相鉄本線

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相模鉄道 本線
横浜駅に進入する上り急行列車
横浜駅に進入する上り急行列車
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式直流
最高速度 100 km/h
1: JR東東海道本線横須賀線
2: ↑JR東:京浜東北線
3: 京急本線
1 2 3 4
4: 横浜市電
tSTRq
東急東横線
exSTRlg
vSTR STR uexLSTR
vKRZt KRZt
みなとみらい線
exSTR
vSTRgl KRZu
JR東:根岸線
exSTRlf
eKRZu eKRZu
東急:東横線旧線
tSTRq
KRZt KRZt
横浜市営ブルーライン
STR STRlf
0.0 SO01 横浜駅
emKRZu emKRZu uexABZq+l uexSTRrf
横浜市電
BHF STR uexLSTR
0.9 SO02 平沼橋駅
eBHF STR uexLSTR
1.4 古河電線駅 -1957
emKRZu emKRZu uexABZrf
横浜市電
BHF STR uexLSTR
1.8
0.0
SO03 西横浜駅
eABZg2
uexSTRc3
eSTR+c1 xSTR+4+c1
uexSTR+4
STR
-
1.0
保土ヶ谷駅 -1979
STR exSTRlf eABZlg uexSTRlf
BHF
2.4 SO04 天王町駅
BHF
3.3 SO05 星川駅
BHF
4.3 SO06 和田町駅
BHF
5.0 SO07 上星川駅
STRlg STR
JR貨物:東海道本線貨物線
eABZlg STR
神奈川東部方面線
vSTRg+r STR
JR東海東海道新幹線
vSTR-DST STR
横浜羽沢駅
vSTR-xABZgl STRq KRZu STRq
JR貨物:東海道本線貨物線
xvSTR eBHF
6.2 新川島駅 1944休、1960
evSTRlf exSTRq eABZlg
神奈川東部方面線
STR BHF
6.9 SO08 西谷駅
STRlf STRq KRZu STRq
BHF
8.5 SO09 鶴ヶ峰駅
eBHF
9.3 二俣下川駅 1944休、1960廃
BHF
10.5 SO10 二俣川駅
ABZlf STRlg
いずみ野線
STR KHSTe
湘南台駅
BHF
12.2 SO11 希望ヶ丘駅
BHF
13.6 SO12 三ツ境駅
eBHF
14.5 二ツ橋駅 1944休、1960廃
BHF
15.5 SO13 瀬谷駅
BS2+l eBS2+r
tSTRa exSTR
17.4 SO14 大和駅
tKRZ xKRZu
小田急江ノ島線
tSTRe exSTR
BS2l eBS2r
BHF
19.3 SO15 相模大塚駅 -1975
eABZrg exKBSTr
厚木海軍飛行場
BHF
20.5 SO16 さがみ野駅 1975-
eBHF
21.3 大塚本町駅
BHF
21.8 SO17 かしわ台駅
STRrg ABZrf
KDSTe STR
かしわ台車両センター
DST
23.8
0.0
相模国分信号所
STRrg ABZlr STRq STRlg
厚木線
STRq KRZo ABZq+r STRlg STR
小田急:小田原線
STRq vSTRg+r STR eABZrg eABZrf
JR東:相模線
24.6 SO18 海老名駅
vSTR KBSTe STR
STR
vKRZu STRq STRrf
0.0
2.2
厚木駅
vSHI2g+l-
JR東:相模線

本線(ほんせん)は、神奈川県横浜市西区にある横浜駅と同県海老名市にある海老名駅を結ぶ、相模鉄道鉄道路線である。

概要[編集]

横浜市中心部に近い交通ターミナル横浜駅と横浜市内陸部・神奈川県県央地域大和市・海老名市)を結ぶ通勤・生活路線である。もともとは相模川の砂利を運ぶ貨物輸送のために海老名側から建設されたが、現在の起点は横浜駅であり海老名方面に向かう列車を「下り」としている。

横浜 - 二俣川間には二俣川駅で分岐するいずみ野線の列車が乗り入れる。路線の最高速度は100km/hだが、この区間は1駅ごとの距離が短いうえ連続急勾配や曲線が多く、直線区間が少ないために75km/h程度の箇所が多い。二俣川 - 海老名間では逆に1駅ごとの距離が長くなり、比較的直線区間も多いので列車は90km/h以上で走行する箇所が多い。

自社のいずみ野線には乗り入れるものの、現在は他社の路線への乗り入れは無い。かつては終点海老名駅より小田急小田原線に入り本厚木駅まで乗り入れていたほか、歴史的経緯から現在のJR相模線とも縁が深く、貨物や旅客列車が乗り入れていたことがある(現在も相鉄向けの甲種車両輸送列車は相模線経由で運転されている)。現在は連絡線を建設し、他社線へ直通することで神奈川東部方面線および東京へ乗り入れる計画が進んでいる(詳細は後述)。また、かつては二俣川駅から横浜駅まで地下新線を建設し複々線化する構想もあったが、乗客数の増加が止まって構想が流れていることもあり、神奈川東部方面線の計画に移行している。

路線データ[編集]

  • 路線距離:24.6km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:18駅
  • 信号所数:1信号所(かしわ台 - 海老名間)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 最高速度:100km/h
  • 保安装置:ATS-P

沿線風景[編集]

横浜 - 星川[編集]

横浜駅は自社の駅ビル相鉄ジョイナス2階に4面3線の頭端式ホームとして設置されている。発車後すぐにJR東海道本線横須賀線、それに帷子川と並走するも川はすぐに見えなくなる、駅名の由来になった平沼橋の下をくぐり、平沼橋駅に到着する。平沼橋を出ると右手に東京ガスガスタンクtvkハウジングプラザを見つつ西横浜駅に到着する。ホームの脇には留置線が並び、回送列車が留置されていることも多い。西横浜を出て北西にカーブしながらJR線と分かれて高架橋に上がっていくと、保土ケ谷区に入りすぐに相対式ホーム2面2線の高架駅天王町駅へ到着する。この駅はかつての東海道程ヶ谷宿があった付近であり、周辺には昔ながらの寺社や商店街がある。天王町を過ぎると再び帷子川が見え隠れするようになる。また、線路からは見えないが数百メートル離れて国道16号(八王子街道)が並走を始めている。車窓に横浜ビジネスパークや高層団地等のビル群を見つつ、保土ケ谷区役所の最寄り駅の星川駅に到着。各駅停車は急行・快速の待ち合わせで数分停車することも多い。

星川 - 二俣川[編集]

