因美線
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| 因美線 | |
|---|---|
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因美線に乗り入れる特急「スーパーはくと」
(2009年4月3日、国英 - 河原間) |
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| 路線総延長 | 70.8 km |
| 軌間 | 1067 mm |
| 最高速度 | 110 km/h |
因美線(いんびせん)は、鳥取県鳥取市の鳥取駅から岡山県津山市の東津山駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
目次 |
[編集] 路線データ
- 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):70.8km
- 軌間:1067mm
- 駅数:19駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
- 交換可能駅:6(津ノ井・郡家・用瀬・智頭・那岐・美作加茂)
- 運転指令所:
- 鳥取 - 智頭間 鳥取CTCセンター
- 智頭 - 東津山間 岡山輸送指令所津山派出
- 最高速度:
- 鳥取 - 津ノ井間 110km/h
- 津ノ井 - 智頭間 95km/h
- 智頭 - 那岐間 85km/h
- 那岐 - 美作加茂間 65km/h
- 美作加茂 - 東津山間 85km/h
- 最長トンネル:物見トンネル(美作河井駅 - 那岐駅間)
鳥取 - 智頭間はJR西日本米子支社鳥取鉄道部の管轄、智頭 - 東津山間は同岡山支社の直轄である(支社境界駅である智頭駅は米子支社側の管轄。岡山支社管轄区間は2008年5月31日まで津山鉄道部の管轄であったが、鉄道部統廃合により支社直轄区間となった)。
[編集] 概要
かつては全線が津山線とともに岡山と鳥取を結ぶ陰陽連絡路線の役割を果たしていた。しかし智頭急行の開業後、鳥取と岡山を結ぶ列車が智頭急行智頭線を経由するようになったことで、陰陽連絡の役割は智頭線経由の列車が走る智頭以北のみとなり、智頭以南とで役割を異にするようになった。
岡山支社管内で独自に設定されているラインカラーは藍色(米子支社ではラインカラー自体が山陰本線以外未導入のためなし)。
智頭以南では1997年に急行「砂丘」が廃止された後、落石防止のため路面電車にも及ばない25km/hの速度制限が数多くかけられている。雨天時は15km/hという制限になることもある。
なお、岡山県と鳥取県の県境には因美線最長のトンネルである物見トンネルがあり、物見峠を潜り抜けて県境を越えている。
[編集] 運行形態
全線を通して運転される列車はない。正式には東津山駅が終点であるが、智頭・美作加茂 - 東津山間に運転されるすべての列車が津山駅まで乗り入れる。
優等列車については、鳥取 - 智頭間で倉吉・鳥取 - 京都間(智頭急行線経由)の特急「スーパーはくと」(7往復)や鳥取 - 岡山間(智頭急行線経由)の特急「スーパーいなば」(6往復)が経由し、鳥取 - 津ノ井間で110km/h、津ノ井 - 智頭間で95km/h運転を行っている。かつては85km/hで運転され、旧型車両の急行「砂丘」と最新の高性能車「スーパーはくと」が同じ所要時間であったが、地元負担による線路改良が行われ、所要時間の短縮が実現した。なお、郡家駅のホーム有効長が6両までしか対応していないため、特急「スーパーはくと」(通常は5両編成)や特急「スーパーいなば」(通常は2両編成)は最大6両編成に制限されている。
普通列車については、おおむね鳥取 - 智頭間と智頭 - 津山間の2つの運転系統に分かれており、前者は1 - 2時間に1本程度が運行されているが、鳥取 - 智頭間の列車は一部が那岐および山陰本線の米子、智頭急行線の大原・上郡まで直通しており、さらに若桜鉄道線直通の鳥取 - 若桜間の列車がある。普通列車は鳥取 - 津ノ井間で95km/h(智頭急行HOT3500形気動車は110km/h)、津ノ井 - 智頭間で95km/h運転を行っている。
また、早朝の鳥取発智頭行の始発列車は折り返しの智頭発米子行の始発列車になっており、この列車に限りキハ121・126形での運行になる。
朝の智頭発那岐行列車は前日の夜に智頭駅で夜間滞泊した車両同士の連結で運行される。
智頭 - 津山間では1 - 3時間に1本で、県内輸送を補完するために智頭 - 那岐間および美作加茂 - 津山間の折り返し列車があるが、4時間以上運行のない時間帯がある。智頭 - 那岐間の列車は朝の1本が鳥取まで直通している。智頭 - 津山間では毎月第3日曜日に昼間時間帯の一部の列車が運休し、8時間程度運行されない(バス代行はない)。また、那岐 - 津山間では全列車がJR西日本キハ120形気動車による運転となっている。2005年3月1日に、智頭・美作加茂 - 津山間の列車のうち、那岐・美作加茂 - 津山間が実質的に回送となる朝の上り列車と夕方以降の下り列車が智頭・土師・那岐・東津山・津山を除く各駅を一部通過する快速列車に変更された。線内で使われる車両の方向幕に「快速」を含むパターンが少ないこともあり、快速列車は方向幕に行先のみを掲出、前面窓に「快速」(白地に赤文字)と記載されたサボを挿入したうえで運転される(これは姫新線佐用以西、芸備線備後落合以東でも同様)。
