東京都区部
東京都区部のデータ[1] | |
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国 | 日本 |
地方 | 関東地方 |
都道府県 | 東京都 |
団体コード | 13100-8[2] |
面積 |
622.99km² (2010年1月1日現在) |
総人口 |
9,821,798人 (2024年4月1日現在) |
人口密度 |
15,795人/km² (2024年4月1日現在) |
位置 |
■:特別区 |
東京都区部(とうきょうとくぶ)は、東京都で23の特別区から構成される地域である。1943年(昭和18年)6月までの東京市に相当する地域で、東京23区または東京特別区とも呼ばれる。都区部を一つの都市と見なした場合、日本の最大の都市となる。
各区の事務のうち、清掃・職員採用・競馬事業は、23区で一部事務組合(特別地方公共団体)を設置し共同処理している。
概要
第二次世界大戦下、首都の行政機能を強化する目的から、東京府と東京市を統合して東京都が成立したのは1943年(昭和18年)のことである[3]。特別区によって構成される東京都区部は、このうちの旧東京市(当時は35区)が移行したものである。東京特別区は市町村よりも権限が小さく、通常市町村が手掛ける水道業務や消防などは東京都が行っている[3]。また、財政を初めとして、独立性は低いものの議員や職員数は多く、現在23区の職員数は合計で6万2,000人、区議会議員数は約900人に上り、それらの人件費は年間6,000億円超となっていることも問題視されている。 23区についてはこれらの非合理や効率の悪さから、再編を求める意見もある[3]。
東京都区部の人口は、1920年(大正9年)に台東区が上野桜木、池之端をはじめ都心の高級住宅街から日雇い労働者が多数集まるかつて山谷と呼ばれたドヤ街まで幅広い層が居住しており、人口第1位の439,596人。世田谷区は39,952人。高度経済成長期の1965年(昭和40年)に約889万人(国勢調査人口)で一旦最大となった後、郊外化で減少に転じ、特にバブル景気に伴う地価の高騰によって1990年代には800万人を割り込んだ(参照)。その後は都心回帰現象などにより、現在では過去最大の約900万人(2012年7月1日現在の推計人口)にまで再び増加し、東京都の人口の約68%を占めるまでに至った。東京都区部を一つの自治体と見なした場合の人口は日本で最も多く、2位の横浜市と比較しても約2.5倍もの人口規模である。なお、昼間人口では、1980年代末のバブル景気期に約1129万人で最大となり、失われた10年の間は減少していたが、その後は増加してバブル期並みとなっている(参照)。周囲が巨大なベッドタウンとなっていることもあり、昼間人口に比べ夜間人口の方がずっと少ない。
都心の区は、主に中心業務地区に利用されているため、居住地が少なく人口も少ない。また、地価が高いだけでなく、面積が狭いことも人口の少ない要因のひとつである。周辺の区ほど人口が多いが、面積最大の大田区より面積第2位の世田谷区の方が人口は多く(大田区は羽田空港の沖合展開による埋め立ての結果、世田谷区を抜き最大の区となった)、面積第4位の練馬区は人口第2位である。東京湾沿岸の区は、東京港港湾施設や広大な工場・流通地区を持つため、内陸の周辺区よりも人口密度が低いが、江東区などは超高層住宅の建設が進められており、一部そうでもない場所もある。
法令上の定義
多極分散型国土形成促進法(昭和63年法律第83号[4])第4条では「東京都の特別区の存する区域」を以て「東京都区部」と定めている。
歴史
江戸時代、江戸の市域は、「朱引」と呼ばれ、その範囲は「朱引線」によって明示されていた。
明治2年2月19日(1869年)、江戸に代わった東京府は、新たな朱引を定めた。これは皇居を中心とし、朱引の内側を「市街地」、外側を「郷村地」と定めるものであった[5]。同年3月16日には、朱引内に50区の区画が制定され(五十番組制、五十区制)、さらに明治4年6月(1871年)にはその範囲が縮小されて44区に再編成された(朱引内四十四区制)[5]。
