むろと (列車)

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むろと
ホームエクスプレス阿南
キハ185系「むろと」
キハ185系むろと
運行事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
列車種別 特急列車(徳島駅 - 牟岐駅)
普通列車(牟岐駅 - 海部駅)
運行区間 むろと
徳島駅 - 牟岐駅海部駅
ホームエクスプレス阿南
徳島駅 - 阿南駅
経由線区 牟岐線
使用車両
(所属区所)
キハ185系気動車
高松運転所
運行開始日 むろと:1999年3月13日
ホームエクスプレス阿南:2006年6月1日
備考 「ホームエクスプレス阿南」は2008年3月14日までは「むろと」として運行

むろとは、四国旅客鉄道(JR四国)が徳島駅 - 牟岐駅海部駅間を、牟岐線経由で運行する特急列車である。

本項では、徳島駅 - 阿南駅間を牟岐線経由で運行する特急「ホームエクスプレス阿南」(ホームエクスプレスあなん)、および牟岐線の優等列車の沿革についても記載する。

概要[編集]

特急「むろと」は1999年3月13日に、高徳線特急「うずしお」、徳島線特急「剣山」の牟岐線内の区間を系統分離する形で運行を開始した。ただし「剣山」に関しては「むろと」の運行開始後も牟岐線乗り入れは継続しており、牟岐線を走る特急列車は牟岐線内で完結する列車を「むろと」、徳島線に乗り入れる列車を「剣山」として区別した。

2009年3月14日のダイヤ改正では、徳島駅での誤乗防止を目的として牟岐線に乗り入れる「剣山」のうち、徳島線から牟岐線に乗り入れる列車(阿波池田駅発)に関しては「むろと」に編入され、「むろと」は片道であるが徳島線にも乗り入れるようになった。なお、牟岐線から徳島線に乗り入れる列車(阿波池田駅行き)に関しては引き続き「剣山」として運行されていたが、2014年3月15日のダイヤ改正を持って「むろと」の徳島線乗り入れ及び「剣山」の牟岐線乗り入れは廃止され、両列車は運転系統が完全に分離された。

また、2006年6月1日に通勤・通学の時間帯に臨時列車扱いで徳島駅 - 阿南駅間の「むろと」が運行開始した。2008年3月15日のダイヤ改正で、阿南駅発着の「むろと」が定期列車化の上で名称変更した列車が、特急「ホームエクスプレス阿南」である。

なお、「むろと」の列車名は1962年7月18日に運行を開始した、高松駅 - 牟岐駅間を運行する準急列車に使用されたのが初めてである。準急「むろと」は1966年急行に格上げされ、1988年に「阿波」(あわ)に改称されて列車名称としてはいったん消滅した。「阿波」は1990年に特急に格上げの上で「うずしお」に編入され、1998年に「うずしお」の一部列車に関して牟岐線内を系統分離し、「剣山」に統合していた。

列車名は、本列車が始発終着駅とする海部駅・牟岐駅を玄関駅とする景勝地の室戸岬に由来する。運転開始当時、牟岐駅以南室戸方面への延伸を期待して名づけられ、ヘッドマークも室戸岬をイメージとしたものだが、現在に至るまで室戸市への乗り入れは実現していない。

運行概況[編集]

2014年3月15日現在の編成図
むろと
ホームエクスプレス阿南
← 海部・牟岐・阿南
徳島 →
1 2
  • 全車禁煙
凡例
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

2014年3月15日現在、「むろと」は徳島駅 - 海部駅間に下り1本(5号)、徳島駅 - 牟岐駅間に下り2本・上り3本(1 - 4・6号)の計3往復が運行されている。5号の牟岐駅 - 海部駅間は普通列車として運行される。列車番号は号数+5050D。

「ホームエクスプレス阿南」は徳島駅 - 阿南駅間に1往復(1・2号)が運行されている。列車番号は号数+5090Dである。

停車駅[編集]

徳島駅 - (阿波富田駅) - 南小松島駅 - 羽ノ浦駅 - 阿南駅 - (阿波橘駅) - 桑野駅 - (新野駅) - 由岐駅 - 日和佐駅 - (牟岐駅 - 鯖瀬駅 - 浅川駅 - 阿波海南駅 - 海部駅)

