徳島線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
JR logo (shikoku).svg 徳島線
府中(こう)駅での普通列車交換風景
府中(こう)駅での普通列車交換風景
徳島線の路線図
路線総延長 67.5 km
軌間 1067 mm
最高速度 110 km/h
停車場・施設・接続路線
STR
土讃線
HST
(5.1) B25 阿波池田駅
BHF
0.0 B24 佃駅
ABZlf STRq
土讃線
AKRZu
徳島自動車道
BHF
1.5 B23 辻駅
BHF
6.6 B22 阿波加茂駅
BHF
8.7 B21 三加茂駅
BHF
11.2 B20 江口駅
BHF
17.2 B19 阿波半田駅
BHF
19.4 B18 貞光駅
BHF
24.6 B17 小島駅
BHF
30.3 B16 穴吹駅
STR exKBHFa
船戸駅 -1911
BHF exBHF
34.8 B15 川田駅 (II)
eABZrg exSTRrf
川田駅 (I) -1911
BHF
37.7 B14 阿波山川駅
BHF
39.9 B13 山瀬駅
BHF
42.7 B12 学駅
BHF
46.2 B11 阿波川島駅
BHF
48.1 B10 西麻植駅
BHF
50.0 B09 鴨島駅
BHF
51.8 B08 麻植塚駅
BHF
53.8 B07 牛島駅
BHF
56.3 B06 下浦駅
BHF
58.6 B05 石井駅
eBHF
白鳥前駅 1941休
BHF
62.3 B04 府中駅
WBRÜCKE1
鮎喰川
BHF
64.5 B03 鮎喰駅
BHF
65.6 B02 蔵本駅
ABZrg STRq
高徳線
BHF
67.5 B01 佐古駅
BHF
68.9 T00 徳島駅
STR
牟岐線

徳島線(とくしません)は、徳島県三好市佃駅から徳島県徳島市佐古駅に至る四国旅客鉄道(JR四国)の鉄道路線地方交通線)である。

日本国有鉄道(国鉄)時代、佐古駅 - 徳島駅間は高徳本線にも属する重複区間であったが、運賃は幹線運賃が適用される高徳本線として計算していたこともあり、民営化時に徳島本線を佐古駅終点として重複区間は解消された。また民営化後の1988年にJR四国は線路名称を改正し、徳島本線徳島線に改称した。また、「よしの川ブルーライン」の愛称が付けられた。

概要[編集]

吉野川に沿って徳島県の東西を結んでいる。全線にわたって吉野川の南岸を経由するが、駅によっては北岸の地域からの利用もある。

JR四国では国鉄民営化以降、独自の車両である1000形気動車を徳島・高知エリアを中心に導入した。また、2006年5月25日からは1500形気動車を徳島地域に優先して導入するなど、徳島線はローカル線でありながら新型車両が多く走る線区である。

路線データ[編集]

  • 管轄(事業種別):四国旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 路線距離(営業キロ):67.5km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:24(起終点駅含む)
    • 徳島線所属駅に限定した場合、起点の佃駅(土讃線所属[1])が除外され、23駅となる。終点の佐古駅は徳島線所属[1]であるが、国鉄分割民営化時に当時の運輸省に提出された事業基本計画では、佐古駅の所在地は徳島本線(当時)ではなく高徳本線(当時)の方に記載されていた[1]。基本計画の記述に従い佐古駅を高徳線の駅とみなした場合、徳島線所属駅は22駅となる。
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式
    • 単線自動閉塞式(佃駅 - 辻駅間)
    • 自動閉塞式(特殊)(辻駅 - 佐古駅間)
  • 最高速度:110km/h
  • 指令所:高松指令所

運行形態[編集]

歴史的に徳島駅阿波池田駅が徳島線列車の実質的な起終点駅となっており、線路戸籍上の起終点駅となっている佐古駅および佃駅を始発・終着とする列車は運転されていない。列車運行上は終点の佐古駅から起点の佃駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとされている。

優等列車[編集]

優等列車としては徳島駅 - 穴吹駅・阿波池田駅間に徳島線特急剣山」が運転されている。2014年3月改正までは「剣山」の一部列車と牟岐線の特急「むろと」が徳島駅を介して徳島線・牟岐線間で直通運転していた。この徳島線・牟岐線直通特急は、運転終了時のダイヤでは、上下列車それぞれ直通先線区の愛称(徳島線から牟岐線へ直通する列車は牟岐線特急名の「むろと」、牟岐線から徳島線に直通する列車は徳島線特急名の「剣山」)で全区間運転され、列車番号のみ徳島駅で徳島線・牟岐線の上下方向に併せた番号に変更されていた。

「剣山」の運転頻度は徳島 - 阿波池田の全区間を運転する列車が毎日6往復、上下列車ともおおむね3時間毎の運転で、これに加え夕方の帰宅時間帯に徳島駅 - 穴吹駅間の区間運転列車が1往復設定されている。