星川を出ると帷子川の渓谷地帯に入って行き、列車は川に沿うように谷を走る。もっとも、辺りは住宅地・商業地が続き、自然豊かな渓谷という雰囲気はない。横浜新道の下をくぐり和田町駅に到着する。この駅は横浜国立大学の利用者が多く、朝夕の時間帯には大学生で混み合う。また、駅を囲むように商店が多く建ち並び、賑わいを見せている。和田町を出ると帷子川を渡り、すぐに上星川駅に到着する。上星川を出ると上り勾配が始まる。東海道貨物線および環状2号線の下をくぐり、カーブを曲がって西谷駅に到着する。駅ホーム上には東海道新幹線が通過しているが新幹線に駅はない。西谷を出ると帷子川を渡り、旭区に入る。盛り土の路盤と上り勾配で高さを稼ぎながら南側の丘陵地に取り付くと鶴ヶ峰駅となる。当駅および二俣川地域は横浜市副都心に指定されており、近年再開発が行われた。鶴ヶ峰を出ると八王子街道や帷子川と分かれ、その支流である二俣川の渓谷を走るようになる。道路は県道40号横浜厚木線(厚木街道)と並走を始める。保土ヶ谷バイパスをくぐると支線のいずみ野線が分岐する二俣川駅である。本線の列車の多くはこの駅で少々停車する。駅付近に横浜市営地下鉄グリーンラインの延伸構想があるが、進展は見られていない。

二俣川 - 大和[編集]

二俣川を出るといずみ野線の線路は徐々に高度を上げていく。本線はその高架橋の下をくぐり、谷沿いの住宅地を走る。右手には用水路並の川幅になった二俣川が並走する。間もなく希望ヶ丘高校の最寄り駅である、希望ヶ丘駅に到着する。周辺には戦後開発された広大な住宅地が広がっている。希望ヶ丘を出ると再び上り勾配が始まる。瀬谷区に入ってすぐに掘割区間になり瀬谷区役所最寄り駅の相鉄線で一番標高の高い所にある三ツ境駅に到着する。駅には駅ビル「三ツ境ライフ」が併設されている。三ツ境を出ると雰囲気が変わり、谷ではなく相模野台地の小高い丘の上を走るようになり、アンダーパスとなっている中原街道を越えて瀬谷駅に到着する。この駅は神奈川東部方面線構想に伴う特急運転のため、待避線を設けて2面4線化された。また、将来的には地下駅とする構想もある。路線はこの後も住宅街の中を通り、境川の上を鉄橋で渡り大和市へ入る。線路は地下へ潜り始め、大和駅に着く。もともとは地上駅だったものの、国道467号の渋滞緩和のためなどで地下化された。小田急江ノ島線の乗り換え駅であり、1分程度停車する列車が多い。両社の共同使用駅であり、改札を通らずに乗り換えることができる。

大和 - 海老名[編集]

大和を出てしばらくすると再び地上に出て厚木飛行場の横を通り、東名高速道路の上をまたぐと相模大塚駅である。飛行場での飛行訓練による轟音が車内からでも聞こえることがある。駅構内には留置線が並び回送列車が止まっていることもある。相模大塚を出ると海老名市に入り、さがみ野駅に到着する。駅前にはショッピングセンターの「さがみ野ライフ」がある。さがみ野を出るといったん座間市に入るが、座間市内には駅は設けられていない。再び海老名市に戻るとかしわ台駅である。駅構内は広大で相鉄線のかしわ台車両センターがあるために多くの留置車両を見ることができる。かしわ台を出ると台地を下り始め目久尻川を渡り快走する。団地群を左に見ていると、その先に路線が分かれる場所がある。これが相模国分信号所で、列車は停車せず通過していく。分かれていく路線はかつての貨物線の厚木線である。その後相模川河岸段丘を下り始め、すぐに小田急小田原線が並走しその車両基地である海老名検車区が見えてくると終点の海老名駅である。時間帯によっては丹沢山地などへ向かう登山者を見ることも多い。

運行形態[編集]

かつての列車種別は急行各停のみで、急行は二俣川駅で各停に接続するというものであった。1999年に快速が、2014年に特急が新設され、全線における速達性が向上している。各停以外の全種別とも横浜 - 二俣川間で通過運転を行い、特急はさらに二俣川 - 海老名・湘南台間でも通過運転を行う。

原則として、下りの場合は全種別の列車がそれぞれの終着駅への最速列車となっており、上りの場合は全種別の列車がそれぞれの始発駅からの最速列車となっている(ただしいずみ野線快速運転時間帯を除く)。

終日に渡って、二俣川駅において本線といずみ野線の緩急接続が行われる。夕方ラッシュ時には、同駅で本線同士の急行と各停の緩急接続も行われるほか、本数が多くなる朝方や夕方のラッシュ時には星川駅での緩急接続または通過待避が行われる。なお、西谷駅・瀬谷駅・かしわ台駅・およびいずみ野線のいずみ野駅での緩急接続または通過待避は行われないが、かつては西谷駅・瀬谷駅(貨物)でも通過待避が行われていた(瀬谷駅については回送が1本通過待避されている)。

平日朝ラッシュ時には1時間当たり約25本設定されている。混雑率は150%程度とされているが、横浜駅の出口に近い車両は特に混雑する傾向がある。使用車両は10両編成または8両編成で、各形式による限定運用はない。

現在、日中のダイヤパターンは平日、土休日ともに30分サイクルとなっている。かつては土曜日ダイヤが存在し、合計3パターンであった時もあった。

2014年4月27日改正ダイヤでの昼間1時間あたりの運行本数は、以下のようになっている[1][2]

日中の運行パターン
種別\駅名 横浜 二俣川 海老名
運行範囲 特急 2本
2本 →いずみ野線直通
快速 4本
各停 2本
4本 →いずみ野線直通

列車番号[編集]

列車番号は本線系統が0番台といずみ野線系統が500番台で種別関係なく(回送も含む)連続の番号となっている。特急は1000番台、急行は3000番台、快速は4000番台、各停は6000番台、回送は7000番台である。

運行番号[編集]

相鉄では車両右上または左上に2桁の番号を表示している。 運行番号は現在のダイヤでは36種類あり十の位の数字によって「群」として管理されている。

1群 11 - 16、2群 21 - 23、4群 41 - 49、5群 51 - 59、6群 61 - 69。

このうち、1群・2群は8両編成(土休日の14運行・21運行は2014年7月19日より10両編成。ただし平日や、前述の運行以外にも10両編成が入ることもある)、4群 - 6群は10両編成。運行番号は、原則として、それぞれの群で1日ごとに順送りされる(ある日11運行として運用された編成は、翌日は12運行になる)。ただし日中に車庫に入る編成で午前と午後で運行番号が違う編成や2014年7月19日より土休日のいずみ野線特急10両化により土休日のパターンが変更になった群もあるほか、外見の運行番号と中身が異なる運行番号[3]や同じ運行番号なのに2編成あるものも存在する[4]

