一門
- 上杉景勝(うえすぎ かげかつ)
- (長尾喜平次 → 上杉景勝)
- 演:北村一輝(少年時代:溝口琢矢 少年時代吹替:小沢武尊)
- 上杉家当主。幼名は喜平次。通称は弾正少弼。長尾政景と仙桃院の嫡男。父の急死を受けて上田長尾家の当主となる。父の死への関与を疑い叔父・輝虎(謙信)を小刀で刺して傷を負わせるが、その猛々しさと幼いながらに領民を思う優しい心根に将器を見出した輝虎に望まれて養子となり、禅寺・雲洞庵で修行を始める。感情を面に出すのが苦手な性格のため、当初は小姓たちと打ち解けられずにいた。しかし、自分に素直な感情をぶつけてくる与六と接することで次第に心を開き、深い主従の絆で結ばれてゆく。
- 謙信の死後、妙椿尼の偽証した遺言によって後継となるが、景虎との間で跡目争い(御館の乱)が起ったことで、身内に弓を引かねばならなくなったことに苦悩するも、兼続の支えで景虎方に勝利し、謙信の後継者の地位を確立した。御館の乱後は武田家の娘・菊姫と結婚し両家の間をより深くし、一方で兼続を家老に任じる。
- 武田家滅亡後は織田信長による攻勢で危機に陥るも、本能寺の変で織田方の諸将が撤兵して危機を脱した。その後、天下人となった秀吉との会見に臨み、己の意地よりも越後や民を守るべく上洛を約束する。初上洛のさいは、お涼の助言に従い、自分よりはるかに格下の泡沫大名の宿所にまで自ら足を運び、あいさつ回りを行なった。(5日間に37家と説明された)
- 帰国後は御館の乱後に反乱を起こし、抵抗していた新発田重家を討ち越後を平定した。
- 上杉謙信(うえすぎ けんしん)
- (上杉輝虎 → 上杉謙信)
- 演:阿部寛
- 越後の国主で、春日山城主。人々が己の「利」の為に生きる戦国の世にあって敢えて「義」の心を掲げて戦を行い、関東管領として織田信長や小田原北条氏と対立する。幾多の戦で負けを知らず、神とも、毘沙門天の化身とも崇められた。毘沙門天を深く信仰し、生涯不犯の誓いを立てていたために妻を持たず、姉・仙桃院の子である景勝と北条家からの人質である景虎を養子に迎えた。景勝の家臣である兼続に自分の志を継げる才を見出し、己の身につけたものの全てを教え伝えようとする。織田、北条との戦いを前に病に倒れ、兼続に「そなたの義」と言い残して亡くなった。二人の養子を信頼し分け隔てなく大切にするあまり、家督をいずれに譲るか明言していなかったため、一枚岩を誇っていた上杉家で跡目争いが勃発することとなる。
- 本能寺の変で織田信長の前に亡霊となって現れ、「天の時、地の利に恵まれていたが、人の和を軽視した」と信長を評した。
- 仙桃院(せんとういん)
- (桃 → 仙桃院)
- 演:高島礼子
- 上杉謙信の姉。長尾政景の正室で、景勝の生母。名は桃。幼い与六に運命的なものを感じ、景勝の小姓として召し出す。以来、与六の母代わりを自認し、成長した兼続も彼女には頭が上がらない。景勝を「北辰の星」、兼続を「北斗の七星」に例えて、兼続に景勝の側近になるようにと説く。謙信の唯一の身内であるために度々相談を受け、謙信の真意を理解できる者が家中にいない事を憂いていた。
- 謙信の没後は妙椿尼の偽証した遺言を真実とすることを決め、景勝を擁立する一方で内紛回避のために景虎の元を離れず、御館の乱が始まってからも行動を共にする。乱の勃発を止められなかった責任感から、景虎と共に滅ぶ覚悟を決めていたが、お船の説得を受けて罪を背負って生き続ける道を選び、御館落城時に兼続ら上田衆によって救出された。その後は春日山城に戻り、景勝や菊姫を支える。景勝の生母である事からか、当主である景勝より必ず上座に座っている事が多い。
- 菊姫(きくひめ)
- 演:比嘉愛未
- 武田信玄の娘で、勝頼の異母妹。勝頼には信玄ほどの器量は無いと公言してはばからないなど、思った事をすぐ口に出す直情的な性格。上杉と武田の同盟の証として景勝に嫁いだ。当初は上杉家に入ることを快くは思っていなかったが、兼続や仙桃院の思いを徐々に理解していく。武田家が滅んだ事により自分には価値がないと思い越後を追われる覚悟していたが、「夫として守っていく」という景勝の不器用な心を知りやっと妻になることができたと実感する。
- 上杉景虎(うえすぎ かげとら)
- 演:玉山鉄二
- 謙信の養子で、景勝とは義兄弟にあたる。北条氏康の七男で、上杉と北条が同盟を結ぶ際に人質として越後に来た。武骨者の景勝と違い歌舞音曲にも通じており、また「関東一の美少年」とも言われる美貌で、春日山城中の女性たちの注目の的となっている。幼い頃から親族に疎まれ、人質として諸家をたらい回しにされた経験から心の奥底に深い孤独と猜疑心を抱えていた。そのため、自分を養子として迎え、家族として接してくれた謙信を強く慕う。