なお、高度経済成長期には自動車便や本四連絡ルートの主体となりつつあった岡山・高松ルートに対抗して、小松島駅小松島港仮乗降場)・徳島駅 - 高知駅間に準急(後に急行「阿佐」や「よしの川」が運行され、阪神 - 小松島・徳島航路とともに本四連絡ルートを形成していたが、1985年の小松島線廃止後しばらくして「よしの川」は全列車徳島 - 阿波池田間運行となり、また一部列車の快速への格下げが行なわれ、1999年に廃止されるまでJR四国最後の定期急行列車として推移していた。1996年に特急「剣山」が新設され、一部高知直通が復活したが、2000年に徳島線 - 土讃線間の直通運転は再び解消され、以後は阿波池田駅で土讃線の特急「南風」と徳島線の特急「剣山」が接続するダイヤ編成を採っている。1998年から1999年までには、徳島 - 阿波池田間に臨時特急「あい」も毎日運転されていた。

かつては前述の通り、急行の格下げによる快速列車が設定されていた時期があり、列車により停車駅は変わっていたが、おおむね戦後に開業(再開)した小駅を通過する程度であり、特急「剣山」新設で廃止された。

地域輸送[編集]

普通列車はほぼ全列車が徳島駅 - 穴吹駅もしくは徳島駅 - 阿波池田駅間の列車で占められ、これに徳島駅 - 阿波川島駅間の区間運転列車が毎日下り2本上り1本(うち1往復は休日運休)、および穴吹駅 - 阿波池田駅間の区間運転列車が毎日上り1本設定されている。うち、穴吹駅・阿波川島駅発着列車の毎日下り3本と上り2本は牟岐線との直通列車となっている。運転間隔は均一ではないが、徳島駅 - 穴吹駅間ではおおむね朝の通勤・通学時間帯は毎時2 - 3本程度、閑散時間帯は毎時1-2本程度で運転されている。一方、穴吹駅 - 阿波池田駅間については終日運転間隔がまちまちで、30分間隔で運行される時間帯もあれば、2時間近く開く時間帯もある。全線においてワンマン運転が実施されており、徳島駅 - 穴吹駅間は全列車の約3分の1にあたる朝夕以外の時間帯の10往復、穴吹駅 - 阿波池田駅間は午後の列車を中心に半数弱の毎日7往復がワンマン運転となっている。

列車編成は、いずれも普通車のみで、またホーム長の関係で最長4両編成となっている。

使用車両[編集]

以下に示す車両はすべて気動車である。

歴史[編集]

2002年にイベント列車として走ったC56形による「SL四国三郎号」。無煙化後に徳島県でSLが走ったのはこの列車のみ。

徳島 - 川田間は徳島鉄道により建設され開業した。明治期には、当線開業の後に小松島港と小松島軽便鉄道(後の小松島線および牟岐線の徳島 - 中田間)が相次いで整備され、当線と小松島軽便鉄道、そして小松島 - 大阪航路(大阪商船阿波国共同汽船など)を経由しての貨客輸送が行われた。

その後鉄道国有法の制定により、1907年9月1日に徳島鉄道は国有化され、1909年徳島線と命名された。1913年には徳島本線と改称され阿波池田駅まで開通した後、1931年に三縄駅まで延伸され、徳島県内の吉野川沿線各地と徳島市・小松島港間が鉄路で結ばれた。1935年に高知線と繋がり、阿波池田以西は土讃線となる。後に1962年に徳島線にも佃駅が設置された時点で、佃 - 阿波池田間も土讃線に所属が変更される。

昭和期に入って土讃線が全通し高知方面とも結ばれ、太平洋戦争後の高度経済成長期に小松島と高知を結ぶ準急阿佐」が新設されるなど、土讃線・徳島線・牟岐線・小松島線を経由して小松島港発着の船と接続し、関西と高知間を結ぶ役割も持っていた。

一方、徳島 - 佐古間は元々、現・徳島線の一部として建設・開業されたものだが、その後高徳線が開通すると共用区間・重複区間となり、国鉄分割民営化の際に高徳線に編入され、徳島線は佐古駅以西区間とされた。

年表[編集]

