富山地方鉄道立山線

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富山地方鉄道立山線
立山線の列車
立山線の列車
路線総延長 24.2 km
軌間 1,067 mm
電圧 1,500 V(直流

立山線(たてやません)は、富山県中新川郡立山町寺田駅立山駅とを結ぶ富山地方鉄道鉄道路線である。

目次

[編集] 路線データ

岩峅寺駅-横江駅間の踏切より岩峅寺駅方向を撮影
  • 路線距離(営業キロ):24.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:14駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:70km/h

[編集] 運行形態

普通列車と急行列車のほか、宇奈月温泉駅 - 立山駅間の「アルペン特急」が運行される。アルペン特急をのぞく全列車が電鉄富山駅発着で、電鉄富山駅 - 寺田駅間は本線に乗り入れる。

アルペン特急は平日1往復、土休日2往復が設定されているが、本線の特急「うなづき」とは違ってゴールデンウィークや夏休みなどの行楽シーズンに合わせた不定期運転列車になっている。立山線内はノンストップである。

急行列車は電鉄富山駅始発立山駅行きの下りのみの運転で平日2本、土休日3本が設定され、土休日の3本のうち1本はアルペン特急と同じく行楽シーズンに合わせて運転される不定期列車である。また、立山線始発列車となる早朝5時台の急行は通過駅が多く(後述の特急に近い)、日中に走る急行とは停車駅が全く異なる。

かつては電鉄富山駅 - 立山駅間の特急も存在した。現在でも電鉄富山駅の停車駅案内では電鉄富山駅 - 立山駅間の特急の案内も残されている。停車駅は電鉄富山駅・寺田駅・五百石駅・岩峅寺駅・有峰口駅・立山駅で、前述の早朝5時台の急行停車駅から千垣駅と本宮駅をのぞいたものである。

運転パターンは電鉄富山駅 - 立山駅間の全線を走る列車が約60分おき(深夜をのぞく)に設定されているほか、電鉄富山駅 - 岩峅寺駅間の区間列車が多数設定されている。電鉄富山駅からは不二越・上滝線経由の岩峅寺行きも発着しているため、列車の方向幕や電鉄富山駅の行先案内板の備考欄には立山線系統の岩峅寺行きは「寺田経由」、不二越・上滝線系統の岩峅寺行きには「南富山経由」と付加されている。

以前は国鉄JR西日本名鉄から特急・急行列車が乗り入れていたが、名鉄は1983年、JR西日本は1999年頃を最後に乗り入れがなくなっている。

[編集] 車窓

立山駅に近づくと常願寺川の美しい清流が望める。この川をまたぐ千垣駅 - 有峰口駅間と立山駅西側すぐの2つの鉄橋上では観光客のために徐行運転が行われ、橋上からの絶景を満喫させてくれる。

[編集] 歴史

[編集] 寺田駅 - 岩峅寺駅間

後に立山線となる路線で、最初に開業したのは、滑川駅 - 五百石駅間の路線を持っていた立山鉄道が、富山県営鉄道の建設に合わせて1921年(大正10年)に開業させた、五百石駅 - 立山駅(現在の岩峅寺駅付近。現在の立山駅とは別)間である。立山鉄道の路線は、軌間762mmの軽便鉄道であった。

寺田駅 - 五百石駅間は、本線の富山田地方駅(電鉄富山 - 稲荷町間。現在廃止) - 上市口駅(現在の上市駅)間とともに富山電気鉄道の第一期事業として工事が始められた。その間の1931年(昭和6年)に、富山電気鉄道は立山鉄道を合併した。現在の立山線の区間にあたる五百石駅 - 立山駅は1067mmに改軌、電化された。1936年(昭和11年)には、立山駅を廃止して富山県営鉄道岩峅寺駅に乗り入れした。

  • 1913年(大正2年)6月25日 立山軽便鉄道が現在の本線にあたる滑川駅 - 五百石駅間を開業。軌間762mm。
  • 1917年(大正6年)6月25日 立山軽便鉄道が立山鉄道に改称。
  • 1921年(大正10年)3月19日 五百石駅 - 立山駅(現在の岩峅寺駅付近。現在の立山駅とは別)間が開業。
  • 1931年(昭和6年)
    • 4月6日 立山鉄道が富山電気鉄道に合併される。
    • 10月1日 浦田駅を稚子塚駅に改称。
    • 8月15日 寺田駅 - 五百石駅間が開業。軌間1067mm、1500V電化。旧立山鉄道の寺田駅を沢端駅に改称。
  • 1932年(昭和7年)12月22日 上市口駅(現在の上市駅) - 五百石駅間廃止。
  • 1936年(昭和11年)
    • 8月18日 五百石駅 - 岩峅寺駅が1067mmに改軌、1500V電化。立山駅を廃止して富山県営鉄道岩峅寺駅に乗り入れ開始。
    • 12月26日 下段駅開業。

