新高岡駅

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新高岡駅
開業日の駅舎
開業日の駅舎
しんたかおか - Shin-Takaoka
所在地 富山県高岡市下黒田1790-2
所属事業者 JR logo (west).svg西日本旅客鉄道(JR西日本)[1]
駅構造 高架駅(新幹線)
地上駅(在来線)
ホーム 2面2線(新幹線)
1面1線(在来線)
開業年月日 2015年(平成27年)3月14日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 北陸新幹線[1]
キロ程 305.8km(高崎起点)
東京から410.8km
富山 (18.9km)
(39.6km) 金沢
所属路線 城端線[2]
キロ程 1.5km(高岡起点)
高岡 (1.5km)
(1.8km) 二塚
備考 直営駅
みどりの窓口

新高岡駅(しんたかおかえき)は、富山県高岡市下黒田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)のである[1]

乗り入れ路線[編集]

北陸新幹線と、在来線の城端線が乗り入れる[2]

2015年(平成27年)3月14日に北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間延伸開通と同時に開業した[1]。城端線との交点に設けられており、市の代表駅である高岡駅とは隣駅となっている。城端線としては1956年林駅以来59年ぶりの新駅設置となった。

北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間に新たに設けられた7駅のうち、開業と同時に新設されたのは黒部宇奈月温泉駅と当駅の2駅である[注 1]

なお、北陸新幹線の延伸開業時に運行開始した定期列車のうち、速達タイプの「かがやき」は当駅を通過するが、停車タイプの「はくたか」と、富山 - 金沢間を運行するシャトルタイプの「つるぎ」は、いずれも全列車が停車する[3][4]、。なお臨時列車のうち、開業から6月30日まで毎日運転される「かがやき」1往復(下り:539号、上り:536号)は当駅に停車する[5]

歴史[編集]

工事中の駅舎(南側、2015年2月)
開業式(2015年3月14日)
  • 2009年平成21年)11月 - 駅高架部着工。
  • 2012年(平成24年)
    • 6月 - 駅高架部完成。
    • 9月 - 駅舎着工。
  • 2013年(平成25年)6月7日 - 駅名を正式発表。
  • 2014年(平成26年)8月 - 駅舎完成。
  • 2015年(平成27年)3月14日 - 北陸新幹線の開業に伴い、開業[1]

駅構造[編集]

新幹線と在来線は改札外連絡となっており、かつ在来線の駅は無人駅扱いである。

新幹線[編集]

駅舎2階の新幹線ホームは相対式ホーム2面2線の高架構造で通過線は無く、両ホームにはホームドア(可動式安全柵)が設置されている。なお両ホームとは改札内より、エスカレーター、階段、エレベーターで連絡している。また出札窓口、改札口、みどりの窓口などの駅機能は、駅舎1階、南北自由通路東側に配置されている。みどりの券売機は改札口左手に3台設置され、「5489サービス・えきねっと予約(一部の切符を除く)・エクスプレス予約・JR九州列車予約サービス」それぞれの発券が可能である。

南北自由通路を挟み西側の高架下には、西口に繋がる通路があり、その両サイドには、観光案内所、ギャラリー、お土産処、待合室、トイレなどがあり、西口からは城端線ホームへ向かうことができる。また南北自由通路には、これまで高岡商工会議所ビル前ポケットパークにあった、高岡開帳400年の記念に制作された記念碑である、加賀前田家2代目前田利長の「銀鯰尾形(ぎんなまずおなり)」を模した高さ4mのブロンズ「高岡大兜」が移設された(詳細は後述)[6]

新幹線ホームは北側から下記のように配置されている。

新幹線ホーム
のりば 路線 方向 行先
1 ■ 北陸新幹線 上り 富山東京方面
2 下り 金沢方面

在来線[編集]

在来線(城端線)ホームは新幹線ホーム西側の地平部、駅舎に接する南側に単式ホーム1面1線を設置した地上駅であり、ホームにはのりば番号等の表記はない[注 2]。改札口はないが、ベンチ付の待合室が設けられている。また城端線を跨ぎ西口広場へ向かうエレベーター付の自由通路(跨線橋)がある。

