山口線

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JR西日本 山口線
C57 1「SLやまぐち号」(徳佐駅 - 船平山駅間)
C57 1「SLやまぐち号
(徳佐駅 - 船平山駅間)
路線総延長 93.9 km
軌間 1067 mm
最高速度 85 km/h
ABZlg
宇部線
STRq
KRZu
山陽新幹線
ABZ3rg
STRrf
0.0 新山口駅 山陽本線
ÜWol ÜWc3
ÜWc1 ÜWo+r
BHF
1.0 周防下郷駅
BHF
2.7 上郷駅
BHF
4.6 仁保津駅
BHF
7.3 大歳駅
BHF
8.6 矢原駅
BHF
10.3 湯田温泉駅
BHF
12.7 山口駅
BHF
13.9 上山口駅
BHF
15.5 宮野駅
BHF
20.2 仁保駅
TUNNEL2
TUNNEL2
TUNNEL1
田代トンネル 1897m
BHF
28.9 篠目駅
BHF
32.3 長門峡駅
BHF
35.5 渡川駅
BHF
38.6 三谷駅
BHF
41.4 名草駅
BHF
43.9 地福駅
BHF
46.4 鍋倉駅
BHF
49.9 徳佐駅
BHF
52.8 船平山駅
TUNNELa
白井トンネル 1555m
etGRENZE
山口県島根県
TUNNELe
BHF
62.9 津和野駅
TUNNEL1
BHF
66.1 青野山駅
BHF
72.8 日原駅
TUNNEL1
BHF
77.5 青原駅
BHF
80.6 東青原駅
BHF
84.7 石見横田駅
BHF
89.6 本俣賀駅
BHFq ABZ3rf
93.9 益田駅 山陰本線

山口線(やまぐちせん)は、山口県山口市新山口駅から島根県益田市益田駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線地方交通線)である。

目次

[編集] 概要

山陽本線山陽新幹線の拠点である新山口駅から山口市の中心部を通り中国山地西部を抜け、島根県西端までの地域を南西から北東へ向かう陰陽連絡路線である。沿線には湯田温泉や、「山陰小京都」と呼ばれる津和野町などを控えている。 全線にわたって国道9号とほぼ並行している。

山口線で特筆されることは蒸気機関車牽引列車(SL列車)の運転である。JRの前身・日本国有鉄道(国鉄)では1975年12月を最後に蒸気機関車の運転は終了していたが、地元やファンの要望により1979年8月1日から蒸気機関車C57 1が牽引する「SLやまぐち号」の運転が開始された。この列車の成功を受けて、国鉄からJRを通じて蒸気機関車の復活運転が各地で行われるようになった。

[編集] 路線データ

米子支社浜田鉄道部が管轄する益田駅をのぞいて、全線がJR西日本広島支社山口地域鉄道部が管轄している。

広島支社独自で与えられているラインカラーはオレンジ()。

[編集] 運行形態

普通・快速「通勤ライナー」のほか、特急列車および貨物列車が運転されている。

[編集] 優等列車

陰陽連絡列車として新山口駅 - 米子駅・鳥取駅間に特急「スーパーおき」が運転されている。山陰本線を基準とするため、普通列車と異なり新山口発が上り列車となる。「スーパーおき」は振り子装置を備えたキハ187系が使用されるが、山口線内は振り子装置の機能を停止している。

[編集] 地域輸送

全線を通して運転される列車もあるが、おおむね山口駅を境に運転系統が分かれている。全線を通して運転される列車は上下あわせて7本、乗り換えが必要なものの接続している列車は8本(平日)の計15本運転されている。新山口駅 - 山口駅間は毎時2 - 3本(快速を含め31往復/日の運転で、一部は宮野駅まで直通)、山口駅 - 益田駅間は1 - 2時間ごと(3時間ほど運行のない時間帯もある)の運転で、津和野駅折り返しの区間列車もある。新山口駅 - 山口駅間には快速「通勤ライナー」が運転されている。山口市の都市内輸送を担う山口駅 - 新山口駅間は沿線に高校・大学なども多いことから乗車率は高く、終日混雑している。

