伊予鉄道城南線

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城南線
城南線で運行される坊っちゃん列車
(2020年1月5日 道後温泉駅
概要
起終点 起点:道後温泉駅
終点:西堀端停留場
駅数 11停留場
運営
開業 1911年9月1日 (1911-09-01)
所有者 松山電気軌道
伊予鉄道
使用車両 伊予鉄道を参照
路線諸元
路線総延長 3.5 km (2.2 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
過去の軌間 1,435 mm (4 ft 8+12 in)
電化 直流600 V 架空電車線方式
テンプレートを表示
停留場・施設・接続路線
uKBHFa
0.0 24 道後温泉駅
uBHF
0.3 23 道後公園停留場
uBHF
0.8 22 南町停留場
uSTR
城北線
BHFq uABZgxr+r
-
0.1
15 平和通一丁目停留場
POINTER1 uSTR
連絡線
uBHF
1.2
0.0
16 上一万停留場
uBHF
1.5 17 警察署前停留場
uBHF
1.8 18 勝山町停留場
uBHF
2.2 19 大街道停留場
uBHF
2.6 20 県庁前停留場
uBHF
2.8 21 市役所前停留場
3.1 02 南堀端停留場
花園線
本町線 本町一丁目停留場
3.5 03 西堀端停留場
uSTR
大手町線

城南線(じょうなんせん)は、愛媛県松山市道後温泉駅から西堀端停留場までを結ぶ伊予鉄道軌道路線

本項では、かつて城南線の一部であった平和通一丁目停留場から上一万停留場までの連絡線(れんらくせん)についても記述する。

路線データ[編集]

城南線[編集]

  • 路線距離(営業キロ):道後温泉 - 西堀端間3.5km[1]
  • 軌間:1067mm
  • 停留場数:11(起終点含む)
  • 複線区間:全線複線[1]
  • 電化区間:全線電化(直流600V)

連絡線[編集]

運行形態[編集]

系統 運行区間 乗り入れる区間
1号線 環状線 松山市駅JR松山駅前木屋町鉄砲町大街道→松山市駅 西堀端 - 上一万 - 平和通一丁目[3]
2号線 環状線 松山市駅→大街道→鉄砲町→木屋町→JR松山駅前→松山市駅
3号線 松山市駅 - 大街道 - 道後温泉 南堀端 - 上一万 - 道後温泉
5号線 JR松山駅前 - 大街道 - 道後温泉 城南線全区間を通る。
6号線 本町六丁目 - 本町一丁目 - 松山市駅 本町一丁目(本町線) - 南堀端
坊っちゃん
列車
古町 - JR松山駅前 - 大街道 - 道後温泉 城南線全区間を通る。
松山市駅 - 大街道 - 道後温泉 南堀端 - 上一万 - 道後温泉[4]
市内線の系統図

歴史[編集]

1907年、松山電気軌道により標準軌単線で開通。開通時はこの区間に12停留場があったが、南堀端 - 市役所前間の「榎前」停留場が後に廃止されている。

1921年、伊予鉄道が松山電気軌道を吸収合併し、1923年に軌間を1067mmの狭軌改軌、上一万の立体交差を廃止(旧道後鉄道[5]を廃止したので必要が無くなった)。その後、幹線街路の拡幅に伴い、複線区間を延長して現在に至る。

一方、支線区間の上一万 - 平和通一丁目間は、1969年に城北線・城南線の環状運転を開始する際に新設されたものである。

  • 1911年(明治44年)9月1日:松山電気軌道により住吉 - 本町、札ノ辻 - 道後(現在の道後温泉)間開業(標準軌)。
  • 1911年(明治44年)9月19日:松山電気軌道 本町 - 札ノ辻間開業(同上)。
  • 1912年(明治45年)2月7日:松山電気軌道 江ノ口 - 住吉間開業(同上)。
  • 1921年(大正10年)4月1日:伊予鉄道が松山電気軌道を合併。
  • 1923年(大正12年)6月30日:江ノ口 - 道後温泉間の軌間を1435mm(標準軌)から1067mmに改軌。
  • 1926年(大正15年)5月2日:一番町 - 勝山町が経路変更し複線化、勝山町 - 道後温泉間が複線化される。
  • 1927年(昭和2年)11月1日:江ノ口 - 萱町間廃止。
  • 1929年(昭和4年)4月1日:古町 - 萱町間開業。
  • 1936年(昭和11年)5月1日:西堀端 - 裁判所前(現在の県庁前)間複線化。
  • 1946年(昭和21年)8月19日:古町 - 萱町 - 本町 - 西堀端間休止認可。
  • 1948年(昭和23年)7月1日:古町 - 萱町 - 本町 - 西堀端間廃止。代わって本町線開業。
  • 1949年(昭和24年)3月5日:県庁前 - 一番町間複線化。
  • 1969年(昭和44年)12月1日:上一万停留場での城北線への分岐を道後温泉方面からの分岐から、警察署前方面からの分岐に変更。これに伴い平和通一丁目 - 上一万間が開業。
  • 2018年(平成30年)
    • この年の『鉄道要覧』より平和通一丁目 - 上一万間が城南線から分離され、連絡線の名称で独立して記載[6][7]
    • 3月1日:西堀端停留場のうち、本町線直通のりばを本町一丁目停留場に改称。6号線を道後温泉発着から松山市発着に変更[8]

停留場一覧[編集]

凡例
坊っちゃん列車以外は各停留場に停車
:坊っちゃん列車も乗降車可能、☆:坊っちゃん列車は降車のみ可能、|:坊っちゃん列車は通過
すべての停留場が愛媛県松山市に所在
駅番号 停留場名 営業キロ 系統 接続路線
24 道後温泉駅 0.0 3号線 5号線 坊っちゃん列車  
23 道後公園停留場 0.3 3号線 5号線  
22 南町停留場 0.8 3号線 5号線  
16 上一万停留場 1.2 1号線 2号線 3号線 5号線 伊予鉄道:連絡線
17 警察署前停留場 1.5 1号線 2号線 3号線 5号線  
18 勝山町停留場 1.8 1号線 2号線 3号線 5号線  
19 大街道停留場 2.2 1号線 2号線 3号線 5号線 坊っちゃん列車  
20 県庁前停留場 2.6 1号線 2号線 3号線 5号線  
21 市役所前停留場 2.8 1号線 2号線 3号線 5号線  
02 南堀端停留場 3.1 1号線 2号線 3号線 5号線 6号線 伊予鉄道:花園線
03 西堀端停留場 3.5 1号線 2号線 5号線 伊予鉄道:大手町線本町線(本町一丁目停留場: 25 6号線
連絡線
16 上一万停留場 1.2 1号線 2号線 3号線 5号線 伊予鉄道:城南線(道後温泉・大街道方面)
15 平和通一丁目停留場 1.3 1号線 2号線 伊予鉄道:城北線

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和4年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.230
  2. ^ 軌道運転規則第2条に基づき国土交通大臣の許可を得た方法であり、鉄道統計年報においては「その他の方式」とされる。
  3. ^ ラケット型環状線のため、西堀端と市役所間を直通せず、一旦花園線へと入線する。
  4. ^ 3号線に準拠している。
  5. ^ 廃止鉄道ノート 松山電気軌道 (1920年の 「伊予鉄道 電気」 を参照)
  6. ^ 『平成29年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.230
  7. ^ 『平成30年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.232
  8. ^ 市内電車「本町線」 松山市駅へのアクセス改善 ~長期滞在促進のため「3日券」を発売~ (PDF) - 伊予鉄道、2018年1月25日、同日閲覧。

関連項目[編集]