乗車の際は他の無人駅と同様、車内の整理券を受け取った上で降車時に整理券と一緒に料金を支払う形になるが、新幹線駅舎の券売機であらかじめ乗車券を購入することも可能である。

駅周辺[編集]

同駅南側を一般道からのパノラマ、2014年7月19日撮影

周辺は高岡市中心部から南へ約1.5kmの地点に位置し、新幹線北側は店舗や住宅地が、南側は水田が広がる。

北口には送迎用交通広場が、またその広場には、北口のシンボルとして新高岡駅の北側にある国宝瑞龍寺より高岡市に寄贈された、瑞龍寺の大茶堂北側にあった、高さ4m超、重さ約9トンの六角型石灯籠が設置されている[7]。南口には、送迎、公共交通用の交通広場、カフェのある公園、交番が整備された。また駅周辺には、有料、無料を含め約800台収容の駐車場が設けられている[8]

所在地の高岡市では、駅前広場など駅周辺の環境整備と、市中心部をはじめとする周辺地域とのアクセス環境向上について各種施策を進めている[9][10][11]

北口側[編集]

など

南口側[編集]

など

バス路線[編集]

南口駅前広場のロータリー内に路線バス用のバス停が4つ設置され[12]、当駅と高岡市内やその周辺各地を結ぶ路線バスが発着する。当駅 - 高岡駅間は7時台 - 21時台において10分間隔の高頻度で路線バスが運行される[13]。また、ロータリーの外周上に路線バス以外のバスが予約なしで使用できる乗降場も4つ設置され、中央には待合室がある[12]

北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間開業に先立ち、2015年3月10日から加越能バスの一般路線バスと世界遺産バスが発着する[13]

バス路線[編集]

特記なきものは全て加越能バスによる運行[14]

  • 1番のりば:
    • シャトル6 高岡駅南口方面
      • 高岡駅南口
      • 高岡駅前
      • 国吉・勝木原
      • 仏生寺経由 氷見市民病院
      • 福岡町経由 石動駅
  • 2番のりば:
    • シャトル6 高岡駅南口方面
      • 新守山経由 氷見市民病院・中田・脇・坪池
      • (高岡ふしき病院・)伏木駅前経由 伏木循環・矢田
      • 伏木駅前・高岡ふしき病院経由 伏木循環
      • 伏木駅前経由 磯はなび・氷見市民病院
      • 高岡ふしき病院経由 氷見市民病院
      • 富大高岡キャンパス経由) 二上団地前・城光寺運動公園
      • 石瀬本町・牧野・新湊庁舎前経由 海王丸パーク
    • イオンモール口・高岡駅前・小杉経由 富山駅
      富山地方鉄道が運行[15]

駅設置に至るまで[編集]

建設位置決定の経緯[編集]

1992年(平成4年)の北陸新幹線の工事認可申請の段階では、高岡市内の駅は仮称を「新高岡駅」とし、高岡駅南口から約1.5km南側(現在のイオンモール高岡付近)に設置され城端線とは接続しない予定だったが、2005年(平成17年)に県や高岡市、県西部自治体などからの要望を受けて設置場所を当初より250m西側(金沢方)へ移動し、城端線の高岡駅 - 二塚駅間と交差する位置へ変更した[16]

また地元行政側は併せて、城端線の新駅設置についてもJR西日本などと協議を進めた。JR側は並行在来線北陸本線が新幹線開業後に第三セクターへ経営移管し、城端線と氷見線大糸線が在来線上は孤立路線となることや、近年採算が悪化していることなども鑑みたうえで運行本数削減やバス転換について一時検討した[17]ものの、のちに新幹線開業後も引き続きJR西日本が運営を継続する旨が決定し、城端線ホームに関しても2012年(平成24年)12月26日付で設置が正式に決定した[18]

駅名決定の経緯[編集]

新設の駅名は事業者が決定権を有する。北陸新幹線の富山県内2駅の場合はJR西日本がそれに該当するが、所在地の高岡市では新幹線開業に向けたカウントダウン事業の一環として、地元行政側から提案する駅名をとりまとめるため、2011年(平成23年)11月18日に市内および県内の識者6名から成る「新幹線新駅駅名候補検討委員会」を設置し、同日開催の第1回委員会で市民アンケートの実施等に関する要綱を決定した[19]

