JR四国1000形気動車
| JR四国1000形気動車 | |
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JR四国の非電化区間で使用される1000形
(2005年5月13日 / 高知駅) |
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| 編成 | 両運転台付単行車 |
| 営業最高速度 | 110 km/h |
| 設計最高速度 | 120 km/h |
| 車両定員 | 151人、トイレ付きは141人 |
| 車体長 | 21300 mm |
| 車体幅 | 2894 mm |
| 車体高 | 3825 mm |
| 車体材質 | ステンレス |
| 軌間 | 1067 mm |
| 機関出力 | 400ps(SA6D125-HD)1基 |
| 変速段 | 液体変速式DW-14C 変速1段、直結2段 |
| 台車 | SA-DT57(動力軸)、SA-TR57(付随軸) |
| 制動方式 | 電気指令式ブレーキ |
| 保安装置 | ATS-SS |
| 製造メーカー | 新潟鐵工所 |
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この表について
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1000形気動車(1000がたきどうしゃ)は、四国旅客鉄道(JR四国)が1990年から製作した一般形気動車である。
1500形気動車との併結対応改造車である1200形気動車(1200がたきどうしゃ)についても本稿にて記述する。
目次 |
概要 [編集]
JR四国域内の徳島・高知地区を主とする非電化区間の地域輸送改善用として設計された車両で、1990年(平成2年) - 1997年(平成9年)までに56両 (1001 - 1056) が新潟鐵工所で製作された。
電化区間の存在しない上記2地区で使用してきた国鉄承継車両の老朽化による取替と運転時分短縮とを目的として計画され、冷房設置などの接客設備改善、大出力機関搭載による動力性能向上を企図した。通勤通学輸送に対応した車体中央の両開き扉・ワンマン運転用の諸設備など、広汎な運用に対応する仕様を有する。
製作開始より徳島・高知地区で地域輸送に使用されている。2006年に後続形式の1500形気動車を製作開始したことに伴い、一部の車両に併結対応改造が施工され、1200形に形式を変更している。
仕様・構造 [編集]
- 車体
- 全長 21 m 級のステンレス製構体で、車体両端に運転台を設け、1両での運用が可能である。
- 客用扉は片側3か所に設ける。両端部は 850 mm 幅の片開き扉、中央部は 1300 mm 幅の両開き扉である[1]。ラッシュ時運用と閑散時のワンマン運用とを両立させるための扉配置で、ワンマン運転時には中央扉を締切扱とする。
- 客室窓は上下2段式で、両開き扉の戸袋部と片開き扉の戸袋隣接部に固定窓を設ける。
- 乗降口は床面高さを 1180 mm まで下げ、ステップを廃止した平床構造とされた。乗降の円滑化・利便性に配慮した仕様であるが、使用線区では駅ホームと乗降口の高さが法令規定値に適合しないため、駅ホーム高さを 920 mm まで嵩上げ[2]して法令適状としている。ホーム嵩上未施工区間(予讃線の伊予市駅以西など)では営業運転ができない。 嵩上後のホーム高さは従来のステップ装備車に合わせられ、本形式の乗降口との段差は残存する。
- 冷房装置は屋根上に集中式のAU26形を2基設置する。冷房駆動は専用機関 (42 ps) を1基搭載し、かつ、走行用機関を併用する方式である。
- 駆動系
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- 駆動機関はコマツ製の直列6気筒ディーゼル機関 (SA6D125-HD) を用いる。これは2000系気動車に使用した機関と同系のもので、過給機・燃料噴射系の仕様を変更し、400 ps / 2100 rpm の定格出力を有する。液体変速機は逆転機を内蔵した DW14系 で、本形式での仕様は変速1段・直結2段の自動切換方式である。
- これら駆動系の一新と車体の軽量化により、最高速度は 110 km/h 、勾配均衡速度は 52 km/h (25 ‰) に向上[3]した。
- 台車・ブレーキ装置
- 台車は枕バネに空気バネを用いたボルスタレス台車 S-DT57 形(動力台車)S-TR57 形(付随台車)で、コイルバネの軸バネと軸箱前後に設けた緩衝ゴムとで軸箱を支持する。動力台車は2軸とも駆動軸としている。
- ブレーキ装置は応答速度や信頼性向上を企図し、電気指令式空気ブレーキを搭載する。従来型の自動空気ブレーキを装備するキハ58系やキハ40系などとの混結は考慮されず、非常時の救援には主要駅備付の D 救援ブレーキ装置を用いる仕様である。
- 下り勾配の抑速用として、機関ブレーキ・排気ブレーキを併設する。
- 室内設備
- 座席は都市近郊でのラッシュ時輸送と郊外の路線での運用を考慮し、クロスシートとロングシートを点対称に配置[1]する。車内中央向かって左側がクロスシート、右側がロングシートの配置である。灰皿は当初から設置しない。
- その他設備
- ワンマン運転に対応するため、運賃箱・運賃表示器・整理券発行器が搭載されている。ワンマン運転時は後乗り前降りで運用される。
- 土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)用の9640形気動車との併結が可能な仕様で、同線との直通運用にも用いられる。
製作時期別詳説 [編集]
- 1次車
- 1990年に28両 (1001 - 1028) が製作された。