現在の列車種別[編集]

すべて通勤型車両で運転され、乗車券のみで乗車できる。

特急[編集]

新7000系電車による特急横浜行き。なおこの編成の旧塗装での運転終了2日前の写真である。(2014年6月16日、瀬谷駅)

英語表記は「Limited Express」。2014年(平成26年)4月27日ダイヤ改正より新設された種別[1]で、相鉄線内最速の種別である。停車駅は、横浜駅二俣川駅大和駅海老名駅

従来ターミナル駅としてきた横浜駅を経由しない神奈川東部方面線(仮称)の進展に伴い、横浜駅の空洞化を避けるために、同駅及びその周辺施設のリニューアルなどと共に「県央地域と横浜駅をより速く結び利用客の逸脱を抑える」という目的で設定されたものであり、以前から計画されていた[5]

2014年4月改正では10時から16時の日中時間帯のみ、毎時4本(内2本はいずみ野線直通湘南台発着)で運転されている。本線特急(海老名発着)は主に10両編成、いずみ野線特急(湘南台発着)は主に8両編成(2014年7月19日より土休日は10両編成)での運転が基本で、運行障害が発生した時は本線特急に8両編成、いずみ野線特急に10両編成が充てられることもある。横浜 - 二俣川間ノンストップは急行と同じ、かつ二俣川以西でも通過運転を行い、横浜 - 海老名間の所要時間は約26分と同区間を走る急行と比べて約6分短縮している。なお、途中駅始発・終着の特急は設定されていない。

基本的には二俣川駅において、本線特急はいずみ野線各停(下りが海老名行き、上りが横浜行き)に、いずみ野線特急は本線各停(下りが海老名行き、上りが横浜行き)と下りのみ二俣川始発のいずみ野線各停(湘南台行き)に接続している。つまり、二俣川駅で接続する特急と各停は、二俣川駅以西は、それぞれ違う方面へ運転されるため、下りの場合は横浜駅から先発する列車がどの種別であっても終点まで先着し、かつ後から発車する各停とは違う方面へ向かう優等列車に乗り、二俣川駅で待避している各停に乗り継ぐことができるダイヤとなっている。上りの場合は海老名駅および湘南台駅から先発する列車がどの種別であっても(その駅から発車する列車のなかでは)終点まで先着し、二俣川駅でやってきた優等列車に乗り継ぐことで横浜方面へ早く行くことができるほか、後から発車する優等列車に乗り、二俣川駅で待避している違う方面から来た各駅停車に乗り継ぐことができるダイヤとなっている。

ただし例外として、平日下り1本の本線特急のみ二俣川駅で本線各停(海老名行き)と二俣川始発のいずみ野線各停(湘南台行き)に接続している。このほか、平日上り1本の本線特急のみ星川駅でいずみ野線系統の各停を追い抜く。

しかし、改正前の本線急行やいずみ野線快速より本数が減り、また二俣川駅をのぞく途中停車駅では他列車との連絡が考慮されていない(二俣川でも、各停と接続する特急に続行する快速または二俣川始発・終着の各停とも接続するため、連絡に3分以上開いている)ため、特急停車駅と通過駅とのあいだで横浜までの到達時間に大差がつき、途中乗り継ぎとなった場合とも到達時間に5分以上の差がつく[6]という結果になっている。

急行[編集]

英語表記は「Express」。停車駅は横浜駅、二俣川駅、二俣川以西の各駅で、横浜 - 二俣川間の各駅停車と組み合わせることによって効率的で分かりやすいダイヤを実現している。優特種別のなかでは1番本数が多い。 1964年(昭和39年)11月5日ダイヤ改正から運行開始。もともとは1957年から1964年にかけて朝や夕方ラッシュ時間帯に運転を開始した準急列車を基にし、徐々に運転本数・運転時間帯を増やし、後述の快速が設定されるまで唯一の主力種別であった。

登場後長年にわたり、相鉄の最速達種別かつ唯一の優等種別として存在し、一貫して本線のみで運用されていた[7]。また全盛期には早朝から深夜まで多数設定されていた。近年他の優等種別として1999年に快速、さらに2014年に特急が新設されており、日中時間帯の急行の特急への格上げ、もしくは快速・各停への格下げがされるなど大きな変化が見られる。

2014年4月27日ダイヤ改正現在での運用の概要について以下に示す。

このダイヤ改正で大きく中身が変化した種別で、運転時間帯は大和以西に快速や各停が走っている時間帯以外の運転である。運行本数は時間帯によってばらつきがあるが1時間あたり上下ともに6本が基本であり、ラッシュ時は10本前後である。基本的に、二俣川駅でいずみ野線系統の各停(下りは湘南台行き、上りは横浜行き)と接続する。いずみ野線系統の快速が運転している時間帯は夕ラッシュ時については3本に1本、土休日については2、3本に1本は本線系統の各停(下りが大和行き、上りが横浜行き)と接続する(平日朝ラッシュ時に海老名行き2本、大和行き3本は接続がない)。大多数の列車が横浜 - 海老名間での運転であるが、平日4本が大和発着となっているほか、平日1本のみかしわ台始発がある。また基本的には10両編成での運転であるが、平日上り深夜1本と、土休日下り早朝1本と、上りは9時台と深夜にそれぞれ1本は、8両編成での運転となる。ちなみに海老名駅だけは他駅とは違い始発列車が急行となっているほか、土休日の最終列車も急行となっている。

特急に追い抜かれることはない。

快速[編集]

英語表記は「Rapid」。停車駅は、横浜駅、星川駅、鶴ヶ峰駅、鶴ヶ峰駅より先の各駅。 いずみ野線は開業以後各駅停車だけが運転されていたが、1999年(平成11年)3月10日の湘南台延伸開業を目前に控えた2月27日のダイヤ改正において、いずみ野線初の優等列車として快速列車が新設された。同年3月9日までの11日間はいずみ中央行として運転し、いずみ中央 - 湘南台間の新規開業部分は回送扱いで乗務員訓練を行った。

