元町駅 (兵庫県)

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元町駅
駅舎(地上部はJR・阪神共用)
駅舎(地上部はJR・阪神共用)
もとまち - Motomachi
所在地 神戸市中央区
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細
阪神電気鉄道駅詳細

元町駅 (もとまちえき)は、兵庫県神戸市中央区にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)と、阪神電気鉄道である。駅番号は阪神電気鉄道がHS 33

所在地は、JR西日本が元町高架通、阪神電気鉄道が元町通二丁目である。

概要[編集]

地上のJR西日本元町駅と地下の阪神元町駅は連絡通路で結ばれてはいるが、連絡改札口連絡運輸扱いはなく、事実上別の駅である。ただし、JR神戸駅以西から阪神神戸三宮駅経由での連絡運輸に関しては当駅での乗継も認める特例がある。

かつて、阪神電鉄では「神戸元町駅」と呼称していたこともあった。

毎年12月に開催される「神戸ルミナリエ」会場へは当駅が最寄り駅の一つとなる。神戸市営地下鉄海岸線旧居留地・大丸前駅も最寄り駅ではあるが、当駅の方が利用客が多い。

なお、神戸市営地下鉄海岸線のみなと元町駅は近隣であるが、異なる駅である。

乗り入れ路線[編集]

JR西日本の駅の乗り入れ路線は東海道本線であるが、アーバンネットワークエリアに属しており、「JR神戸線」の路線愛称設定区間に含まれている。また、JR三ノ宮駅・JR神戸駅新長田駅の各駅と同様に山陽新幹線新神戸駅との連絡扱いを行っている。特定都区市内制度における「神戸市内」エリアに属している。

阪神電鉄の駅は阪神本線の終点かつ神戸高速線の起点となっている。神戸高速線は神戸高速鉄道会社が第三種鉄道事業者(線路保有者)で、阪神電鉄が第二種鉄道事業者(運行者)として運行を行っており、神戸高速鉄道としての名称は東西線となっている。この両線間は直通運転が行われている。

JR西日本の駅はICOCA、阪神の駅はPiTaPaの各IC乗車カードの利用エリアに含まれており、それぞれ相互利用可能なカードにも対応している(相互利用については各カードの記事を参照)。

駅構造[編集]

JR西日本[編集]

JR 元町駅
駅入口
駅入口
もとまち - Motomachi
三ノ宮 (0.8km)
(1.7km) 神戸
所在地 神戸市中央区元町高架通1-100
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線   A   東海道本線JR神戸線
キロ程 587.8km(東京起点)
大阪から31.4km
電報略号 モト
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
49,236人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1934年昭和9年)7月20日
備考 直営駅
みどりの窓口
神 神戸市内
JR元町駅ホーム

島式ホーム2面4線を有する高架駅である。分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。改札口は東西2か所にあり、みどりの窓口は東口に設置されている。直営駅(三ノ宮駅の被管理駅)。

元町駅プラットホーム[1]
ホーム 路線 方向(線路) 行先 備考
1   A   JR神戸線 下り(外側線) 西明石姫路方面 平日朝の快速の一部
2   A   JR神戸線 下り(内側線) 西明石・姫路方面
3   A   JR神戸線 上り(内側線) 三ノ宮尼崎大阪方面
4   A   JR神戸線 上り(外側線) 三ノ宮・尼崎・大阪方面 朝の快速の一部

備考

  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
  • 当駅に停車しない特急新快速と駅の営業時間帯の貨物列車は1・4番のりばを通過する(通過時はアナウンスが流れる)。停車列車は後述の列車を除き2・3番のりばに発着するため、1・4番のりばは基本的にロープをかけている。
    • 4番のりばに停車する大阪方面の列車は、平日ダイヤの朝ラッシュ時のすべての快速と土曜・休日ダイヤでの朝の一部の快速のみである。
    • 1番のりばに停車する姫路方面の列車は、平日ダイヤの朝に運転される快速のみであり、土曜・休日ダイヤで1番のりばに停車する列車はない。
  • 開業当初は中央の内側線上下線に挟まれた島式1面2線のホームが設置され、外側線には上下線それぞれに相対式ホームが1面ずつ設置されるという混合式(3面4線)だったが、1960年代に現行の形式に改造された。上り外側線のホームは神戸高速鉄道建設をはじめとする市街地再開発のためすぐに撤去された一方、下り外側線のホームはJR移行後にら撤去されたが、骨組みの一部は東出口南側などに残っている。
  • 以前は駅弁が販売されていた。