2009年3月14日現在、快速列車・普通列車の運転本数は以下の通りとなっている(下り・上りは因美線内の場合で鳥取→津山の方向が下り、逆が上りとなる。山陰本線・智頭急行線直通列車は米子 - 鳥取間・智頭 - 上郡間で上下が逆転する)。
- 快速列車
- 智頭 - 津山間 : 2往復(第3日曜日は下り2本・上り1本)
- 美作加茂 - 津山間 : 下り1本
- 普通列車
- 鳥取 - 若桜間 : 7往復
- 米子 - 智頭間 : 上り1本
- 鳥取 - 智頭間 : 下り11本・上り7本
- 鳥取 - 那岐間 : 上り1本
- 鳥取 - 大原間 : 2往復
- 智頭 - 那岐間 : 下り2本・上り1本
- 智頭 - 津山間 : 下り5本・上り4本(第4土曜日は5往復・第3日曜日は3往復)
- 智頭 - 中国勝山 : 上り1本(第4土曜日は0本)
- 美作加茂 - 津山間 : 下り3本・上り4本(第3日曜日は下り2本・上り3本)
1997年に急行「砂丘」が廃止された後、鳥取 - 津山間を直通する交通機関はなくなった。しかし、2004年12月10日に従来運行されていた鳥取 - 岡山間の高速バス(当時は4往復、2005年9月1日から3往復に減便)が津山(中国道津山北BS)に停車するようになってからは、鳥取 - 津山間の直通利用者が高速バスへ移行する傾向が出ている。また、特に高野 - 津山間では並行する路線バスの方が本数が多いため、利用者はそちらへ流れてしまう傾向がある。
2007年の春と秋、2008年春に、国鉄色のキハ28・58形気動車を使用した臨時列車「みまさかスローライフ列車」が津山 - 那岐(2007年秋のみ)・智頭間で運行された(2007年春はJR四国のキハ58・65、それ以外は岡山配置のキハ28・58)。みまさかローカル鉄道観光実行委員会との協力で途中の美作滝尾、美作加茂、美作河井の各駅で長時間の停車時間を設け、各種イベントを開催した。
普通列車の乗務員は、若桜鉄道線直通列車のみ相互乗り入れを行い、智頭急行線直通列車は智頭駅で交代する。
2008年3月15日改正では鳥取 - 智頭間で夜の時間帯の一部列車時刻が大幅に変更された。この影響で夕方の時間帯に鳥取発の普通列車が2時間程間隔があく事態となった。これに地元(特に高校生)が猛反発し[1]、1年後の2009年3月14日改正で夜間帯に普通列車が1本増発された[2]。
[編集] 使用車両
- 国鉄キハ40系気動車
- 鳥取 - 智頭 - 那岐間で、列車番号が650 - 660番台。(朝の1往復以外)
- 鳥取 - 郡家 - 若桜間で、列車番号が1320番台。
- JR西日本キハ120形気動車
- 智頭 - 津山間で、列車番号が670 - 690番台。
- 美作加茂 - 津山間で、列車番号が1670 - 1690番台。
- 智頭 - 那岐間で、列車番号が2690番台。
- JR西日本キハ121形気動車・JR西日本キハ126形気動車
- 鳥取→智頭→鳥取→米子で、列車番号が650番台。直通列車は鳥取で列車番号が変わる。
- JR西日本187系気動車
- 鳥取 - 上郡間で、列車番号が70 - 80番台(1往復は9030番台)(特急スーパーいなば)。下り列車(因美線上り方向)・上り列車(因美線下り方向)とも号数+70(1往復は号数+8940)。特急列車は号数にあわせるため、因美線下り方向は偶数、因美線上り方向は奇数となっている。上郡で列車番号が変わる。
- 若桜鉄道WT3000形気動車・若桜鉄道WT3300形気動車
- 鳥取 - 郡家 - 若桜間で、列車番号が1330 - 1340番台。
- 智頭急行HOT3500形気動車
- 鳥取 - 智頭間で、列車番号が630 - 640番台。直通列車は智頭で列車番号が変わる。
- 智頭急行HOT7000系気動車
- 倉吉・鳥取 - 京都間で、列車番号が50 - 60番台(特急スーパーはくと)。下り列車(因美線上り方向)・上り列車(因美線下り方向)とも号数+50。特急列車は号数にあわせるため、因美線下り方向は偶数、因美線上り方向は奇数となっている。
[編集] 歴史
- 1919年(大正8年)12月20日 - 因美軽便線 鳥取 - 用瀬間(13.1M≒21.08km)が開業。津ノ井駅、郡家駅、河原駅、国英駅、用瀬駅が開業。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 軽便線の呼称廃止、因美線に改称。
- 1923年(大正12年)6月5日 - 用瀬 - 智頭間(6.7M≒10.78km)が延伸開業。因幡社駅、智頭駅が開業。
