京王高尾線

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京王電鉄 高尾線
高尾線の列車(高尾 - 高尾山口 2007年7月6日)
高尾線の列車(高尾 - 高尾山口 2007年7月6日)
路線総延長 8.6 km
軌間 1372 mm
電圧 1500(直流
KHSTa
本八幡駅
STR
都営新宿線
KHSTa HST
新宿駅 新線新宿駅
STRlf ABZlg
←京王線 ↑京王新線
HST
笹塚駅
STR
京王線
BHF
0.0 KO33 北野駅
STRq ABZrf
京王線
STRq KRZo
JR東横浜線
BHF
1.7 KO48 京王片倉駅
BHF
3.2 KO49 山田駅
exSTRq eABZrf
御陵線
BHF
4.3 KO50 めじろ台駅
BHF
5.8 KO51 狭間駅
STRlg STR
JR東:中央線
6.9 KO52 高尾駅
STRrf STR
JR東:中央線
TUNNEL1
TUNNEL1
KBHFe
8.6 KO53 高尾山口駅
KHSTa
清滝駅
FUNI STR
高尾登山電鉄

高尾線(たかおせん)は、東京都八王子市北野駅と同市の高尾山口駅を結ぶ、京王電鉄鉄道路線である。

路線データ[編集]

  • 路線距離:8.6km
  • 軌間:1372mm
  • 駅数:7駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:北野駅 - 高尾駅間
  • 単線区間:高尾駅 - 高尾山口駅間
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 保安装置:京王ATC、速度制御式
  • 最高速度:105km/h

沿線概況[編集]

山田駅に到着する8000系(2013年4月)

全線が東京都八王子市内を走行する。

北野 - めじろ台[編集]

高架2面4線の北野駅を発車するとすぐに国道16号八王子バイパスと交差し、京王線を右に分けて直進する。さらにJR横浜線と交差すると築堤上を走る。その先で国道16号(東京環状)と交差して京王片倉駅へ。切通しに入るあたりで高尾線唯一の踏切を通過し、さらに切通しを行くと山田駅。同駅を発車すると御陵線の廃線跡を右に分けて切り通しを走る。集合住宅が両側に見えてくると、間もなく現在は2面2線のめじろ台駅に到着する。

めじろ台 - 高尾[編集]

めじろ台駅を発車するとしばらく切り通しを抜け、狭間駅に到着する。発車すると高架に入り、勾配を下っていく。右側にJR中央線を見るとS字カーブを描き、1面2線の高尾駅に到着する。

高尾 - 高尾山口[編集]

高尾駅を発車すると複線から単線になり、高架からトンネルに入る。トンネルを出ると今までの風景とは打って変わって山の迫る田園風景となる。緩いS字カーブを描いて再びトンネルへ入り、抜けると鉄橋で国道20号を渡り、高架1面2線の高尾山口駅に到着する。

運転[編集]

2013年2月22日現在、高尾線内で定期列車として設定されているのは特急・準特急・急行・区間急行・快速・各停の6種別である。一部の各停が北野 - 高尾山口間の線内運行となる以外は京王線新宿方面へ直通運行を行っている。

なお、特急・急行は高尾線内に通過駅があるが、高尾線内に待避設備が設置されておらず(かつてめじろ台駅に待避線があったが撤去された)、先行列車を追い越すことができないため、先に発車した列車がそのまま北野駅・高尾山口駅まで先行する。

列車種別[編集]

特急[編集]

「高尾」のヘッドマークを装着した5000系(2004年11月14日、若葉台車両基地にて撮影)

2012年8月19日のダイヤ改定で最後まで残っていた土曜・休日の新宿 - 高尾山口の1往復が準特急へ格下げとなり運行休止となったが、2013年2月22日のダイヤ改定で復活。同時に分倍河原北野が停車駅に加わり、前日まで運転していた準特急と同じ停車駅になった[1]列車選別装置上では当線内は急行扱いとなっている。基本的に平日日中のみに運転されるが土曜・休日も例外的に朝のみ1往復運転されている。

2006年春までの土曜・休日のシーズンダイヤでは新宿駅 - 京王八王子駅の特急と高幡不動駅分割・併合を行っていた。高尾線直通の編成は、6000系を使用していた1992年春までは下りが後5両(上りは前5両)が、8000系を使用した1992年秋以降は下りは後4両(上りは前4両)が充当されていた。1992年春までは新宿 - 高尾山口間を結ぶ行楽特急「高尾」号も存在した。6000系などを使用し、ヘッドマークを装着していた。

