秋葉系

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秋葉系(あきばけい)・アキバ系(あきばけい)とは、主に東京秋葉原大阪日本橋(にっぽんばし)などの繁華街に象徴される、いわゆる「おたく文化やそこに集う人々のファッション的傾向、ないし行動スタイルを指す俗語である。

1990年代後半に男性ファッション誌「Men's egg」でオタクっぽい雰囲気を意識したファッションを「秋葉系」とした記述は見られるが、一般に広く定着したのはサブカルチャーが浸透した2000年代に入ってからである。

目次

[編集] 概要

いわゆるオタクあるいはマニアの中でも、秋葉原を情報拠点として発展したテクノサブカルチャーや、近年のオタク文化を趣味として、更には傾倒する向きを指している。また、2005年の『電車男』のドラマ化などメディアによってそのイメージは誇張され、当人がオタク的指向を持ち合わせていなくても、ひとつのファッションスタイルとしてこのように呼ぶこともある。

2000年代中頃より「アキバ系」とカタカナでの表記が主流となり一般に定着した。

秋葉原では、以下のようなサブカルチャー媒体の販売形態が盛んである。

秋葉原を中心に発展してきたこれらの文化や、これを趣味とし熱中する人々の総称として2000年代よりマスコミ、メディアによって積極的に使用された。また、広くはさらに鉄道マニアや秋葉原の旧来からの顔である電子工作アマチュア無線自作パソコンを趣味、あるいはそれ以上の知識を持ち熱中する人々を指すこともある。

[編集] 同義語

ヒップホップのダンサーやそれに似たファッションを好む男性を表すB-boyをもじって、秋葉原(Akihabara)の頭文字を取り、秋葉系の男性を指していうA-boyという俗称が少なくとも1990年代末以降に生じた。類似語にB系から派生したA系、あるいはAカジなどもある。おたくも参照。

古くは、オタク文化黎明期に前後して発生した太陽族や竹の子族など「新しいファッションもしくはそれを含めた新たな価値観を持つ集団」を部族に擬えて「○○族」と呼んだことに倣い秋葉族という呼称も見られたが、死語である。また大阪・日本橋のでんでんタウンにおける秋葉系に該当する人や文化のことをポンバシ系と呼ぶことがある。

[編集] 呼称の背景

戦後急速に電気街として発展した秋葉原では、家電のほかにマニアックで高価な音響機器や各種電気・電子部品なども取り扱うようになり、秋葉系という言葉が生まれる以前からもマニアが集まるようになっていた。これらは1960年代に前後するオーディオブーム(→オーディオマニア)や、1970年代の電子工作・無線機器、1980年代よりの8ビットパソコン(→8ビット御三家)といった時代の流行傾向があり、彼らはいずれ劣らぬ専門知識を持っていた。

この様相が大きく変化し始めたのが、Windows95の登場以後のPCユーザーの増大と情報化社会の到来である。また同時期に高度化して多様化した家庭用ゲーム機の発展である。特にWindows95はこれまでのパソコンを業務用もしくは一部の個人のツールから、実用的かつ様々な娯楽を提供してくれる一般的な機器へと押し上げ、その発売に際しては秋葉原の店頭に徹夜して行列を作るなどの光景がメディアに取り上げられた。秋葉原ではそういった最新機器や高性能な周辺機器、あるいは最新ゲーム機やゲームソフトを求める人々のニーズに応じた品揃えを行う店が増加していった。

1980年代には九十九電機パソコン専門店の「ツクモ7号店」を開店するにあたり、若い女性を大量に起用し「マイコンガール」として店頭に立たせた。また、1991年には商店会もスポンサーとして参加したコミュニティFM局が秋葉原に誕生し、そのパーソナリティに若い女性タレントを起用した。情報化とともに独自の文化が芽生え、それは後に大衆化してゆくこととなる。