  • ( )内は一部列車のみ停車
    • 阿波富田駅は「むろと」2・5号と「ホームエクスプレス阿南」1号のみ停車。
    • 阿波橘駅・新野駅は「むろと」2・5号のみ停車。
    • 夏季の海水浴シーズンには、一部列車が田井ノ浜駅に臨時停車する。
  • 牟岐駅 - 海部駅間は普通列車として運転され、各駅に停車する。

使用車両・編成[編集]

「むろと」・「ホームエクスプレス阿南」のいずれも、高松運転所所属のキハ185系気動車が使用されている。普通車のみの2両編成で、一部列車では一部座席(1号車の12 - 15番座席)を指定席としている。なお、「むろと」1往復(3・6号)は全車自由席で運行する。

牟岐線優等列車沿革[編集]

  • 1962年昭和37年)7月18日:高松駅 - 牟岐駅間の準急列車むろと」運転開始。
    1985年当時の急行「むろと」(那賀川鉄橋)
  • 1966年(昭和41年):準急「むろと」が急行列車に格上げ。
  • 1988年(昭和63年):高松駅 - 徳島駅間の急行「阿波」をすべて特急化し「うずしお」が運転開始。「むろと」を「阿波」に改称。
  • 1990年平成2年):急行「阿波」を特急「うずしお」に格上げ。これにより、高徳線・牟岐線優等列車は特急「うずしお」に一本化。
  • 1998年(平成10年)3月14日:「剣山」が牟岐線海部駅・阿佐海岸鉄道阿佐東線甲浦駅まで乗り入れ。牟岐線優等列車は「うずしお」下り2本、上り1本、「剣山」下り1本、上り2本となる(ただし、「剣山」の上りと下りは、牟岐線内での方向である。以下同じ)。
  • 1999年(平成11年)3月13日:「うずしお」が徳島駅で系統分離され、徳島駅 - 甲浦駅間下り2本、上り1本、徳島駅 - 牟岐駅間1往復は特急「むろと」となり運転開始。牟岐線に入る「剣山」は上り1本になる。
  • 2000年(平成12年)3月11日:徳島駅 - 甲浦駅間上り1本、徳島駅 - 海部駅間下り1本、徳島駅 - 牟岐駅間下り1本になる。牟岐線に入る「剣山」はこれ以降下り1本、上り2本になる。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月3日:徳島駅 - 海部駅間下り2本、上り1本になる。甲浦駅乗り入れを終了。
    • 10月1日:桑野駅にすべての特急列車が停車するようになる。
  • 2005年(平成14年)3月27日:国鉄色のキハ58形キハ65形の2両編成による急行「むろと」が高徳線で復活運転。
  • 2006年(平成18年)6月1日:夕通勤時間帯に徳島駅 - 阿南駅間で2往復増発。毎日運転の臨時列車扱いで、号数は51 - 54号と区別される。
  • 2007年(平成19年)10月21日:国鉄色のキハ58形+キハ65形の2両編成による急行「むろと」の復活運転が2年ぶりに実施され、前回とは異なり牟岐線で運転。
  • 2008年(平成20年)3月15日:阿南駅発着の列車が特急「ホームエクスプレス阿南」に改称。上り1本は朝通勤時間帯運転に変更。全車禁煙となる。
  • 2009年(平成21年)3月14日:阿波池田発海部行き「剣山」1本を、徳島駅での誤乗防止のため「むろと」に変更。「むろと」としては初の徳島線乗り入れ。
  • 2011年(平成23年)3月12日:時間変更の上で朝時間帯の「ホームエクスプレス阿南」を徳島駅発の「剣山」に統合。また、「むろと」1往復が新野駅阿波橘駅に臨時停車する。
  • 2012年(平成24年)3月17日:「ホームエクスプレス阿南3号」を廃止し、同列車を1往復とする[1]
  • 2014年(平成26年)3月15日:阿波池田駅始発の下り1本を徳島駅で系統分割の上、徳島駅始発に変更。また、牟岐駅発阿波池田駅行き「剣山」1本を徳島駅で系統分割の上、牟岐線内は徳島駅行き「むろと」に変更。これにより、「むろと」の徳島線乗り入れ及び「剣山」の牟岐線乗り入れを終了[2]

脚注[編集]

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  1. ^ 平成24年3月ダイヤ改正について - 四国旅客鉄道プレスリリース 2011年12月16日
  2. ^ 平成26年3月ダイヤ改正について - 四国旅客鉄道プレスリリース 2013年12月20日

関連項目[編集]