準特急[編集]

準特急2001年3月27日のダイヤ改定で登場した列車種別であり、2013年2月22日のダイヤ改定以前は現在の特急と同じ停車駅であり列車選別装置上では当線内は急行扱いとなっていた。2006年9月1日のダイヤ改定以降は平日の日中のみの運転で毎時3本が運転されており、平日早朝の上り1本と土曜・休日ダイヤでは「京王線内は準特急、高尾線内は各駅停車」となる列車もあった(高尾線内では各駅停車として案内)。

2013年2月22日のダイヤ改定で、全列車が高尾線内各駅停車となり[1]、また平日早朝の上り1本と土曜・休日ダイヤのみの運行となる。なお平日の準特急は、早朝上り1本以外は特急に置き換わった。急行は同日改定後も通過駅が存在するため、高尾線内では千鳥停車および種別の逆転現象が生じることになる。

急行[編集]

高尾線内は朝のみ運転で、土曜・休日の朝には都営新宿線本八幡駅始発の下り列車が4本ある(そのうち2本は新宿線内も急行運転を行い、都営車による運行もある)

2001年3月27日のダイヤ改定以前は平日日中・土曜日・オフシーズンの休日の主力な優等種別となっていた。1992年秋から2000年秋までは高幡不動で多摩動物公園行きと分割・併合する急行も存在した。編成両数は、6000系を使用していた初期は5両、8000系を使用した後期は6両だった。

区間急行・快速[編集]

東日本大震災後、2011年7月1日の節電ダイヤから現在のダイヤに至って運行休止となっていたが、2013年2月22日のダイヤ改定で復活した。その際、区間急行も通勤快速より改称の上で新設されている。案内上、どちらも高尾線内は各駅に停車する。快速は平日の朝数本と夕方以降、区間急行は深夜の桜上水行1本のみ。

以前は大晦日から元日にかけて、快速による終夜運転も行われていたが、2011年12月31日の大晦日から2012年1月1日の元旦にかけての終夜運転では快速の運転は行われなかった。

各停[編集]

基本的に新宿 - 高尾山口間の運転だが、一部に新線新宿・桜上水・調布・高幡不動・北野・高尾発着列車もある。また、平日夜間に都営新宿線へ直通して本八幡へ至る列車が2本、瑞江行きが1本ある。平日は日中が毎時3本、夕方が毎時6本で、いずれも北野で京王八王子発着の準特急に接続していた。2013年2月22日のダイヤ改定で、夕方から20時台までの上り列車と、夜間の下り列車の一部は快速に代替され、また北野での接続列車は特急に変更されている(現行ダイヤでは京王線内の特急と準特急の停車駅は同一のため京王八王子発着の準特急は存在しない)。平日夕方には、本八幡始発で、新線新宿 - 調布間急行、都営新宿線内と調布 - 高尾山口間が各駅停車という列車も設定された。この列車はいずれも都営車が使われ、折り返しは快速つつじヶ丘行となる。

土曜・休日は、準特急と交互で毎時3本設定され、各駅停車は北野で京王八王子発着の特急に接続する。2013年2月17日まで、新宿発着と北野発着は毎時6本運転され、うち北野発着は北野 - 新宿間を準特急として運行していた。

大晦日から元日にかけての終夜運転では、高尾山初詣する客への便宜を図るため、高尾 - 高尾山口間の区間列車も運転される。近年の実績としては、午前0・1時台に1往復ずつ運転されていることが多い。

廃止された種別[編集]

通勤快速[編集]

通勤快速は2001年のダイヤ改定までは通勤時間帯の主力種別だった。高尾線内の各駅に停車。開業から1992年5月28日のダイヤ改定までは停車駅は急行と同じだったが、1992年のダイヤ改定より通過駅だった京王片倉・山田・狭間の各駅が停車駅に加わり、東府中駅以西は各駅に停車するようになった。2013年2月22日のダイヤ改定で区間急行に改称したため消滅した。

女性専用車[編集]

平日朝7:30 - 9:30に新宿駅に到着する上り急行の進行方向先頭車両で行っている(実施区間は全区間)。

歴史[編集]

高尾線の実質的起源は、関東地方初の皇室墓地である多摩御陵(武蔵陵墓地)への参拝路線として開業した御陵線である。戦時中に不要不急線として休止された御陵線の一部を、1960年代の京王帝都電鉄(当時)による宅地開発で住宅地へのアクセス路線として復活させて山田 - 高尾山口間の新設線とともに高尾線とした。