1999年の登場当時はいずみ野線直通列車だけが使う種別であったので、本線では二俣川以東の区間でのみで見られた。当初は朝ラッシュ時と日中時間帯に限り運転されており、日中は12分間隔で運転されていた。2003年ダイヤ改正では10分間隔に増発、2006年のダイヤ改正では各停を混ぜて運転間隔を20分おきに減らす代わりに、運転時間帯を増やし1日の運転本数をほぼ維持するという水増し的な改正が行われ、夕方・夜間にも設定されるようになった。2012年改正で西谷駅工事のために朝ラッシュ時の運転が休止された。

これまでいずみ野線直通列車のみ運行されていたが、2014年ダイヤ改正では本線の急行を快速に格下げするという形で初の本線海老名発着列車が設定[8]、またいずみ野線直通列車は特急に格上げされている(共に日中時間帯のみ)。なお、途中駅始発・終着の快速は設定されていない。

2014年4月27日ダイヤ改正現在の運行概要について本線系統といずみ野線系統に分けて以下に示す。

本線系統
この系統は前述の通りこのダイヤ改正から設定されたもので、運転時間帯は日中である。運行本数は1時間あたり上下ともに4本であるが15時台の上りのみ5本である。基本的に、二俣川駅でいずみ野線系統の各停(下りは湘南台行き、上りは横浜行き)と接続する(上り15時台の1本を除く)が、平日のみ15時台の上り最後の2本は星川駅でもいずみ野線各停(横浜行き)と接続する。編成両数は10両編成での運転がほとんどであるが、上りのみ一部8両編成の列車がある。平日は本線特急の直後に走る快速(最初の2本は10両編成)、土休日は同じタイプではあるが12時台と14時台のそれぞれ1本のみである。ちなみに下りのみ特急の直後を走る快速は時刻表によるといずみ野線系統の各停と同時刻での発車となっているものの快速の方が各停よりも少し遅く発車する。
いずみ野線系統
この系統は前述の通り1999年のダイヤ改正から設定されたもので、運転時間帯は平日夕ラッシュ時と土日の朝・夕である。運行本数は1時間あたり上下とも3本である。基本的に星川駅でいずみ野線系統の各停(下りが湘南台行き、上りが横浜行き)と接続し、二俣川駅で本線系統の各停(下りが大和行き、上りが横浜行き)と接続する。編成両数は10両編成での運転がほとんどであるが、上りのみ夕方に一本8両編成の列車がある。(ただし土休日については7月19日よりいずみ野線特急が10両編成になった関係で8両編成での運転は基本的にはない)ちなみに前ダイヤには下りの運転も設定されていたが現在は基本的に存在しない。

特急・急行に追い抜かれることはない。

各停(各駅停車)[編集]

相鉄10000系による各停海老名行。かつて海老名発着の各停は早朝・深夜時間帯のみの運行だったが、2014年4月27日のダイヤ改正から、日中時間帯にも運転されるようになっている。

英語表記は「Local」。各停は各駅停車の略称であり、その名の通り各駅に停車する。種別幕や路線図などでは「各停」と表記されることが多いが、駅や車内の案内放送などでは「各駅停車」と放送することが多い。 二俣川以西の郊外区間を各駅に停車する急行の増発と共に、各停は二俣川以東の都心区間、また支線であるいずみ野線が開業すると直通列車を中心に運用されてきた。海老名発着の急行といずみ野線内発着の各停が分岐駅の二俣川で接続をとるという、分かりやすいダイヤが快速設定まで長く続いた[9]

前述のような理由もあり、二俣川以西を走る各停は少なかったが、1999年の快速設定以後、二俣川以西、特に大和発着の各停が多く設定された。2003年 - 2006年の一時期は大和発着は無かったものの、2006年改正で再び設定され、2014年ダイヤ改正で平日は下りのみ朝2本と夕方、土休日は朝・夕のそれぞれ毎時3本となった。各駅に停まる急行が代替となるために、大和以西を走るものは非常に少なく、早朝深夜に僅かにあるのみであったが、2014年の日中の特急設定・急行廃止に伴い、急行の代替として日中にも海老名発着の各停が設定された。

