岩国駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
岩国駅*
西口
西口
いわくに - Iwakuni
所在地 山口県岩国市麻里布町一丁目1-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 クニ
駅構造 地上駅
ホーム 3面6線
乗車人員
-統計年度-
5,837人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1897年明治30年)9月25日
乗入路線 3 路線
所属路線 山陽本線
キロ程 346.1km(神戸起点)
和木 (3.8km)
(4.6km) 南岩国
所属路線 岩徳線
錦川鉄道錦川清流線直通含む)
キロ程 0.0km(岩国起点)
(3.7km) 西岩国
備考 直営駅
みどりの窓口
* 1929年-1942年の間は麻里布駅。
ホームおよび線路配置(2007年)

岩国駅(いわくにえき)は、山口県岩国市麻里布町一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

山陽本線における広島シティネットワークの西端駅であり、当駅発着列車が多数設定されている。また、岩徳線の分岐駅である。

なお「岩国市岩国」は西岩国駅、錦帯橋周辺にあるため当駅は本来の「岩国」から離れている。

利用可能な鉄道路線[編集]

  • 西日本旅客鉄道
  • 錦川鉄道
    • 錦川清流線 ※岩徳線経由で列車が乗り入れる。ただし当駅から川西駅の間は二重戸籍ではなく片乗り入れという扱いのため、川西駅までの運賃はJRの運賃として計算される。

ICOCAが利用可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)であるが、岩徳線および隣駅の南岩国駅を越えての利用はできない。

駅構造[編集]

3面6線のホームを持つ地上駅。1番線は西口に面した単式ホームで、0番線は1番線の下関側にある切欠きホームである。3・4番線、6・7番線がそれぞれ島式ホームとなっている。また線名は、1番線が岩徳線本線、4番線が山陽線上り本線、7番線が山陽線下り本線となっている。

徳山地域鉄道部管理の直営駅であるが、東口の駅業務は錦川鉄道に簡易委託されている。また、山陽本線の和木駅南岩国駅 - 神代駅間各駅と、岩徳線の西岩国駅 - 米川駅間各駅の管理面での窓口となっている。

のりば[編集]

岩国駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
0 錦川清流線 - 清流新岩国錦町方面
1 岩徳線 - 玖珂周防高森方面
3 山陽本線 上り 宮島口広島方面 主に当駅始発
4 山陽本線 上り 宮島口・広島方面
6 山陽本線 上り 宮島口・広島方面 当駅始発の一部
下り 柳井徳山方面 早朝・深夜の一部のみ
7 山陽本線 下り 柳井・徳山方面
  • 1・3番線間は機回し線として2番線、4・6番線間の5番線は上り貨物待避線として機能している。
  • 7番線の外側に、下り貨物列車が待避・通過するためのホームがない副本線(8番線)があり、数本の側線も敷設されている。側線には、本線もしくは後述の広島方面/柳井方面の引き上げ線に通り抜けられるもの(9 - 10番線)、後述の専用線に接続しているもの(番線不明が2線)、電車留置線などの行き止まり線(11 - 17番線)がある。
  • 広島方面と柳井方面の方向に、一部が電化された列車入れ換え用の引き上げ線が1本ずつある。また、岩徳線の本線の一部も、電車入れ換え用に300m強ほど電化されている。昭和40年代、岩国駅停車の山陽本線下り列車が信号てこの取り扱い誤りにより、岩徳線への冒進事故が多数発生していた。
  • 非電化区間を走行可能な列車に限られるが、岩徳線と山陽本線広島方面との直通運転が可能である(岩徳線用1番線(山陽本線下り方からは進入不可)、上り:3番線4番線、5番線、下り:6番線、7番線、8番線(通過列車のみ使用可)を経由)。かつては柳井駅回りの山陽本線が事故等で運行できなくなった場合の寝台列車10000系鮮魚列車の迂回運転路として使用されていた。現在も岩徳線直通の団体専用列車等用として、この経路は使用されている。

出入口・窓口[編集]

東口(裏駅)

出入口は正面に当たる西口と地元で「裏駅」と呼ばれる東口の2か所。西口(営業時間:4:40 - 25:00)はJR直営だが、東口(営業時間:6:00 - 21:00)は岩国市を経て錦川鉄道に再委託された、簡易委託方式の出入口である。東口の営業時間外は出入口に装備されたシャッターが閉じられる。また跨線橋上、6・7番線ホームからさらに東へ向う場所でも扉が施錠される。