[編集] 岩峅寺駅 - 粟巣野駅間

岩峅寺駅 - 粟巣野駅(本宮駅 - 立山駅間。現在廃止)間は、富山県営鉄道常願寺川の治水と電源開発のために敷設したものである。1921年(大正10年)に南富山駅 - 上滝駅間が開業したのに始まり、順次千垣駅まで延長され、1927年(昭和2年)に電化後、1937年(昭和12年)に粟巣野駅まで延長された。1942年(昭和17年)に千垣駅 - 粟巣野駅間は県営電力事業とともに日本発送電に譲渡されたが、運営は引き続き県が行った。1943年(昭和18年)の交通大統合により、県営鉄道・日本発送電の鉄道ともに富山地方鉄道に譲渡された。

粟巣野駅 - 千寿ヶ原駅(現在の立山駅)間は、立山開発鉄道(2005年(平成17年)に立山黒部貫光に合併)によって1955年(昭和30年)に開業し、1962年(昭和37年)に富山地方鉄道に譲渡された。

  • 1921年(大正10年)
  • 1923年(大正12年)4月20日 横江駅 - 千垣駅が開業。
  • 1927年(昭和2年)6月10日 全線600V電化。
  • 1931年(昭和6年)5月15日 尖山駅(現在の横江駅)開業。
  • 1937年(昭和12年)
    • 6月20日 全線の架線電圧を1500Vに昇圧。
    • 10月1日 千垣 - 粟巣野駅が開業。
  • 1942年(昭和17年)6月1日 千垣駅 - 粟巣野駅間を日本発送電に譲渡。
  • 1943年(昭和18年)1月1日 県営鉄道・日本発送電の鉄道ともに富山地方鉄道に譲渡。南富山駅 - 粟巣野駅間が立山線、寺田駅 - 岩峅寺駅間が五百石線となる。

[編集] 富山地方鉄道に合併後

  • 1943年(昭和18年)6月20日 富南線(現在の不二越線)稲荷町 - 南富山間が電化され、立山線と直通運転開始。
  • 1954年(昭和29年)4月1日 小見駅(現在の有峰口駅) - 粟巣野駅間が立山開発鉄道に譲渡。
  • 1955年(昭和30年)7月1日 粟巣野駅 - 千寿ヶ原駅(現在の立山駅)間が開業。
  • 1959年(昭和34年)1月1日 五百石駅を立山町駅(現在の五百石駅)に改称。
  • 1962年(昭和37年)4月1日 小見駅 - 粟巣野駅 - 千寿ヶ原駅が富山地方鉄道に譲渡。
  • 1965年(昭和40年)4月15日 尖山駅を横江駅に、横江駅を上横江駅に改称。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 五百石線と立山線岩峅寺駅 - 千寿ヶ原駅間を統合し寺田駅 - 千寿ヶ原駅間を立山線に、立山線南富山駅 - 岩峅寺駅間を上滝線に改称。電鉄富山駅 - 立山駅間の列車を上滝経由から寺田経由に変更。
  • 1970年(昭和45年)7月1日 立山町駅を五百石駅に、小見駅を有峰口駅に、千寿ヶ原駅を立山駅に改称。
  • 1976年(昭和51年)7月8日 CTC化。
  • 1981年(昭和56年)5月22日 有峰口駅 - 立山駅間の粟巣野駅廃止。
  • 1997年(平成9年)4月1日 横江駅 - 千垣駅間の上横江駅廃止。ワンマン運転開始。

[編集] 駅一覧

駅名 駅間キロ 営業キロ 急行 特急 接続路線 所在地
寺田駅 - 0.0 富山地方鉄道:本線(全列車電鉄富山方面直通) 中新川郡立山町
稚子塚駅 1.4 1.4  
田添駅 0.7 2.1  
五百石駅 1.6 3.7  
榎町駅 0.9 4.6  
下段駅 1.1 5.7  
釜ヶ淵駅 1.7 7.4  
沢中山駅 1.2 8.6  
岩峅寺駅 1.6 10.2 富山地方鉄道:上滝線
横江駅 3.3 13.5  
千垣駅 3.8 17.3  
有峰口駅 0.6 17.9   富山市
本宮駅 1.5 19.4  
立山駅 4.8 24.2 立山黒部貫光:鋼索線(立山ケーブル:立山黒部アルペンルート 中新川郡立山町

●はすべて停車、▲は一部停車、|は通過。普通列車は各駅に停車。

[編集] 関連項目