そして同年11月25日から12月25日まで1か月間にわたり、市民を対象に駅名候補のアンケートを実施し、県内外から計1234通の候補が寄せられた。集計の結果、読み仮名ごとに最も多かったのは「まんようたかおか(万葉高岡・万葉たかおか等)駅」の173通であった。次いで建設時の仮称でもある「しんたかおか(新高岡・新たかおか等)駅」が163通、以下「えっちゅうたかおか(越中高岡・越中たかおか等)駅」107通、「たかおかまんよう(高岡万葉・たかおか万葉等)駅」59通、「たかおか(高岡等)駅」43通などの候補が寄せられた。また6人の委員からは「新高岡駅」「高岡飛越能駅(もしくは)飛越能高岡駅」「万葉高岡駅」「越中高岡駅」の4案5名称が提案された。

これを受けて2012年2月27日開催の第2回委員会で最終選考が行われ、複数の地元案が決定された。委員の間では1位案を「新高岡」としたのが3人、「万葉高岡」が2人、2 - 3位案を「飛越能高岡」としたのが3人であった。新高岡には「機能的で現駅との違いなどが分かりやすい」との意見があった半面「立地が悪い印象が出る」「もうひと工夫ほしくなる」などの意見が出された。また万葉高岡については「万葉故地を発信できる」との評価があったものの「県外客には通じにくい」などの意見があった。議論の結果、越中高岡を「在来線駅の印象がある」、高岡を「現駅の駅名変更などで混乱する恐れがある」として候補から除外したうえで、万葉集の歌枕として詠まれた景勝地が多数所在することに因む「万葉高岡」「高岡万葉」、新幹線駅として認識しやすい「新高岡」、飛越能地域の玄関口であることを示す「高岡飛越能」「飛越能高岡」の計5案を市に答申し、これを基に市はJR西日本金沢支社に要望書を提出した。

JR西日本と東日本旅客鉄道(JR東日本)は2013年(平成25年)6月7日、新幹線開通と同時に開業する3つの新駅の駅名を発表し、新高岡駅については仮称の通り「新高岡駅」とする旨を発表した[20]。他の2駅は上越駅が「上越妙高駅」、新黒部駅が「黒部宇奈月温泉駅」となり仮称から変更されたが、仮称がそのまま駅名となったのは新高岡駅のみであった。

発車メロディについて[編集]

高岡駅ではJR・万葉線いずれの駅でも高岡市の伝統工芸高岡銅器の「おりん」を使った、独自の発車メロディが採用されており、高岡市では新高岡駅の発車メロディでも同じく「おりん」を使った発車メロディの使用をJR西日本に提案していた。[21]

JR西日本は2014年(平成26年)12月9日、北陸新幹線の自社管轄5駅にて開業後に使用する発車メロディを発表し、新高岡駅において「おりん」を使用したオリジナル発車メロディが正式に採用されることになった[22]

但し、現在高岡駅で採用されている発車メロディは「おりん」のみを使用して演奏された曲であり、高岡市では新高岡駅向けに同じく「おりん」のみを使用したオリジナル曲を作曲していたが、JR西日本から複数の音源を使用するよう依頼があり、高岡に古くから伝わる雅楽の打楽器と弦楽四重奏を加えて組み合わせた曲となった。電子音は一切使用せずに生演奏による独創的な曲となっている。[21]

高岡大兜[編集]

高岡大兜

高岡大兜は高岡開町400年を祝い、高岡ライオンズクラブが高岡伝統産業青年会に依頼し、2009年(平成21年)8月30日にお披露目されたブロンズ製の大兜で、「銀鯰尾形(ぎんなまずおなり)兜」といわれる、高岡開町の祖である加賀藩2代藩主、前田利長が戦の際愛用した兜を模したもので、開町400年にちなみ高さ400cm(4m)、重さ400Kgとなっている。兜表面には、彫金が施され、前面には前田家の家紋である梅鉢紋がはめ込まれている。兜の内側は螺鈿(らでん)や蒔絵(まきえ)、象嵌の装飾で彩られている。これまで、高岡商工会議所前ポケットパークに設置されていたが、北陸新幹線新高岡駅の完成に伴い駅舎のシンボルとして、南北自由通路中央に移設され、待ち合わせのランドマークとして期待されている[23][24]

