ハッピーバースデートゥーユー

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ハッピーバースデートゥーユーはしばしばバースデーケーキとともに歌われる

ハッピーバースデートゥーユー (Happy Birthday to You)は誕生日を祝うために歌われるアメリカである。

概要[編集]

アメリカ人のヒル姉妹(姉 Mildred J. Hill と妹 Patty Smith Hill)が作詞・作曲した「Good Morning to All」のメロディを原曲としている(同曲の歌詞は使われていない)。

各国語に翻訳されているが、英語が公用語でない国であっても地域によっては英語で歌うこともある(日本も同様。なお、日本では日本語詞を追加したものがある(後述))。

世界で一番歌われている歌としてギネス・ワールド・レコーズに載っている。

また、1962年マリリン・モンローケネディ大統領の誕生祝いでこの歌を歌ったのは有名である(ハッピーバースデー・ミスタープレジデント)。

なお、タイでは他の国と違い、3拍子でなく4拍子で歌うことが多い。歌詞では、3行目の「ハッピーバースデー ディア ○○(祝われる人の名)」が、「ハッピーバースデー ハッピーバースデー 」と 単なる繰り返しになる。

歌詞[編集]

Happy Birthday to You の元となった曲 Good Morning to All の楽譜。
Happy Birthday to You の元となった曲 Good Morning to All 。違うのは歌詞だけで、両者ともメロディは全く同じである。22秒。

"Good Morning to All"[編集]

元となった曲 Good Morning to All の歌詞

Good morning to you,
Good morning to you,
Good morning, dear children,
Good morning to all.

"Happy Birthday to You"[編集]

Good Morning to All の替え歌が、ハッピーバースデーの歌となった。

Happy birthday to you,
Happy birthday to you,
Happy birthday, dear [お祝いする人の名前],
Happy birthday to you.

日本語詞[編集]

日本では、「お誕生日のうた」の曲名で、丘灯至夫による日本語詞を1番、Happy Birthday to You の英語詞を2番としたものがあり、主に日本コロムビアから発売される童謡集に収録されている(森の木児童合唱団榊原郁恵などの歌唱によりCD化されている)。

著作権[編集]

この曲には2000年代まで著作権が存在した。日本国内では2007年平成19年)5月22日をもって著作権は消滅した。

概歴[編集]

原曲の Good Morning to All が作曲されたのは1893年である。

1920年前後に現在一般的に知られている「バース」(Good MorningHappy Birthday に置き換えた、Happy Birthday to You の歌詞)が作詞されたとされているが、詳しい時期や作者は不明である。

その後、この「バース」を2番とした Good Morning to All を含むソングブックが1924年に出版された。これが現存する Happy Birthday to You の最も古い公式文献である。また、それがHill姉妹の作曲したメロディと統合され公の場に出されている。

1931年ブロードウェイミュージカルHappy Birthday to You が無断で使われたため、Hill姉妹の妹の Jessica Hill と音楽出版社のSummy社が無断使用に対して裁判を起こしたが、この時点では Happy Birthday to You に対する著作権が(当時のアメリカ合衆国著作権法の方式主義により)存在しなかったため、請求を棄却されている(この裁判にてJessica側が勝訴したとする記述もあるが間違いである)。

1935年、JessicaとSummy社はこの曲の著作権を登録をした。ただし、この時 Good Morning to All の歌詞の著作権は登録されなかったため、アメリカでは現在に至るまでパブリックドメインである。

保護期間[編集]

保護の要求される国の法律が定める期間の保護を受けるのが原則であるが、ベルヌ条約加盟国は、著作者の没年の翌年の1月1日から50年間著作権を保護しなくてはならない。

メロディはHill姉妹の共同著作物であるため、2人のうち後に亡くなった妹のPattyの没年は1946年なので、1996年12月31日まで保護される。歌詞に関しては1935年に著作権を登録したSummy社のPreston Ware Oremの没年は1938年なので、1988年12月31日まで保護される。

ただし実際は次のような理由で、このようにはならない国も多い。

  • 第二次世界大戦の敗戦国は、戦時加算による日数を加算する。
  • 条約の規定以上に保護するのは各国の自由である。たとえば、EU加盟国の多くの保護期間は70年である。
  • 一部の加盟国(多くは発展途上国)は、条約義務の一部を免除されている。また実際には、条約義務の不履行もある。

アメリカ[編集]

1935年に登録した当時のアメリカ国内法では、最長でも1991年には著作権が消滅するはずであった。通常28年、更新により延長できるがそれでも最長56年で消滅する。

しかし、その間にアメリカ国内に於いては著作権保護期間の延長が行われたため、2013年現在もなお著作権は存在している。現在は米タイム・ワーナーが著作権を保持しており、著作権切れとなるのは2030年の予定である。[1]

日本[編集]

日本においては、原則としてベルヌ条約の最低義務である死後50年間の保護を受けるが、戦時加算が必要となるため、3794日を加算し、歌詞は1999年(平成11年)5月22日まで、メロディは2007年(平成19年)5月22日まで、著作権が存続していた。

なお、前述の丘灯至夫による日本語詞については、丘の没年は2009年(平成21年)のため、2059年まで著作権が存続する予定である。

脚注[編集]

  1. ^ 現在、実際に著作権を管理しているのはワーナー・ミュージック・グループの関連会社「ワーナー・チャペル・ミュージック」の模様。
    誕生日の歌に著作権はあるの? 米で訴訟に(47NEWS(よんななニュース))

関連項目[編集]

外部リンク[編集]