ダイヤ[編集]

日中時間帯は1時間あたり快速が4本、普通が8本停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は外側快速が8分間隔、普通が4分間隔で発車する。

JR元町駅配線略図

三ノ宮・大阪方面
JR元町駅配線略図
神戸・姫路方面
凡例
出典:[2]



阪神電気鉄道[編集]

阪神 元町駅
駅入口
駅入口
もとまち - Motomachi
所在地 神戸市中央区元町通二丁目10-2
駅番号 HS 33
所属事業者 阪神電気鉄道
神戸高速鉄道(第三種鉄道事業者)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
17,138人/日
-2010年-
開業年月日 1936年昭和11年)3月18日
乗入路線 2 路線
所属路線 阪神本線
キロ程 33.0km(梅田起点)
◄HS 32 神戸三宮 (0.9km)
所属路線 神戸高速線(東西線)
キロ程 5.0km(西代起点)
(0.8km) 西元町 HS 34►

阪神電鉄
配線図

西元町駅

2 1


STRg STRf
STR+BSl STR+BSr
STR+BSl STR+BSr
KRWgl+l KRWgr+r
STRg STRf

神戸三宮駅

阪神電気鉄道元町駅ホーム

島式ホーム1面2線を有する地下駅で、改札口は東西2か所にある。大阪側に両渡り線があるため、停留所ではない。2010年9月30日までは阪神と神戸高速鉄道の共同使用駅であったが、翌10月1日より阪神の単独駅となった。ただし、当駅で免許所有の取扱いが変わり、西元町駅側は「阪神神戸高速線」としての第二種鉄道事業区間および「神戸高速鉄道東西線」としての第三種鉄道事業区間であり、また以前の営業形態で設定されていた運賃制度を引き継いでいるため、西元町駅方面の乗車券は「連絡乗車券」として扱われる。

大阪難波駅を除く近畿日本鉄道(近鉄)線内の駅からは当駅までの乗車券が購入できる。


かつては阪神本線の大半の普通列車が当駅始発・終着であった(大半が2番線で直接折り返し)が、当駅には待避線が無いので現行ダイヤでは朝晩の一部列車を除き高速神戸駅(一部は新開地駅)までの運行とされている。さらに阪神最終列車の中には当駅終着の特急急行も設定されていたが、現行ダイヤでは0時38分着の普通のみである。阪神なんば線近鉄奈良線方面から直接当駅に乗り入れる列車は休日運転の奈良行き快速急行の3本があるが、これらの列車は阪神車両での運用となる(1駅手前の神戸三宮駅が末端となっていることと、ホーム有効長が21m級の近鉄車6両編成対応でないため)。

西改札口は日本中央競馬会 (JRA) ウインズ神戸A館(場外勝馬投票券発売所)の真下にある。

当駅 - 阪神神戸三宮駅間は阪神本線(阪神の第一種鉄道事業区間)であるが、並行する神戸高速線の花隈駅 - 阪急神戸三宮駅間との整合を図るため特定運賃が適用されており、初乗り運賃は神戸高速線と同一の120円である。また、西元町駅以西 - 春日野道駅以東の神戸高速線 - 阪神本線相互間の連絡乗車券の運賃境界は当駅ではなく神戸三宮駅となる。

当駅は発車メロディ(予告用のみ)と接近メロディが流れる。また高速神戸行の阪急神戸三宮方面からの接続列車の案内と山陽電気鉄道神戸電鉄方面への連絡案内を流している。当駅のLED発車標は神戸三宮駅とは異なり、阪神の普通と山陽の普通を区別する機能を持つ(前者は「普通」、後者は「山陽普通」と表示)。ただし、自動放送はどちらも「各駅停車」の呼称となっている。

エレベーターは西口のみにホームから改札へのが1基と改札から地上へのが1基それぞれ通り抜け型が設置されている。またエスカレーターは西口、東口の両方に設置されているが、西口は階段部分の幅が狭いタイプのエスカレーターが使用されており、地上へは西口の南側のみに設置されている。

阪神元町駅プラットホーム
ホーム 方向(路線) 行先
1 上り(本線) 尼崎大阪(梅田)難波奈良方面
2 下り(神戸高速線) 高速神戸新開地明石姫路方面

利用状況[編集]

