奥州市
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奥州市(おうしゅうし)は、東北地方の中部、岩手県の南西部に位置する市。
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[編集] 地理
本市は、西側を奥羽山脈、東側を北上高地で挟まれる北上盆地の南部に位置する。主な可住地は、西流する胆沢川によって形成された広さ2万haの胆沢扇状地[1][2]、その扇端の東側を南北に流れる北上川が形成した河岸段丘、および、その他の小河川沿い平地や高原地域となっている。
旧奥州街道および東北本線は、扇端沿いで河岸段丘上の水沢区の中心地域を南北に通っているが、段丘崖下の段丘面を通る国道4号沿いには新しい市街地が形成され、大規模なロードサイド店舗の進出が見られる。東北新幹線・水沢江刺駅は、その対岸(北上川東岸)に位置している。
[編集] 自然地理
[編集] 人口
| 奥州市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 奥州市の年齢・男女別人口分布図 | ||||||||||||||||||
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■紫色は奥州市
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
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| 総務省統計局 / 国勢調査(2005年) | |||||||||||||||||||
[編集] 歴史
[編集] 地名の由来
- 明治以前の日本の地区区分である「国」のひとつの呼称。
[編集] 沿革
- 奥州市のある北上盆地南部(胆沢盆地)は、縄文時代より豊かな狩猟・漁労生活を実現した地だった。縄文時代の遺跡として大清水上遺跡などがある。東北地方が大和王権に服属せず独立を保っていた地方王国(日高見国)の時代から、仙台平野南部に次ぐ東北地方住民の中心地であった。当時、東北地方の人々は、大和王権から蝦夷と呼ばれ恐れられていた。
- 5世紀前後、仙台平野を中心とする東北地方南部が大和王権に服属すると、大和王権は胆沢盆地を中心とする東北地方中南部の蝦夷と鋭く対立した。
- 780年、俘囚長、伊治呰麻呂が東北地方の長官らを殺害して反乱を起こすと、蝦夷と朝廷の間にいわゆる「三十八年戦争」が始まった。このときも、胆沢は蝦夷側の根拠地であった。789年、蝦夷の指導者アテルイ率いる蝦夷軍は、徹底抗戦し朝廷軍を撃退した(巣伏の戦い)。しかし、802年(延暦21年)、征夷大将軍、坂上田村麻呂に降伏し、「三十八年戦争」は桓武天皇の勝利で幕を閉じた。
- 戦後、朝廷は国府多賀城から鎮守府を胆沢城へ移した。
- 平安時代後期、衣川を拠点とする豪族であった安倍氏が俘囚長として奥六郡を支配し、近辺では国司よりもはるかに強力な勢力を持つに至った。しかし前九年の役で、出羽の俘囚長、清原氏の援軍を得た源頼義・義家親子により滅ぼされた。
- 平安時代末期、前九年の役および後三年の役を経て、清原清衡(藤原清衡)が実父の姓に復して藤原氏を名乗り、根拠地を江刺郡豊田館から磐井郡平泉に移して、人口規模で京都に次ぐ国内第二の都市平泉を中心とした政権を打ち立て、仏教を基盤とする黄金文化が花開いた。平泉の街は奥州市域にも広がっていた。安倍氏の血を引く奥州藤原氏は、約100年間に渡って東北全域を支配した。しかし、四代目当主、藤原泰衡のとき、源義経を匿ったことを口実に源頼朝の侵略を受けて滅亡した。
- 鎌倉時代から室町時代にかけて、葛西氏が当地を治めた。築城年代・築城者は不明だが、現地の伝承では、葛西氏家臣の蜂谷氏・佐々木氏・柏山氏などが水沢城を築城している。水沢城は、葛西氏の胆沢平野支配の拠点の一つであったと考えられている。
- 戦国時代末期になると、葛西氏は戦国大名、伊達氏と同盟し、伊達氏から当主を受け入れるなど、伊達氏と密接な関係を築いた。
