阿南駅

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阿南駅
西口駅舎(2015年8月)
あなん
Anan
M11 阿波中島 (2.7 km)
(1.9 km) 見能林 M13
地図
所在地 徳島県阿南市富岡町今福寺64-3
北緯33度55分7.65秒 東経134度39分44.94秒 / 北緯33.9187917度 東経134.6624833度 / 33.9187917; 134.6624833座標: 北緯33度55分7.65秒 東経134度39分44.94秒 / 北緯33.9187917度 東経134.6624833度 / 33.9187917; 134.6624833
駅番号 M12
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 牟岐線
キロ程 24.5 km(徳島起点)
電報略号 アン
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,143人/日(降車客含まず)
-2022年-
乗降人員
-統計年度-
2,162人/日
-2022年-
開業年月日 1936年昭和11年)3月27日[1]
備考 直営駅[2]管理駅[3]
みどりの窓口[4]
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阿南駅(あなんえき)は、徳島県阿南市富岡町今福寺にある、四国旅客鉄道(JR四国)牟岐線(阿波室戸シーサイドライン)のである。駅番号はM12

阿南市の代表駅であり、特急むろと」を含む全列車が停車する。また、牟岐線は当駅以南で利用者数が半分以下に激減することから、徳島方面からの列車は、半数以上が当駅で折り返す。なお、2021年3月13日改正ダイヤ[5]時点では最終列車の当駅終着時刻が23時59分(各停徳島23時18分発)で徳島県内では最も遅い時間となっている。

歴史[編集]

駅構造[編集]

ホーム(2007年3月、1番のりば)

ホームは相対式2面2線である。駅の東側に、留置側線が2本あり、夜間滞泊が設定されている。

駅舎は、徳島県で唯一の橋上駅舎で、東西の自由通路を兼ねている。鉄骨造り2階建て、一部3階建てで、エレベーター3基とエスカレーター2基を備え、隣接して新設されたバスターミナル併設の阿南市商工会館と自由通路でつながっている[7]。改札口とホーム上にLED式列車発車案内板がある。2003年平成15年)11月までは地上駅舎で、当時は改札口に幕式の列車発車案内板があった。

エレベーターが各ホームに1基ずつ設置されている。このうち1番線ホームに設置されているものはウォークスルー型(前後2ヶ所に扉があるもの)であり、外部との共用となっている(1階は南側扉がホームとのみ乗降可能で、北側扉が駅前ロータリーとのみ乗降可能。2階は南側扉が改札外自由通路とのみ乗降可能で、北側扉が改札内コンコースとのみ乗降可能。これによりキセルを防止している)。

1階トイレ横にコンビニ(ビッグキヨスク)があったが2016年8月26日に閉店した。その後跡地に阿南駅前展示場(キラキラあなん)が2018年3月15日開館した。

また、旧駅舎横にJR四国経営の喜多方ラーメン麺小町阿南店があったが撤退した。

1966年から、毎年6・7月から9月まで、改札口付近に風鈴棚の飾り付けを設置している。1966年当時の駅長が乗降客に季節感を味わってもらおうと発案した[14]。2004年から、阿南工業高等学校(現・阿南光高等学校宝田キャンパス)・新野高等学校(現・阿南光高等学校新野キャンパス)・富岡東高等学校富岡西高等学校の生徒が持ち回りで短冊に俳句を書き、順番に飾っている。

風鈴棚飾り付け50周年記念事業俳句投票が、2016年7月12日から9月10日まで行われていた。俳句一覧表と投票箱、投票用紙を改札口付近に設置。矢野秀樹駅長が乗降客に高校生の書いた句をじっくりと見てもらおうと従業員が発案した[14]

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1・2 牟岐線 上り 徳島高松方面
下り 牟岐阿波海南方面
付記事項
  • 基本的に徳島方面が1番のりば、牟岐方面が2番のりばを使用するが、一部列車はそれぞれ逆ののりばから発車する。また、増解結作業が行われる事もある。
  • 2019年3月16日ダイヤ改正以降、徳島駅 - 当駅間でパターンダイヤを導入した[9]。徳島方面の9時台 - 18時台は毎時2本(26分発・56分発、30分ヘッド)の普通列車が発着する。この改正に併せて、徳島行き最終列車の発車時刻繰り下げも行われた。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員1,143人である[15]

近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。徳島県の駅では徳島駅に次いで2番目に多い。

年度 1日平均
乗車人員
1995年 1,710
1996年 1,639
1997年 1,524
1998年 1,498
1999年 1,458
2000年 1,384
2001年 1,343
2002年 1,285
2003年 1,278
2004年 1,327
2005年 1,354
2006年 1,357
2007年 1,310
2008年 1,300
2009年 1,212
2010年 1,213
2011年 1,231
2012年 1,311
2013年 1,354
2014年 1,293
2015年 1,575
2016年 1,531
2017年 1,567
2018年 1,520
2019年 1,429
2020年 1,124
2021年 1,081
2022年 1,143

駅周辺[編集]

西口駅前風景(2015年8月)

西口[編集]

東口[編集]

東口(2015年8月、連絡通路により商工会議所とつながっている)

