えちぜん鉄道
えちぜん鉄道の電車
|
|
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 市場情報 | 非上場
|
| 略称 | えち鉄 |
| 本社所在地 | 〒918-0000 福井県福井市松本上町15−3−1 |
| 設立 | 2002年(平成14年)9月17日 |
| 業種 | 陸運業 |
| 事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
| 代表者 | 代表取締役社長 見奈美 徹 |
| 資本金 | 537 百万円 |
| 発行済株式総数 | 10,740株 |
| 主要株主 | 沿線5市町 坂井市 17.4% 勝山市 16.7% 福井市 16.1% 永平寺町 12.6% あわら市 7.0% 他 一般株主42名 30.2% |
| 外部リンク | www.echizen-tetudo.co.jp/ |
えちぜん鉄道株式会社(えちぜんてつどう)は、福井県福井市から勝山市、坂井市を結ぶ鉄道路線を運営する、福井市・勝山市などが出資する第三セクター方式の鉄道事業者である。本社は福井県福井市。
かつて、京福電気鉄道が福井県下で運営していた越前本線(現在の勝山永平寺線)・三国芦原線を引き継いで運営するために設立された。
目次 |
[編集] 歴史
1992年、京福電気鉄道が越前本線の東古市(現在の永平寺口駅) - 勝山駅間と永平寺線の廃止・バス転換を表明。これに対し1997年、福井県と沿線市町村が越前本線・永平寺線存続のために京福越前線活性化協議会を設立し、行政支援や利用促進策を講じることになった。
そんな中、2000年12月17日に越前本線志比堺駅 - 東古市駅間で、2001年6月24日に越前本線保田駅 - 発坂駅間で、半年間に2度も電車同士の列車衝突事故(京福電気鉄道越前本線列車衝突事故を参照)を起こし、全線で列車運行が停止された。そのため収支悪化により福井鉄道部の事業継続が困難になったとして同年10月に廃止届を国土交通省に提出した。
福井県は越前本線・三国芦原線を地域の足として第三セクター方式で存続させることを決め、2002年えちぜん鉄道を設立[1]し、国土交通大臣より2003年1月17日付けで京福電気鉄道の越前本線・三国芦原線に関する鉄道事業を譲り受ける認可を受け、同年2月1日に開業した[2]。この譲渡を受け、越前本線は勝山永平寺線と改称したものの、永平寺線は収支の好転が見込めないことから同日付で廃止された。なお、同線のルートには廃止以前から京福バスが運行されている。
同年7月19日事故以来休止していた勝山永平寺線の福井駅 - 永平寺口駅間、三国芦原線の福井口駅 - 西長田駅間で特別列車を運行。翌20日から正式に営業を再開した。同年中に三国芦原線・勝山永平寺線の残る区間も正式に営業を再開した。
なお、営業再開時には券売機が全廃され、駅での切符は購入年齢層を把握するため[3]、すべて窓口の係員または車内のアテンダントから購入するスタイルに改められた。
[編集] 鉄道事業
[編集] 路線
[編集] 車両
京福時代の形式称号は、電動車がモハ、電気機関車がテキと名乗っていた(1975年の形式称号改定以前は、電動車がホデハ、制御車がホクハ、付随車がホサハであった)。えちぜん鉄道移管後は、電動車がMC、電気機関車がMLに変更されている。モーターカーは「MCR」と表記される。車号の書体は阪神電気鉄道で使われているものと同じものが使われている。車両は2両固定編成のMC2101形の一部編成を除き、すべて両運転台式の単行車両である。
以下で車号間の +記号は車両のペア、-記号は範囲を表す。例:6101+6102 …6101と6102のペア、6103-6112 …6103から6112まで。
[編集] 電車
- MC1101形 - 1両 (1102)
- MC2101形 - 8両 (2108+2109, 2111+2112, 2113+2116, 2114+2115)