- 謙信の没後は遺言に従って景勝に当主の座を譲るが、兼続の言動や遠山達配下の讒言から景勝の周囲への不信感を募らせ、景勝方の春日山城本丸占拠を機に対決を決意。春日山城を出て上杉憲政の屋敷(御館)に本拠を移し、実家の北条家や武田家の力を利用して景勝方の壊滅を図る。しかし、武田の裏切りと雪で北条軍の到来が遅れたことで情勢は景勝優勢に転じ、御館は陥落。落ち延びる途上の鮫ヶ尾城で景勝に上杉の行く末を託してその命を絶った。
- 華姫(はなひめ)
- 演:相武紗季
- 景勝の妹。景虎に想いを寄せ、謙信と仙桃院の計らいで景虎の妻となる。謙信没後、景勝打倒へと傾いてゆく景虎を支え、景勝と兄妹の縁を切ってでも景虎の側にいると誓った。御館が陥落すると景虎と共に落ち延びるが、その途上の鮫ヶ尾城で景虎の意に従い共に自害した。
- 道満丸(どうまんまる)
- 演:村山謙太
- 上杉景虎と華姫の間に生まれた長男。御館の乱で景虎が降伏の証に景勝へ人質として差し出されるが春日山に向かう途中、降伏に異義のある者に襲われ落命した。
[編集] 上田衆
- 泉沢久秀(いずみざわ ひさひで)
- (泉沢又五郎 → 泉沢久秀)
- 演:東幹久(少年時代:柴崎洸守)
- 幼名は又五郎。喜平次付の小姓に選ばれ、共に雲洞庵で修行する。年下の与六のことを「おチビ」と呼んで、よく喧嘩をしていた。以後は兼続の一番の親友となる。兼続が刈安兵庫と斬り合いに及んだ際にはその場に居合わせ、兼続と共に蟄居を命じられた。景勝にとっては兼続に次ぐ信任があり、そのため兼続とともに御館の乱の戦功により家老に抜擢される。
- 上田衆きっての槍の名手で、謙信より賜った槍を大切にしていたが、その槍を巡る誤解で幸村にあらぬ疑いをかけてしまうが、後に誤解が解けてからは幸村の精神的成長もあって意気投合した。
- 栗林政頼(くりばやし まさより)
- 演:平泉成
- 上田長尾家の家老。長尾政景の没後も引き続き景勝の家老として坂戸城を守る。謙信没後の家督論争では、たびたび侵攻してきた北条氏と戦を重ねてきた事を挙げて、北条家出身の景虎が上杉家の後継になることに反対する。御館の乱では坂戸城を基点に深沢と共に北条軍の北上を阻止。武田家滅亡後は深沢やカラス組を率い数百の兵で織田方の滝川一益率いる数千の軍勢を撃退する。その後、病床に伏せるが見舞いに来た景勝に「上洛しても上杉の誇りは捨てないで欲しい」と思いを語った。
- 安部政吉(あべ まさよし)
- (安部仁介 → 安部政吉)
- 演:葛山信吾(少年時代:伊藤大翔)
- 幼名は仁介、通称は右衛門尉。雲洞庵時代から景勝に仕えている。上田衆若手のリーダー格で、最年少の兼続の事をよく気にかけている。また血気盛んな同僚たちとは一線を画す冷静さも持ち合わせている。御館の乱の戦功で栃尾城主に任命される。
- 織田軍の上杉侵攻が始まると自ら志願して吉江と共に魚津に向かう。景勝の降伏命令には他の魚津城将と共に拒否。命令を伝えに来た兼続に上杉の魂を託して景勝の陣へ戻す。その後も篭城戦を続けるが劣勢を覆す事は出来ず、魚津城落城に際し吉江らと共に死に際に(景勝でも自分の妻子でもなく)兼続のことを思い浮かべながら自害した。
- 深沢利重(ふかざわ とししげ)
- 演:鈴木正幸
- 上田長尾家の家老。深沢弥七郎の叔父。政景の没後は跡を継いだ景勝の家老となり、景勝や栗林を支える。
- 甘糟景継(あまかす かげつぐ)
- (登坂藤丸 → 登坂藤右衛門 → 甘糟景継)
- 演:パパイヤ鈴木(少年時代:新井海人)
- 幼名は藤丸、当初は登坂藤右衛門を名乗っていた。雲洞庵時代から景勝に仕えている。
- 桜井晴吉(さくらい はるよし)
- (桜井三介 → 桜井晴吉)
- 演:松尾諭(少年時代:荒井健太郎)
- 幼名は三介。雲洞庵時代から景勝に仕えている。
- 山岸尚家(やまぎし なおいえ)
- (深沢弥吉 → 深沢弥七郎 → 山岸尚家)
- 演:松本実(少年時代:三村和敬)
- 幼名は弥吉。深沢利重の甥で、当初の名は深沢弥七郎。雲洞庵時代から景勝に仕えている。
- 長尾政景(ながお まさかげ)
- 演:村田一道
- 上田長尾家当主で、越後坂戸城主。桃(仙桃院)の夫で、喜平次(景勝)の実父にあたる。野尻湖で宇佐美定満とともに溺死した。その遺体に不審な刀傷があったことから暗殺を疑われ、一時は上田長尾家と上杉家が一触即発の事態となった。
[編集] その他の家臣
- 吉江宗信(よしえ むねのぶ)
- 演:山本圭
