武蔵小杉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
武蔵小杉駅
北口駅舎(2008年4月12日)
北口駅舎(2008年4月12日)
むさしこすぎ - Musashi-Kosugi
所在地 川崎市中原区小杉町三丁目
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細
東京急行電鉄駅詳細

武蔵小杉駅(むさしこすぎえき)は、神奈川県川崎市中原区小杉町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄である。

目次

[編集] 乗り入れ路線

当駅には、JR東日本と東急の2社が乗り入れ、接続駅としての役割も果たしている。

JR東日本の駅には、一般列車としては南武線横須賀線湘南新宿ラインの3系統が乗り入れる。なお、横須賀線と湘南新宿ラインは線路名称上東海道本線の支線で「品鶴線」の通称を持つ(詳細は路線記事又は「鉄道路線の名称」を参照)が、旅客案内では前述の路線・系統名が使用され、「東海道(本)線」「品鶴線」の名称は使用されない。かつては南武線のみの駅であったため、現在も同線を所属線区としている。また、横浜支社の管内となっており、品鶴線西大井方の多摩川橋梁の横浜側堤防上には東京支社との境界が存在する。なお、品鶴線を経由する特急列車として、東海道本線方面の特急「スーパービュー踊り子」の新宿方面発着列車と、成田空港への連絡列車である特急「成田エクスプレス」の大船発着列車が当駅に停車する。

東急の乗り入れ路線は、線路名称上は東横線の1路線であるが、複々線化に際して目黒線の列車も停車するようになり、東横線の列車とは案内上は区別されている。

以下、本記事では特に必要がない限り、旅客案内上の名称を使用して解説する。

[編集] 駅構造

JR東日本と東急の駅は改札内での相互の往来は不可能であり、改札を出て連絡通路を経由するようになっている。なお、かつて両社のホームを連絡する中間改札口が存在していたが、東急の駅改築にあたり廃止となった。

JR東日本の駅には北口・西口・東口・横須賀線口が、東急の駅にはJR連絡口と南口があり、このうちJR連絡口が北口(JR東日本の橋上コンコースに接続)と東口に分かれる。

[編集] JR東日本

JR 武蔵小杉駅*
JR横須賀線口(2010年3月13日)
JR横須賀線口(2010年3月13日)
むさしこすぎ - Musashi-Kosugi
所在地 川崎市中原区小杉町三丁目492**
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 スキ
駅構造 地上駅橋上駅)・高架駅
ホーム 2面2線(南武線)
1面2線(横須賀線)
乗車人員
-統計年度-
99,617人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1944年昭和19年)4月1日
乗入路線
所属路線 南武線
キロ程 7.5km(川崎起点)
向河原 (0.9km)
(1.7km) 武蔵中原
所属路線 横須賀線
湘南新宿ライン
(正式には東海道本線品鶴線))
キロ程 16.8km(東京起点)
***西大井 (6.4km)
(2.7km) 新川崎
備考 みどりの窓口
* 1944年にグランド前停留場から改称
** 正式な所在地。横須賀線の所在地は川崎市中原区新丸子東3-1111。
*** この間に東京支社横浜支社境界あり(当駅から新川崎寄りは横浜支社管内)

南武線ホームは相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。また、横須賀線・湘南新宿ラインのホーム(以下、横須賀線ホームと呼ぶ)は島式ホーム1面2線を有する高架駅である。

直営駅で、北改札にみどりの窓口(営業時間7:00 - 20:00)とびゅうプラザがあり、指定席券売機は北改札のみどりの窓口と新南改札の自動券売機に併設している。但し、みどりの窓口やびゅうプラザなど窓口でしか購入できない乗車券類(ジパング倶楽部学割など)を購入する場合は北改札側まで行かなければならない。

エスカレーターエレベーターは、改札内とホームを結ぶものと改札外と西口・北口を結ぶものがある。オストメイト対応の多機能トイレもそれぞれの路線の改札内に設置されている。