- 伊達政宗の頃になると、葛西領は「伊達の馬打ち」と呼ばれる伊達氏の準領土となった。伊達氏は葛西氏の軍事指揮権を掌握したが、徴税権は葛西氏が握った。
- 伊達政宗が豊臣秀吉に屈服し、秀吉が奥州仕置によって葛西氏を滅亡させると、秀吉は葛西領を家臣、木村吉清に与えた。これに不満を抱いた伊達政宗は、旧葛西領、および旧大崎領で「葛西大崎一揆」を起こさせた。しかし、政宗の陰謀は秀吉に露見する。秀吉から一揆鎮圧の命令を受けた政宗は、木村吉清を一揆勢から救出し、自ら一揆を鎮圧した。
- 戦後、秀吉は政宗から伊達郡などの先祖ゆかりの地や政宗が征服した会津地方を奪い取り、政宗に旧葛西領と旧大崎領を与えた。こうして奥州市一帯は、伊達政宗を藩祖とする仙台藩の一部となった。
- 伊達政宗は、平泉を含む岩手県南半までを支配した。当初、水沢には代官が置かれていたものの、後に伊達政宗の従兄弟にあたる留守宗利が入ると、以後は留守宗利を祖とする「水沢伊達氏」の支配が幕末まで230余年間続いた。なお、留守宗利は父、留守政景(政宗の叔父)の代から「伊達氏」を名乗っている。
- 1872年、廃藩置県により、胆沢県、江刺県設置。その後、県合併により同年11月に一関県、同年12月には水沢県となる。
- なお、奥州市が属していた旧仙台藩領が「仙台県」とならずに「宮城県」となったのは、仙台藩の雄藩のイメージを明治新政府が抹殺したためだといわれる。
- これらの歴史を背景に、近代には高野長英、後藤新平、斎藤實、など多くの偉人を輩出している。
[編集] 自治体としての奥州市の歴史
- 2006年(平成18年)2月20日 - 水沢市・江刺市、胆沢郡前沢町・胆沢町・衣川村が合併し、奥州市が誕生した。これらの2市2町1村は、2000年国勢調査に基く水沢都市圏(都市雇用圏-10%通勤圏)を構成する自治体である。
- 2008年には6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震において、最大震度6強を観測した。
[編集] 都市情報
市章は、「奥のOと州のS」の外郭に、中心に「米」を納めて「奥」の字を簡略化したもの。
[編集] 奥州市民憲章
わたしたちは、歴史・伝統・自然に恵まれたこのまちの市民であることを誇りとし、さらに良いまちをめざして市民憲章を定めます。
- ふるさとを愛し いきいきと働くことができるまちをつくります
- すすんで学び 文化のかおり高いまちをつくります
- みんなが手をつなぎ 健康で明るいまちをつくります
[編集] 市歌
- 奥州市民のうた
- 作詞者:千田貴子
- 作曲者:さとう宗幸
- 編曲者:只野展也
[編集] 行政
[編集] 奥州市の機関
[編集] 岩手県や国の機関
- 岩手県県南広域振興局
- 管轄市町:奥州市、花巻市、北上市、一関市、遠野市、西和賀町、金ケ崎町、平泉町、藤沢町
- 盛岡地方裁判所水沢支部
- 管轄市町:奥州市、金ケ崎町
- 盛岡家庭裁判所水沢支部
- 管轄市町:奥州市、金ケ崎町
- 国土交通省東北地方整備局胆沢ダム工事事務所
[編集] 事務所
[編集] 平泉市構想
新合併特例法期限が09年度末に迫っているのを前に、市は胆江広域圏の一員であり、ゴミ処理などを共同で行っている金ケ崎町と、歴史的に密接な関係があり、旧衣川村と合併を検討した経緯がある平泉町の1市2町での枠組みによる市町合併を検討しており、平成19年度には「奥州市広域市町村合併研究会」を発足させている。構想の経緯については平泉市を参照。
[編集] 指定金融機関
指定金融機関は、岩手ふるさと農業協同組合(JA岩手ふるさと)である。
JA岩手ふるさとは、市役所内に奥州市役所本庁内支店を設置、水沢を除く各総合支所にJA岩手ふるさと公金課が派出所を設置している。
[編集] 立法
[編集] 衆議院議員
奥州市は、花巻市、北上市、和賀郡、胆沢郡とともに岩手県第4区となっている。
[編集] 岩手県議会議員
- 及川 幸子(民主党・3期目)
- 渡辺 幸貫(民主党・岩手県議会議長・4期目)
- 亀卦川 富夫(岩手政和会・2期目)
- 郷右近 浩(民主党・1期目)
- 新居田 弘文(民主党・2期目)
奥州市と金ケ崎町で1つの選挙区(奥州選挙区)を有し、定数は5人である。
[編集] 奥州市議会