- 上杉家の重臣。通称は常陸入道。謙信の後継に景勝を推す。上杉の誇りを第一と考えているため、武田家との和睦を発案した兼続に対し不満を持っていたが、御館の乱後はその才能を認め、上杉家の家老に推薦する。織田軍の北陸攻めで越後の守りの要として魚津に向かい、多勢に無勢の中奮闘。景勝本隊の援軍が到着するまで見事に持ちこたえる。しかし、景勝本隊は兼続の策に従い春日山城を手薄にする事で越後領内に誘い込んだ森長可を討つべく転進、景勝は魚津城の諸将に「降伏して生きて越後に戻れ」との命を下す。吉江らはこれを良しとせず、兼続に上杉の将来を託し、自らは上杉の侍として戦いの内に死すことを選ぶ。景勝の撤退後、更に一週間以上も堅く守るが遂に力尽き、他の守将らと共に自刃して果てる。
- 北条高広(きたじょう たかひろ)
- 演:新井康弘
- 上杉家の重臣。当初は景勝の武勇を認めていたが、次第に寡黙な景勝より才気煥発な景虎に上杉家の後継の器を見出すようになる。謙信の死後は景勝が後継となることによる上田衆の台頭を警戒し、景虎を擁立する。景虎方の中で最も奮戦するが景勝方が優勢となる中、何者かに殺される。
- 柿崎晴家(かきざき はるいえ)
- 演:角田信朗
- 上杉家の重臣。謙信の後継に景虎を推す。妙椿尼の偽証した遺言によって後継が景勝に決まると、その遺言に不審を抱いて景勝の屋敷に夜討ちをかけたが、上田衆の返り討ちに遭って討ち死にする。
- 宇佐美定満(うさみ さだみつ)
- 演:真木仁
- 上杉家の家臣。輝虎(謙信)の参謀。長尾政景と野尻湖の舟上で宴会の最中、政景とともに突然湖に落ちてそのまま溺死した。上田長尾家では輝虎の命で政景を謀殺したのではないかとの憶測がなされた。
- 本庄秀綱(ほんじょう ひでつな)
- 演:外川貴博
- 御館の乱で景虎方に与する。
- 神余親綱(かなまり ちかつな)
- 演:祖父江進
- 御館の乱で景虎方に与する。景虎のためには命も惜しまないと宣言した。
- 上条政繁(じょうじょう まさしげ)
- 演:鷲生功
- 御館の乱で景勝方に与する。当初、兼続の家老就任には反対の意向を示していた。織田信長の甲斐侵攻の際に武田への援軍に派遣される。
- 山崎専柳斎(やまざき せんりゅうさい)
- 演:石井洋祐
- 御館の乱で景勝方に与する。乱後の兼続の家老就任には反対していたが、それを知らない毛利秀広に詰め寄られ、口論の末に斬殺された。
- 毛利秀広(もうり ひでひろ)
- 演:長谷川公彦
- 御館の乱後の兼続の家老就任を快く思っていなかったため、山崎専柳斎、直江信綱たちと口論になり、二人を殺害する。間もなく駆けつけた家臣に自らも斬殺された。
- 竹俣慶綱(たけのまた よしつな)
- 演:平川和宏
- 通称は三河守。
- 中条景泰(なかじょう かげやす)
- 演:白川侑二朗
- 通称は越前守。
- 山本寺景長(さんぽんじ かげなが)
- 演:鈴木一功
[編集] 上杉景虎の家臣
- 刈安兵庫(かりやす ひょうご)
- 演:三池崇史
- 左目を覆う眼帯が特徴。初陣で敵兵を殺す事の出来なかった兼続を罵倒し、さらにその主君である景勝にまで侮辱が及んだために斬り合いに発展する。その結果、兼続は私闘を咎められて蟄居を命じられた。謙信没後は景虎の家督奪取のために従軍し、遠山の命を受け春日山城本丸を抑えようとして上田衆と対峙したが撃退された。御館が陥落する際に討死。
- 池上彦五郎(いけがみ ひこごろう)
- 演:松原正隆
- 兼続の初陣の際、兼続が敵兵を殺す事を躊躇している時にその敵兵に斬りかかる。しかし敵兵に同情した兼続によって妨げられて敵兵の反撃を食らい、負傷する。その後、青木・西山らとともに越後と信濃を結ぶ関所で門番をしている。
- 青木作蔵(あおき さくぞう)
- 演:前田淳
- 敵兵を逃がしてしまった兼続を腰抜けと非難する。犬に上杉景勝の幼名である「喜平次」と名付けてからかっていたため、兼続・久秀と一触即発となる。その後、池上・西山らとともに越後と信濃を結ぶ関所で門番をしている。
- 西山勘左衛門(にしやま かんざえもん)
- 演:杉山俊介
- 兼続が敵兵を逃がしてしまった事を憤り、その主君である景勝の器量を疑う発言をした。青木作蔵とともに犬に上杉景勝の幼名である「喜平次」と名付けてからかった。その後、池上・青木らとともに越後と信濃を結ぶ関所で門番をしている。
[編集] 侍女
[編集] 戦国大名たち
[編集] 織田家
- 織田信長(おだ のぶなが)
- 演:吉川晃司
- 元は尾張の一大名であったが、足利義昭を将軍に奉じていち早く京洛を制圧する。さらに室町幕府と自身に敵対する諸大名を滅ぼし、畿内を中心とする10カ国以上を支配下に治めた。天下を治めるという目的のためには手段を選ばず、自らの意にそぐわない者は冷徹に処断する。上杉謙信の武力を恐れる一方で、謙信の掲げる「義」を戦いの口実に過ぎないと公言していた。柴田勝家や羽柴秀吉、明智光秀を各地に向かわせ、天下統一事業を着々と進める。武田家を滅ぼし、上杉討伐にも王手をかけていたが、本能寺の変で明智光秀の謀反により命を落とす。
