鯖江駅

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鯖江駅
駅舎(2021年3月)
さばえ
Sabae
武生 (5.2 km)
(3.2 km) 北鯖江
地図
所在地 福井県鯖江市日の出町1-2
北緯35度56分35秒 東経136度11分20秒 / 北緯35.94306度 東経136.18889度 / 35.94306; 136.18889 (JR 鯖江駅)座標: 北緯35度56分35秒 東経136度11分20秒 / 北緯35.94306度 東経136.18889度 / 35.94306; 136.18889 (JR 鯖江駅)
所属事業者 ハピラインふくい
所属路線 ハピラインふくい線
キロ程 40.3 km(敦賀起点)
米原から86.2 km
電報略号 サエ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
2,313人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1896年明治29年)7月15日[1][2]
備考 直営駅
みどりの窓口
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鯖江駅(さばええき)は、福井県鯖江市日の出町にある、ハピラインふくいハピラインふくい線である。

概要[編集]

福井県嶺北地方の中心部に位置する同市の中心駅である。事務管コードは▲541426[3]を使用している。

西日本旅客鉄道(JR西日本)時代には、2024年3月15日まで敦賀駅以北で走行していた特急列車のうち「しらさぎ」の全列車と「サンダーバード」の約半数が停車し、平日限定で運行された「おはようエクスプレス」・「おやすみエクスプレス」も停車していた。

かつては福井鉄道鯖浦線が乗り入れていた。

歴史[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線[2]のホームを有する地上駅である[1]。1番のりばは線路西側の単式ホーム、2・3番のりばは跨線橋と連絡している島式ホーム(待合室付き)である。2番のりばはJR時代は待避列車のみが使用していた[1]

駅舎はコンクリート作りの2階建で[2]、出入口は駅舎のある西側のみとなっている[2]ICカード専用の簡易改札機[9][11][13]・屋内待合室・発車標・化粧室などがある。

なお、駅構内にはセブン-イレブンキヨスクがあったが、駅の第三セクター移管に先立って2024年(令和6年)1月8日に閉店した[15]

2階には食堂(今庄そば)があったが閉店し[2]、現在は図書館カフェの機能を持つ施設「えきライブラリー tetote」が設置されている。鯖江市観光案内所がそれらとは入り口を別として設けられているほか、建物が独立して交番福井県警察鯖江警察署駅前交番)もある。

当地はマリンバを名産品としているため、マリンバで演奏したオリジナル曲が駅メロディ(発車メロディ)として使用されている[7][8]2000年から2017年3月12日までは接近メロディとして「ミッキーマウス・マーチ」、「となりのトトロ」が使用された[7]。2017年3月13日より、マリンバによる別のオリジナル曲の発車メロディが流れるようになったため[6][7][8]、それまでのマリンバによる接近メロディ[1]は廃止となった。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先 備考
1 ハピラインふくい線 下り 福井金沢方面[1][19] 一部2番のりば
2・3 上り 武生敦賀方面[1][19]
  • JR時代、列車運転指令上では、1番のりばが「下り本線」、2番のりばが「中線」、3番のりばが「上り本線」とされている。特急・急行列車は1・3番のりばを通っていた。

利用状況[編集]

「福井県統計年鑑[20]」によると、2019年令和元年)度の1日平均乗車人員2,313人である[21]

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1997年 1,914
1998年 1,939
1999年 1,977
2000年 2,001
2001年 1,996
2002年 1,964
2003年 2,001
2004年 2,019
2005年 2,032
2006年 1,994
2007年 2,018
2008年 2,067
2009年 1,946
2010年 1,986
2011年 2,034
2012年 2,051
2013年 2,026
2014年 2,015
2015年 2,111
2016年 2,263
2017年 2,283
2018年 2,349
2019年 2,313

当駅が最寄りとなる福井県産業振興施設(サンドーム福井)でコンサートなどが行われる期間は、駅舎が混雑するため、入場制限を実施することがある。この期間中は臨時列車が運転されるほか[22]、JR時代には速達タイプの特急サンダーバードが臨時停車することがあった

駅周辺[編集]

駅前(2007年3月)

前述のとおり、出入口は西側のみとなっており、駅東側へは駅舎近くの地下道歩行者自転車専用)で連絡している[2]。また、当駅から東側900m先の「めがね会館」までは「メガネストリート」の愛称が付けられている[23][24][25]

駅西側
駅東側

福井鉄道 鯖江駅[編集]

鯖江駅
さばえ
SABAE
(0.4 km) 東鯖江
所在地 福井県鯖江市日の出町1-2
所属事業者 福井鉄道
所属路線 鯖浦線
キロ程 0.0 km(鯖江起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1929年昭和4年)4月1日[27][28]
廃止年月日 1962年(昭和37年)1月25日[27][28]
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駅構造[編集]

詳細な構造は不明である。乗り場は国鉄鯖江駅の1番乗り場(福井方面)反対面に存在した[29]。改札業務は国鉄に委託していた。

歴史[編集]

廃止後[編集]

旧鯖江駅の構内跡は現在駐輪場になっている[29]。なお、鯖浦線の廃止代替バスは鯖江駅発着ではなく、隣の北鯖江駅発着となっている[30]

隣の駅[編集]

ハピラインふくい
ハピラインふくい線
快速
武生駅 - 鯖江駅 - 福井駅
普通
武生駅 - 鯖江駅 - 北鯖江駅
武生駅 - 当駅間に新駅が設置される予定となっている[18]

