上郡駅

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上郡駅
駅舎
駅舎
かみごおり - Kamigōri
所在地 兵庫県赤穂郡上郡町大持170-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
智頭急行
電報略号 カミ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
(JR西日本)
2,952人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1895年明治28年)4月4日
乗入路線 2 路線
所属路線   A   山陽本線(JR西日本)
キロ程 89.6km(神戸起点)
姫路から34.8km
大阪から122.7km
有年 (6.5km)
(12.8km) 三石*
所属路線 智頭急行智頭線
キロ程 0.0km(当駅起点)
(4.8km) 苔縄
備考 共同使用駅
両会社とも直営駅[1][2]
JR駅舎にみどりの窓口[3]
両会社は別駅舎で中間改札有
* この間に神戸支社岡山支社境界標あり(当駅から有年寄りは神戸支社管内)
智頭急行ホーム出入口
JR線ホーム

上郡駅(かみごおりえき)は、兵庫県赤穂郡上郡町大持にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・智頭急行である[1]

概要[編集]

JR西日本の山陽本線と、智頭急行の智頭線が接続する駅であり、後者は当駅が起点である[1]。当駅を経由して鳥取方面へ向かう特急列車は当駅から智頭線に入るため、当駅で乗務員交代が行われる。

山陽本線では兵庫県で最西端にあり、岡山県との県境にほど近い位置にある[1]。京都・大阪方面からの新快速・快速列車の運行は当駅までである[1]。そのため、アーバンネットワークの路線図も、当駅が「終点」扱いとなっている。近畿統括本部が管轄する最西の駅であり[注釈 1]、列車運用的にも、当駅が折り返し駅である。

JRの駅は直営駅であり[1]相生駅の管理下に置かれているが、地区駅として駅長が配置されている。ICOCAは両会社ともサービスエリア外のため使えない[1][注釈 2]

終戦後すぎには当駅発の定期長距離列車が存在していた。宮脇俊三時刻表昭和史によると昭和20年9月号には当駅始発・青森行きの普通「507列車」の設定がされており、当駅を6時59分に出発して終着の青森駅には翌日の17時06分の到着(所要時間は34時間7分)であった。この列車は1950年(昭和25年)の急行日本海の列車番号に引き継がれている。

なお、隣の三石駅との駅間距離12.8キロは山陽本線の駅間距離で最長である。

歴史[編集]

  • 1893年明治26年)9月18日 - 大鳥圭介が兵庫県知事に上郡村への新停車場設置を請願。
  • 1895年(明治28年)4月4日[1] - 山陽鉄道の有年駅 - 三石駅間に当駅が新設され、旅客・貨物の取扱を開始。
  • 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
  • 1959年昭和34年)9月22日 - 山陽本線 当駅まで電化完成
  • 1972年(昭和47年)3月15日 - 貨物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1994年平成6年)12月3日 - 智頭急行智頭線が開業。乗換駅となる[2]
  • 1997年(平成9年)11月29日 - 特急「いなば」 当駅でスイッチバックする方式で運転開始
  • 2006年(平成18年)3月18日 - 寝台特急「出雲」の廃止に伴い、鳥取方面の利便性を向上する為、「サンライズ瀬戸出雲」が停車。
  • 2008年(平成20年)11月22日 - バリアフリー化工事の完成に伴い、新跨線橋及びエレベーターの運用を開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 8月10日 - 台風9号の影響による大雨の被害により、智頭急行線の列車(同線経由の特急含む)の発着が一時的に無くなる。
    • 8月12日 - 「スーパーはくと」のみ、平福駅 - 大原駅間で代行バス輸送を介し運転再開となり、当駅への発着再開。
    • 8月29日 - 智頭急行線が全面的に運転再開。
  • 2010年(平成22年)3月13日 - ダイヤ改正により寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が当駅には停車しなくなり、通過となる[4]
  • 2011年(平成23年)7月1日 - 駅前広場築造工事完成。ロータリー運用開始。

利用可能な特急・快速列車[編集]

駅構造[編集]

地平駅舎の有人駅[1]みどりの窓口[3]及び自動券売機はあるが自動改札機は非設置で、前述の通りICOCA等のカードは利用できない。バリアフリー工事の完成により、新しい跨線橋の運用を開始し、合わせてエレベーター[1]の利用も始まっている。改札外に売店(月曜 - 土曜の午前中のみ営業)と飲料自動販売機があり、2番のりば・3番のりばホームには待合室[5][注釈 3]と飲料の自動販売機がある。智頭急行線改札内にも飲料の自動販売機がある。また、トイレは、1番のりばホーム及び改札外に多機能トイレが設置されている。智頭急行線駅舎内(改札外)には水洗式トイレがある。

12両対応の2面4線のホームを持つ。1番線が上り本線、2番のりばが中線、3番のりばが下り本線という構成。山陽本線の貨物列車は、上りは1番のりば、下りは3番のりばを通過する。智頭急行線ホームは2・3番のりばホームの西側の切り欠き部にあり[1]、智頭急行駅舎・中間改札で仕切られている。智頭急行線には独自の跨線橋がJR上郡駅舎の岡山寄りにありJR改札を通らずに利用できる[1][5]。また、2番のりばは当駅で折り返しとなる新快速普通列車と当駅でスイッチバックを行う特急「スーパーいなば」が使用する。智頭急行線の普通列車は発着場所は智頭急行のホームを使用する[1]