下りの山口駅に向かう最終列車は23時台である。夜間滞泊は山口駅および津和野駅で行っている。上りは2003年9月30日までは山口発が23時台となる益田駅始発の最終列車が出ていたが、翌日のダイヤ改正以降は山口駅22時前後の発車に繰り上げられている。

新山口駅 - 山口駅間の列車のうち、2005年4月1日から朝1往復と夜2往復[2]が、2007年7月1日からは山口市が宮野駅で1年間行うパーク・アンド・ライドの実証実験[3]にあわせて朝2往復と夕方の1往復が、山口駅→宮野駅間を毎日運転する臨時列車として延長運転されていたが、2008年3月15日のダイヤ改正でこれらは定期列車に変更された。

全線でワンマン運転を実施しており、宮野駅以北は全列車がワンマン運転となっている。無人駅では車内で運賃収受を行う(宮野駅は無人駅だが有人駅と同様の精算方法をしている)。

宮野駅 - 新山口駅間はおよそ半数の20本あまりに車掌が乗務している。通勤時間帯は車掌が3人乗務する場合もある。また、駅間が短く駅本屋の位置もまちまちなため、通勤時間帯以外でも車掌が前後に計2人乗務することが多い。

かつて、山口線新山口駅(当時の小郡駅) - 山口駅間を電化し宇部線との直通運転を実施する計画が持ち上がったが、山口市議会が否決し廃案となった。なお、2008年(平成20年)8月に山口市が発行した「山口・小郡都市核づくりマスタープラン」において、「JR山口線の増便、電化とJR宇部線との直結化の促進」という記述が見られる[4]が、具体的な計画・構想は策定されていない。

[編集] 快速「通勤ライナー」

「通勤ライナー」は、2009年3月14日から山口線新山口駅 - 山口駅間に運行されている快速列車で、夕方の時間帯に1往復のみ運転されている。もとは2008年度の平日夕方に臨時列車扱いで1往復運転された快速(停車駅はかつての「やまぐちライナー」と同様だが愛称なし)で、2009年3月14日のダイヤ改正から定期列車に変更された。定期列車化に際し、新たに大歳駅矢原駅が停車駅に追加された。また、下り列車は山口駅から引き続き益田駅まで運転されているが、山口駅 - 益田駅間は各駅に停車し、列車番号も異なっている。

なお、「SLやまぐち号」運休日には、「SLやまぐち号」とほぼ同じ時刻で山口発快速新山口行きが運行されている。

[編集] 快速「やまぐちライナー」

「やまぐちライナー」は、2004年3月13日から2009年3月13日まで、山口線新山口駅 - 山口駅間に運行されていた快速列車である。2009年3月14日のダイヤ改正により普通に変更されて廃止された。

普通列車と同様にキハ40系が1両または2両編成で運転されていた。新山口発10時台 - 15時台、山口発9時台 - 13時台にそれぞれ毎時1本ずつの計5.5往復(登場当初は6往復)が運行されていた。新山口駅での山陽新幹線乗り継ぎをターゲットにしたものであり、地域輸送は特に考慮されていなかった。新山口駅 - 山口駅間12.6kmを途中湯田温泉駅のみ停車し13分で結んでいた。山口駅以北に直通する列車もあるが、山口駅以北は各駅に停車していた。

また当時、「SLやまぐち号」運休日には、「SLやまぐち号」ダイヤと同時刻による臨時快速も上下双方に運転され、「やまぐちライナー」同様に大歳駅と矢原駅は通過していた。

[編集] 貨物列車

山口線内を走行するDD51形重連とタキ1100形(徳佐駅 - 船平山駅間 2010年7月6日)

貨物列車は全線で運行されているが、山口線の駅を発着するものはない。美祢線美祢駅と山口線を経由し山陰本線岡見駅を結ぶ専用貨物列車が、1日1往復岡見駅基準の平日に運行されている。牽引機は全区間を通じてDD51形ディーゼル機関車の重連で、貨車タキ1100形のみである。なお、岡見駅に機関車留置線がないため、岡見駅 - 益田駅間で機関車の回送が行われている。

1997年まで残存していた新南陽駅江津駅や益田駅を結ぶ化学薬品輸送列車も廃止され、現在は細々としたものになっている。


[編集] 使用車両

山口線内を走行するキハ40系(長門峡駅 - 渡川駅間 2009年9月20日)