2014年4月27日ダイヤ改正現在の運行概要についていずみ野線系統、海老名以西系統、横浜-大和系統、横浜-二俣川系統の4つに分けて以下に示す。

いずみ野線系統
各停の過半数を占める系統であり運転時間帯は優特列車が走っている時間帯である。運行本数は時間帯によってばらつきがあるが1時間あたり上下ともに6本が基本であり、ラッシュ時は10本前後、日中時間帯は上下ともに4本、いずみ野線系統の快速運転時は夕ラッシュを除いて3本、土休日の夜は5本である。接続・通過待ちについては時間帯によって大きく異なるので下表に記す。時刻については下りは横浜駅を発車する電車の時刻、上りは二俣川駅到着時刻を指す。
平日
下り時間帯 上り時間帯 星川駅 二俣川駅 備考
6時00分- 6時30分 5時20分、5時50分-6時10分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
6時30分 - 9時 6時20分-7時 急行の通過待ち 急行(下りが海老名・大和行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 下り1本のみ星川で急行2本の通過待ちがある。
なし 7時5分-8時50分 急行の通過待ち なし 上りのみ、1本のみ星川で急行2本の通過待ちがある。
9時 - 9時55分 9時-9時50分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 上り1本は上記の時間と境なため待ち合わせや通過待ちを行わない。
10時 - 16時15分 10時-16時15分 なし 快速(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ・2本に1本は本線系統の特急(下りが海老名行き、上りが横浜行き)と快速(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 下記の時間と境なため二俣川駅で接続を行わない列車が1本、星川駅で本線系統の快速(横浜行き)の接続が2本、同じく特急の通過待ちを行う列車が1本ある。
16時15分 - 16時30分 なし なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 下りのみ
16時30分 - 17時20分 16時20分-17時15分 急行の通過待ち 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 上りのみ3本星川駅での急行の通過待ちが無い列車がある。
17時20分 - 22時 17時20分-21時40分 急行の通過待ち・2本に1本は急行の通過待ちと快速(下りが湘南台行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
22時10分 - 0時10分 21時50分-0時00分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
土休日
下り時間帯 上り時間帯 星川駅 二俣川駅 備考
6時 - 7時20分 5時20分、6時10分-6時55分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
7時30分 - 8時20分 7時-8時40分 快速(下りが湘南台行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
8時30分 - 10時 9時-9時50分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
10時 - 16時20分 10時-16時45分 なし 快速(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ・2本に1本は本線系統の特急(下りが海老名行き、上りが横浜行き)と快速(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
16時30分 - 17時10分 16時50分-17時25分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
17時30分 - 19時40分 17時30分-19時15分 快速(下りが湘南台行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ 下りの最初のみ30分サイクルなため1本だけ星川駅での待ち合わせがない列車がある。
20時 - 0時10分 19時30分-23時45分 なし 急行(下りが海老名行き、上りが横浜行き)の待ち合わせ なし
編成両数は10両編成しかない時間帯も一部あるが基本的に10両、8両いずれの列車もある。なお2014年7月19日以降の土休日よりいずみ野線系統の特急が10両になった関係で午前中下り3本上り3本、午後下り6本上り4本が8両から10両に変更されている。日中時間帯の下りで二俣川駅で特急・快速の待ち合わせをする列車は時刻表によれば快速と同時刻の発車であるが、各停の方が少し早く発車する。
海老名以西系統
この系統は前述の通りこのダイヤから本数が多く設定され、運転時間帯は早朝・深夜と日中時間帯である。横浜駅 - 海老名駅の運転本数は平日下りは早朝4本深夜2本、同上りは早朝1本深夜1本、土休日下りは早朝3本深夜1本、同上りは早朝4本深夜3本であり、日中時間帯は1時間あたり上下ともに2本の運転である。基本的に二俣川駅で日中時間帯はいずみ野線系統の特急と同駅始発のいずみ野線系統の各停(下りのみ)に接続(平日下り最後の1本は本線系統の特急と同駅始発のいずみ野線系統の各停に接続)し、早朝・深夜では深夜下り1本を除き同駅始発のいずみ野線系統の各停(下りのみ)に接続する。基本的に横浜駅 - 海老名駅の運転だが始終電はかしわ台駅発着であるほか二俣川駅 - 海老名駅の運転も下りの初電に設定されている。編成両数は早朝・深夜はすべて10両での運転で、日中時間帯の平日ダイヤは上りと下りの最後の各停以外はすべて8両である。土休日はほとんどが10両であるが12時台と13時台と15時台にいずれも下りにそれぞれ1本ずつが8両である。
横浜 - 大和系統
この系統は前述通り快速が設定された時に多く設定され、運転時間帯は朝・夕ラッシュ時と土休日の朝・夕である。1時間あたりの運転本数は上下ともに3本である。基本的にいずみ野線系統の快速の接続のため設定されている列車がほとんどで快速とは二俣川駅で接続する。その時に急行(下りは海老名行き、上りは横浜行き)とも接続する。また夕ラッシュ時には、星川駅で急行の通過待ちも行う。なお朝ラッシュ時の下り2本と夕ラッシュ時の上り最初の3本については二俣川駅での待ち合わせはなく星川駅での急行の通過待ちのみである。編成両数は10両、8両いずれの列車もある。なお7月19日以降の土休日よりいずみ野線系統の特急が10両になった関係で午前中下り1本上り2本が8両から10両に変更されている。
横浜 - 二俣川系統
この系統は本数が少ない系統で、平日下りは朝4本夜1本、同上りは朝5本夕方に1本、土休日に1本あるのみである。基本的に平日朝1本と土休日以外は星川駅で急行の通過待ちがあるほか下り朝については終点二俣川駅で急行(3本が大和行き、1本が海老名行き)に接続する。編成両数は10両、8両いずれの列車もあるが土休日については8両である。

緩急接続・通過待避を行う最大本数は、朝ラッシュの下りいずみ野線系統の1本と夕ラッシュの大和発着のほとんどの列車といずみ野線系統の2本のうち1本の列車が3本行う[10]。逆に待ち合わせ・通過待ちを1本も行わない列車は、全日の早朝・深夜の本線系統と平日朝の二俣川発1本といずみ野線系統の平日上り朝1本、土休日の二俣川始発各停のみである[11]

過去の列車種別[編集]

準急[編集]

1957年(昭和32年)2月20日に上り列車、1958年(昭和33年)11月20日に下り列車が運行開始[12][13]。横浜駅周辺を自社で取得・開発していた相鉄が横浜駅周辺に県央地域の買い物客を呼ぶために設定した。横浜駅 - 希望ヶ丘駅間をノンストップで走り、希望ヶ丘駅以西は(当時直通運転を行っていた小田急小田原線の本厚木駅まで含めて)各駅に停車していた。1964年(昭和39年)4月15日に二俣川駅にも停車するようになり[12]、さらに同年11月5日に急行に変更され現在に至っている[13]

おかいもの電車[編集]

1960年(昭和35年)11月1日のダイヤ改正で、サービス急行として設定された。停車駅は準急の停車駅に二俣川駅を追加したもの(現在の急行と同じ)で、上りは海老名駅9時55分発・横浜駅10時30分着、下りは横浜駅15時33分発・海老名駅16時6分着であった。また、上り列車では、二俣川駅から高島屋の女性店員が催し物やお買い得品の案内を行っていた。前述の準急が二俣川駅に停車するようになると、両者間で停車駅の差異はなくなり[14]、1964年(昭和39年)11月5日に準急とともに、急行に変更され現在に至っている。

通勤急行[編集]

かつて運行されていたとのことだが詳細は不明[13]

種別カラー[編集]

2007年11月3日ダイヤ改正時から一部の種別カラーが以下のように変更されており、2014年4月27日までに3色LED編成を除いて新色に入れ替わった。車両に装備されている種別カラーについても記載する。

変更内容
特急[注 1] 特急 特急[注 2] 特急 新旧とも橙色
急行 急行 急行 急行 新旧とも赤色
準急[注 1] 準急 赤色
通勤快速[注 1] 通快 緑色
快速 快速 快速 快速
[注 3]
緑色→青色
本線・各駅停車 各停 本線・各駅停車 各停
[注 3]
黒色→黒色および灰色
いずみ野線・各駅停車[注 4] 各停 いずみ野線・各駅停車 各停
[注 3]
青色→黒色および灰色
  1. ^ a b c 設定のみで実際の運行はなかった
  2. ^ 2014年4月27日より運行
  3. ^ a b c 特急運行に合わせ全面変更
  4. ^ 下り列車のみの表示

かつては本線系統といずみ野線系統の各停色分けが一部車両の方向幕で行われていたが、その時も路線図や時刻表では、本線系統の各停でも青色で表記されていた。また上表の通り、この色は現在の路線図や時刻表では快速に使用されている。

2014年4月27日の特急運行開始に伴うダイヤ改正までに方向幕車両は全て新色に変更され、行先表示が装備されていない車両(7000系・新7000系)においては付せていずみ野線に乗り入れる列車(下りのみ)は"いずみ野線"の表示がなされる。

他社路線への直通計画[編集]

現在、相鉄は自社線であるいずみ野線との乗り入れしか行っていないが、他社線への相互直通運転計画が以下の通り進行中である(「神奈川東部方面線」も参照)。

相鉄・JR直通線(仮称)[編集]