  • JR西日本

2011年度の1日あたりの乗車人員は49,236人で、これはJR西日本の駅の中では第14位であり[3]、新快速通過駅では最多人数である。

  • 阪神電気鉄道

2011年度の1日の乗車人員は8,663人である。


「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は以下の通りである。

年度 JR西日本 阪神電車
年間
乗車人数
左記の内
定期利用者
一日平均
乗車人員
一日平均
乗車人員
1999年 39,782
2000年 40,206
2001年 40,497
2002年 41,466
2003年 15,816千 7,542千 43,214
2004年 16,170千 7,724千 44,302 7,945
2005年 16,459千 7,777千 45,093 7,876
2006年 17,152千 7,909千 46,991 7,825
2007年 17,557千 7,992千 47,971 7,781
2008年 17,807千 8,048千 48,787 8,170
2009年 17,473千 8,020千 47,870 8,047
2010年 17,519千 8,049千 47,998 8,575
2011年 48,438 8,663
2012年 49,236

駅周辺[編集]

JR元町駅(左側高架)北側では、神戸高速鉄道(阪急方面)が地下へ入る

当駅は神戸随一の繁華街に位置し、大丸神戸店の最寄り駅でもある。周囲は東京・銀座、大阪・心斎橋と並ぶ老舗商店街として全国的に有名な元町通商店街、日本の三大中華街の一つである南京町明治以来の伝統を伝え神戸でもハイセンスな街とされる旧居留地、そして最も神戸らしい通りであるトアロードなどで、年間を通して賑わっている。

隣接する西のJR神戸駅へは元町高架通商店街(モトコー)、東の神戸三宮駅へはピアザ神戸が延びており、ほぼ雨に当たらずに通行することが可能である(駅近辺のみ若干高架下商店街の無い所がある)。

JRの駅北側には、阪急電鉄神戸高速線が地上に出るトンネル坑口があるが、駅は設置していない。

バス路線[編集]

バス停名 経由・行き先 路線名・系統番号 運行会社
元町駅前[4] 平野経由 神戸駅前方面行 7系統 神戸市バス
元町1丁目
(東行き)
布引経由 阪急六甲 2系統
布引・徳井経由 石屋川 90系統
布引・六甲口経由 石屋川行 92系統
元町1丁目
(南行き)
中突堤中央ターミナル行 90系統
中突堤・ハーバーランド方面 シティループ 神戸交通振興
栄町1丁目 北野方面
神戸県庁前 豊岡城崎 特急バス 全但バス
浜坂

歴史[編集]

国鉄・JR[編集]

1934年(昭和9年)頃
1953年(昭和28年)の国鉄元町駅と北側のバラック。奥は三宮ビル街。

1874年明治7年)5月11日に大阪駅 - 神戸駅間へ官営鉄道(現在の東海道本線)が営業を開始した際、途中に神崎(現在の尼崎駅)・西ノ宮駅(現在の西宮駅)・住吉駅・三ノ宮駅の4駅が設置された(ただし神崎駅と住吉駅は20日遅れての開業)が、そのうち三ノ宮駅は現在地より西より、現在の当駅付近に設けられていた。この時は地上に線路が敷設されており、名前の通り三宮神社に近い位置に設けられた三ノ宮駅は、相対式ホームが曲線上にあるだけの中間駅となっていた。

その後、昭和に入ると神戸市の都市計画に絡み、市街を分断する形になっていた鉄道省線(国有鉄道線)を地下線とする案が市から出された。鉄道省は費用の問題もあり、これを高架線に変更して1929年(昭和4年)3月から工事に取り掛かり、都市計画との絡みで1931年(昭和6年)10月10日の完成とともに現在地へ駅が移転された。

しかし、地元からは、旧地も市街地となっていたことから、旧・三ノ宮駅の位置に再び駅を設置して欲しいと請願が出された。そのため、1934年(昭和9年)7月20日吹田駅山陽本線須磨駅の間が電化されて省線電車の運転が開始された際、塚本駅立花駅甲子園口駅六甲道駅の各駅とともに当地に駅が設けられ、神戸市の原型となった町で1874年(明治7年)に神戸村・二つ茶屋村・走水村が合併してできた時の名である「元町」にちなみ、元町駅と命名された。

三宮神社の最寄り駅が三ノ宮駅・三宮駅ではなく当駅である背景には、以上のような経緯がある。

開業時は高架線上にやはり相対式ホームが設けられていたが、1937年(昭和12年)に同駅を挟む区間が複々線化され、現行の形態になった。

年表[編集]