付近の商業施設として、大規模店のほか全国チェーンのファストフード店などが立地している。

バス路線[編集]

一般路線バス[編集]

一般路線バスは「阿南駅」、「阿南駅前」、「阿南駅北」の各バス停に下記の各路線が乗入れる。

阿南駅
  • 徳島バス(旧徳島バス阿南運営路線)
    • 加茂谷線 - 加茂谷 行、橘営業所 行(※橘営業所方面は小吹川原まで延長運行する便がある)
    • 大潟線 - 阿南医療センター 行、大潟 行
    • 淡島線 - 阿南医療センター 行、淡島海岸 行
    • 長生線 - 舳崎南 行、橘営業所 行
    • 橘営業所線 - 橘営業所 行
    • 中林海岸線 - 阿南医療センター 行、北ノ脇 行
  • 阿南市循環バス なかちゃん号(コミュニティバス
    • 西回りコース - 阿南駅 行(※一部は春日野団地まで)
    • 東回りコース - 阿南駅 行(※一部は阿南営業所行き)
阿南駅前
  • 徳島バス
    • 丹生谷線 - 阿南医療センター 行、川口営業所 行
阿南駅北
  • 阿南市循環バス なかちゃん号(コミュニティバス)
    • 西回りコース - 阿南駅 行
※一部は春日野団地まで。春日野団地方面から来た便は阿南駅(1つ隣り)へ直行する。

高速バス[編集]

高速バス乗り場は商工会議所の建屋に併設されている(2021年7月)

高速バスはすべて「阿南駅」バス停に停車する。

昼行高速バス

※阿南駅 - 甲浦間途中乗降可能、阿南駅 - 海部高校前間JRの乗車券等で利用可能[16]。いずれも橘営業所発着便(通常のクローズドドア制度)を除く。

夜行高速バス

※特定日のみ運行[17]

その他[編集]

隣の駅[編集]

四国旅客鉄道(JR四国)
牟岐線
普通
阿波中島駅 (M11) - 阿南駅 (M12) - 見能林駅 (M13)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、660頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 『学研の大図鑑 JR全駅・全駅舎西日本編(JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州)』学習研究社、2004年4月30日、200頁。 
  3. ^ 有人駅連絡先JR四国2022年3月5日閲覧
  4. ^ a b 四国の駅情報|阿南駅:JR四国”. 四国旅客鉄道. 2020年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月3日閲覧。
  5. ^ 交通新聞社『JR時刻表』2021年3月号
  6. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-113-9 
  7. ^ a b 井上剛志「牟岐線阿南駅の橋上駅舎が完成」『鉄道ジャーナル』第448号、鉄道ジャーナル社、2004年2月、96頁。 
  8. ^ 誰でも利用できる展示スペース『キラキラあなん』オープン!四国の右下移住ナビ2018年3月17日
  9. ^ a b c 平成31年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2018年12月14日。 オリジナルの2019年10月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191014154953/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2018%2012%2014%2002.pdf2020年1月3日閲覧 
  10. ^ JR四国の旅行代理店「ワーププラザ」 徳島3カ所廃止検討 阿波池田・阿南・鴨島|徳島の話題|徳島ニュース|徳島新聞”. 徳島新聞Web. 2019年3月15日閲覧。
  11. ^ “バス事業者と鉄道事業者による徳島県南部における共同経営の認可について”. 徳島バス、四国旅客鉄道. (2022年3月18日). https://www.tokubus.co.jp/files/20220318/8b1a927be45e3d54b3fb32c7d44127cd85d6dd69.pdf 2022年3月18日閲覧。 
  12. ^ “【室戸・生見・阿南大阪線】JRきっぷ・定期の利用開始について”. 徳島バス. (2022年3月28日). https://www.tokubus.co.jp/news/detail/629 2022年4月1日閲覧。 
  13. ^ “共同経営区間の拡大(海部高校前・阿波海南)により徳島県南部地域の移動が更に便利になります!~バス事業者と鉄道事業者による徳島県南部における共同経営の変更認可について~”. 徳島バス・四国旅客鉄道. (2023年4月28日). https://www.jr-shikoku.co.jp/renraku-bus/pdf/kaifu_awakainan.pdf 2023年5月22日閲覧。 
  14. ^ a b 徳島新聞2016年7月13日19面地域「涼呼ぶ風鈴棚飾り付け50年阿南駅 優秀俳句投票で決定」
  15. ^ 会社案内 - JR四国
  16. ^ “共同経営区間の拡大(海部高校前・阿波海南)により徳島県南部地域の移動が更に便利になります!~バス事業者と鉄道事業者による徳島県南部における共同経営の変更認可について~”. 徳島バス・四国旅客鉄道. (2023年4月28日). https://www.jr-shikoku.co.jp/renraku-bus/pdf/kaifu_awakainan.pdf 2023年5月20日閲覧。 
  17. ^ JRバス各社、徳島・高知発着のドリーム号で系統整理 徳島バス新規参入も”. TRAICY(トライシー) (2019年11月15日). 2019年11月28日閲覧。
  18. ^ 正月三が日のみ運転。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]