かつて存在した路線[編集]

福井鉄道
鯖浦線
鯖江駅 - 東鯖江駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 川島 2010, p. 55.
  2. ^ a b c d e f g 朝日 2012, p. 23.
  3. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  4. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、133頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 『鉄道建築ニュース』 324巻、鉄道建築協会、1976年12月1日、31頁。 
  6. ^ a b JR北陸線 鯖江駅の発車メロディが新しくなります 〜マリンバ演奏によるオリジナル曲〜』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2017年2月22日。 オリジナルの2018年6月4日時点におけるアーカイブhttps://archive.li/fXZbK2018年6月4日閲覧 
  7. ^ a b c d “マリンバの音で発車お見送り JR鯖江駅がメロディー新調”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2017年3月15日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000010021 2021年9月26日閲覧。 
  8. ^ a b c 駅の発車メロディなぜ誕生 名門吹奏楽部からアイドルのピアノ演奏まで”. 乗りものニュース (2019年1月25日). 2021年7月17日閲覧。
  9. ^ a b 9月15日「ICOCA」を福井県内のJR北陸本線(新疋田駅〜牛ノ谷駅)に導入します! 〜北陸と近畿がICOCAでつながる〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2018年5月30日。 オリジナルの2019年5月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190528150154/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/180821_00_icoca_1.pdf2020年9月13日閲覧 
  10. ^ JR西日本「ICOCA」9/15エリア一体化、近畿から北陸・岡山も利用OK”. マイナビニュース (2018年5月30日). 2021年9月26日閲覧。
  11. ^ a b イコカ福井県内導入は9月15日 福井駅と敦賀駅は先行で自動改札”. 福井新聞ONLINE (2018年5月31日). 2018年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月26日閲覧。
  12. ^ “JR西、福井でイコカ導入 9月15日から北陸線19駅”. 日本経済新聞. (2018年5月31日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31148860Q8A530C1LB0000/ 2021年9月26日閲覧。 
  13. ^ a b “福井もICOCAで行こか JR西、9月15日から19駅に導入”. 産経ニュース. (2018年6月4日). https://www.sankei.com/article/20180604-G7N3DOTOGROHFC7U3XG4VQDCRE/ 2021年9月26日閲覧。 
  14. ^ 福井県内のJR線でICカード切符「ICOCA」運用開始 早朝購入組の姿も”. 福井経済新聞 (2018年9月15日). 2021年9月26日閲覧。
  15. ^ a b JR北陸線の武生駅、鯖江駅からコンビニ撤退 福井県、第三セクターへ移管迫る中…肩落とす住民ら”. 福井新聞 (2024年1月11日). 2024年1月11日閲覧。
  16. ^ “新社名「ハピラインふくい」 並行在来線三セク会社 福井の60代男性考案”. 中日新聞Web. (2022年3月29日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220329023030/https://www.chunichi.co.jp/article/443193 2022年4月10日閲覧。 
  17. ^ “並行在来線運営会社は「ハピラインふくい」 知事らが記者会見”. 朝日新聞デジタル. (2022年3月29日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220329201222/https://www.asahi.com/articles/ASQ3Y00JBQ3XPISC001.html 2022年4月10日閲覧。 
  18. ^ a b “並行在来線の役割転換、特急中心から「県民の足」へ…「パターンダイヤ」も検討”. 読売新聞オンライン. (2022年4月9日). オリジナルの2022年4月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220409050523/https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220407-OYT1T50122/ 2022年4月10日閲覧。 
  19. ^ a b 鯖江駅|時刻表”. 2024年3月28日閲覧。
  20. ^ 福井県統計年鑑
  21. ^ 8.駅別JR貨客輸送状況(1日平均)” (XIS). 福井県. 2020年5月10日閲覧。
  22. ^ “NEWSサンドーム福井公演「万全のコロナ対策」で開催予定 4月24日と25日”. 福井新聞ONLINE. (2021年4月21日). オリジナルの2021年4月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210422075557/https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1302310 2021年9月26日閲覧。 
  23. ^ メガネストリートについて”. 鯖江市土木課 (2020年3月9日). 2021年9月26日閲覧。
  24. ^ “福井)鯖江にメガネストリート完成 めがねフェスも開幕”. 朝日新聞デジタル. (2017年6月11日). オリジナルの2021年9月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210926143833/https://www.asahi.com/articles/ASK6B2VLTK6BPGJB001.html 2022年4月10日閲覧。 
  25. ^ 「MADE IN JAPAN」シリーズを生み出す"鯖江"工場潜入に取材! ~第三話 鯖江の街で発見!"目"のつけどころが違うメガネスポット編~”. JINS WEEKLY. JINS (2019年8月28日). 2021年9月26日閲覧。
  26. ^ 植田家長屋門 – めがねのまちさばえ 鯖江市”. 鯖江観光協会. 2022年8月3日閲覧。
  27. ^ a b c d e 寺田 2008, p. 66.
  28. ^ a b c d e f g 朝日 2011, p. 12.
  29. ^ a b 寺田 2008, p. 67.
  30. ^ 鯖浦線時刻表(かれい崎→織⽥→⻄⽥中→神明駅→JR北鯖江駅) (PDF) - 福井鉄道

参考文献[編集]

  • 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8 
  • 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。 
  • 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』JTBパブリッシング、2008年5月1日。ISBN 978-4-533-07145-4 
  • 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]