- 元は南海1201形を譲受したモハ2001形。車体老朽化のため、1982年から阪神5231形の車体を利用して更新。吊り掛け駆動方式を採用。高速域の70km/h運転をしている。2111以降は京福時代に両運転台化されているが、ブレーキが旧式のままであることから衝突事故以降は単行運転されておらず、主に朝夕のラッシュ時に2両固定編成で運転されている。また現存車両のうち、2111・2112・2115以外は冷房の取り付けも行われている。
- 2101・2102は2005年10月30日運行終了・11月解体、2107・2110は2006年1月17日運行終了・3月解体、2105・2106は2005年8月11日運行終了・9月解体。
- MC2201形 - 1両 (2204)
- MC5001形 - 1両 (5001)
- 京福電鉄でモハ2201形以来40年ぶりの新造車として5001と5002の2両が国、県、沿線自治体の補助を受けて登場した。車体は阪神電鉄武庫川車輌で新造され、DT21型台車や、冷房装置は福井鉄道の600形と同様、廃車となった豊橋鉄道1900系の発生品が使用された。5002は2001年の正面衝突事故で廃車、解体され、5001のみが現存する。えちぜん鉄道唯一の20m車体。
- MC6001形 - 2両 (6001+6002)、MC6101形 - 12両 (6101+6102, 6103-6112)
- 現在のえちぜん鉄道の主力。愛知環状鉄道が新型車両2000系を導入したことにより余剰となった片運転台の100形と両運転台の300形を無償で譲り受け、片運転台の100形は両運転台に改造、えちぜん鉄道塗装になり大きくイメージが変わった。MC6001形とMC6101形は交流電源とエアコンユニットが異なる。元100形のMC6001形は基本的に2両連結で使われるが、運用によっては分割もある。逆に元100・300形のMC6101形は基本的に1両で使われるが、朝や夕方の運用によっては併結運転もある。また全車両ともスノープローを兼ねたスカートが取り付けられている。
[編集] 電気機関車
[編集] アテンダント
勝山永平寺線・三国芦原線の昼間の列車には2003年の各線の運行再開時より、乗車券の販売・回収や観光・接続案内の車内アナウンス、高齢者などの乗降時のサポートを行う女性客室乗務員(アテンダント)が乗務している。一般的な車掌とは異なり、扉扱いや出発合図などの列車を操作する業務は行わない(えちぜん鉄道ではこれらは運転士が行っている)ので、他の鉄道事業者でいう「乗客(旅客)専務車掌」に該当するものといえる。
アテンダント乗務列車には、MC6001形を除き側面に赤地に白抜きで「アテンダント」と書かれたサボが掲出される(上の写真のMC2101形・MC2201形を参照)。ただし昼間でも一部の列車にはアテンダントが乗務しない場合がある。具体的な乗務列車や乗務区間は一般向けには公表されていない。
2008年1月18日、えちぜん鉄道開業時からアテンダントとして勤務しているチーフの嶋田郁美がその仕事の様子や営業再開までの道のりを綴ったノンフィクション本『ローカル線ガールズ』が全国発売(メディアファクトリー刊・ISBN 978-4840121255)され、以降そのファンは全国に広がっている。以後、朝日新聞の「ひと」欄、関西版夕刊「ぷらっと沿線紀行」、「関西ウォーカー」(角川マーケティング)、テレビでは、テレビ東京系「ガイアの夜明け」などで取り上げられて人気となっている。
[編集] バス事業
[編集] 脚注
- ^ 新会社の名称として、沿線を流れる九頭竜川にちなんだ「くずりゅう鉄道」という案もあったが、略称が「くず鉄」となるため却下された。
- ^ 京福電気鉄道株式会社及びえちぜん鉄道株式会社 申請の鉄道事業の譲渡譲受について - 国土交通省、2003年1月17日。
- ^ 嶋田郁美『ローカル線ガールズ』(メディアファクトリー、2008年)による。
[編集] 外部リンク
- えちぜん鉄道株式会社オフィシャルサイト
- 鉄道のある風景-京福電鉄(福井)(えちぜん鉄道への移管直前の施設写真が掲載)
- 鉄道のある風景-車両/京福電鉄(福井)(えちぜん鉄道への移管直前の車両写真が掲載)
- 40年前の鉄道風景 京福電鉄福井支社(1958〜1963年)(昭和30年代当時、京福福井で活躍していた車両の写真が掲載)
- THE電車 京福電鉄(福井)(昭和40年代当時、車体塗装変更前後に京福福井で活躍していた車両のカラー写真が掲載)