- 1928年(昭和3年)3月15日 - 因美南線 津山 - 美作加茂間(10.9M≒17.54km)が開業。東津山駅、高野駅、美作滝尾駅、美作加茂駅が開業。因美線は因美北線に改称。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - 営業距離の単位をマイルからメートルに変更(因美北線 19.8M→31.9km、因美南線 10.9M→17.6km)。
- 1931年(昭和6年)9月12日 - 因美南線 美作加茂 - 美作河井間 (7.3km) が延伸開業。知和駅、美作河井駅が開業。
- 1932年(昭和7年)7月1日 - 智頭 - 美作河井間 (16.6km) が開業し全通。因美北線が新規開業区間と因美南線を編入し因美線に改称。土師駅、那岐駅が開業。
- 1936年(昭和11年)10月10日 - 東津山 - 津山間 (2.6km) を姫新線に編入。
- 1956年(昭和31年)11月1日 - 東郡家駅開業。
- 1961年(昭和36年)8月1日 - 鷹狩駅開業。
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 三浦駅開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。貨物営業廃止。
- 1991年(平成3年)4月1日 - 鉄道部制度の発足に伴い、鳥取 - 美作河井間が鳥取鉄道部の管轄となる。同時に美作河井 - 東津山間が米子支社から岡山支社に移管され、津山鉄道部の管轄となる。
- 1999年(平成11年)10月2日 - 智頭 - 美作河井間が、米子支社鳥取鉄道部から岡山支社津山鉄道部に移管される。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 鳥取 - 智頭間が高速化。
[編集] 駅一覧
- 便宜上、東津山側の全列車が乗り入れる姫新線津山駅までの区間を記載する。
- 普通列車は全駅に停車する。特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」の停車駅については各列車の記事を参照。
- 快速:智頭・美作加茂 - 津山間で朝の上りと夕方以降の下りのみ運転
- 凡例
- 停車駅 … ●:全列車停車、▲:一部の列車が停車、|:全列車通過
- 列車交換 … ◇・∨・∧:交換可、|:交換不可
| 路線名 | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 快速 | 接続路線 | 列車交換 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 因美線 | 鳥取駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:山陰本線 | ∨ | 鳥取県 | 鳥取市 | |
| 津ノ井駅 | 4.3 | 4.3 | ◇ | |||||
| 東郡家駅 | 3.9 | 8.2 | | | 八頭郡 八頭町 |
||||
| 郡家駅 | 2.1 | 10.3 | 若桜鉄道:若桜線(鳥取方面と直通あり) | ◇ | ||||
| 河原駅 | 3.8 | 14.1 | | | |||||
| 国英駅 | 3.3 | 17.4 | | | 鳥取市 | ||||
| 鷹狩駅 | 2.4 | 19.8 | | | |||||
| 用瀬駅 | 1.3 | 21.1 | ◇ | |||||
| 因幡社駅 | 3.8 | 24.9 | | | |||||
| 智頭駅 | 7.0 | 31.9 | ● | 智頭急行:智頭線(鳥取方面と直通あり) | ◇ | 八頭郡 智頭町 |
||
| 土師駅 | 3.7 | 35.6 | ● | | | ||||
| 那岐駅 | 2.9 | 38.5 | ● | ◇ | ||||
| 美作河井駅 | 10.0 | 48.5 | ▲ | | | 岡山県 津山市 |
|||
| 知和駅 | 3.5 | 52.0 | ▲ | | | ||||
| 美作加茂駅 | 3.8 | 55.8 | ● | ◇ | ||||
| 三浦駅 | 3.5 | 59.3 | | | | | ||||
| 美作滝尾駅 | 2.2 | 61.5 | | | | | ||||
| 高野駅 | 5.2 | 66.7 | ▲ | | | ||||
| 東津山駅 | 4.1 | 70.8 | ● | 西日本旅客鉄道:姫新線(佐用方面) | ◇ | |||
| ※ | ||||||||
| 津山駅 | 2.6 | 73.4 | ● | 西日本旅客鉄道:姫新線(新見方面)・津山線 | ∧ | |||
- ※:東津山駅 - 津山駅間は姫新線
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 「部活もできない」新ダイヤ苦情殺到 JR因美線 日本海新聞 2008年5月27日
- ^ 「部活できる」と高校生 JR西が因美線ダイヤ見直し 日本海新聞 2009年2月18日
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