- 西欧諸国を警戒し、日本が乱世で力を失った末にこれに呑み込まれることを防ぐべく、強引な手を使おうとも日本を守ろうとしていた。しかしその思いを理解しえる相手に恵まれず、唯一初音にのみ本心を包み隠さず打ち明け、逆に彼女から助言を受ける事もあった。そのためか、彼女が真田家の娘であると知っても重用し、本能寺においても彼女の同行を許していた。
- 明智光秀(あけち みつひで)
- 演:鶴見辰吾
- 信長の信任厚い重臣。信長の内面を察するなど信長を理解していると自負しているが、上杉謙信にも尊敬の念を抱いている。衆人の前で信長に折檻されたり、備中に出陣し秀吉の下につくよう命じられるなど、恥辱と屈辱を味わされていく内に次第に反発心を覚え、ついには本能寺の変を引き起こす。しかし、助力を求める書状が上杉家など各方面に届く頃には報せを受けて遠征先から急行してきた秀吉に山崎で敗れ、自身も落ち延びる途上で落ち武者狩りに殺された。
- 柴田勝家(しばた かついえ)
- 演:菅田俊
- 織田家の筆頭家老。手取川で謙信率いる上杉軍と交戦し大敗を喫した。謙信の死後、前田利家や佐々成政たちを率いて加賀、能登を平定し越中の魚津まで兵を進めるが、本能寺の変の報せを受け魚津から撤退する。その後、信長の後継者争いで秀吉に敗れる。
[編集] 豊臣家(羽柴家)
- 豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)
- (木下藤吉郎 → 羽柴秀吉 → 豊臣秀吉)
- 演:笹野高史
- 当初は織田信長の家臣で、初名は木下藤吉郎。後に羽柴秀吉(通称は筑前守)と名乗る。信長からは「猿」とあだ名される。人心を得る術を心得ており、人を持ち上げるのが上手い。自ら「趣味」と公言するほどの女好きだが、妻のおねには頭が上がらない。
- 本能寺の変後、明智光秀を討ち取り、信長の嫡孫三法師を跡継ぎと推し、その後見として織田家中で発言力を増す。そして、柴田勝家を討ち取り、関白に就任。その後、自ら越後に赴き、落水の会見で景勝に上洛を促す。
- 北政所(きたのまんどころ)
- 演:富司純子
- 秀吉の正室。名はおね[4]。秀吉の側室の茶々を快く思っていない。
- 石田三成(いしだ みつなり)
- (石田佐吉 → 石田三成)
- 演:小栗旬[5]
- 豊臣(羽柴)家の家臣。若いときから小姓として、秀吉に仕えてきた側近。官位は治部少輔。兼続が織田信長に会いに岐阜城へ来た際に初めて出会う。当初は織田信長に対し異義を唱える兼続の直情径行ともとれる性格を好ましく思っていなかった。信長との対面で家来と誘われるが「信長様に仕える運命なら、秀吉様よりも早く出会っていた」という天の運命には逆らえぬと拒否するも、信長が天下を取ると予言した。
- 初音と同じで天下を取る男を見たいと思っている。切れ者だが、他人の欠点を容赦なく見下すような言動のため、同じ秀吉の小姓上がりである仲間たちからあまり好かれていない(お船からは「嘘のつけない人」と評された)。上杉家との会見のため越後に赴くまでは兼続を「ただの阿呆」と蔑んでいたが兼続のことを知るにつれ唯一信頼することができる親友となる。初音を救出するため、秀吉に「おいとまが欲しい(近江水口4万石の返上)」と申し出る。大名になったあとも右サイドはボブ風、頭頂は月代、後頭部は編みこみと、アヴァンギャルドな髪型をしている。
- 茶々(ちゃちゃ)
- (茶々 → 淀)
- 演:深田恭子
- 秀吉の側室で信長の姪。
- 前田利家(まえだ としいえ)
- 演:宇津井健
- 秀吉の重臣で片腕で加賀、能登、越中を治める大名。
- 元は織田信長の家臣。秀吉とは古くからの馴染みで、主君と家臣との間柄になっても「藤吉郎」「又左」と呼び合ったり、気軽に腕相撲をする仲である。
- 上洛する上杉景勝一行を加賀で出迎えたり、上洛後の景勝、兼続主従に助言を与える役割を担う。加賀では、上座に段差のある部屋で、高所から上杉景勝を謁見した。
- 福島正則(ふくしま まさのり)
- 演:石原良純
- 秀吉の重臣。酒癖が悪く、酒を飲むと記憶を失う。上杉謙信を師と仰いでいる。同じ小姓上がりの三成のことをよく思っていない。
- 宇喜多秀家(うきたひでいえ)
- 演:須賀貴匡
- 秀吉の家臣。秀吉の娘婿。
- 前田利長(まえだ としなが)
- 演:尾上松也
- 前田利家の嫡子で秀吉の家臣。
- 浅野長政(あさの ながまさ)
- 演:中島久之
- 秀吉の奉行。古くから秀吉に仕え、三成と並ぶ奉行筋。