1990年代後半には、渋谷系というカルチャームーブメントが一段落した中で、自主的にコスプレや同人活動を行う人々がインターネットやCD-ROMなどのデジタルメディアを通じて秋葉原だけでなく全国的に市民権を得るようになった。また、新聞・TVなどのマスメディアが原宿のインターネットカフェ「OZ」に集う人々を取り上げ、インターネットを活用したチャットオンラインゲーム、デジタルな創作物といった活動が広く認知されるようになった。元々は現在のようなサブカルチャーに属する人々を指した言葉ではなく、パソコンやインターネットを使いこなす新しい世代・価値観のことを指していたこともある。

2000年代に入ると家庭用ゲーム機ではなおのこと、パソコンでもダウンロードやCD-ROMなどの形でアダルトゲームを含む多くのゲームが大小様々なメーカーより発売されるようになり、ゲームソフトとその関連商品を専門に扱う店舗もアニメ・漫画(同人漫画を含む)・フィギュアおよびコスプレに関連した店舗とともに秋葉原に増加、さらにはメイド喫茶やコスプレ系風俗店なども軒を連ねるようになり、秋葉原はサブカルチャーの聖地と呼ばれるようになった。

こういった文化やそこに集う人々を「アキバ系」称して、メディアにより取り上げられることも日常茶飯事となっている。

[編集] ステレオタイプ化

「アキバ系」と表現すると一般にイメージはあまりよくないとされることが多く、秋葉原に昔から住んでいる人や秋葉原で働く人、アキバ系の中でも比較的ライトな層、あるいはサブカルチャーには傾倒していない古くからの秋葉系と呼ばれる人々には、秋葉原の街の変容やメディアによってむやみやたらに「オタクの街」として取り上げられることを快く思わない人もいる。しかし、日本のアニメーションやゲーム、それに関連するサブカルチャーそのものは、世界に伝播して日本を代表する文化のひとつとなるまでに発展しており、かつて渋谷原宿などが若者文化の発信源としてもてはやされたように、秋葉原はオタク文化、サブカルチャーの発信源として海外からも強い関心を集めている。

世界的に広く社会に認められたアキバ系やオタク文化の例としては、『新世紀エヴァンゲリオン』に代表される「セカイ系」が社会現象と報じられたり、スタジオジブリのアニメやファイナルファンタジーシリーズ(FF)やドラゴンクエストシリーズ(DQ)、マリオシリーズなどのゲーム、村上隆のフィギュアやイラストレーションなどがある。これらのオタクにも一般にも受容されるサブカルチャーメディアは、別の側面から見ると、若者文化の一般常識(一般教養)的にも扱われることも少なくない。なお、いわゆる「おたく」の内には、逆にこういった「一般化したサブカルチャー媒体」を俗なものとみなして批判したり、「卒業」と称して否定した上で「より一般に知られていない」作品に傾倒し先鋭化することを一種のステイタスのようにみなす一派すら見出される。

こういった動向にも絡み、いわゆるオタクへの指向ないしそれへの類似は、すなわちアキバ系とみなす認識が古い世代にはステレオタイプとして存在している。

[編集] ファッション

ファッションとしての秋葉系であるが、それ自体が共通した文化様式というよりも、ある方向性を指してそのように総称されるため、おおむねの傾向はみられるものの、特定のスタイルというものは存在しない。しかし総じて世間一般の価値観から逸脱し特定の方向性が見出せる事も少なくない。

スタイルは一昔前のグランジ・ファッションエモ・ファッションと重なる点が多いという意見もあるが、グランジやエモが意図して(若しくは洗濯しようものなら価値が薄れてしまうため)そのような「よれよれの(汚れ・伸び・破れが見られる)服装」をしたのに対して秋葉系と呼ばれるファッションでは、服装に無頓着であったり、洋服を買わず趣味にお金をかけるなどの理由から、結果的に意図せずしてそうなっているという点が異なる。また、これらの類型として、若者文化に固有のファッション・流行に関連した様々な要素が取り入れられたアキバファッションもある。メディアによって誇張されたそのイメージにすべて合致するものも珍しいが、そのいくつかが合致すれば秋葉系ファッションに分類されることが多い。

広義には男女問わずアニメ・ゲームなどを題材としたプリントTシャツや、秋葉原界隈で日常的に見られるコスプレを指すこともある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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