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
北陸新幹線
富山駅 - 新高岡駅 - 金沢駅
城端線
高岡駅 - 新高岡駅 - 二塚駅

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ その他5駅のうち、飯山駅上越妙高駅の2駅は既存の在来線駅を移設する方式によるもの、それ以外の3駅は既存の在来線駅に新幹線ホームを新設する方式によるものである。
  2. ^ 「JRおでかけネット」の構内図では「城端線のりば」と表記されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 成田有佳、青山郁子、大東祐紀、大原一城(2015年3月15日). “北陸新幹線:思い乗せて出発進行”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  2. ^ a b “くらしなるほドリ:新幹線の駅に行くにはどんな移動方法があるの?”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年3月10日)
  3. ^ “北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2014年8月27日), http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140814.pdf 2014年8月27日閲覧。 
  4. ^ “北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年8月27日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_6073.html 2014年8月27日閲覧。 
  5. ^ “2015年3月ダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2014年12月19日), http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141222.pdf 2014年12月19日閲覧。 
  6. ^ 「新高岡駅準備大詰め 工芸品・地元産建材各所に」北日本新聞 2015年3月3日28面
  7. ^ 「歴史都市のシンボルに 新高岡駅北口駅前広場 新幹線開業へ瑞龍寺から石灯篭移設」北日本新聞 2015年3月8日24面
  8. ^ “くらしなるほドリ:新幹線の駅周辺の施設を教えて”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年3月11日)
  9. ^ 北陸新幹線・新高岡駅(仮称)利用促進プラン (PDF)”. 高岡市 (2010年8月). 2014年3月31日閲覧。
  10. ^ 新高岡駅周辺整備事業について”. 高岡市 (2013年3月21日). 2014年3月31日閲覧。
  11. ^ 新高岡駅周辺施設のデザイン案の決定と今後の工事スケジュールについて(市長記者発表会見資料) (PDF)”. 高岡市 都市整備部駅周辺・新幹線対策課 (2013年7月1日). 2014年4月7日閲覧。
  12. ^ a b 高岡市/北陸新幹線”. 高岡市 (2015年3月6日). 2015年3月6日閲覧。
  13. ^ a b 乗合バス路線のダイヤ改正について”. 加越能バス. 2015年3月6日閲覧。
  14. ^ 乗合バス時刻表”. 加越能バス. 2015年3月6日閲覧。
  15. ^ “路線バスのダイヤ改正について” (プレスリリース), 富山地方鉄道, (2015年3月2日), http://www.chitetsu.co.jp/?p=18960 2015年3月6日閲覧。 
  16. ^ 新高岡駅西へ250メートル移動 北陸新幹線”. 北日本新聞(ほっとホットメール高岡 第77号) (2005年5月27日). 2014年4月4日閲覧。
  17. ^ 北陸の赤字路線で対策協議 JR西の佐々木社長 - 47NEWS(2010年12月1日付)
  18. ^ “城端線に新駅(仮称・新高岡駅)が設置されます” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省北陸信越運輸局, (2012年12月26日), http://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/press/1210-1212/121226-1.pdf 2014年4月4日閲覧。 
  19. ^ 新幹線カウントダウン事業”. 高岡市 (2013年7月2日). 2014年9月20日閲覧。
  20. ^ “北陸新幹線 新駅の駅名などについて” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2013年6月7日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/06/page_3922.html 2013年6月7日閲覧。 [リンク切れ]
  21. ^ a b 新高岡駅発車メロディの決定について”. 高岡市. 2014年1月7日閲覧。(同リンク先で視聴可能。)
  22. ^ 浜名晋一(2014年12月11日). “北陸新幹線:県内3駅、発車メロディー発表”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  23. ^ 「高岡大兜完成間近 伝産青年会、開町400年祝い制作」北日本新聞webun 2009年8月19日 閲覧
  24. ^ 「待ち合わせにぴったり モニュメント高岡大兜」北日本新聞 2015年3月19日33面

関連項目[編集]

外部リンク[編集]