横須賀線ホームの開業後に、南武線ホームと横須賀線ホームを結ぶ連絡通路が綱島街道と東海道新幹線の下をくぐるように設置され、2011年春に完成する予定であったが、東日本大震災の影響により延期され、同年6月25日より供用を開始した(後述)。

JR武蔵小杉駅プラットホーム
ホーム 路線 行先 備考
1 南武線 向河原矢向川崎方面  
2 南武線 武蔵溝ノ口登戸立川方面  
3 横須賀線 横浜逗子久里浜方面 宇都宮線からの直通含む
湘南新宿ライン 藤沢平塚小田原方面 大船から東海道線へ直通
4 横須賀・総武線(快速) 品川東京千葉方面  
TRON 9-9145.gif成田エクスプレス 成田空港方面  
湘南新宿ライン 渋谷新宿大宮方面 宇都宮線高崎線直通
  • 本項では湘南新宿ラインのラインカラーをオレンジで示したが、実際のホーム案内は改札口の発車案内を除いて青のみ用いられている。

[編集] 駅構内設備

売店

  • KIOSK 武蔵小杉1号店 - 北改札口を出て右手すぐ。かつては改札内に武蔵小杉4号店もあった。
  • NEWDAYS 武蔵小杉店 - 北改札内正面

喫茶店

[編集] 東京急行電鉄

東急 武蔵小杉駅
南口駅舎(2004年4月)
南口駅舎(2004年4月)
むさしこすぎ - Musashi-kosugi
新丸子 (0.5km)
(1.3km) 元住吉
所在地 川崎市中原区小杉町三丁目472
駅番号  TY 11   MG 11 
所属事業者 東京急行電鉄(東急)
所属路線 東横線
目黒線(正式には東横線)
キロ程 東横線:10.9km(渋谷起点)
目黒線:9.1km(目黒起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
東横線:162,475人/日
目黒線:43,160人/日
(合計)205,635人/日
-2009年-
開業年月日 1945年昭和20年)6月16日
東急線コンコース(2004年4月)

島式ホーム2面4線を有する高架駅。ホームの外側を東横線、内側を目黒線、それぞれの列車が使用する。

エスカレーター・エレベーター・多機能トイレを併設している。このうちエスカレーターはJR連絡口側が下り専用、南口側が上り専用となっている。但し、3・4番線は平日始発から8時45分まで下り専用である。

高架化時に際してホーム中央に駅ビルを建設するスペースが確保されていたが、2011年8月に着工した(後述)。

東急武蔵小杉駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 東横線 下り 菊名横浜みなとみらい線 元町・中華街方面
2 目黒線 下り 日吉方面
3 目黒線 上り 目黒N南北線 赤羽岩淵
埼玉高速鉄道線 浦和美園I三田線 西高島平方面
4 東横線 上り 自由が丘渋谷H日比谷線 北千住方面