上郡駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
JR線のりば[5]
1   A   山陽本線 上り 姫路大阪方面 京都行きの特急含む
2   A   山陽本線 上り 姫路・大阪方面 当駅始発列車(7時29分(土曜・休日30分)発のみ1番線)と21時21分発の岡山方面からの列車
特急「スーパーいなば 鳥取行き/岡山行き 両方向ともこのホーム
3   A   山陽本線 下り 岡山・三原方面
特急「スーパーはくと 鳥取・倉吉行き
智頭急行線のりば
  智頭線(普通列車) 佐用大原智頭方面

3番のりばの隣にホームのない下り待避線(4番線)も敷設されていて、貨物列車の待機用などに使われている。その隣には留置線も敷設されていて、夜間滞泊に使われている。

ダイヤ[編集]

  • JR山陽本線

日中時間帯は1時間あたり2本(1本は当駅折り返し)が停車する。朝の当駅始発・深夜の当駅止まりで大阪・京都方面への「新快速」・「普通」列車(西明石駅から「快速」)が上り4本、下り3本設定されており、始発は5時12分(土曜・休日5時14分)、最終着は0時33分である。この方面で一番遠くは、米原駅経由で大阪近郊区間の北端である近江塩津駅まで行く新快速も出る(土曜・休日朝6時44分発)が、当駅始発の8両は米原駅止まりになっている[注釈 4]。ただし、それ以外の時間帯の大阪・京都方面の列車は赤穂線播州赤穂駅方面に出入りするため、当駅に乗り入れる姫路方面の列車は相生駅または姫路駅で折り返す列車が中心となっている。

JR神戸線の大阪駅を発着する列車で最も遠い発着駅となっている。

  • 智頭急行智頭線

普通列車は、大原駅・智頭駅行きが大半であるが、当駅8時40分発は、因美線に乗り入れて鳥取駅まで運転される。鳥取駅から当駅まで運転される普通列車はない。

利用状況[編集]

JR西日本の1日平均の乗車人員は2,952人である(2010年度)。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

  • 3,447人(2000年度)
  • 3,428人(2001年度)
  • 3,340人(2002年度)
  • 3,309人(2003年度)
  • 3,344人(2004年度)
  • 3,331人(2005年度)
  • 3,272人(2006年度)
  • 3,255人(2007年度)
  • 3,180人(2008年度)
  • 2,954人(2009年度)
  • 2,952人(2010年度)

日中時間帯は姫路駅に行く場合でも相生駅で乗り換えが必要となったことから、乗客がさらに落ち込んでいる。また、1990年代中途までは駅弁の販売があったが、店主が体調を崩して廃業した。[6]

駅周辺[編集]

路線バス[編集]

  • ウエスト神姫
    • 行き先 上郡ネオポリス、赤穂市民病院
    • 県立大附属高校前、粒子線医療センター(いずれも平日のみ運行)
  • 上郡町コミュニティバス『愛のり号』(平日のみ運行)
    • まちなか循環ルート(右回り・左回り)
      • 上郡駅-コープこうべ前-生涯学習支援センター-イオンタウン-上郡駅)
    • 高田台ルート、国光ルート
  • 東備西播定住自立圏『圏域バス』(ウエスト神姫に運行委託)
    • 上郡ルート (日曜及び年末年始運休・1日2往復のみ)
      • 赤穂市民病院
  • 事前予約型乗合タクシー『ほほえみタクシー』[8]


隣の駅[編集]

※両事業者の路線を直通する特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道
  A   山陽本線
新快速(姫路駅まで各駅に停車)
有年駅 - 上郡駅
普通(西明石駅以東は快速)
有年駅 - 上郡駅 - 三石駅
智頭急行
智頭線(特急と普通のみ運転)
上郡駅 - (岩木信号場) - 苔縄駅

注釈[編集]

  1. ^ 隣の三石駅以西は岡山支社の管轄。境界標自体は船坂トンネルの神戸側の出入口付近に設置されている。
  2. ^ 上郡駅前にある上郡駅停留所には、ウエスト神姫の上郡駅-県立大附属高校粒子線医療センター便が乗り入れており、上郡町内で唯一ICOCAが利用できる公共交通機関である。(PiTaPaも同様)
  3. ^ 特に青春18きっぷシーズンには、当駅止まりの列車に乗車した岡山方面へ向かう乗客がこの待合室で次の列車を待つという光景がよく見られる。
  4. ^ 理由は、米原駅より先の北陸本線におけるホーム有効長の関係で途中の駅での増結・切り離し作業を要するのと、さらに北陸本線#新快速・快速でも触れている通り、そちらに入ると、12両編成の列車の停車に対応している駅が1駅も存在しないため(長浜駅までであれば8両編成は停車できるが、さらにその先敦賀駅までにかけては4両編成までしか停車できない)。
  5. ^ 2006年に開催されたのじぎく兵庫国体の成年女子バスケットボール会場であり、当時上郡駅から会場へシャトルバスが運転された。

出典[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』 神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、64頁。ISBN 9784343006028
  2. ^ a b 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』 神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、228頁。ISBN 9784343006028
  3. ^ a b 上郡駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2014年11月8日閲覧。
  4. ^ 平成22年春ダイヤ改正について (PDF) [リンク切れ]西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月18日(「4.特急の停車駅を変更します」の項より)
  5. ^ a b c 上郡駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2014年11月8日閲覧。
  6. ^ 駅弁の小窓
  7. ^ 上郡町観光案内所紹介HP
  8. ^ 上郡町HPより

関連項目[編集]

外部リンク[編集]