  • 1899年明治32年)
    • 2月16日徳島鉄道 徳島 - 鴨島間が開業。徳島駅、府中駅、石井駅、牛島駅、鴨島駅が開業。
    • 8月19日:鴨島 - 川島(現・阿波川島)間が延伸開業。川島駅が開業。
    • 9月12日:蔵本駅が開業。
    • 10月5日:西麻植駅が開業。
    • 12月23日:川島 - 山崎(現・山瀬)間が延伸開業。学駅、山崎駅が開業。
  • 1900年(明治33年)8月7日:山崎 - 船戸間が延伸開業。湯立駅(現・阿波山川駅)、船戸駅が開業。
  • 1907年(明治40年)
    • 8月28日:川田駅(初代・かわだ)が開業。
    • 9月1日:徳島 - 船戸間を買収、国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。徳島 - 船戸間を徳島線とする。
  • 1913年大正2年)4月20日:線名を徳島本線に改称。
  • 1914年(大正3年)3月25日:川田 - 阿波池田間が延伸開業。川田駅(2代目・かわた)、穴吹駅、小島駅、貞光駅、阿波半田駅、江口駅、阿波加茂駅、辻駅、阿波池田駅が開業。川田 - 船戸間が廃止。川田駅(初代)、船戸駅が廃止。川島駅を神後駅に、山崎駅を山瀬駅に改称。
  • 1915年(大正4年)7月1日:神後駅を阿波川島駅に改称。
  • 1929年昭和4年)4月28日:讃予線(現・土讃線)との分岐点に佃信号場(現・佃駅)を開設。
  • 1931年(昭和6年)9月19日:現・土讃線区間の阿波池田 - 三縄間が開業(延伸)。三縄駅が開業。
  • 1934年(昭和9年)9月20日:鮎喰駅、白鳥前駅、下浦駅、麻植塚駅が開業。
  • 1935年(昭和10年)
    • 3月20日:佐古駅が開業。
    • 11月28日:阿波池田 - 三縄間を土讃線に編入、終点を阿波池田駅に変更。
  • 1937年(昭和12年)12月1日:鴨島駅の読みを「かもしま」から「かもじま」に改称。
  • 1941年(昭和16年)8月10日:鮎喰駅、白鳥前駅、下浦駅、麻植塚駅が休止。
  • 1950年(昭和25年)1月10日:佃信号場が廃止。土讃線の佃信号場は駅に変更され佃駅として開業。
  • 1957年(昭和32年)
    • 4月1日:湯立駅を阿波山川駅に改称。
    • 11月1日:下浦駅、麻植塚駅の営業が再開。
  • 1961年(昭和36年)12月15日:三加茂駅が開業。
  • 1962年(昭和37年)7月18日:土讃線佃駅に徳島本線列車の停車を開始、終点を佃駅に変更。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:貨物営業廃止。鮎喰臨時乗降場が開業。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道が継承。徳島 - 佐古間は高徳本線区間となり、徳島本線は佐古 - 佃間となる。鮎喰臨時乗降場を鮎喰駅に改称。
  • 1988年(昭和63年)6月1日:線名を徳島線に改称。
  • 1996年平成8年)3月16日:高速化(最高運転速度110km/h)事業が完成。徳島 - 鴨島間のみ一線スルー化。特急「剣山」運行開始。

駅一覧[編集]

正式な起点は佃駅だが、ここでは下り(佐古駅→佃駅)方向に記述する。また便宜上、末端部で全列車が直通する徳島駅・阿波池田駅も合わせて記載する。

  • 普通列車は全駅に停車。特急列車の停車駅は「剣山 (列車)」を参照
  • 線路(全線単線) … ◇・∧・∨:列車交換可(∧・∨:徳島駅 - 佐古駅間は単線並列)、|:列車交換不可
  • 全駅徳島県内に所在
路線名 駅番号 駅名 駅間営業キロ 佐古からの営業キロ 接続路線 線路 所在地
T00 徳島駅 - 1.4 四国旅客鉄道牟岐線 徳島市
B01 佐古駅 1.4 0.0 四国旅客鉄道:高徳線池谷方面)・鳴門線[* 1] [* 2] 
徳島線
B02 蔵本駅 1.9 1.9  
B03 鮎喰駅 1.1 3.0  
B04 府中駅 2.2 5.2  
B05 石井駅 3.7 8.9   名西郡
石井町
B06 下浦駅 2.3 11.2  
B07 牛島駅 2.5 13.7   吉野川市
B08 麻植塚駅 2.0 15.7  
B09 鴨島駅 1.8 17.5  
B10 西麻植駅 1.9 19.4  
B11 阿波川島駅 1.9 21.3  
B12 学駅 3.5 24.8  
B13 山瀬駅 2.8 27.6  
B14 阿波山川駅 2.2 29.8  
B15 川田駅 2.9 32.7  
B16 穴吹駅 4.5 37.2   美馬市
B17 小島駅 5.7 42.9  
B18 貞光駅 5.2 48.1   美馬郡
つるぎ町
B19 阿波半田駅 2.2 50.3  
B20 江口駅 6.0 56.3   三好郡
東みよし町
B21 三加茂駅 2.5 58.8  
B22 阿波加茂駅 2.1 60.9  
B23 辻駅 5.1 66.0   三好市
B24 佃駅 1.5 67.5 四国旅客鉄道:土讃線多度津方面)
B25 阿波池田駅 5.1 72.6 四国旅客鉄道:土讃線(高知方面)
  1. ^ 鳴門線の起終点は高徳線池谷駅だが、同線の列車の多くが徳島駅まで乗り入れている。
  2. ^ 徳島線列車同士の交換はできない。
  • ※:徳島駅 - 佐古駅間は高徳線、佃駅 - 阿波池田駅間は土讃線

廃止区間[編集]

川田駅 - 船戸駅

※川田駅は初代。川田 - 船戸間廃止時に新線上に移転している。

廃駅[編集]

廃止区間のものを除く。

  • 白鳥前駅 : 1934年9月20日開業、1941年8月10日休止、府中 - 石井間

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年

関連項目[編集]