[編集] 駅構内設備

売店 (toks) 改札内店舗は、1・2番線と3・4番線それぞれのホーム中央付近に、改札外店舗はJR連絡改札の正面と南口改札横にそれぞれ設置されている。
店舗

[編集] 備考

  • 駅長所在駅。元住吉駅から新丸子駅を管轄している。
  • かつては東横線のみが乗り入れ、相対式ホーム2面2線を有する築堤上に設けられた高架駅であり、改札口は元住吉寄り(現在の南口)にあったが、新丸子寄りに上りホームから同一平面で南武線の構内跨線橋に連絡する通路があり、中間改札口を介して乗り換えが可能になっていた他、東横線利用者が南武線改札から乗降(あるいはその逆に南武線利用者が東横線南口で乗降)する場合にも利用されていた。その後、東横線の複々線化工事に伴う改築に伴い前述の通路と中間改札口が廃止され、同時に新丸子寄りにも改札口が新設された。これにより、東急線と南武線を乗り継ぐ際は東急線高架ホーム⇔東急線地上改札⇔JR高架改札⇔JR地上ホームの上下移動が必要となったため、階段以外にエレベーターとエスカレーターも設置されているものの、駅構造上の関係で距離が長く感じる事がある。
  • 2000年8月6日の目黒線開業後、2008年6月21日まで同線用の引き上げ線があった。当初は1線のみだったが、2006年9月24日の東横線の当駅 - 日吉間の高架化および同年9月25日からの目黒線の急行運転に伴い2線に拡張された。これは元住吉駅高架化前の東横線の本線を使用してそのまま元住吉検車区へとつながっていたため、東横・目黒両線の当駅終着の列車や当駅始発の出・入庫列車が使用していたが、2008年6月22日の目黒線の日吉延伸時に本線としての使用を開始した。なお、目黒線の日吉駅延伸後も元住吉検車区への入・出庫のために引き続き当駅始発・終着列車が設定されている。
  • 2006年9月25日のダイヤ改正で元住吉駅が南側に移転・高架化され、同駅から元住吉検車区への出・入庫ができなくなったため、東横線の出・入庫列車は初電終電を除き従来の同駅始発・終着からすべて当駅発着に変更された。なお、出・入庫時は当駅から目黒線の線路を経て元住吉検車区に通じる車庫線を経由するが、横浜方面はそのほとんどが日吉始発となるため、元住吉検車区に設置されている日吉駅への「下り出庫線」を通る。
  • 以上のような事から、当駅は東横線・目黒線の元住吉検車区出・入庫における始発・終着駅として機能しており、また東横線の特急と目黒線の急行の相互接続によって目黒線方面から横浜方面へのアクセスをスムーズにしている(日吉行⇔横浜方面、目黒方面⇔渋谷方面でそれぞれ接続)。また、一部の目黒線急行は元住吉駅付近で日比谷線直通各駅停車を追い抜き日吉駅で連絡できる(上りは逆)ため、実質的に東横線の速達性向上に貢献している。
  • 埼玉高速鉄道線浦和美園駅および都営地下鉄三田線高島平駅を発着する臨時列車みなとみらい号」は2006年8月運転分まで当駅で目黒線から東横線への転線を行っていたが、前述した元住吉駅高架化に伴う配線変更に伴い同年12月運転分から田園調布駅での転線となった。なお、目黒線の日吉延伸後も田園調布駅での転線となっている。
  • 東横線の当駅 - 元住吉間の高架線上には、非常時の同駅での折り返しに備えて渡り線が設けられている。
  • 北隣の新丸子駅との駅間距離は500mである。
  • 2番線の発車標は導入時期が違うため、デザインが異なる。
  • 3番線では以前は発車時に電子電鈴から発車ベルが流れたが、日吉延伸に伴い他駅と同様(日吉駅を除く)に車両から発車サイン音を流すようになった。
  • 2012年度からの予定で東横線は東京地下鉄副都心線と相互直通運転を実施するにあたり、特急・通勤特急・急行において10両編成運転が計画されているため、新丸子寄りでホームの延伸工事が行われている[1]

[編集] 利用状況

  • JR東日本 - 2010年度の一日平均乗車人員は99,617人。同社の駅の中で第36位、神奈川県内では藤沢駅に次ぐ第5位である。南武線の駅では川崎駅・立川駅に次いで第3位、横須賀線駅開業で大幅に増加した。
  • 東京急行電鉄 - 2009年度の一日平均乗降人員は以下の通り(東横線・目黒線相互の乗り換え人数は含まない)。東横線の乗降人員は、目黒線の開業によって年々減少傾向にあるが、逆に同線の乗降人員は増加している。
    • 東横線 - 162,475人
    • 目黒線 - 43,160人

近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。

年度 JR東日本 東京急行電鉄 出典
1998年 64,697 79,471 [2]
1999年 64,165 79,065 [3]
2000年 64,336 90,003 [3]
2001年 66,711 105,341 [4]
2002年 67,371 106,923 [4]
2003年 68,632 109,038 [5]
2004年 69,621 110,460 [5]
2005年 70,685 92,120 [6]
2006年 72,846 94,563 [6]
2007年 76,114 99,902 [7]
2008年 77,193 109,871 [7]
2009年 76,831 [1]
2010年 99,617 [2]

