オー・シャンゼリゼ

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オー・シャンゼリゼ
ジョー・ダッサン楽曲
リリース 1969年
作詞者 ピエール・ドラノエ

オー・シャンゼリゼは、シャンソンまたはフレンチ・ポップスとされる歌曲 Les Champs-Élyséesフランス語発音: [le ʃɑ̃zelize] レシャンゼリゼ)の邦題。歌詞はパリのシャンゼリゼ通りをモチーフとしている。

概要[編集]

作詞はピエール・ドラノエ(ドゥラノエ)、作曲はマイク・ウィルシュとマイク・ディーガン。詳細は後述する。1970年に発表されたダニエル・ビダルのバージョンが日本でのヒットとなり、後に越路吹雪岩谷時子訳詞)やザ・ピーナッツ[1]南沙織安井かずみ訳詞)などがカヴァーした。またレイモン・ルフェーブルイージーリスニングにもなり世界的にヒットした。小中学校の音楽の時間に取り上げられたり、たびたびCMにも使われたりもした。

邦題の「オー・シャンゼリゼ」は、フランス語歌詞の「aux Champs-Élysées」に由来し、発音は [o ʃɑ̃zelize] (オ・シャンゼリゼ)となる。「aux」は [o] (オ)と発音し[† 1]、これは方向や目的点等を示す前置詞 à と複数形の定冠詞 les が合わさった縮約形であり[† 2]、英語の感嘆詞の「oh」[† 3]や日本語の「おお」とは異なる。「aux Champs-Élysées」の意味は「シャンゼリゼ通りには」、「シャンゼリゼ通りで」となる。安井かずみの日本語歌詞で「オー」は感嘆詞として扱われている。

1972年の「第23回NHK紅白歌合戦」では、司会も務めていた佐良直美によって歌唱された。

歴史[編集]

いかにも典型的なイメージのシャンソンであり、最もフランス的イメージのある曲ではあるが、そのイメージとは裏腹に、原曲は1968年イギリスで発表されたロックで、イギリスの“Jason Crest”(ジェイソン・クレスト[2] というサイケデリック・バンドの4枚目のシングル曲『ウォータールー・ロード(Waterloo Road)』だった。

フランス経由のヒット[編集]

この『ウォータールー・ロード(Waterloo Road)』は、ジェイソン・クレストのオリジナルではない。彼らのプロデューサーのフリッツ・フライヤが、彼らの作曲能力に限界を感じて、THE FOUR PENNIES のマイク・ウィルシュ(Mike Wilsh)とThe Jugular Vein のマイク・ディーガン(Mike Deighan)を導入して彼らのために作らせた曲である。

これにフランスの売れっ子の作詞家であるピエール・ドラノエ(Pierre Delanoë,“ドゥラノエ”という表記もある)が仏語詞をつけ(しかも、原曲ではロンドンの「ウォータールー通り」を舞台としていたのをパリシャンゼリゼ通りに差し換えて)、また当時ロンドンに滞在していたフランス在住アメリカ人の人気歌手ジョー・ダッサン (Joe Dassin) がシャンソンにアレンジして1969年に自らのアルバムに加えたのがこの曲である。

曲の使用[編集]

歌詞大意[編集]

シャンゼリゼ通りで誰にでもボジュールと言いたい気分の時

君とであった。

僕はギターを弾く店へ行くという君について行った。

僕らは一晩中歌い踊って、うっかりキスも忘れてしまった。

だけど、夜明けの二人はもう恋人同士、鳥たちのオーケストラが恋の歌を歌う。

シャンゼリゼには、シャンゼリゼには

お天気でも、雨でも、真昼でも、真夜中でも

欲しいものは全部あるよ、シャンゼリゼには


注釈[編集]

  1. ^ 長母音の[o:]との区別のため、ここでは「オ」としている。なお「x」を発音しない場合を示している。
  2. ^ à は英語の "at"、"on"、"to"、"in" 等にあたり、les は英語の "the" にあたる。
  3. ^ アメリカ英語発音:[oʊ] オウ、イギリス英語発音:[əʊ] アウ

脚注[編集]

  1. ^ ザ・ピーナッツのデビュー50周年記念CDの一つである「世界の女たち」に収録されている(タイトルは「オー・シャンゼリーゼ」)。このCDにはカラオケバージョンも収録されている。
  2. ^ ボーカル:テリー・クラーク (Terry Clarke),ギター:テリー・ドブソン (Terry Dobson) とデレク・スモールコム (Derek Smallcombe),ベース:ジョン・セリー (John Selley),ドラムス:ロジャー・シガリ (Roger Siggery)
  3. ^ スズキ ラパンショコラスペシャルサイト

関連項目[編集]