相鉄と東日本旅客鉄道(JR東日本)は、2018年度内開業を目指し、相鉄本線西谷駅からJR東海道貨物線横浜羽沢駅までの間に約2.7キロの連絡線新設工事を行っている。横浜羽沢駅付近に共同使用駅として「羽沢駅(仮称)」を設置し、同駅が相鉄とJRの境界となる。

現段階において計画されている運行ルートは、西谷駅からこの連絡線に入り、東海道貨物線、横須賀線の線路を経由した後、湘南新宿ラインと同じルートで新宿駅方面に至る計画である。また、現在JR東日本が建設している東京駅 - 上野駅間の東北縦貫線(上野東京ライン)への直通も検討している。

2010年3月25日に着工され、当初の開業予定は2015年4月としていたが、2013年4月23日に整備主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構と相模鉄道が共同で、東海道貨物線との接続部の工事の遅れを理由として、前述した通り開業時期を2018年度とし、建設費用も約683億円から約782億円に増加すると発表した。

相鉄・東急直通線(仮称)[編集]

前述した相鉄・JR直通線に加え、相鉄と東京急行電鉄(東急)は、羽沢駅から東急東横線日吉駅までを結ぶ約10キロの連絡線を新設すると発表した。途中駅として新横浜駅と新綱島駅が設置される。新横浜駅が相鉄と東急の境目となる共同使用駅となる予定である(駅名はいずれも仮称)。

日吉駅においては、東急東横線渋谷駅方面と東急目黒線目黒駅方面の2系統の列車が運行される計画である。2019年開業を目指している。

なお、東横線は2013年3月16日から東京メトロ副都心線東武東上線西武池袋線方面との相互直通運転を開始しているが、相鉄・東急直通線を運行する列車はどこまで乗り入れるのかなど、具体的なことは決まっていない。ただし、西武鉄道については社内向け広報誌において「現時点で副都心線、東横線を介した相鉄方面への乗り入れは実施しない」と示している。

小田急小田原線への乗り入れ[編集]

海老名駅から小田急電鉄小田原線本厚木駅まで乗り入れの復活、もしくは相鉄の路線を延伸する計画もあるが、大幅に費用がかかることを主たる理由に相鉄の株主である小田急電鉄が難色を示していることに加え、海老名駅の改築工事が既に終了(2010年整備完了)していることもあり、具体的な実現の目途は立っていない。

相模線への乗り入れ[編集]

かつて、厚木線を介してJR相模線に乗り入れる計画があった。相鉄は元来は現在の相模線を運営しており、第二次世界大戦中の1944年に国(国鉄)に買収されてしまったが、国鉄末期には買い戻すことも検討したとされる。なお、両線は厚木駅構内で線路がつながっており、1998年までは貨物列車の連絡が行われていた。現在もJR線上を甲種輸送されてきた相鉄向けの新型車両の引渡しが行われる。

歴史[編集]

本路線は、1926年神中鉄道により省線程ヶ谷(現・保土ヶ谷)駅 - 海老名村河原口間の軌道敷設特許の請願が行われたのがはじまりである。762mmゲージ軌道として申請したが、その後1067mmゲージの軽便鉄道に変更している。開業は1926年二俣川 - 厚木間からで、その後順次横浜へ向かって延伸を重ねていった。当初は保土ヶ谷駅に乗り入れる予定であったが、最終的には横浜駅起点になった。沿線はさしたる産業もない農村地帯であり、相模川で採取される砂利輸送を主眼に置いての開業であった。1929年には西横浜までの延伸開業と同時に西横浜 - 程ヶ谷間の貨物線も敷設し、国鉄との貨車連絡が図られた[15]。ただしこの時点ではこの貨物線は構内の連絡線としての扱いであり、正式に免許を受けて開業するのは1948年(昭和23年)9月13日のことである[16]

開業後の収支は大幅な赤字であり、1935年上期にようやく黒字を計上した。その後1940年代になると、沿線には厚木海軍飛行場など軍施設が立地するようになり、旅客・貨物いずれの輸送量も増加傾向を示すようになった。この時期には、輸送改善のため電化が進められたが、最低限の資材で電化するため、変電所は自社のものを建設したほかに小田原線などの変電所からも受電することになった。そのため二俣川駅を境に架線電圧が異なる(二俣川以西1500V、以東600V)状態となり、全線が1500Vに統一されたのは1946年であった。終戦直後の混乱期には、資材・人員不足の中で輸送を維持するため、経営体力のある東京急行電鉄に経営を委託し、1945年から1947年まで「東急厚木線」としての運行が続いた。

戦後は沿線の宅地化が急速に進行し、輸送力増強を順次進めていった。1952年に西横浜 - 上星川間を複線化したのを皮切りに、1974年までかけて全線の複線化を進めていった。また、起点である横浜駅周辺はかつて町外れの場末であったが、相鉄自身の手により商業開発が進められた。1956年に横浜駅名店街を開業させたのを手始めにして、一大商業拠点へと変貌させていった。一方、沿線の宅地化はとどまるところを知らず、例えば1960年から1965年までの5年間で輸送密度が2倍になるほどであった。前述した複線化と並行して長編成化も進められ、1957年の4連運転開始、1965年の6連化と順次編成を伸ばし、1981年には10連運転を開始している。[12][17]

貨物輸送については、旅客輸送の伸長とは対照的に1960年代以後は衰退傾向となった。開業時から続いた砂利輸送については、相模川の砂利採取禁止により1964年までで終了した。代わって同年から保土ヶ谷 - 厚木間のセメント輸送が開始されたが、1979年以降は保土ヶ谷駅における国鉄との連絡貨物扱いが廃止されて、国鉄相模線で厚木まで運ばれてきた貨車を厚木駅構内で輸送するのみになった。また線内各駅の貨物取扱駅も縮小されていった。一方、厚木基地への燃料輸送は遅くまで取り扱いが続けられた。しかし1998年にはこれも輸送が終了し、貨物列車の運転はなくなった[15]

年表[編集]

