智頭急行智頭線

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智頭急行智頭線
HOT7000系(左)とHOT3500形(右)、大原駅にて
HOT7000系(左)とHOT3500形(右)、大原駅にて
路線総延長 56.1 km
軌間 1067 mm
最高速度 130 km/h
駅・施設・接続路線
JR西:山陽本線
BHFq ABZ3lg STRq
0.0 上郡駅
DST
(3.8) 岩木信号場
HST
4.8 苔縄駅
xpBHF
7.4 河野原円心駅
WBRÜCKE
千種川
xpBHF
12.2 久崎駅
STRrg KRZo STRq
→JR西:姫新線 津山方面
BHF BHF
17.2 佐用駅
STRrf STR
←JR西:姫新線 姫路方面
AKRZu
中国自動車道
xpBHF
22.5 平福駅
HST
27.1 石井駅
exGRENZE legende + TUNNEL1
exGRENZE legende + TUNNEL1
exGRENZE legende
兵庫県/岡山県県境
HST
30.6 宮本武蔵駅
vENDEar
vDST-BHF
33.2 大原駅
vSTRe
←大原事業所
HST
37.4 西粟倉駅
xpBHF
40.6 あわくら温泉駅
AKRZu
国道373号志戸坂峠道路
TUNNELa
志戸坂トンネル
etGRENZE
岡山県/鳥取県県境
TUNNELe
HST
47.2 山郷駅
xpBHF
50.0 恋山形駅
STR LUECKE
→JR西:因美線
STRlf ABZlg
BHF
56.1 智頭駅

智頭線(ちずせん)は、兵庫県赤穂郡上郡町上郡駅から鳥取県八頭郡智頭町智頭駅に至る智頭急行鉄道路線である。

京阪神と鳥取を結ぶ短絡線、山陽地域と鳥取を結ぶ高速路線として、特急「スーパーはくと」や特急「スーパーいなば」が直通運転されている。

目次

[編集] 路線データ

[編集] 運行形態

京都 - 鳥取・倉吉間の特急「スーパーはくと」(7往復、ただし倉吉直通は下り5本・上り6本)や岡山 - 鳥取間の特急「スーパーいなば」(6往復)が経由する。

特急「スーパーはくと」や特急「スーパーいなば」は京都・岡山 - 智頭間で130km/h運転を行っている。その間を縫うように自社車両による上郡 - 大原 - あわくら温泉 - 智頭( - 鳥取)間の普通列車が運転されており、上郡 - 智頭間で110km/h運転を行っている。なお、単線のため、特急同士の列車交換による運転停車や、上下線特急の待避のため、大原駅で10分程度停車する普通列車も存在する。

なお、因美線郡家駅のホーム有効長が6両までしか対応していないため、特急「スーパーはくと」(通常は5両編成)や特急「スーパーいなば」(通常は2両編成)は最大6両編成に制限されている。

2006年3月18日現在、普通列車の運転本数は以下の通りとなっている(下り・上りは智頭線内の場合。因美線直通列車は智頭 - 鳥取間で上下が逆転する)。

  • 上郡 - 大原間 : 9往復
  • 上郡 - 智頭間 : 下り6本・上り7本
  • 上郡 - 鳥取間 : 下り2本・上り1本
  • 大原 - 智頭間 : 2往復
  • 大原 - 鳥取間 : 2往復

上郡 - 大原間は毎時1本程度、大原 - 智頭間は1 - 2時間に1本程度で普通列車が運行されている。

[編集] 利用状況

[編集] 輸送実績

智頭線の輸送実績を下表に記す。 表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年 度 輸送実績(乗車人員):万人/年度 輸送密度
人/km・1日
特 記 事 項
通 勤
定 期
通 学
定 期
定期外 合 計
1994年(平成6年) 0.6 1.1 19.3 21.0 1,251  
1995年(平成7年) 3.0 8.9 80.9 92.8 2,012  
1996年(平成8年) 3.5 8.5 85.9 97.9 2,210  
1997年(平成9年) 3.1 11.0 97.8 111.9 2,525  
1998年(平成10年) 3.2 10.0 105.8 119.0 2,723  
1999年(平成11年) 3.1 12.0 105.7 120.8 2,726  
2000年(平成12年) 2.9 11.7 108.0 122.6 2,787  
2001年(平成13年) 2.9 11.0 109.7 123.6 2,785  
2002年(平成14年) 2.7 11.0 108.1 121.8 2,773  
2003年(平成15年) 3.1 11.3 112.2 126.6 2,930  
2004年(平成16年) 3.0 11.1 113.8 127.9 2,966  
2005年(平成17年)            
2006年(平成18年)            
2007年(平成19年)            