なお、1940年に廃止された横山車庫前 - 高尾橋間の軌道線も高尾線と呼ばれていたが、これとは全く無関係である。武蔵中央電気鉄道の項を参照のこと。

  • 1927年(昭和2年)12月13日 鉄道免許状下付(八王子市明神町-南多摩郡横山村間)[2]
  • 1931年昭和6年)3月20日 - 御陵線として北野 - 御陵前(後の多摩御陵前)間が開業。
  • 1945年(昭和20年)1月21日 - 御陵線北野 - 多摩御陵前間休止。
  • 1964年(昭和39年)6月17日 - 山田 - 高尾山口間免許認可。
  • 1965年(昭和40年)2月 - 工事施工認可。
  • 1967年(昭和42年)10月1日 - 山田 - 高尾山口間開業。御陵線のうち北野 - 山田間を高尾線として復活。片倉駅を京王片倉駅に改称。特急運転開始。
  • 1968年(昭和43年)1月1日 - 特急「迎光号」運行。以後毎年運行。
  • 1975年(昭和50年)10月20日 - 8両編成運転開始(特急・通勤快速の一部)。
  • 1992年平成4年) - 10両編成運転開始(特急・急行・通勤快速の一部)。
  • 2001年(平成13年)3月27日 - 準特急の運転開始。
  • 2008年(平成20年)8月28日 - 高尾山口 - 高尾間で、高尾山口発高幡不動行上り各駅停車(8両編成)の1両目が大雨による土砂崩れが原因で脱線。乗客はおらず、乗務員に負傷者なし。30日全線復旧。運輸安全委員会の調査で雨量規制基準の不明瞭が原因としている。
  • 2011年(平成23年)
    • 7月1日 - 通勤快速の設定がなくなる。
    • 10月2日 - ATCの使用を開始。
  • 2012年(平成24年)8月19日 - 特急の運転が休止。
  • 2013年(平成25年)2月22日 - 特急の運転が再開され、準特急は当線内各駅停車となる[1]

駅一覧[編集]

  • 駅所在地はすべて東京都八王子市
  • 停車駅 … ●:停車、|:通過。各駅停車・快速・区間急行・準特急はすべての駅に停車するため省略。
  • 駅番号は2013年2月22日から順次導入[3]
駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 急行 特急 接続路線
北野から 新宿から
 
KO33 北野駅 - 0.0 36.1 京王電鉄京王線(各駅停車の一部をのぞく全列車が新宿方面直通)
KO48 京王片倉駅 1.7 1.7 37.8
KO49 山田駅 1.5 3.2 39.3
KO50 めじろ台駅 1.1 4.3 40.4
KO51 狭間駅 1.5 5.8 41.9  
KO52 高尾駅 1.1 6.9 43.0 東日本旅客鉄道中央線
KO53 高尾山口駅 1.7 8.6 44.7 高尾登山電鉄:ケーブルカー(清滝駅)・リフト(山麓駅

その他[編集]

  • 2007年10月1日に高尾線は開業40周年を迎えた。これに併せて各駅で写真展などのイベントを開催したほか、9000系9035Fと8000系8201F・8001Fに特製ヘッドマークを先頭車の前面に装着していた。また、9000系全編成と6000系6023・24Fでは車内で高尾線の懐かしの写真が展示されていた。ただし、8000系は高尾線へ乗り入れることが多くあるが、9000系は都営新宿線直通電車として運用に当たることが多い。そのため、(相模原線)橋本 - 調布 - 新線新宿 - 本八幡間で運用されることが多いが、高尾線へ乗り入れることはほとんどなかった。ヘッドマークの掲出は元々同年12月10日まで行なわれる予定だったが、11月下旬で打ち切りになった。
  • 2003年以降、毎年1月中旬から3月31日にかけて、高尾山の名物とろろそばによる観光客誘致キャンペーン「高尾山冬そばキャンペーン」が実施されている。この期間中(2008年以降は2月上旬の週末)には大島都営新宿線) - 新線新宿 - 高尾山口間で臨時急行「高尾山冬そば号」が運行される。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 2月22日、京王線・井の頭線のダイヤを刷新します (PDF) - 京王電鉄、2012年11月5日、2012年11月5日閲覧。
  2. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1927年12月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 京王線・井の頭線全駅で「駅ナンバリング」を導入します。 (PDF) - 京王電鉄、2013年1月18日、2013年1月19日閲覧

関連項目[編集]