西口にはみどりの窓口を兼ねた有人の乗車券類販売窓口と、近距離区間用の自動券売機が3台ある。いずれも錦川清流線へ直通乗車するための連絡乗車券も購入可能。

東口には錦川鉄道に簡易委託された有人の乗車券類販売窓口がある。自動券売機はICOCAチャージ可能で小型のものが1台設置されている。窓口では、普通乗車券以外に回数乗車券(回数券)、定期乗車券(定期券)、自由席特急券も扱っている。東口の改札口には、簡易型自動改札機が1台設置されている。エレベーターエスカレーターは設置されていない。

また、駅の東西を結ぶ地下道(地下自由通路)がある。通行できるのは歩行者と自転車(ただし、出入口部分に乗車通行のできない階段がある)。

付属施設(店舗など)[編集]

  • 6・7番ホームには、自動販売機を三方へ埋め込んだキヨスクの店舗がある。その裏側には立ち食いそば店舗がある(現在長期休業中)。
  • 西口駅舎に飲食店『めん処まつの屋 岩国駅店』があり、岩国寿司などの持ち帰り品販売もある。以前入居していた飲食店(味庵 岩国)では改札の内外どちらからも利用可能(但し通り抜け不可)であったが、現在の店舗(まつの屋)より改札内の出入り口が閉鎖されたため、改札口の内側から入店することはできない。
  • 西口改札外にはキヨスクのほか、ミスタードーナツ岩国ショップ、ハートインコンビニエンスストアICOCA電子マネー利用可)などがある。フラワーショップ(花屋)は2014年4月に閉店。
  • トイレは改札内は駅正面から0番線へと向う途中、跨線橋と駅舎に挟まれた場所で右側を向くと、男女別の入口になったトイレがある。車椅子等にも対応した区画あり。改札外は西口・東口にそれぞれある。
  • キャッシュコーナー(銀行ATM)が駅正面の出入口外にある(山口銀行西中国信用金庫)。もみじ銀行のATMは2008年3月19日廃止。
  • 東口駅舎の改札口の外側に、岩国市からの情報を掲示する区画(市政情報コーナー)がある。

貨物取扱・専用線[編集]

JR貨物の駅は、専用線発着のコンテナ貨物、臨時車扱貨物の取扱駅となっている。駅の東側、日本製紙岩国工場へ続く専用線があり、主にコンテナによる製品の発送が行われている。広島方面へと向かう本線線路を挟んで東側へ専用線が、反対側(西側)には貨物列車の入れ換え作業や線路保守用車両の留置等に使用されている側線施設がある。

かつては帝人岩国工場へも専用線が続いていた。また、当駅~南岩国駅間に存在した川下信号場から在日米軍岩国基地へ専用線が分岐していた。

なお、岩国駅においてかつて使用されていた有蓋車用貨物ホームは2006年5月頃に取り壊され、本線東側にあった川下信号場の跡地は、現在、岩国市の管理下にある。

駅周辺[編集]

岩国駅前本通り商店街

駅西側は、岩国駅前商店街、中通り商店街とその周辺に多数の商店が存在しており、商業の中心地になっている。近年では、駅周辺でのマンション建設が著しい。2006年11月現在、貨物設備の跡地の一部が再開発中である。既に広島方面寄りにJR貨物の手で貸しビルが完成しており、テナントとしてヤマダ電機テックランド岩国店が営業している。1番ホーム寄りには、山口銀行岩国支店が2007年5月新築移転した。

岩国市役所など公共の施設は1km程度離れた地域に集まっている。 駅東側は、「人絹町」と呼ばれる工業地帯と既存市街地である。なお「人絹町」の由来は、帝國糸株式会社岩国工場が立地するからである。また、南へ徒歩10分ほど行くとコンサートホールであるシンフォニア岩国が所在し、さらに進むとアメリカ海兵隊/海上自衛隊岩国基地がある。

商店
  • 西口側が岩国の中心市街地にあたり、国道188号(岩国駅前商店街(本通り商店街))から西側、おおむね、山口県道50号岩国停車場線国道2号山口県道113号南岩国停車場磯崎線山口県道15号岩国玖珂線(岩国市役所の裏を通る、通称「電車通り」)に囲まれる地域(中通り商店街も含まれる)にある。この外側にも商店は点在する(山口県道15号岩国玖珂線と岩徳線に囲まれた地域および近傍、国道2号沿い西方など)。山口県道113号南岩国停車場磯崎線や国道2号から国道188号に近づくにつれ、店舗数も増える。国道188号側から中通り商店街を通り抜けると、料飲店の集まる区画に出る。
  • 東口側は三笠橋方面に南下後、東方に左折した所(徒歩約700m)にスーパーマーケットザ・ビッグ)があるほかは、コンビニエンスストアや個人商店などがいくつかある程度。
金融機関(ATMを含む)
山口銀行、西京銀行広島銀行、西中国信用金庫等が、店舗を構えている。郵便局は、岩国郵便局がある。いずれの場所にも、ATMコーナーが設置されている。