[編集] 駅弁

JR東日本側の改札内に崎陽軒の売店がある。扱っている主な駅弁は下記の通り[8]

  • 横濱チャーハン
  • しょうが焼弁当
  • シウマイ弁当
  • お赤飯弁当

[編集] 駅周辺

武蔵小杉の高層ビル群

[編集] 北口

[編集] 西口

[編集] 東口(JR連絡口)

[編集] 南口

[編集] 横須賀線口(JR新南改札前)

[編集] 周辺道路

[編集] バス路線

JRの北口と横須賀線口にバスターミナルが、東急の南口にバス停留所があり、川崎市交通局川崎鶴見臨港バス(横須賀線口発着便のみ)・東急バスが周辺各方面への路線バスを運行している。停留所は北口(小杉駅前)・南口(東横線小杉駅)・横須賀線口(横須賀線小杉駅)の3か所に設けられているが、互いに500m程度離れている。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の川崎フロンターレの本拠地になっている等々力陸上競技場川崎市市民ミュージアムのある等々力緑地へのバスもここから出ている。

[編集] 北口(小杉駅前)

川崎市交通局・東急バス

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
1番 溝05 とどろきアリーナ前・高津駅 溝口駅 市営
杉40 市民ミュージアム前 市民ミュージアム
中原駅
2番 溝02 宮内・高津駅前 溝の口駅 東急
川31 高津駅前
溝の口駅
平日夜間のみ
無番 中原駅前・新城駅 溝の口駅 平日早朝1本のみ
3番 杉09 中原駅前・野川・上野川 野川台公園前 東急
川34 東芝 川崎駅西口北
4番 川71 幸区役所入口 川崎駅西口北 市営
川74 上平間・神明町 川崎駅西口北
川崎駅東口
杉40
川71
川74
上平間
5番 杉06 中原駅前・野川・久末 道中坂下 東急
鷺02 中原駅前・野川・久末・有馬第二団地 鷺沼駅
6番 鷺02 中原駅前・野川・久末 鷺沼駅 市営
有馬第二団地
杉10 中原駅前・子母口新道 蟹ヶ谷
井田営業所
溝04 中原駅前・新城駅前 溝口駅前
杉01 元住吉 井田病院前 平日・土曜のみ
総合リハビリテーションセンター前

[編集] 南口(東横線小杉駅)

川崎市交通局・東急バス

  • 北方向
系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
杉01 中原区役所前 小杉駅前 市営 平日・土曜のみ
川31 中原区役所前・宮内 高津駅前
溝の口駅
東急
川33
杉05
中原区役所前・とどろきアリーナ前 市民ミュージアム
川34 中原区役所前 小杉駅前
  • 南方向
系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
杉01 元住吉 井田病院前
総合リハビリテーションセンター前
市営 平日・土曜のみ
川31・川33・川34 東芝前 川崎駅西口北 東急
杉05 横須賀線小杉駅
ミッドナイト・アロー 新羽営業所 降車専用

[編集] 横須賀線口(横須賀線小杉駅)

川崎市交通局(1番)・川崎鶴見臨港バス(3番)・東急バス、京浜急行バス(2番)

乗場 系統 主要経由地 行先 備考
1番 杉01 元住吉 井田病院
総合リハビリテーションセンター前
中原区役所前 小杉駅前
杉02 元住吉 井田病院前
井田営業所前
杉03 元住吉 西加瀬循環 午前:元住吉先回り
午後:西加瀬先回り
杉04 西加瀬 日吉中学校
2番 空港連絡 田園調布本町 羽田空港
杉05 中原区役所前・とどろきアリーナ前 市民ミュージアム
3番 杉51 西加瀬 小倉陸橋 小倉方面循環
杉52 元住吉・石神橋

