グラデーション

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グラデーション(gradation, Gradient)とは、

  1. 物事の段階的、時間的における変化の総称。
  2. 写真、イラスト、映像、コンピュータ画像などにおける、明るさや色彩の変化。

と言う意味である。 ここでは、そのうち2.について述べる。

概要[編集]

グラデーションは、色彩やその色の濃さ・明るさ(輝度)の連続的な変化であり、映像としてはある位置の色彩や明るさに対して、それに隣り合った位置の色彩や明るさが、元になる位置のそれよりも僅かながら変化し、更にその位置の隣で同程度に変化している状態である。

スペクトルのグラデーション

例えば、スペクトルに見られる色彩の変化は、幾つかの原色と、その中間にある様々な色(中間色)から成り立っている。これは連続した変化の過程において、その中間が存在している訳であるが、その多くでは厳密に調べることによって原色以外の様々な色を含んでいる。

グラデーションの場合、その変化の過程を含んでいるわけだが、これはアナログ的な変化であり、色のグラデーションに関しても、が文化圏の違いによってその色が「七色」(日本)から「六色」(スウェーデン)、「五色」(ドイツ)など、それを見る側によっても含まれる色の数に曖昧さがみられる。こういった「どれくらい細かく分けるか」(解像度)はアナログ量をデジタルに変換する過程で、このグラデーションの状態からこぼれ落ちる情報が発生することを意味する。人間の目は最大一千万色を見分ける分解能力があるが、これはある程度訓練を受けた人間でなければ意識することも出来ず、前述の虹がスペクトルの画像にしめした色彩変化のように連続した変化であるので実際にはきわめて多くの色を含んでいるのに、七色(日本での色分け:)と表現することにも現れている。

コンピュータとグラデーション[編集]

黒-白グラデーション

コンピュータグラフィックビットマップ画像)においては、実際問題としてグラデーションは扱い辛いものである。グラデーションの変化はアナログ的なものであるのに対して、コンピュータが扱うのはデジタル量に基づいているためである。コンピュータが現在よりももっと素朴で、今より限られた量のメモリしかなかった時代には、グラデーションはその中間色を細かく表現できず、幾つかの中間色でその間を埋める事が行なわれた。

これはコンピュータの表示に使われるビデオメモリ色深度に関連する問題で、余り多くのビデオメモリを持つことの出来なかった時代のコンピュータでは、グラデーションの各々の色彩を表現する機能がなかっただけではなく、表現しようにもその中間状態をデータとして扱う分解能力がなかった。この問題はより潤沢なビデオメモリを搭載したグラフィックコントローラが利用されるようになり、多くのインデックスカラーを持つデータを扱えるようになって、より多くの中間色が扱えるようになり、人の目で一見してはそれほど違和感を覚えないまでになっている。

しかしそういった細密な表現が出来なかった時代では、連続するピクセルに一定のパターンで各々の原色を配置、このパターンで中間色を、更には複数のパターンを使い分けることでグラデーションを表現する様式も使われた。

グラデーションツール[編集]

グラデーションツール(Gradient tool)は、いくつかのコンピュータグラフィックスのソフトウェア(例:イラストレーター、GIMP)に備わっている機能であり、パレット上に2色を置き、その間の色彩を徐々に変化させる、すなわちグラデーションを実現させるものである。

印刷とグラデーション[編集]

もともと印刷インキが付いているかいないかの2値で白黒を表すのが印刷技法であった。そこで濃淡をグラデーションで表現する技法として網点が導入された。