神戸ルミナリエ

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2012 スパリエーラ

神戸ルミナリエ(こうべルミナリエ)は、神戸市旧居留地において、1995年から毎年12月に行われている祭典[1]。通りや広場を独特の幾何学模様で構成されたイルミネーション(電飾)で飾り、昼間とは異なる風景を現出させてその景観を楽しむ。イタリア人のヴァレリオ・フェスティ(Valerio Festi)と神戸市在住の今岡寛和の共同作品である[2]

阪神・淡路大震災の発生を契機に鎮魂と追悼、街の復興を祈念して震災で激減した神戸への観光客を呼び戻す目的で毎年開催されている[3]

日本において、一般的に「ルミナリエ」とは、この祭典の事として著名ではあるが、語源のイタリア語では、「luminaria」の複数形「luminarie」であり、小電球などによる光の装飾(イルミネーション)の事を言う。商標としての「ルミナリエ」は株式会社アイ・アンド・エフにより登録商標(第4117138号ほか)されているが、「KOBEルミナリエ」のロゴは財団法人神戸国際観光コンベンション協会の登録商標(第4117139号ほか)である。

歴史[編集]

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災後の阪神地区にて「復興神戸に明かりを灯そう」という意図で1995年に始まった。1995年と1996年は、観光復興イベントリレー開催支援事業に[4]、1997年7月からは、復興特定事業 新産業構造形成プロジェクトに[5]、それぞれ認定されている。

初年度は、1994年7月 - 9月にかけて和歌山県で開催された世界リゾート博で使用した後、倉庫に保管していた部材を使用して、株式会社経営企画センターにより運営された。[要出典]1996年、経営企画センター従業員がヴァレリオ・フェスティと共に株式会社アイ・アンド・エフを設立し独立。経営企画センターによる運営から、株式会社アイ・アンド・エフによる作品権利へと移行した。

開催状況[編集]

毎年12月の中旬に約2週間の会期で開催されており[6]、近年では12月の風物詩として定着している。

メイン会場は、旧居留地内の仲町通、および東遊園地。仲町通はガレリアと呼ばれるアーチ状の電飾で彩られ、東遊園地ではスパリエーラと呼ばれる光の壁など複数の作品が敷地を取り囲むように立てられる。かつては、山陽新幹線新神戸駅前、神戸ハーバーランド異人館にサテライト会場が設けられていたこともある[7]が、2005年以降は設けられていない。

会場内では、歩行者は元町側から東遊園地方面への一方通行とする順路が設定されている。また、会場周辺の道路では車両通行止などの交通規制が行われる。順路は、かつては仲町通からの東進するだけのルート設定であったが、2001年に発生した明石花火大会歩道橋事故をきっかけに会場警備は強化され[8]、2005年以降は元町駅周辺から仲町通に至るまでに長い迂回ルートが設けられている。迂回ルートは来場者数に応じて、警備員が動的に対応することによって複数が設定されている。

全国各地からルミナリエの観覧を目的とした団体旅行が主催されるほど認知度は高まったが、来場者の増加とともに警備費用も増加し[9]、一方で周辺道路の渋滞や駐車場の混雑などによって一般客が敬遠したり、日帰りバス旅行の利用者は滞在時間が短いなど、周辺企業のクリスマス商戦に支障をきたすようになった。それらの問題点がひいては企業協賛金の減少というかたちで跳ね返ることもあり、2005年以降はクリスマス期間を会期から除外している[10][11]

また、2005年には震災復興関連の補助金拠出が終了し、企業協賛金も減少した影響で、2005年と2006年は赤字での開催となった[12]。これにより、2007年からは会期を2日間短縮した12日間とし、あわせて会場内で来場者に翌年の開催のための募金を呼びかける1人100円募金が開始された。

2011年からは東日本大震災発生にともなう関西電力からの節電要請や省エネ志向、経費減の観点から、一部の作品においてLED電球が用いられている[13]が、鎮魂や復興の趣旨から温かみのある色を出すため、作品の大半では白熱電球が用い続けられている[14]

来場者数[編集]

メイン会場の来場者数は以下のとおりである[15][16]

来場者数
 1995   2,542,678 
 1996   3,855,665 
 1997   4,732,346  
 1998   5,163,716 
 1999   5,157,573 
 2000   4,737,907  
 2001   5,190,000 
 2002   4,640,000 
 2003   5,066,000 
 2004   5,383,000 
 2005   4,358,000 
 2006   4,650,000 
 2007   4,043,000 
 2008   3,755,000 
 2009   3,650,000 
 2010   3,434,000 
 2011   3,421,000 
 2012   3,401,000 
 2013   3,541,000 

募金宝くじ[編集]

1999年より、会場内では募金宝くじが発売されている。2001年まではいわゆるイベントくじで、受託銀行が通常の第一勧業銀行(当時)ではなく神戸市に本店を置く第二地方銀行みなと銀行となっていたのが特徴であった。2002年以降は近畿宝くじに組み込まれたためみずほ銀行の受託となった。ただし、神戸市内を含む一般の宝くじ売り場で販売されているものはルミナリエへの募金にならない。

脚注[編集]

  1. ^ 開催地・開催日については内閣府(発行年不明)に記載あり。
  2. ^ 2011年の第17回開催に限り、東京在住のイタリア人であるダニエル・モンテベルデがプロデューサーを務めた。平成23年10月26日付神戸ルミナリエ組織委員会事務局記者発表資料
  3. ^ 目的が観光復興である旨、内閣府(発行年不明)に記載あり。
  4. ^ 阪神・淡路大震災-兵庫県の1年の記録(兵庫県)
  5. ^ 阪神・淡路大震災 被災状況及び復興への取り組み状況 (神戸市)
  6. ^ これとは別に、1999年から開催前に実施される試験点灯日を高齢者や身体障害者等の身体的弱者が安全に鑑賞するための「ハートフルデー」として割り当てている。
  7. ^ 「復興賛歌」再び 神戸ルミナリエの試験点灯(神戸新聞、1996年12月11日)
  8. ^ 募金で光明 神戸ルミナリエ存続へ(神戸新聞、2007年12月27日)
  9. ^ 光の祭典、警備費が影 明石歩道橋事件後に増加(朝日新聞、2011年12月13日)
  10. ^ どうなるルミナリエ 神戸商議所・副会頭に聞く(神戸新聞、2006年12月19日)
  11. ^ 「神戸ルミナリエ」存続に黄信号 繰越金わずか1300万円(産経新聞、2007年12月14日)
  12. ^ 神戸ルミナリエ、赤字でピンチ 100円募金で存続模索(朝日新聞、2007年12月13日)
  13. ^ 節電の冬... ルミナリエでもLED利用や時間短縮(神戸新聞、2011年11月26日)
  14. ^ どちらの輝きがお好き? 白熱灯とLED] (神戸新聞、2011年12月6日)
  15. ^ 神戸ルミナリエ公式サイト 神戸ルミナリエストーリー
  16. ^ 神戸ルミナリエ公式サイト 来場者数

参照文献[編集]

  • 内閣府、発行日不明「129 観光振興」『防災情報のページ 共通情報 災害教訓 阪神・淡路大震災の総括・検証に係る調査 内閣府 阪神・淡路大震災 総括・検証 調査シート 3. 復旧・復興段階 産業・雇用 観光業』2010年11月8日閲覧
  • ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海、2007年12月10日『ひとまちニュース』44号[リンク切れ]、2010年11月8日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]