[編集] 歴史

  • 1927年昭和2年)11月1日 - 南武鉄道線のグラウンド前停留場武蔵小杉停留場が開業。
    • 現在の武蔵小杉駅の位置にあったのがグラウンド前停留場で、当時の武蔵小杉停留場はその西方の府中街道国道409号)との交点にあった。
  • 1939年(昭和14年)12月11日 - 東急の工業都市駅が開業。府中街道との交点付近にあった。
  • 1944年(昭和19年)4月1日 - 南武鉄道線が国有化されて国有鉄道南武線となる。グラウンド前停留場が駅に昇格、武蔵小杉駅に改称。武蔵小杉停留場廃止。
  • 1945年(昭和20年)6月16日 - 東急の武蔵小杉駅が開業。
  • 1953年(昭和28年)3月31日 - 工業都市駅が廃止。当駅と200mしか離れていなかった。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)11月27日 - 南武線連続立体交差事業に伴い武蔵中原方の下り線を高架に切り替え。
  • 1990年平成2年)12月20日 - 南武線連続立体交差事業に伴い武蔵中原方の上り線を高架に切り替え。
  • 2000年(平成12年)8月6日 - 東急目黒線が開業し、東急のホームが2面4線となる。
  • 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
  • 2005年(平成17年)4月4日 - 横須賀線の新川崎駅 - 西大井駅間に当駅のホームを設置することがJR東日本と川崎市との間で基本合意(後述)。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - 東急でICカードPASMO供用開始。
  • 2010年(平成22年)3月13日 - 横須賀線の駅が開業し、同線と湘南新宿ライン・「成田エクスプレス」・「スーパービュー踊り子」の停車駅となる。定期券以外の当駅経由の通過連絡運輸を廃止。横須賀線と南武線の駅の改札外連絡扱いを開始。
  • 2011年(平成23年)6月25日 - 横須賀線と南武線を結ぶ正規連絡通路が完成・供用開始。これにより両線の駅の改札外連絡扱いを廃止。

[編集] 駅名の由来

  • 南武鉄道の駅が開設される際に地名を採ったものであるが、北陸本線小杉駅富山県射水郡小杉町〈現・射水市〉)と区別するために旧国名を冠して武蔵小杉とした。小杉は、江戸時代には中原街道の小杉宿として栄えていた。
  • グラウンド前駅の由来は、駅前に横浜正金銀行のグラウンドがあったためである。このグラウンドはその後同行の後身である東京銀行が使用していたが、東京三菱銀行となった際は資産整理のため閉鎖された。跡地はしばらく有料駐車場となった後、三井不動産の手で開発された高層マンション「パークシティ武蔵小杉」が建っている。
  • 工業都市駅の由来は、駅周辺に工場が多く立地して来たため、その最寄り駅として設置されたことによるものである。そのため、東急バスの「東横線小杉駅」バス停は長らく「工業都市」を名乗っていた。なお、東京横浜電鉄と南武鉄道はお互い関係会社という位置付けでありながら実際は競合し反目していた間柄であったため、その交点に駅が設置されることはなかった。

[編集] 横須賀線の駅設置の経緯

貨物列車専用であった品鶴線に横須賀線の列車が走るようになった後も、品鶴線側には長らくホームが設置されていなかったが、2005年4月4日、川崎市とJR東日本は横須賀線武蔵小杉駅設置に関して基本合意した。

