名古屋市交通局藤が丘工場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤が丘工場
地図
地図

藤が丘工場(ふじがおかこうじょう)は、愛知県名古屋市名東区朝日が丘(敷地の一部は長久手市)にある名古屋市交通局の車両工場(車両基地)である。名古屋市営地下鉄東山線の車両基地であり、終点藤が丘駅のさらに先にある。

概要[編集]

1969年昭和44年)4月1日の東山線藤が丘延伸に先立つ同年3月1日に開設された[1]。当初の名称は藤ヶ丘工場であったが、2004年平成16年)10月1日藤が丘工場に改称している[2]

工場の広さは約94,000m2で、名古屋市営地下鉄では日進工場に次ぐ大きさである。350両(6両編成55本相当)の留置が可能である。地下鉄東山線の車両(5050形N1000形)の日常検査・月検査・列車検査・重要部検査・全般検査を行っている。[3]

東山線車両の廃車搬出は当工場で行われる。

その他[編集]

藤が丘工場開設以前の東山線の車両基地は池下駅近くの池下車庫1960年(昭和35年)開設)を利用していた[4]。跡地には愛知厚生年金会館2008年(平成20年)閉鎖)が建設された。

東山線の新車の搬入ならびに譲渡・廃車車両の搬出は、当工場すぐ西の藤が丘駅東交差点 - 愛知県道6号力石名古屋線 - 猪高台交差点 - 国道302号名古屋環状2号線)の経路で行われる。

1970年(昭和45年)7月15日名古屋市電の車両と停留場を保存展示した「名古屋市電展示場」が敷地内に設けられたが、車両老朽化のために1979年(昭和54年)3月に閉鎖された[5]。別の場所に移設された一部を除いて車両は解体されたが[5]、残った車両もその後解体され、この展示場に展示されていた車両は現存しない[6]

当車庫の地下を、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)が通っている。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 名古屋市交通局『市営交通70年のあゆみ』名古屋市交通局、1992年8月1日。全国書誌番号:93003908 
  • 日本路面電車同好会名古屋支部『名古屋の市電と街並み』トンボ出版、1997年。ISBN 488716095X 
  • 名古屋市交通局『名古屋の地下鉄メモリアル50 市営地下鉄開業50周年記念』名古屋市交通局、2008年。全国書誌番号:21394880 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度11分00秒 東経137度01分28秒 / 北緯35.183275度 東経137.024354度 / 35.183275; 137.024354