- 加藤清正(かとう きよまさ)
- 演:高橋努
- 秀吉の家臣。福島正則とともに同じ小姓上がりの三成のことをよく思っていない。
[編集] 武田家
- 武田勝頼(たけだ かつより)
- 演:市川笑也
- 武田信玄の四男。信玄の死後、武田家の当主になるが長篠の戦いで信長に大敗する。家臣をまとめる為に信玄を超える実績を欲し、北条氏の誘いに乗って御館の乱への介入を画策するが、兼続が持ってきた黄金を条件に景勝方と同盟を結んだ。さらに同盟の証として妹の菊姫を景勝に嫁がせる。織田の猛攻に上杉から援軍を送られるが武田の誇りと意地をかけ、守備が万全だという返答する。しかし力及ばず、家臣の裏切りに遭って、信長に追い詰められ自害。武田家は滅亡する。
- 高坂弾正昌信(こうさか だんじょう まさのぶ)
- 演:大出俊
- 武田家の重臣。信濃海津城主。川中島を訪れた兼続と久秀に出くわし、二人を不審に思い追っ手を差し向けた。武田軍が上洛の途にある中、「信玄の懐刀」とまで呼ばれる高坂が川中島にいる事を怪しんだ兼続は、信玄の身に異変が起きたことを察知した。
- 謙信没後に起こった御館の乱を機に越後に介入を画策する勝頼には強く反対するが海津城にまで出陣することになる。当時既に病で余命幾ばくもなかったが、海津城へ和議に赴いた兼続と面会し、武田が兵を退くならば上野、信濃の上杉領を武田方へ譲るという申し出を承諾。武田勢は兵を退くが程なくして亡くなった。
[編集] 真田家
- 真田幸村(さなだ ゆきむら)
- 演:城田優
- 真田昌幸の次男。上杉家との同盟を望む真田家より人質として春日山城に入る。当初は兼続や越後の人々を信頼していなかったが徳川軍が上田に侵入した際は兼続の義ある上杉のやり方に惚れ込み徳川との戦後、再び越後に戻り兼続のもとで修行することを宣言する。その後、真田家が豊臣家に臣従したため人質として大坂城に入り、秀吉の近習となった。上杉時代、人質の身でありながら、なぜか泉沢久秀に槍の真剣試合をしかけた。
- 初音(はつね)
- 演:長澤まさみ
- 昌幸の娘で幸村の異母姉[6]。母の身分が低かったがために、忍として育てられた。
- 織田信長に間者として仕え、織田家と付き合いのある京の豪商の娘と名乗り、南蛮衣に身を包んで信長の使者として越後へとやって来て兼続と出会う。特別に兼続に信長との会見を取り持つなどするが、その行動原理には不明点が多い。信長亡き後、故郷である真田庄に戻っている。
- その後、北条家と好を通じるため真田家より人質として小田原城に送られていたが、逃げだしたために真田家から命を狙われていた。しかし、石田三成が秀吉に助命したことにより自由の身になった。
- 真田昌幸(さなだ まさゆき)
- 演:岩松了
- 信濃の小大名。初音や幸村の父にあたる。情勢に応じて様々な勢力を主家とし、また裏切るなど家の繁栄や安泰のためには手段を選ばない。
- 猿飛佐助(さるとび さすけ)
- 演:白倉裕二
- 真田家の忍。
[編集] 北条家
- 北条氏政(ほうじょう うじまさ)
- 演:伊吹吾郎
- 関東一帯に勢力を持つ戦国大名。小田原城主。上杉景虎の実兄にあたり、御館の乱に際しては景虎に援兵を差し向ける。しかし以前は景虎を養子に出しながら謙信率いる上杉家と幾度となく対立しており、景虎からは「頼ったところで裏切られて殺される」と信頼されていない。
- その後、沼津城[7]での家康との会談で景勝が上洛し、秀吉に従ったことに怒りを露わにする。
- 遠山康光(とおやま やすみつ)
- 演:螢雪次朗
- 通称は左衛門尉。元は北条家の家臣で、越後で景虎に仕えている。謙信が没すると裏で諸将らと通じ、独断で景虎を後継にしようと暗躍する。当初は景虎を利用しようと画策していたが、後に景虎を大将の器と認識を改める。御館落城の際[8]、北条家へ身を寄せるようとの提案を拒絶し自害を決意した景虎を見捨て、北条家へ戻った。
[編集] 徳川家
- 徳川家康(とくがわ いえやす)
- 演:松方弘樹
- 三河、遠江を治め、浜松を居城とする戦国大名。頭のてっぺんに小さな瘤があり、それを隠すために常に小さな帽子のようなものを被っている。
- 信長と同盟を結んで武田討伐の機会をうかがっていたが、その武田と上杉の同盟に、謙信亡き後の上杉家に新たな策士が存在すると感じ取り、服部半蔵に命じて越後に探りを入れる。信長を同盟者と信じている一方かつて嫡男信康と正室築山殿が殺されたことで恐れてもいる。
- 信長亡き後は秀吉とにらみ合いになるが少しでも己の勢力を広めようと、信濃の真田領に狙いを定め上田に進軍し真田軍と交戦するが撃退された。