[編集] 旅客列車

「SLやまぐち号」をのぞき、すべて気動車で運転されており、普通列車はキハ40系(新山口駅から宮野駅まで最大5両編成、益田駅まで最大3両編成)が、特急「スーパーおき」は、キハ187系(2 - 4両編成)で運転されている。

なお山口線は、全区間非電化の陰陽連絡線の中で唯一、キハ120などの新型軽快気動車が営業運転されていない路線である。

「SLやまぐち号」は、C57形C56形蒸気機関車、改造12系客車(700番台)が使用されている。「SLやまぐち号」の牽引機故障の際には、DD51形ディーゼル機関車が代走したこともある。

また蒸気機関車列車の試運転時の補機には、C57形の場合DD51形が、C56形の場合DE10形ディーゼル機関車が用いられる。

[編集] 貨物列車

[編集] 競合交通機関

新山口駅 - 山口駅・宮野駅間付近では、並行して防長交通および中国ジェイアールバスの路線バス(はぎ号)が運行されている[5]

津和野駅 - 益田駅間および、石見横田駅 - 益田駅間では並行して石見交通の路線バスが運行されている。

[編集] 歴史

山口線開業以前、小郡町と山口町(現在はいずれも山口市)の間には大日本軌道(大軌)山口支社軽便鉄道が存在していたが、国鉄山口線の開業に伴い、1913年2月19日限りで廃止された。

  • 1913年大正2年)2月20日山口線 小郡駅(現在の新山口駅) - 山口駅間(7.9M≒12.71km)が開業。大歳駅・湯田駅(現在の湯田温泉駅)・山口駅が開業。
  • 1914年(大正3年)11月2日:上郷駅が開業。
  • 1917年(大正6年)7月1日:山口駅 - 篠目駅間 (10.1M≒16.25km) が延伸開業。宮野駅・仁保駅・篠目駅が開業。
  • 1918年(大正7年)
    • 4月28日:篠目駅 - 三谷駅間 (6.0M≒9.66km) が延伸開業。三谷駅が開業。
    • 11月3日:三谷駅 - 徳佐駅間 (7.0M≒11.27km) が延伸開業。地福駅・徳佐駅が開業。
  • 1922年(大正11年)
    • 4月29日:長門峡仮停車場が開業。
    • 8月5日:徳佐駅 - 津和野駅間 (8.1M≒13.04km) が延伸開業。津和野駅が開業[6]
  • 1923年(大正12年)4月1日:津和野駅 - 石見益田駅間 (19.3M≒31.06km) が延伸開業し全通。日原駅・石見横田駅・石見益田駅(現在の益田駅)が開業。
  • 1924年(大正13年)7月15日:青原駅が開業。
  • 1928年昭和3年)7月18日:長門峡仮停車場を長門峡駅に変更。
  • 1935年(昭和10年)
  • 1944年(昭和19年)11月1日:周防下郷駅・矢原駅が休止。
    • 同時期に旧小郡機関区が空爆目標とされたため、現在の小郡IC付近に引き込み線が敷かれる(戦後廃止)。
  • 1947年(昭和22年)ごろ:船平山仮乗降場が開業。
  • 1953年(昭和28年)
    • 3月15日:日赤前仮乗降場が開業。周防下郷駅・矢原駅が仮乗降場扱いで営業再開。
    • 4月10日:周防下郷仮乗降場・矢原仮乗降場がそれぞれ駅に変更。日赤前仮乗降場も上山口駅に変更・改称。
  • 1954年(昭和29年)2月1日:船平山仮乗降場が船平山仮停車場に変更。
  • 1961年(昭和36年)
    • 3月20日:湯田駅が湯田温泉駅に改称。
    • 4月1日:渡川駅・名草駅・青野山駅・東青原駅が開業。船平山仮停車場が船平山駅に変更。
  • 1962年(昭和37年)7月17日:鍋倉仮停車場が開業。
  • 1963年(昭和38年)10月1日:鍋倉仮停車場が鍋倉駅に変更。
  • 1966年(昭和42年)10月1日:石見益田駅が益田駅に改称。
  • 1970年(昭和45年)4月1日:本俣賀仮乗降場が開業。
  • 1972年(昭和47年)4月10日:仁保津仮乗降場が開業。
  • 1973年(昭和48年)10月1日:山口線から蒸気機関車が引退し無煙化。
  • 1975年(昭和50年)3月10日:山陽新幹線全線開通により、山口線初の特急列車として「おき」が運転開始。
  • 1979年(昭和54年)8月1日:「SLやまぐち号」運転開始。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:列車集中制御装置 (CTC) が導入。上郷駅・大歳駅・宮野駅が無人化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる。仁保津仮乗降場が仁保津駅に、本俣賀仮乗降場が本俣賀駅に変更。
  • 1990年平成2年)6月1日:小郡駅(構内のぞく)- 益田駅(構内のぞく)間が広島支社から山口鉄道部の管轄になる[7]。ワンマン運転開始[8]
  • 2003年(平成15年)
  • 2004年(平成16年)3月13日:快速「やまぐちライナー」運転開始[10][11]
  • 2007年(平成19年)7月1日:新山口駅 - 山口駅間の最終を10分ほど繰り下げ。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:快速「やまぐちライナー」が廃止され、夕方時間帯に快速「通勤ライナー」を新設[12]
    • 6月1日:組織改正により、山口鉄道部から山口地域鉄道部の管轄になる[13]