バス・タクシー[編集]

西口正面の駅前ロータリーに、市内一帯に路線網を持つ岩国市交通局(岩国市営バス)、いわくにバス防長交通が乗り入れている。防長交通は後述の高速バス以外は、徳山駅行きの国道2号経由・快速便のみ。かつては、JR(国鉄)バス石見交通バスおよび広電バスも乗り入れていた[2]が、既に廃止されている。

高速バスとしては、日中は広島・周防大島行(広島行きはいわくにバス・防長交通、周防大島行きは防長交通が運行)が、早朝・夜間には神戸・大阪・京都行き『カルスト号』(防長交通・近鉄バスの共同運行)および東京行き『萩エクスプレス』(防長交通単独運行)が停車する。

駅正面(西口)前には、常設のタクシー乗り場もある。小型車と中型車の乗り場が隣接しているので、乗り間違いに注意(乗車料金が異なる。→基本的な運賃料金システム

東口にも常設の構内タクシーが待機している。

利用状況[編集]

1日の平均乗車人員は以下の通りである。[3]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 6,936
2000
2001 6,797
2002 6,619
2003 6,592
2004 6,583
2005 6,475
2006 6,306
2007 6,288
2008 6,336
2009 6,043
2010 5,818
2011 5,779
2012 5,837

歴史[編集]

空襲(爆撃)に関する記念碑(表)(2004年3月14日撮影)
空襲(爆撃)に関する記念碑(裏)(同日撮影)
供用開始前日の自動改札機(西口)

山陽鉄道によってこの地域に鉄道が敷設された際、線形の都合で駅は岩国町の市街地から離れ、麻里布町に置かれた。そのため、1929年(昭和4年)に部分開業した岩徳東線(後に山陽本線を経て岩徳線となる)が岩国町の市街地近くを通るようになると、そちらに岩国駅が設けられ、元の岩国駅は麻里布駅と改称した。

しかし新しい岩国駅には特急・急行が停車せず、町の代表駅として相応しくないという声も上がった。また麻里布駅周辺の発展が著しかったことや、1940年(昭和15年)に麻里布町と岩国町などが合併して岩国市が発足したことから、市の代表駅としての実情に合わせるため、1942年(昭和17年)に麻里布駅を再び岩国駅に改称し、1929年(昭和4年)に開設された岩国駅は西岩国駅と改称した。

年表[編集]

旧岩国機関区[編集]

当駅には、かつては岩国機関区が置かれ、1971年2月28日の岩徳線を最後に蒸気機関車による営業運転が終了[5][6]した後も、岩徳線岩日線(当時)その他、岩国始発芸備線,木次線経由米子行きの急行ちどりにて使用される気動車の整備基地として使用が続いていた。 実際に車輌配置が無くなったのは、1984年2月1日のダイヤ改正時である。

国鉄分割民営化以降に、岩国機関区であった施設(車両整備建屋や転車台など)は、順次撤去され、現在は、電留線や駐車場、分譲マンションの敷地などとなっている。現在は広島方面の電車の運転を主に担当する、岩国運転区の建物のみ残っている。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
山陽本線
快速「通勤ライナー」(広島方面のみ運転、快速運転は当駅から)
大竹駅岩国駅南岩国駅
普通(呉線内で快速となる列車を含む)
和木駅 - 岩国駅 - 南岩国駅
岩徳線(錦川鉄道錦川清流線の列車含む)
岩国駅 - 西岩国駅

関連項目[編集]

参考文献[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ a b c 岩国駅 藤重勇 編 (1977). 岩国駅開業80周年記念 岩国駅いまむかし. 岩国駅. "略年表より" 
  3. ^ 出典:山口県統計年鑑
  4. ^ 中国新聞 (2009年11月14日). “彫刻家 澄川喜一さん(1931年~) <5> 学徒動員 過酷さに漠然と死覚悟” (日本語). ニュース特集 生きて. 中国新聞. 2011年4月2日閲覧。 “中国地方にゆかりのある人物達のそれぞれの半生を綴る特集記事のうちの、澄川喜一の巻(全15回)の第5回。1945年4月(岩国工業学校(現・岩国工業高等学校)入学)〜同年8月14日 岩国駅を中心とする空襲の体験談。”
  5. ^ 西岩国駅長 竹中 (1980-6). 西岩国駅開業50周年記念誌. (国鉄)西岩国駅. 岩国市中央図書館・蔵
  6. ^ 朝日新聞社 角川和男, ed (1976-6). 世界の鉄道別冊 蒸気機関車100年. 朝日新聞社. 岩国市中央図書館・蔵

外部リンク[編集]