阪神[編集]

阪神電気鉄道の元町駅は、1936年(昭和11年)に本線の暫定的終端駅として開業した。

元々、阪神の本線は開業以来神戸市街の区間を併用軌道としており、1905年(明治38年)4月の開業当初は三宮1912年(大正元年)11月からはそこから南へ下った滝道へ神戸駅というターミナル駅を設置し、そこで市電と接続をとっていた。しかしその後、阪神急行電鉄(阪急)によって神戸線1920年(大正9年)7月に開業し、また上で記したように鉄道省東海道本線でも阪神間において電車の運転が計画されると、併用軌道を残したままでは将来的にスピードと輸送力の両面でそれらに対抗できなくなることが明白となったため、高架ないし地下線によってそれを解消しようという動きが強まった。そして1933年(昭和8年)6月に地下線を完成させ、三宮の地下に新たな同社のターミナルとなる「神戸駅」が設置された。

だが阪急も丁度その頃、従来市街から外れた上筒井の地に立地していた神戸線の神戸ターミナルを高架線にて三宮に乗り入れさせることについて市と協議がまとまり、早速工事に取り掛かろうとしていたため、阪神ではさらなる対抗策を画策した。そして第二阪神線として、既存の本線よりも速達運転の可能な路線の敷設計画を立てるとともに、従来の阪神と同じように併用軌道で兵庫駅まで乗り入れを行っていた山陽電気鉄道が別線で湊川への延伸を計画していたため、それと接続する形で三宮から湊川に至る区間の免許を1934年(昭和9年)3月に取得した。

そして免許取得区間のうち、とりあえず古くから市街地となっていた元町までを突貫で建設し、当面の阪急への対抗とすることにした。工事は阪急の三宮乗り入れ開業に間に合わせるように急ピッチで進められ、結局阪急より半月早い1936年(昭和11年)3月に開業、これに伴いそれまでの神戸駅も三宮駅に改称された。湊川への延伸が予定されていたため、元町駅は当初より中間駅構造が採用され、その一部は留置線として活用された。

湊川方面への延伸と第二阪神線の敷設は結局資金と戦争による資材の不足もあって実現せず、元町は戦後もしばらく阪神の神戸側終端として機能したが、神戸市電を代替する目的も兼ねて神戸高速鉄道の計画が持ち上がると、阪神では湊川への延伸免許を失効させるとともにそれへの乗り入れを決定、1968年(昭和43年)4月の東西線開業で同線への直通、さらにはそれを介しての山陽電気鉄道本線との相互直通運転が開始された。

年表[編集]

  • 1936年(昭和11年)3月18日 - 三宮駅(旧・神戸駅)からの路線延伸により開業。
  • 1968年(昭和43年)4月7日 - 神戸高速鉄道東西線が接続し、直通運転開始。
  • 1995年(平成7年)
  • 2010年(平成22年)10月1日 - 神戸高速鉄道東西線の運送形態変更に伴い、阪神・神戸高速鉄道の共同使用駅扱いから、阪神単独駅扱いに変更する。
  • 2014年平成26年)4月1日 - 駅番号導入。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
  A   JR神戸線(東海道本線)
新快速
通過
快速・普通
三ノ宮駅 - 元町駅 - 神戸駅
阪神電気鉄道
本線・神戸高速線
直通特急(A直特)・S特急
神戸三宮駅 (HS 32) - 元町駅 (HS 33) - 高速神戸駅 (HS 35)
直通特急(B直特)・特急・快速急行(土休日3本上りのみ運転)・普通
神戸三宮駅 (HS 32) - 元町駅 (HS 33) - 西元町駅 (HS 34)
  • A直特は種別幕が赤(直通特急)のものを指す。B直特は種別幕が黄色(直通特急)のものを指し、後者は阪神神戸三宮駅 - 山陽須磨駅間の各駅に停車する。

脚注[編集]

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  1. ^ 番号はJRおでかけネット[1]による。
  2. ^ 『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリア-神戸駅』 川島令三 編著、講談社〈図説 日本の鉄道〉、2009年ISBN 978-4-06-270017-7 23頁
  3. ^ JR西日本「データで見るJR西日本2013」
  4. ^ 三宮・市民福祉交流センター前方面行はトアロードを通るため、このバス停を経由しない

関連項目[編集]

外部リンク[編集]