[編集] 駅一覧

  • 停車駅
    • 普通…すべての駅に停車
    • 快速(通勤ライナー)…●の駅は停車、|の駅は通過
      • 益田方面まで直通するものは、山口駅 - 益田駅間は普通(各駅停車)となる
    • 特急…「おき (列車)」参照
    • 臨時列車SLやまぐち号…「やまぐち (列車)」参照
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 快速 接続路線 線路 所在地
新山口駅 - 0.0 西日本旅客鉄道山陽新幹線山陽本線宇部線 山口県
山口市
周防下郷駅 1.0 1.0  
上郷駅 1.7 2.7  
仁保津駅 1.9 4.6  
大歳駅 2.7 7.3  
矢原駅 1.3 8.6  
湯田温泉駅 1.7 10.3  
山口駅 2.4 12.7  
上山口駅 1.2 13.9    
宮野駅 1.6 15.5    
仁保駅 4.7 20.2    
篠目駅 8.7 28.9    
長門峡駅 3.4 32.3    
渡川駅 3.2 35.5    
三谷駅 3.1 38.6    
名草駅 2.8 41.4    
地福駅 2.5 43.9    
鍋倉駅 2.5 46.4    
徳佐駅 3.5 49.9    
船平山駅 2.9 52.8    
津和野駅 10.1 62.9     島根県 鹿足郡
津和野町
青野山駅 3.2 66.1    
日原駅 6.7 72.8    
青原駅 4.7 77.5    
東青原駅 3.1 80.6    
石見横田駅 4.1 84.7     益田市
本俣賀駅 4.9 89.6    
益田駅 4.3 93.9   西日本旅客鉄道:山陰本線

以下の駅以外は簡易委託駅もしくは無人駅である(ただし簡易委託駅のうち、徳佐駅と日原駅にはPOS端末が設置されている)。

[編集] 脚注

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  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
  2. ^ 「JR西日本:通勤・通学時間に臨時列車 - 来月から「宮野 ― 山口駅」間 /山口」 - 毎日新聞 2005年3月30日
  3. ^ 月報「あすの九州・山口」 2007年8月号 地域動向[リンク切れ] - 九州経済連合会
  4. ^ 山口・小郡都市核づくりマスタープラン (PDF)
  5. ^ 防長交通・路線バスのご案内 - 防長交通
  6. ^ 1922年8月3日大阪朝日新聞広島山口版(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)
  7. ^ 『データで見るJR西日本 2001』- 西日本旅客鉄道
  8. ^ 『JR気動車客車編成表』2011 交通新聞社 ISBN 978-4330220116
  9. ^ 平成15年秋 ダイヤ改正インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年7月30日
  10. ^ 平成16年春のダイヤ改正(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年1月13日
  11. ^ 〜 3月13日(ダイヤ改正)デビュー 〜 山口線快速列車愛称の決定(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年2月4日
  12. ^ のぞみ、徳山停車1本増 春のダイヤ改正 - 山口新聞 2008年12月26日
  13. ^ 「山口地域鉄道部」新設に伴う組織改正について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年5月18日

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

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