- その後、天下人となった秀吉の上洛要請に上杉家が応じたことや秀吉が妹の朝日姫を人質として差し出していたこともあり、天下の情勢をうまく読み取り上洛を決意。
- そして上洛後は秀吉に服従する。
- 後に兼続と天下を巡って争うことになる。
- 本多正信(ほんだ まさのぶ)
- 演:松山政路
- 家康の重臣。君臣水の如くの関係。
- 榊原康政(さかきばら やすまさ)
- 演:川野太郎
- 家康の家臣。
- 井伊直政(いい なおまさ)
- 演:長森雅人
- 家康の家臣。
- 酒井忠次(さかい ただつぐ)
- 演:飯島大介
- 家康の家臣。
- 朝日姫(あさひひめ)
- 演:平田敦子
- 家康の正室で、秀吉の妹。兄の秀吉の命令で人質として豊臣家から家康に嫁いだ。
[編集] 伊達家
[編集] 毛利家
[編集] その他
[編集] 越後・佐渡の人々
- 北高全祝(ほっこう ぜんしゅく)
- 演:加藤武
- 越後上田庄の禅寺・雲洞庵の住職。喜平次(景勝)と与六(兼続)たち小姓を厳しく教育する。兼続が成人した後も、幼少時と変わらずに厳しく教え諭す。
- 上洛に迷いが生じた景勝が上田庄に帰省し、雲洞庵を訪れた際には「迷いは信念を心にする礎」と説き、景勝に上洛を決意させた。
- トメ
- 演:草笛光子
- 桑取衆の長・斎京三郎右衛門の母。怪我をしていた所を、桑取谷に向かっていた兼続に手当てをしてもらい、また「話し合いに太刀は無用」と言う兼続の太刀を預かった。兼続の姿にかつて同じ様に太刀を置いて桑取谷を訪れた謙信の姿を見出し、景虎方に傾いていた三郎右衛門を説得した。兼続を「謙信公の志を継ぐ人物」と評する。
- 斎京三郎右衛門(さいきょう さぶろうえもん)
- 演:高杉亘
- 桑取衆の長。御館の乱では金を寄越してきた景虎方に付こうとしていたが、兼続の必死の説得とトメの助言を受けて翻意し、景勝方に付く事を決断し、当時食糧危機に陥っていた春日山城に兵糧米を供出した。
- 徳平(とくべい)
- 演:井川鉄也
- 春日山城近辺の百姓。
- 喜八(きはち)
- 演:小林幸彦
- 春日山城近辺の百姓。
- 本間高統(ほんま たかとう)
- 演:春田純一
- 佐渡河原田城主。
- おみつ
- 演:中里未歩
- 春日山城下の少女。町で暴れ馬に巻き込まれそうになるが、兼続とお船に救われる。
[編集] 上方の人々
- 千利休(せんの りきゅう)
- 演:神山繁
- 豊臣家の茶頭。
- お涼(おりょう)
- 演:木村佳乃
- 千利休の娘。上方に不慣れな景勝と兼続のために、石田三成が世話役として付けた。竹内流の柔の使い手で、その腕前は諫言に怒った福島正則を軽々と投げ飛ばしてしまうほど。華美な着物を着用し、華美ないけばなを行なう。
- 絵師
- 演:小嶋修
- 信長が謙信に送った洛中洛外図屏風を手がけた。信長の命で、完成後の屏風に室町御所に向かう謙信一行を描き加える。
[編集] 放送
[編集] 通常放送時間
- 総合テレビ
-
- 本放送 日曜20:00:00 - 20:44:29
- 再放送 土曜13:05:00 - 13:49:29
- 衛星第2テレビ(BS 2)
- 日曜22:05 - 22:49:29(難視聴対策放送)
- デジタル衛星ハイビジョン(BS hi)
- 日曜18:00 - 18:44:29(プロ野球中継時は1時間繰り上がり17:00開始)
[編集] その他
[編集] 放送日程
第1回は75分の拡大版。冒頭にその回のキーワードとなる言葉を表示し、アナウンサーによる解説(冒頭ガイド)のあとオープニング、本編、次回予告、「天地人紀行」という番組構成となっている。
| 放送回 | 放送日 | 題 | 演出 | 冒頭ガイド | 天地人紀行 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1月4日 | 五歳の家臣 | 片岡敬司 | 愛の兜? | 与六の故郷(新潟県南魚沼市) | 24.7% |
| 第2回 | 1月11日 | 泣き虫、与六 | 頑固モノ | 謙信との出会いの地(新潟県上越市) | 23.5% | |
| 第3回 | 1月18日 | 殿の初恋 | 有名ではない | 直江景綱の故郷(新潟県長岡市) | 24.7% | |
| 第4回 | 1月25日 | 年上の |
祈る、拝む | 洛中洛外図屏風(山形県米沢市) | 26.0% | |
| 第5回 | 2月1日 | 信長は鬼か | どっちが強い? | 信長の居城・岐阜城(岐阜県岐阜市) | 24.2% | |
| 第6回 | 2月8日 | いざ、初陣 | 高橋陽一郎 | それでも上杉は動いた | 上杉最強・上田衆(新潟県南魚沼市) | 24.4% |