[編集] 構成
| 会派名 | 計 |
|---|---|
| 奥州創政会 | 19 |
| 政凜会 | 8 |
| 日本共産党 | 5 |
| 市民クラブ | 5 |
| 無会派 | 3 |
| 計 | 40 |
[編集] 姉妹都市・友好都市
[編集] 海外
グレーター・シェパトン市(オーストラリア連邦ビクトリア州):1979年(昭和54年)3月3日姉妹都市提携
ロイテ市(オーストリア共和国ティロル州):1991年(平成3年)6月7日姉妹都市提携
ブライテンヴァング市(オーストリア共和国ティロル州):1991年(平成3年)6月7日姉妹都市提携
[編集] 国内
- 長沼町(北海道 夕張郡):1973年(昭和48年)5月9日姉妹都市提携
- 厚真町(北海道 勇払郡):1983年(昭和58年)6月18日姉妹都市提携
- 掛川市(静岡県):1985年(昭和60年)8月16日姉妹都市提携
[編集] 地域自治区
奥州市全域地域自治区で構成されている。
[編集] 経済
[編集] 伝統産業
- 南部鉄器
- 岩谷堂箪笥
- 秀衡塗
[編集] 本社を置く主要企業
- 東京エレクトロン東北
- 水沢信用金庫
- 水沢陸送
- 水沢ガス
- 水沢タクシー
- 北都交通
[編集] 主な事業所
トヨタグループの関東自動車工業岩手工場(胆沢郡金ケ崎町)の増産に伴い、関連する自動車産業が活性化する兆しが見えている。
[編集] 商業施設
- メイプル
- カルチャーパークあてるい
- XYZ水沢
- ジャスコ前沢店
[編集] 郵便
水沢区、江刺区、前沢区、胆沢区、衣川区の各現地主要集配郵便局
[編集] マスメディア
[編集] 新聞社
[編集] 放送局
- 水沢テレビ(水沢区/ケーブルテレビ)
- えさしわいわいテレビ(江刺区/ケーブルテレビ)
※岩手めんこいテレビ(開局当初に旧水沢市に本社・演奏所を構えていたが、のちに盛岡市に移転した)
[編集] コミュニティ放送
[編集] 情報誌
[編集] 学校
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
- 奥州市立水沢中学校
- 奥州市立東水沢中学校
- 奥州市立水沢南中学校
- 奥州市立江刺南中学校
- 奥州市立江刺第一中学校
- 奥州市立田原中学校
- 奥州市立江刺東中学校
- 奥州市立前沢中学校
- 奥州市立小山中学校
- 奥州市立南都田中学校
- 奥州市立若柳中学校
- 奥州市立衣川中学校
[編集] 小学校
- 奥州市立水沢小学校
- 奥州市立水沢南小学校
- 奥州市立常盤小学校
- 奥州市立佐倉河小学校
- 奥州市立真城小学校
- 奥州市立姉体小学校
- 奥州市立羽田小学校
- 奥州市立黒石小学校
- 奥州市立岩谷堂小学校
- 奥州市立江刺愛宕小学校
- 奥州市立田原小学校
- 奥州市立大田代小学校
- 奥州市立藤里小学校
- 奥州市立伊手小学校
- 奥州市立人首小学校
- 奥州市立木細工小学校
- 奥州市立玉里小学校
- 奥州市立梁川小学校
- 奥州市立広瀬小学校
- 奥州市立稲瀬小学校
- 奥州市立前沢小学校
- 奥州市立白鳥小学校
- 奥州市立上野原小学校
- 奥州市立白山小学校
- 奥州市立古城小学校
- 奥州市立母体小学校
- 奥州市立赤生津小学校
- 奥州市立南都田小学校
- 奥州市立若柳小学校
- 奥州市立胆沢愛宕小学校
- 奥州市立胆沢第一小学校
- 奥州市立衣川小学校
- 奥州市立衣里小学校
[編集] 特別支援学校
[編集] 学校教育以外の施設
- 岩手県立産業技術短期大学校水沢校(職業能力開発促進法に基づく職業能力開発短期大学校)
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
中心駅は水沢駅である。
[編集] 道路
[編集] 高速自動車国道
[編集] 一般国道
[編集] 県道
[編集] 主要地方道
[編集] 一般県道
[編集] バス
- 岩手県交通
- 東磐交通
- 奥州市営バス(江刺区で運行)
- 奥州市コミュニティバス『Zバス』(水沢区で運行)
[編集] 観光
[編集] 史跡
[編集] 重要文化財
- 正法寺(本堂、庫裏、惣門が重要文化財)