- 2次車
- 1992年に20両 (1029 - 1048) が製作された。
- 徳島地区・高知地区の輸送改善用として製作された車両で、高知地区では土讃本線のワンマン運転区間拡大に充てられた。
- 燃料切れ防止策として、運転室に燃料警告灯・点検スイッチを追設している。2008年に10両 (1029 - 1032, 1035, 1044 - 1048) が1200形 (1229 - 1232, 1235, 1244 - 1248) に改造された。
- 3次車
- 1995年に2両 (1049, 1050) が製作された。
- 徳島地区輸送改善用として製作された車両で、2008年に2両とも1200形 (1249, 1250) に改造された。
- 4次車
- 1997年に6両 (1051 - 1056) が製作された。
- 2006年に1両 (1056) が1200形 (1256) に先行改造され、2008年に残存5両も1200形に改造 (1251 - 1255) された。
改造 [編集]
- 接客設備追加
- 落成時点ではトイレを設置しなかったが、一部の車両にはバリアフリー対応の洋式トイレが設置された。対象は1000形19両 (1001 - 1011・1034・1037 - 1043) 1200形の全車である。
- 半自動扉の利便性改善のため、客用扉をボタン開閉式とする改造が2007年度(平成19年度)から実施されている。徳島運転所所属車は全車2007年度に施工され、2008年度には高知運転所所属車の全車に施工された。
- 1500形気動車併結対応(1200形)
- 本形式の後続として地域輸送用に製作された1500形気動車との併結運用に対応させる改造である。改造後は車両番号を「原番+200」の付番基準で変更し、1200形に形式変更された。
- 連結器を電気連結器併設の密着連結器に交換し、客用扉は「半自動扱い」の開閉をボタン式に変更し、扉の隣接部に開閉ボタンを設ける。
- 車体の配色は濃淡グリーンを基調とした、1500形と同一の意匠に変更された。駆動系の仕様変更はない。
- 2006年に徳島運転所配置の1両 (1256) に対して改造が施工され、2008年には1500形の新製にあわせて同所配置の17両に追加改造が施工された。施工対象はすべて2次車以降 (1029 - ) である。
- 2006年度改造車は、当初は前面窓周囲・黒色塗装境界部など正面の配色が異なっていたが、後に他の1200型と同様の配色に合わせられた。
運用・現況 [編集]
徳島運転所・高知運転所に配置され、以下の区間で運用されている。
- 高松・徳島地区
- 高知地区
- 土讃線:全線
- 土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線):全線
高知地区ではトイレ設置の有無で運用が分かれている。これは乗り入れ先の土佐くろしお鉄道がトイレなし車両の阿佐線(ごめん・なはり線)への乗り入れを認めていない[4]ことによる。ただし、トイレ設置車は徳島運転所配置車が中心となっている。徳島にあったトイレ非設置車はすべて高知に転属している。
高知地区の運用は高知以西中心の運用であったが、徳島地区への1500形配置に伴って2006年(平成18年)6月1日・2008年(平成20年)10月15日に合計13両が高知運転所に転配され、後免 - 土佐山田間の運用が増加している。また、一時期伊野 - 窪川の普通列車は、全列車1000形に統一されていたが、2011年3月12日のダイヤ改正後は、窪川駅まで国鉄型車両の乗り入れが復活している。
土讃線のホームかさ上げ工事の完成に伴い、2011年3月12日のダイヤ改正より、琴平 - 佃・阿波池田 - 土佐山田間でも運用が開始された[1]。
牟岐線の阿南駅以南では2008年度 - 2009年度に嵩上げ工事が行われ、2010年3月13日より運用を開始した。2008年に一時期、阿南駅 - 桑野駅でも使用されていたが、当時は阿波橘駅のホームが嵩上げされていなかったため、通過していた[5]。 また、鳴門線でも2010年度にホームの嵩上げ工事を行い、2011年3月12日から運用が開始された。[6]
2012年3月17日のダイヤ改正では、徳島運転所から1010,1011が高知運転所に転属している。
高知配置車の2次車以降と徳島配置車の一部の車両には「アンパンマン」のキャラクターステッカーが前面に貼付されている。
脚注 [編集]
- ^ a b JR四国では同様の座席配置を7000系電車にも採用した。
- ^ 2000系特急形気動車導入の際にも、ホーム高さが低い停車駅では嵩上げ工事がなされた。
- ^ キハ40形の場合、同一条件での最高速度は 95km/h、勾配均衡速度は 26 km/h である。
- ^ 同社の車両は中村・宿毛線用車両を含めて全車トイレを設置する。ごめん・なはり線車両の検査など車両不足時に限り、トイレなし車両を一時的に運行する。
- ^ 「7駅でホームかさ上げ JR牟岐線、年度内に着工」徳島新聞 2008年10月19日
- ^ http://www.jr-shikoku.co.jp/04_company/jigyou/jigyou_H22.pdf
参考文献 [編集]
- 交友社 『鉄道ファン』
- 谷 操 「徳島地区ローカル用車両 1000形気動車」 1990年3月号 No.347 pp.63 - 65
- 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル』
- 大北 元広 「JR四国 1200形」 2007年10月臨時増刊号 No.795 『鉄道車両年鑑 2007年版』 p96
関連項目 [編集]
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