| 第7回 | 2月15日 | 母の願い | いたちごっこ | 七尾城の戦い(石川県中能登町/七尾市) | 23.2% | |
| 第8回 | 2月22日 | 謙信の遺言 | 第六天魔王 | 手取川の戦い(石川県白山市) | 23.1% | |
| 第9回 | 3月1日 | 謙信死す | 片岡敬司 | たたかう | 景虎の故郷(神奈川県小田原市/箱根町) | 20.3% |
| 第10回 | 3月8日 | 二人の養子 | 高橋陽一郎 | イケメン | 謙信公の最期(新潟県長岡市/上越市) | 22.2% |
| 第11回 | 3月15日 | 御館の乱 | 一木正恵 | なんてったって本丸 | 「御館の乱」の舞台(新潟県上越市) | 22.8% |
| 第12回 | 3月22日 | 命がけの使者 | 腹が減っては戦はできぬ | 上杉の古道(新潟県上越市/十日町市) | 21.7% | |
| 第13回 | 3月29日 | 潜入!武田の陣 | 片岡敬司 | チェンジ Change! | 武田の名将・高坂弾正昌信(長野県松代町) | 17.8% |
| 第14回 | 4月5日 | 黄金の盟約 | 高橋陽一郎 | 宿命のライバル | 景勝と北条の戦い(新潟県南魚沼市/湯沢町) | 19.8% |
| 第15回 | 4月12日 | 御館落城 | 最後の味方 | 景虎最期の地(新潟県妙高市) | 19.6% | |
| 第16回 | 4月19日 | 信玄の娘 | 一木正恵 | 女の戦国 | 菊姫の縁組み(山梨県甲府市) | 21.1% |
| 第17回 | 4月26日 | 直江兼続誕生 | 最終防衛線 | 「直江兼続」とお船(新潟県長岡市) | 20.1% | |
| 第18回 | 5月3日 | 義の戦士たち | 片岡敬司 | 運命の三ヵ月 | 魚津城の戦い(富山県魚津市) | 16.7% |
| 第19回 | 5月10日 | 本能寺の変 | 本能寺の変[9] | 信長と京の都(京都府京都市) | 20.2% | |
| 第20回 | 5月17日 | 秀吉の罠 | 野田雄介 | 怒っているわけではありません | 落水の出会い(新潟県糸魚川市) | 21.6% |
| 第21回 | 5月24日 | 三成の涙 | キレイな花にはトゲがある | 石田三成の生誕地(滋賀県長浜市/米原市) | 21.0% | |
| 第22回 | 5月31日 | 真田幸村参上 | 戦国武将人気No.1 | 真田一族の故郷(長野県上田市) | 20.7% | |
| 第23回 | 6月7日 | 愛の兜 | 片岡敬司 | 父なる雪と母なる大地 | 「愛の兜」をゆく(山形県米沢市) | 22.0% |
| 第24回 | 6月14日 | 戸惑いの上洛 | 222万石 | 上杉の上洛(京都府京都市) | 22.0% | |
| 第25回 | 6月21日 | 天下人の誘惑 | 一木正恵 | うちに来ないか | 千利休の足跡(大阪府堺市) | 20.7% |
| 第26回 | 6月28日 | 関白を叱る | 愛の詩人 | 黄金と豊臣秀吉(大阪府大阪市) | 20.3% | |
| 第27回 | 7月5日 | 与六と与七 | 野田雄介 | 猿と狸 | 兼続の弟・大国実頼(新潟県新潟市) | 20.1% |
| 第28回 | 7月12日 | 北の独眼竜 | 遅れてきた大物 | 上杉家を支えた佐渡金山(新潟県佐渡市) |
[編集] 関連番組
- 『朗読 天地人』
- ワンダフル東北『義と愛に戦略あり~直江兼続 敗北からの復活~』
- 『天地人がやって来た!~“愛”の源は“食”にあり』
-
- 本放送:総合テレビ 2009年1月3日 22:30 - 22:59
- 再放送:総合テレビ 2009年1月4日 15:05 - 15:34
- 再々放送:総合テレビ 2009年1月10日 16:15 - 16:44(第1回再放送直前に編成)
- 出演:妻夫木聡、北村一輝、常盤貴子、玉山鉄二、相武紗季、パパイヤ鈴木、あき竹城、森本健成アナウンサー
- 『天地人がやって来た!2~“愛”の源は“出会い”にあり』
-
- 出演:妻夫木聡、上地雄輔、東幹久、小泉孝太郎、比嘉愛未、加藤清史郎、高嶋政伸、森本健成アナウンサー
- 『クイズとことん! 直江兼続』
-
- 放送:東北6県と新潟県の総合テレビ 2009年1月9日 19:30 - 20:43(東北地方は『ワンダフル東北』として、新潟県は『金よう夜 きらっと新潟』として放送)
[編集] 関連商品
[編集] 書籍
- 天地人 上 ISBN 978-4140055038(2008年9月26日発売)
- 天地人 下 ISBN 978-4140055045(2008年9月26日発売)