- 黒石寺(木造薬師如来坐像、木造僧形坐像、木造四天王立像が重要文化財)
- 日高神社(本殿が重要文化財)
- 留守家文書
- 高野長英関係資料
- 旧後藤家住宅
- 愛宕神社(木造兜跋毘沙門天立像が重要文化財)
[編集] 重要有形民俗文化財
- 黒石の十三塚
[編集] 重要無形民俗文化財
- 鬼剣舞
- 川西念仏剣舞
- 江刺鹿踊り
[編集] 観光地
- えさし藤原の郷…NHK大河ドラマのロケ地(最近では『天地人』)として、よく使われる。
- とうほくニュージーランド村
- 雲際寺(義経夫妻の位牌が安置されていたが、同寺の火災により焼失した)
- 水沢の侍町
- 水沢競馬場
- 栗駒国定公園焼石連峰
- 種山ヶ原
- 種山高原星座の森
- 阿原山高原
- 駒形神社
- 館山史跡公園(藤原経清、清衡公の木造を安置した二清院がある)
- 巣伏公園
- 水沢公園
- お物見公園
- 磐神社
- 蔵町モール
- 焼石岳
- 経塚山
- 束稲山
- 胆沢の散居集落
- 胆沢ダム
- 石淵ダム
- 徳水園
- 衣の滝
- 日本一の星空(衣川)
[編集] 博物館施設
- 国立天文台水沢VERA観測所
- 奥州宇宙遊学館
- 高野長英記念館
- 後藤新平記念館
- 斎藤実記念館
- 木村栄記念館
- 菊田一夫記念館
- 後藤伯記念公民館
- 牛の博物館
- 明治記念館
- 奥州市武家住宅資料館
- 奥州市埋蔵文化財調査センター
- 奥州市伝統産業会館
- めんこい美術館
住所:岩手県奥州市水沢区佐倉河字東広町1-4 電話:0197-22-5935 交通:JR東北本線水沢駅から徒歩15分 コメント:旧水沢市に本社のあっためんこいテレビの旧業務センターの跡にある美術館。佐々木精治郎氏の作品を展示しています。世界のアゲハチョウの展示が素晴らしいです。
- 太平洋戦史館
- えさし郷土文化館
- 胆沢郷土資料館
- 胆沢ダム学習館
- 衣川歴史ふれあい館
[編集] 祭り
- 2008年に蘇民祭のポスターがセクハラに当たるとして、JR東日本はそのポスターを掲示することを拒否したニュースで注目を浴びる。
- 全日本農はだてのつどい(2月)
- 奥州水沢くくり雛まつり(3月)
- 日高火防祭り(4月)
- 羽田火防祭(4月)
- 奥州前沢春まつり(4月)
- 前沢桜まつり(お物見公園桜まつり)(4月)
- 江刺桜まつり(4月)
- 水沢公園花まつり(4月)
- 水の郷さくらまつり(4月)
- 子供騎馬武者行列(5月)
- 江刺甚句まつり(5月)
- 前沢牛まつり(6月)
- 種山高原山開き(6月)
- 奥州市南部鉄器まつり(7月)
- 水沢夏祭り(8月)
- むらまつり(8月)
- 奥州ころもがわ祭り(8月)
- みちのく盂蘭盆まつり(8月)
- アテルイ歴史の里まつり(9月)
- 清衡公遷都行列(10月)
- 江刺産業まつり(10月)
- 奥州水沢グルメまつり(10月)
- 奥州前沢マラソン(11月)
[編集] 名物・特産物
[編集] スポーツチーム
[編集] 奥州市を舞台とした作品
[編集] 奥州市出身の有名人
- アテルイ・蝦夷の軍事指導者
- モレ・アテルイと行動を共にした蝦夷の酋長
- 安倍頼時・奥六郡の俘囚長
- 安倍貞任・安倍氏の武将
- 藤原清衡・奥州藤原氏初代、平泉開祖
- 高野長英・医者、蘭学者
- 後藤寿庵・キリスト教信者の武士、伊達政宗の家臣
- 後藤新平・政治家、東京市(現・東京都)第7代市長
- 齋藤實・政治家、第30代内閣総理大臣
- 小沢一郎・政治家、衆議院議員、前民主党代表
- 小沢佐重喜・政治家、元衆議院議員、弁護士
- 穀田恵二・政治家、日本共産党国会対策委員長
- 椎名悦三郎・政治家、第3代自由民主党副総裁
- 高橋嘉信・政治家、元衆議院議員、小沢一郎の秘書
- 郷古潔・実業家、東條内閣顧問(いわゆるA級戦犯)
- 浅沼新・銀行家
- 岡原昌男・検察官、第8代最高裁判所長官
- 常盤新平・作家、翻訳家
- 三好京三・作家
- 高橋勝四郎・獣医師
- 小野寺直助・内科医学者
[編集] 奥州市にゆかりのある人物
[編集] 外部リンク
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