  • 1915年(大正4年)6月25日 - 省線程ヶ谷駅 - 海老名村河原口間の軌道敷設特許請願。762mmゲージの軌道として申請したが、1918年(大正7年)に1067mmゲージの軽便鉄道に変更している。[12]
  • 1926年(大正15年)5月12日 - 神中鉄道により二俣川 - 厚木間開業。
    • 12月1日 - 星川(現在の上星川) - 二俣川間開業。
  • 1927年(昭和2年)5月31日 - 北程ヶ谷(現在の星川) - 星川間開業。
  • 1929年(昭和4年)2月14日 - 西横浜 - 北程ヶ谷間開業。同時に西横浜 - 程ヶ谷間の国鉄連絡貨物線も開業。
    • 4月1日 - 厚木 - 中新田口間開業。
  • 1930年(昭和5年)
  • 1931年(昭和6年)10月25日 - 平沼橋 - 西横浜間開業。
  • 1933年(昭和8年)
    • 4月1日 - 北程ヶ谷駅を星川駅に、星川駅を上星川駅に改称。
    • 4月16日 - 二俣下川駅(鶴ヶ峰 - 二俣川間)開業。
    • 12月27日 - 横浜 - 平沼橋間開業し全通。
  • 1934年(昭和9年)8月20日 - 古河電線駅(平沼橋 - 西横浜間の古河電工付近)開業。
  • 1941年(昭和16年)11月25日 - 相模国分 - 厚木間旅客営業廃止。厚木 - 中新田口間廃止。相模国分信号所 - 海老名間開業。海老名駅から小田急小田原線相模厚木駅(現在の本厚木駅)まで気動車で直通運転開始。神中鉄道発足時からの悲願であった厚木町(現・厚木市)乗り入れを他社線直通運転ながら達成した。
  • 1942年(昭和17年)6月1日 - 横浜 - 西谷間直流600V電化。
  • 1943年(昭和18年)
    • 4月1日 - 相模鉄道が神中鉄道を合併。東急小田原線相模厚木駅までの直通運転廃止(小田急は1942年(昭和17年) - 1948年(昭和23年)の間、東急に合併されていた)。
    • 8月1日 - 西谷 - 二俣川間直流600V電化。
    • 12月23日 - 相模大塚 - 海老名間直流1500V電化。
  • 1944年(昭和19年)
    • 新川島駅、二俣下川駅、二ツ橋駅(瀬谷 - 三ツ境間)休止。
    • 6月 - 星川 - 上星川間の常盤園下駅休止。
    • 9月20日 - 二俣川 - 相模大塚間直流1500V電化。
  • 1945年(昭和20年)6月1日 - 東京急行電鉄に経営委託。
  • 1946年(昭和21年)
    • 2月 - 海老名駅から東急小田原線本厚木駅までの直通運転再開。
    • 3月1日 - 柏ヶ谷駅開業。
    • 4月1日 - 柏ヶ谷駅を大塚本町駅に改称。
    • 12月26日 - 横浜 - 二俣川間架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
  • 1947年(昭和22年)6月1日 - 東京急行電鉄への経営委託を終了し自営化。
  • 1948年(昭和23年)
    • 5月26日 - 希望ヶ丘駅開業。
    • 9月13日 - 保土ヶ谷 - 西横浜間の貨物線が営業線として開通。
  • 1951年(昭和26年)11月18日 - 西横浜 - 上星川間複線化。
  • 1952年(昭和27年)
    • 5月27日 - 上星川 - 西谷間複線化。
    • 8月15日 - 休止中の常盤園下駅を移転し、和田町駅として営業再開。
    • 9月25日 - 西谷 - 鶴ヶ峰間複線化。
    • 12月15日 - 鶴ヶ峰 - 希望ヶ丘間複線化。
  • 1957年(昭和32年)
    • 1月 - 古河電線駅廃止。
    • 1月18日 - 横浜 - 西横浜間複線化。
    • 2月20日 -ダイヤ改正により、上り準急列車の運転を開始。[12]
  • 1958年(昭和33年)
    • 11月1日 - 希望ヶ丘 - 三ツ境間複線化。
    • 11月20日 -ダイヤ改正により、下り準急列車の運転を開始。
  • 1960年(昭和35年)
    • 8月1日 - 休止中の新川島駅、二俣下川駅、二ツ橋駅廃止。
    • 11月1日 - 三ツ境 - 大和間複線化。お買い物電車運転開始。
  • 1964年(昭和39年)
    • 4月15日 - 準急停車駅に二俣川駅を追加。お買い物電車と停車駅が同一となる。
    • 11月5日 - 大和 - 相模大塚間複線化。小田急小田原線本厚木駅への直通運転廃止。準急を急行に改称。[12]
  • 1966年(昭和41年)4月1日 相模大塚 - 大塚本町間複線化。
  • 1967年(昭和42年)4月10日 - 大塚本町 - 電車基地間複線化。
  • 1968年(昭和43年)3月27日 - 天王町駅付近高架化。
  • 1973年(昭和48年)9月28日 - 電車基地 - 相模国分信号所間複線化。
  • 1974年(昭和49年)3月28日 - 相模国分信号所 - 海老名間複線化。全線複線化完成。
  • 1975年(昭和50年)8月17日 - 大塚本町駅を移転し、さがみ野駅に改称。かしわ台駅開業。
  • 1979年(昭和54年)10月6日 - 保土ヶ谷 - 西横浜間の貨物線廃止。
  • 1993年(平成5年)8月1日 - 大和駅付近地下化。
  • 1998年(平成10年)9月30日 - 貨物列車運転休止。
  • 1999年(平成11年)2月27日 - ダイヤ改正により、快速列車の運転を開始。
  • 2006年(平成18年)5月20日 - ダイヤ改正により、日中の快速が10分間隔から20分間隔に半減。平日夕ラッシュ時に快速列車の運転を開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 6月26日 - 関東大手私鉄でおおよそ20年ぶりとなるストライキにおいて全線で運転を始発から午前7時まで見合わせる。
    • 11月1日 - ダイヤ改正により、日中のダイヤパターンが21分サイクルとなり、各駅の毎時の出発時刻が乱れる。
  • 2012年(平成24年)4月29日 - ダイヤ改正により、平日朝ラッシュ時の快速列車を休止。すべての快速列車が星川駅で緩急接続を行うようになる。日中のダイヤパターンが、平日は20分サイクル、土休日は30分サイクルになり、各駅の毎時の出発時刻を統一。
  • 2014年(平成26年)
    • 3月20日 - 2009年から5年ぶりとなるストライキにおいて全線で運転を始発から午前7時まで見合わせる。
    • 4月27日 - ダイヤ改正により、特急列車の運転を開始。

女性専用車[編集]

平日ダイヤの下記の時間帯において女性専用車が実施される。設定車両は横浜寄りから数えて4両目の弱冷房車となる。多くの事業者で採用されている先頭車両ではないのは、横浜駅と海老名駅の構造上、先頭車両の設定が不適切なためである。