[編集] 収入実績

智頭線の収入実績を下表に記す。 表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年  度 旅客運賃収入:千円/年度 運輸雑収
千円/年度
総合計
千円/年度
通勤定期 通学定期 定 期 外 手小荷物 合  計
1994年(平成6年) 1,518 1,778 219,974 0 223,270 133,459 356,729
1995年(平成7年)              
1996年(平成8年)              
1997年(平成9年)              
1998年(平成10年) 8,775 16,753 1,443,369 0 1,468,897 1,391,393 2,860,290
1999年(平成11年)              
2000年(平成12年)              
2001年(平成13年)              
2002年(平成14年)              
2003年(平成15年)              
2004年(平成16年) 4,182 15,320 1,564,705 0 1,584,207 1,594,537 3,178,744
2005年(平成17年)              
2006年(平成18年)              
2007年(平成19年)              

[編集] 使用車両

智頭急行智頭線は全線にATS-Pを採用しているため、同装置が装備されていない車両は入線できない。

[編集] 乗車券

JR旅客会社で発売している「青春18きっぷ」は使えない。普通列車がすべて乗り放題となる、期間限定の特別企画乗車券(「トクトクきっぷ」)として、「智頭線満喫一日乗り放題きっぷ」(大人1000円、小児500円)がある。

運賃・料金はこちらを参照。

[編集] 歴史

智頭線は、1892年に山陰・山陽連絡線の一つとして姫路 - 鳥取間を結ぶ鉄道建設運動が起きたことから始まる。1922年の改正鉄道敷設法では「兵庫県上郡ヨリ佐用ヲ経テ鳥取県智頭ニ至ル鉄道」として予定線の一つに盛り込まれた。その後、国鉄智頭線として敷設が計画され、1966年に着工したが、建設中の1980年頃に路盤の9割以上ができていたにもかかわらず国鉄再建法によって工事が凍結された。

智頭線を引き受ける第三セクター方式の智頭鉄道(のちに智頭急行に改称)が設立されて1987年に工事が再開。1989年には、新幹線建設の見込みがない鳥取方面への高速輸送のため、当初予定になかった高規格化工事を計画、同時期に高規格化が決定した北越急行並みの最高速度160km/h対応化工事と電化工事を行う予定だったが、追加費用が170億円、そのうち西日本旅客鉄道(JR西日本)因美線智頭駅 - 鳥取駅間の電化・高速化工事費用が約40億円かかり、当時のJR西日本の経営事情から早期開業が困難であること、一方で非電化のまま最高速度130km/h対応化工事を行った場合の追加費用は20億円であることから、電化については当面断念した。高規格化については、当時、最高速度130km/h対応の気動車はまだ登場していなかったが、最高速度120km/h対応のJR四国2000系気動車をベースにエンジンの出力強化とブレーキの強化の改良を行うことで、最高速度130km/hに対応可能と判断されたため、翌1990年には単線非電化のまま高規格化工事を行うことで決定した。

これをうけて1992年から高規格化工事も施工され、1994年12月3日に開業した。なお、貨物列車快速列車は設定されなかった。

日本鉄道建設公団の新線らしく大半の区間に踏切がないことからさらなる高速化の余地があり、当線で特急として運用されるHOT7000系・キハ187系とも将来の160km/h化に対応できる設計で、実現すれば気動車特急では日本最速となる。

[編集] 駅一覧

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
上郡駅 - 0.0 西日本旅客鉄道:山陽本線 兵庫県 赤穂郡上郡町
岩木信号場 - (3.8)  
苔縄駅 4.8 4.8  
河野原円心駅 2.6 7.4  
久崎駅 4.8 12.2   佐用郡佐用町
佐用駅 5.0 17.2 西日本旅客鉄道:姫新線
平福駅 5.3 22.5  
石井駅 4.6 27.1  
宮本武蔵駅 3.5 30.6   岡山県 美作市
大原駅 2.6 33.2  
西粟倉駅 4.2 37.4   英田郡西粟倉村
あわくら温泉駅 3.2 40.6  
山郷駅 6.6 47.2   鳥取県 八頭郡智頭町
恋山形駅 2.8 50.0  
智頭駅 6.1 56.1 西日本旅客鉄道:因美線

[編集] 備考

特急の輸送実績は抜群であるが、普通列車は、新幹線停車駅の相生駅に乗り入れないため特急混雑時の補完にならないことや上郡佐用智頭に高校があるものの3県にまたがっているため、同一通学区である兵庫県内以外は学区制の制約を受け、高校生の通学輸送があまり見込めないこともあり、輸送実績に見るべきものがなく、陰陽連絡路線としての役割が色濃い路線となっている。

特に岡山県では高校再編で、旧大原町にあった高校姫新線林野駅勝間田駅近傍に統合され、姫新線との連絡も悪いため、例えばあわくら温泉駅から美作市高校へ列車通学不可能である。普通列車が高速であるため、岡山県の沿線でも県内和気町にある高校へは、上郡経由での通学も不可能ではないダイヤであるが、ここでも学区の制約が生じる。

[編集] 関連項目