  • 開業 - 2010年3月13日に仮開業。当初は2009年度中に本開業する予定であったが、工事の関係上仮開業となり、正式開業はその約1年後となる予定に変更された。
  • 場所 - 新川崎駅から約3km、西大井駅から約6kmに位置する横須賀線と南武線の交差部。地番は川崎市中原区新丸子東三丁目1111番。
  • 駅構造 - 島式ホーム1面2線の高架駅となる。ホームは横須賀線の下り線路を外側に移設して確保した空間に新設する(隣接のNEC玉川事業場の土地を駅敷地として一部譲受)。ホームの長さは310m。並行して敷設されている東海道新幹線の線路は現状維持となる。また、新川崎寄りのホーム側に新改札口(新南改札)と駅前広場が建設される(従来の南武線側の改札口は「北改札」となる)。
  • 連絡通路 - 南武線の駅からは東に離れた場所に位置しているため、同線の駅から線路に沿って西大井寄りのホーム先端付近につなげた。全長250m。また、通路は高架式及び地下式タイプではなく地平レベルとなることから、途中の綱島街道の道路下と東海道新幹線の線路下をくぐり抜けて階段動く歩道エレベーターが設置される構造となる。この通路は仮開業から1年後の2011年春季の完成予定となっていたが、東日本大震災の影響により延期となり、同年6月25日からの供用開始となった。
    • 駅開業時から約1年程は暫定通路[9]での連絡だったため、本設通路完成時までは暫定措置として改札外連絡も可能だった。この場合は改札を出て30分以内に入場する必要があり、新南改札と北改札に設置されていたオレンジ色にラッピングされた自動改札機から出場しなければならず(北改札は一部改札のみ対応)、これを超えた場合、乗車券は新たに降車駅までの乗車券が、SuicaなどのICカード乗車券は乗車駅からの運賃と降車駅までの運賃がそれぞれ必要だった。また、SuicaなどのICカード乗車券で改札外連絡を行う場合、出場時に乗車駅からの運賃を差し引き、降車駅で不足額を差し引くが、実際の乗車区間が当駅までの運賃より安い場合は降車駅までの運賃との差額を返金できないため、連絡通路を利用しなければならなかった。乗車券で当駅までの運賃が不足している場合や、SuicaなどのICカード乗車券で改札内にある指定席券売機で乗車券を購入する場合も同様だった。本設通路の完成によりこれらの取り扱いは終了となり、自動改札機のオレンジ色のラッピングも撤去された。
  • 事業費 - 約200億円。そのうち約30億円は駅前広場などの関連施設に充当される。
    • 駅舎 - 川崎市が全額負担。
    • 連絡通路 - 川崎市とJR東日本が折半。

開業時の横須賀線の乗降客数は、他線からの乗り換えも含めて1日あたり約7万人程度を見込んでいたが、初年度の乗車人員は4万人程度であった。

  • 当初、2009年度開業時点のJR東日本と東急を合わせた全体の1日平均乗降人員は、2003年時点の約14万人から4万人増の約18万人程度と見込んでいたが、2008年時点では28.3万人である。

開業後は横須賀線[10]・湘南新宿ライン、および横浜方面発着の特急「成田エクスプレス」全列車と新宿方面発着の特急「スーパービュー踊り子」3・10号が停車している[11][12]

これにより、当駅を発着、または経由して東京近郊区間内のみを乗車する場合、運賃計算経路が短くなり、従来に比べて運賃が値下げとなる。[13][14][15]。また、現行の南武線と東京山手線内との間を東急東横線、小田急小田原線で経由する定期券以外の通過連絡運輸[16]は廃止となり、乗車される区間をそれぞれ合算した運賃となる(但し、定期券は従来通り前後のJR線営業キロを合算する。)。

[編集] 今後の計画

  • 川崎市が2015年の開業を目標に整備を構想している川崎縦貫高速鉄道は、これまで新百合ヶ丘駅 - 元住吉駅間だった計画ルートが変更され、新百合ヶ丘駅 - 宮前平駅 - 当駅間となり、新たに建設計画が進められている。なお、当駅からは川崎駅までの延伸構想もある。
  • 東急の駅では、2011年8月から東急武蔵小杉駅ビルの建設工事に着手している。ホーム屋根の中央上部に設置されている人工地盤を活用して駅ビルを建設し、改札口の増設や保育園や飲食店・店舗などの誘致を行う他、両端に建設予定の高層マンションと接続する。また、駅前広場や駐輪場なども整備される予定である。いずれも2013年春の開業を予定している[17]

