神戸ルミナリエ
神戸ルミナリエ(こうべルミナリエ)は、神戸市において、1995年から毎年12月に行われている祭典[1]。通りや広場を独特の幾何学模様で構成されたイルミネーションで飾り、昼間とは異なる風景を現出させてその景観を楽しむ。イタリア人のヴァレリオ・フェスティ(Valerio Festi)と神戸市在住の今岡寛和の共同作品である。
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[編集] 経緯
阪神・淡路大震災の発生を契機に鎮魂と追悼、街の復興を祈念して震災で激減した神戸への観光客を呼び戻す目的で毎年開催されている[2]。
一般的に、日本において「ルミナリエ」とは、この祭典の事として著名ではあるが、語源のイタリア語では、「luminaria」の複数形「luminarie」であり、小電球などによる光の装飾(イルミネーション)の事を言う。
[編集] 概要
現在では、クリスマス時期のイベントとして定着しており、全国各地からルミナリエを観覧目的とした観光バスが出るなど、約2週間の期間中に毎年約400万人が訪れる。阪神淡路大震災の年の最初の点灯式には、歓声の後静寂になり、涙を流す人が多かった。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災後の阪神地区にて「復興神戸に明かりを灯そう」という意図で1995年に始まった。 初年度は、1994年7月 - 9月にかけて和歌山で開催された「世界リゾート博」で使用した後、倉庫に保管していた部材を使用し、経営企画センターにより運営された。翌年、経営企画センター従業員がヴァレリオ・フェスティと共に株式会社アイ・アンド・エフを設立し独立。経営企画センターによる運営から1996年には株式会社アイ・アンド・エフによる作品権利へと移行した。「ルミナリエ」は株式会社アイ・アンド・エフの登録商標(第4117138号ほか)だが、「KOBEルミナリエ」のロゴは財団法人神戸国際観光コンベンション協会の登録商標(第4117139号ほか)である。
1995年から毎年、クリスマス当日(12月25日)まで実施されていたが、2005年は12月9日 - 12月22日、2006年は12月8日 - 12月21日の開催に時期が繰り上がった。クリスマス・イヴとクリスマス当日に来場者が集中して危険な状況に陥ることを回避し、歳末商戦時に周辺商業施設(商店街や百貨店など)がルミナリエによって商機を逸することに配慮したためとされる。開催日をずらしたことにより、売上が伸びたという顕著な例は現在のところ報告されていない。
メイン会場は、旧居留地内の仲町通が電飾で彩られ、終着地の東遊園地では敷地を取り囲むように光の壁が立てられる。会場ではテーマ音楽が流れている。山陽新幹線新神戸駅前をサテライト会場として行われていた。過去には、神戸ハーバーランドと異人館にも会場が設けられたこともある。2005年以降は別会場が設けられなくなった。
順路は、元町駅から三ノ宮駅方面への一方通行となっている。 以前は、仲町通からの東進するだけのルート設定であった。2005年以降は、入場前の迂回ルートが長く、鯉川筋の神戸大丸正面の交差点から花時計線を東進してから京町筋を南進、三宮中央通りを西に右折して再び大丸まで戻る。トアロードを南進、仲町通に達して左折するとようやく電飾が見える。混雑と迂回ルートによる距離の長さから高齢者や身体障害者等の鑑賞が困難となってきたため、1999年からは開催の約1週間前に実施される試験点灯日を身体的弱者が安全に鑑賞するための「ハートフルデー」として割り当てている。
1998年から[要出典]は混雑に対応するため会場周辺に多くの警備員が配置されるようになり、現在では会場内と周辺道路で歩行者を含めて通行制限が徹底されている。 この厳格な警備体制は、2001年に発生した明石花火大会歩道橋事故の影響もあるとされる[誰によって?]。
2005年に震災復興関連の補助金拠出が終了したことを受け、2007年からは開催期間が従来より2日間短縮され、12日間となった[3]。
[編集] 募金宝くじについて
1999年より、会場内では募金宝くじが発売されている。2001年まではいわゆるイベントくじで、受託銀行が通常の第一勧業銀行(当時)ではなく神戸市に本店を置く第二地方銀行のみなと銀行となっていたのが特徴であった。2002年以降は近畿宝くじに組み込まれたためみずほ銀行の受託となった。ただし、神戸市内を含む一般の宝くじ売り場で販売されているものはルミナリエへの募金にならない。
[編集] 現状と課題
クリスマスを開催日から外したのは、上述の通りクリスマス時の開催では1日で約60万人もの来場者が詰めかけ、危険であるためである。もう一つの原因として、ルミナリエに人が流れて売り上げが落ちたという地元の商店街に配慮したためとされるが、開催日を外したことによって商店街の売上が上がった事を裏付ける資料はない。
会期中、東遊園地会場ではルミナリエ関連グッズや宝くじが販売されている。会場入口の三井住友銀行神戸営業部前や東遊園地会場のいたるところに「再びルミナリエに逢うために」「100円募金にご協力下さい」と書かれた募金箱が設置されている。募金やグッズ等の売上金の一部は開催経費に充てられるが、年々資金繰りは悪化しており、今後の開催が危ぶまれる。
1997年の開催から東遊園地会場に神戸ルミナリエ実行委員会公認の露店が出店するようになった。近年は会場の雰囲気に配慮して派手な露店の装飾が規制され、所定の白いテントに勘亭流文字で「たこやき」「たいやき」等と書かれただけの質素な露店群となっているが、ゴミの問題や、震災犠牲者を鎮魂するイベントに露店はそぐわない、あるいは近年では当初の目的である震災犠牲者を鎮魂するイベントの意味合いが薄れて単なるクリスマス期のイルミネーションイベントになっているといった批判的な意見もある。
[編集] 脚注
- ^ 開催地・開催日については内閣府(発行年不明)に記載あり。
- ^ 目的が観光復興である旨、内閣府(発行年不明)に記載あり。
- ^ 補助金拠出終了を大きな原因として開催期間の縮小等が検討されるようになった旨、ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海、2007年に記載あり。
[編集] 参照文献
- 内閣府、発行日不明「129 観光振興」『防災情報のページ 共通情報 災害教訓 阪神・淡路大震災の総括・検証に係る調査 内閣府 阪神・淡路大震災 総括・検証 調査シート 3. 復旧・復興段階 産業・雇用 観光業』2010年11月8日閲覧
- ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海、2007年12月10日『ひとまちニュース』44号、2010年11月8日閲覧
[編集] 関連項目
- 東京ミレナリオ - 1999年から2005年まで同一作者によって東京丸の内で行われた兄弟イベント
- 神戸朝日ビル
- 神戸まつり
- Kobe Love Port・みなとまつり
- インフィオラータ神戸
[編集] 外部リンク
- 神戸ルミナリエ公式ウェブサイト
- La Compagnia di Valerio Festi - ヴァレリオ・フェスティのサイト(イタリア語)
- Kobe Love Port ・ みなとまつり 公式ウェブサイト