  • 朝ラッシュ時間帯の7時30分から9時30分までに横浜駅に到着する横浜行全列車
  • 横浜駅を18時以降に発車する全列車(いずみ野線直通列車を含む)

平日日中および土休日ダイヤ、及び横浜駅を始発・終着としない列車では、女性専用車の設定は行われない。

本路線の女性専用車は、いずみ野線とともに2005年5月9日に初めて導入された。導入当初、夜間の設定は「横浜駅を22時以降に発車する全列車」となっていたが、同年12月5日からは現在の18時開始に設定時間帯が拡大された[18]

駅一覧[編集]

  • 駅番号は2014年2月下旬から随時導入[19]
  • 全駅神奈川県に所在。
  • 停車駅 … ●:停車、|:通過
    各駅停車はすべての駅に停車する(表では省略)
駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 快速 急行 特急 接続路線 所在地
SO01 横浜駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東海道線横須賀線湘南新宿ライン京浜東北線横浜線根岸線
東京急行電鉄東横線 (TY21)
京浜急行電鉄KK 本線 (KK37)
横浜市営地下鉄■ ブルーライン (B20)
横浜高速鉄道みなとみらい線 (MM01)
横浜市
西区
SO02 平沼橋駅 0.9 0.9
SO03 西横浜駅 0.9 1.8
SO04 天王町駅 0.6 2.4 横浜市
保土ケ谷区
SO05 星川駅 0.9 3.3
SO06 和田町駅 1.0 4.3
SO07 上星川駅 0.7 5.0
SO08 西谷駅 1.9 6.9
SO09 鶴ヶ峰駅 1.6 8.5 横浜市
旭区
SO10 二俣川駅 2.0 10.5 相模鉄道いずみ野線(横浜方面から直通運転あり)
SO11 希望ヶ丘駅 1.7 12.2
SO12 三ツ境駅 1.4 13.6 横浜市
瀬谷区
SO13 瀬谷駅 1.9 15.5
SO14 大和駅 1.9 17.4 小田急電鉄江ノ島線 (OE05) 大和市
SO15 相模大塚駅 1.9 19.3
SO16 さがみ野駅 1.2 20.5 海老名市
SO17 かしわ台駅 1.3 21.8
- 相模国分信号所 2.0 23.8 相模鉄道:厚木線(単線の貨物線、JR相模線厚木駅の南で接続)
SO18 海老名駅 0.8 24.6 東日本旅客鉄道:相模線
小田急電鉄:小田原線 (OH32)
緩急接続可能な駅
星川駅・二俣川駅・瀬谷駅・かしわ台駅

撮影・作品の舞台[編集]

「早春スケッチブック」の舞台として[編集]

1983年に放映されたフジテレビ制作(山田太一脚本)の連続ドラマ早春スケッチブック」の舞台として、希望ヶ丘駅周辺一帯や近接するいずみ野線南万騎が原駅付近を中心にロケが行われ、他に瀬谷駅周辺や横浜駅周辺、電車内でもロケが行われた。ちなみに、相模鉄道はこのドラマの制作に協力しており、オープニングでは旧6000系(クハ6517編成)が希望ヶ丘駅ホームに入線して来るシーンや、本編中に当時まだ宅地開発途上であった希望ヶ丘駅周辺の沿線風景、登場人物が電車に乗車しているシーンが登場している。

東海地震への対応[編集]

東海地震の警戒宣言が発令された場合、相鉄本線は大和駅以西で運転を見合わせることになっている[20]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 4月27日(日)、相鉄線のダイヤ改正を実施 (PDF) - 相模鉄道、2014年3月10日、同日閲覧
  2. ^ 時刻表(平成26年4月27日(日)ダイヤ改正以降)
  3. ^ 夕方まで外見は43運行なのに中身は48運行
  4. ^ 詳しい運行時刻や土休日については相鉄館より
  5. ^ 新線開通前に「特急」を導入へ 2009年9月16日付読売新聞
  6. ^ このため、横浜から本線二俣川以遠の特急通過駅を利用する場合は、横浜を本線特急の2分後に発車する本線快速に乗車するのが最速である(二俣川あるいは大和乗り換えで特急を利用しても、乗り換え相手がこの快速になってしまう。なお前述の通り、いずみ野線特急に乗れば二俣川駅で本線各停に乗り換えることができる)。一方、横浜からいずみ野線二俣川以遠の特急通過駅を利用する場合は、本線特急でもいずみ野線特急でも二俣川で乗り換えとなる。
  7. ^ 臨時のイベント列車でいずみ野線に急行が走ったことはある
  8. ^ ただし、瀬谷駅での改良工事完了に伴う速度制限解除により、改正前の急行と比較すると所要時間が最大1分短縮されている。
  9. ^ ただし、現在でも早朝・深夜と平日上り朝ラッシュ、午後の上り1本を除いて、二俣川駅での本線各駅停車といずみ野線優等列車またはいずみ野線各駅停車と本線優等列車の接続が行われている。
  10. ^ 2012年4月29日ダイヤ改正前までは、平日朝上りいずみ野線系統の1本が4本の待避(二俣川で急行横浜行きの待ち合わせ・西谷と星川で急行の通過待ち・星川で快速横浜行きの待ち合わせ)を行っていた。
  11. ^ これまでの列車時刻や緩急接続・通過待ち、本数、列車番号については相鉄が無料で出している時刻表より。
  12. ^ a b c d e f 柴田重利 『日本の私鉄13 相模鉄道』 保育社〈カラーブックス〉、1980年、149-151頁。
  13. ^ a b c 生田誠山田亮 『懐かしい沿線写真で尋ねる 相模鉄道 街と駅の1世紀』 彩流社、2014年2月1日、第1刷、6頁・53頁。
  14. ^ 厳密には準急が小田急小田原線直通だったのに対し、お買い物電車は海老名折り返しであった。
  15. ^ a b 渡辺一策 「相模鉄道の貨物輸送」『鉄道ピクトリアル』672号、1999年、102-107頁。
  16. ^ 和久田康雄 『私鉄史ハンドブック』 電気車研究会、1995年12月20日、第2刷、78頁。
  17. ^ 青木栄一 「相模鉄道のあゆみ 戦後編」『鉄道ピクトリアル』672号、1999年、81-89頁。
  18. ^ 相鉄線「女性専用車」の運行時間を午後6時からに拡大 (PDF) - 相模鉄道、2005年12月11日。
  19. ^ 相鉄線全駅で「駅ナンバリング」を順次導入します (PDF) - 相模鉄道、2014年2月25日。
  20. ^ 東海地震の防災対策 神奈川県

関連項目[編集]