[編集] 隣の駅

※東日本旅客鉄道の特急「成田エクスプレス」「スーパービュー踊り子」の隣の停車駅は、各列車記事を参照のこと。

東日本旅客鉄道
南武線
快速
鹿島田駅 - 武蔵小杉駅 - 武蔵中原駅
各駅停車
向河原駅 - 武蔵小杉駅 - 武蔵中原駅
横須賀線
西大井駅 - 武蔵小杉駅 - 新川崎駅
湘南新宿ライン
特別快速・快速(いずれも高崎線 - 東海道線直通)
大崎駅 - 武蔵小杉駅 - 横浜駅
普通(宇都宮線 - 横須賀線直通、一部は宇都宮線内快速)
西大井駅 - 武蔵小杉駅 - 新川崎駅
東京急行電鉄
東横線
特急
自由が丘駅(TY07) - 武蔵小杉駅(TY11) - 菊名駅(TY16)
通勤特急
自由が丘駅(TY07) - 武蔵小杉駅(TY11) - 日吉駅(TY13)
急行
多摩川駅(TY09) - 武蔵小杉駅(TY11) - 日吉駅(TY13)
各駅停車
新丸子駅(TY10) - 武蔵小杉駅(TY11) - 元住吉駅(TY12)
目黒線
急行
多摩川駅(MG09) - 武蔵小杉駅(MG11) - 日吉駅(MG13)
各駅停車
新丸子駅(MG10) - 武蔵小杉駅(MG11) - 元住吉駅(MG12)

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 東横線渋谷〜横浜間改良工事・ホーム延伸 - 東京急行電鉄、2010年11月5日閲覧
  2. ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度) 221・222ページ
  3. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) 223・224ページ
  4. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成15年度) 221・222ページ
  5. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成17年度) 223・224ページ
  6. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成19年度) 225・226ページ
  7. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成21年度) 239・240ページ
  8. ^ JR時刻表 2010年9月号(交通新聞社刊)545ページ
  9. ^ 本設通路が現在の駅前の更地に設置されるため、南武線ホームから東海道新幹線線路下付近までは本設通路だが、東海道新幹線線路下付近からは横須賀線ホーム中央高架下まで続く仮設通路だった。
  10. ^ 1980年10月1日SM分離されて以来、約30年ぶりに横須賀線電車と南武線電車が直接乗り換えできるようになる。なお、SM分離前は川崎駅(横須賀線の電車が東海道線ホームに発着)が接続駅だった。
  11. ^ 2010年3月のダイヤ改正について (pdf)”. 東日本旅客鉄道 (2009年12月15日). 2010年3月19日閲覧。
  12. ^ 川崎市内では川崎駅に次いで2つ目のJR優等列車停車駅となる。
  13. ^ 定期券の場合は実際に乗車する経路を変更する場合に限る。
  14. ^ 従来、川崎駅経由の乗車券を使用していた区間は、より安い経路の乗車券も使用できるようになる場合がある。一例として、当駅 - 東京駅(川崎経由)の乗車券の運賃は450円だが、開業後は同じ効力を持つ当駅 - 東京駅(西大井経由)の乗車券(運賃290円)も使用可能となる。
  15. ^ 開業後に使用可能となる経路の乗車券は開業当日以降の発売となり、みどりの窓口や指定席券売機などでも前売りはしない。但し、前述にある開業後に当駅停車となる優等列車の指定席券は通常通りの取り扱い(1か月前の10時以降)である。
  16. ^ 対象区間は南武線(矢向駅 - 宿河原駅間)・武蔵小杉駅 - 東急東横線 - 渋谷駅・東京山手線内と南武線(武蔵中原駅 - 南多摩駅間)・登戸駅 - 小田急小田原線 - 新宿駅・東京山手線内で、共に前後のJR線営業キロを通算する。
  17. ^ 東急東横線・目黒線武蔵小杉駅上部に新たな街の顔が誕生します - 東京急行電鉄、2011年9月6日。

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語