- 新装版 天地人 上 天の巻 ISBN 978-4140055533(2008年11月14日発売)
- 新装版 天地人 中 地の巻 ISBN 978-4140055540(2008年11月14日発売)
- 新装版 天地人 下 人の巻 ISBN 978-4140055557(2008年11月14日発売)
- 直江兼続の義と愛 ISBN 978-4140055564(2008年11月14日発売)
- NHK大河ドラマ・ストーリー 天地人 前編 ISBN 978-4149233505(2008年12月20日発売)
- NHK大河ドラマ・ストーリー 天地人 後編 ISBN 978-4149233512(2009年7月10日発売)
- NHK大河ドラマ・ストーリー 天地人 完結編(2009年10月発売予定)
- NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 天地人 ISBN 978-4149106939(2008年12月20日発売)
[編集] CD
- NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック SICC-1153(2009年2月18日発売)
[編集] 切手
- フレーム切手 NHK大河ドラマ「天地人」029P(2009年4月22日発売)
[編集] 地域への影響
放映に合わせて、新潟県、山形県の各地の歴史資料館などにおいて、下記のように関連資料を集めた天地人博が開催されているほか、サッカーJリーグではモンテディオ山形とアルビレックス新潟の対戦を、このドラマに因んで「天地人ダービー」と名付け、観客の呼び込みを図っている。
- 越後上越 天地人博(新潟県上越市)
- 愛・天地人博南魚沼(新潟県南魚沼市)
- 米沢 愛と義のまち「天地人博2009」(山形県米沢市)
上記の3つが主に2009年ほぼ1年に渡って、開催されている。また、通年ではないが、2009年中に随時企画展として開催されているものとして下記のものが挙げられる。
- 鶴ヶ城企画展(福島県会津若松市)
[編集] 脚注
- ^ 厳密には2003年の『武蔵 MUSASHI』の宮本武蔵が大河初の西軍側の人物で主人公である(物語も西軍が関ヶ原で敗れた場面から始まる)が、身分としては一兵卒程度で、あくまで武将としての主人公は直江兼続が初めてである。
- ^ 東京新聞2009年2月7日朝刊では、配役を「戦国イケメンパラダイス」と評されている。
- ^ "NHK INFORMATION「NHKトップトーク(会長 2009/1/8)」". NHKオンライン→経営情報 (2009-01-08). 2009年1月9日 閲覧。
- ^ 公式ホームページでの表記では、寧々。
- ^ 1996年の大河ドラマ『秀吉』で少年時代の三成(石田佐吉)を演じており、第21回でそのシーンが使用された。
- ^ 当初は幸村の妹という設定だったが、年齢的に辻褄が合わないことが判明したため、姉に変更された(原作の小説『天地人』では姉となっている)。
- ^ 沼津城は江戸時代に三枚橋城の跡地に築城された城であり、この時代には存在しないので作中の沼津城は三枚橋城のことと思われる。
- ^ 史実ではこの時景虎と共に自害しているが、本作ではそれより長く存命。
- ^ アナウンサーによる冒頭ガイドはなく、直接オープニングに移行した。
- ^ 4月からは、『もぎたて!北海道』、『ぬくだまりの宿 みちのく亭』、『ゆきねえの名古屋なごやか喫茶』、『博多屋台 こまっちゃん』が始まったが、これらも終了までは差し替え対象となった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 花に背いて 高嶋政伸(大阪松竹座)
- 大河ドラマ 天地人(NHK)
- 天地人(NHK新潟放送局)
- 天地人携帯メールマガジン(NHK新潟放送局)
- 天地人(NHK山形放送局)
- 特集|ネットステラ
- Yahoo!テレビ - ドラマ特集 - 天地人
- NHK大河ドラマ「天地人」:特集:テレビ番組表:@nifty
- OCNアート アートジェーン 天地人 ―直江兼続とその時代― 展覧会情報
| NHK 大河ドラマ | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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天地人
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