1878年(明治11年)、郡区町村編制法が制定され、宮城(皇居)周辺の都心部に、麹町区、神田区、日本橋区など15区が定められた。1889年(明治22年)には、この15区に市制が施行され、東京市となる。明治時代には、およそ明治通りの内側が東京市とされ、外側は南豊島郡渋谷村などの町村であった[6]。このときの東京市は、現在の千代田区、中央区、港区、文京区、台東区の全域、および新宿区・墨田区・江東区の各一部を範囲としていた。
1932年(昭和7年)、周辺82町村が編入され、面積・人口が一気に拡大した。このとき、既存の15区に加えて、新たに20区が定められ、35区となった。現在の東京都区部の区域は、このときの35区とほぼ重なる。1943年(昭和18年)には東京都制が施行されて東京府および東京市は廃止され、35区は東京都の行政区となった。
1947年(昭和22年)の地方自治法施行直前の3月15日に35区は再編され、22区になり、5月3日の地方自治法施行により特別区に移行した。さらに同年8月1日に練馬区が板橋区より分離し現在の23区となった。制度創設から長らく、特別区は東京都の内部的団体と位置付けられ、日本国憲法93条2項の「地方公共団体」にあたらないと解されてきた[7]。しかし、2000年(平成12年)の地方分権改革により、特別区は「基礎的な地方公共団体」と規定され、名実ともに独立した地方公共団体となった。
気候
千代田区 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本国内における気候区分では太平洋側気候に属する。夏季は高温・多雨となり、冬季は晴れて乾燥する日が多い。
春は、天気は周期変化で、晴れる日が多いが、発達した低気圧が通過して天気が崩れることもある。寒冷渦の影響で雷雨になる時もある。
梅雨の降水量は東海以西と比べると少ない。
夏は、太平洋高気圧に覆われて、晴れて湿度が高く暑い日が多く、雷雨も発生しやすい。オホーツク海高気圧から吹きこむ冷涼・湿潤な北東気流の影響を受け、曇りや雨のぐずついた天気になる場合もあり、 夏日にも届かない異常低温に見舞われることもあるが、近年は減っている。
秋は、前半は秋雨前線の影響で雨が降りやすくなる。後半は天気は周期変化となり、晴れる日が多い。
冬は、西高東低の冬型の気圧配置の場合、晴れて空気が乾燥する日が多い。冬の後半になると南岸低気圧が通過しやすくなり、上空の寒気が強いと雪になる。練馬区・杉並区などの内陸では20cm以上に達することも珍しくなく、23区全体で見ても大阪市や京都市と比べると一度に積もる雪の量は多い。2014年2月8日と14日にはそれぞれ1969年以来の大雪となり、千代田区大手町の気象庁でも27cmの積雪を観測した。これは、過去半世紀の東京・名古屋市・大阪市の積雪の中では最も多い記録である。このよう一旦雪が降りだすと積雪がまとまりやすいのが東京の雪の特徴である。
気象庁露場のあった大手町の観測によると、ヒートアイランドの影響が大きく、1920年代は年間70日程度観測されていた冬日は減少し、熱帯夜の日数は3倍以上に増加している。
一方、内陸寄りにある練馬区のアメダス観測では冬日は珍しくなく、新宿区や渋谷区などの都心部でも冬日の観測はよく見られる。また、気象観測所のある千代田区内においても大手町付近と新たな気象庁露場のある北の丸公園とでは冬場の最低気温に違いが見られ、2012年1月の平均最低気温は大手町1.8℃に対し北の丸公園は0.4℃であり、冬日の日数では大手町3日に対し北の丸公園は11日である。これは、1月の気温に関しては練馬(平均最低気温-0.3℃、冬日17日)よりの気温である。これらの要因から、同じ都区内でも練馬区など内陸よりの郊外と中央区や千代田区などの臨海部との気温差が大きいことを表している。また、大手町の頃の最低気温は、高知市や鹿児島市より高い日が少なからずあったが、北の丸公園移転後は、逆に北関東の前橋市や東北地区の青森市よりも低い日が出てきている。
このように気象庁の観測点だけではなく全体としては、西日本の太平洋ベルト諸都市、例:大阪市広島市福岡市等と比べると緯度が高い分、年間を通して平均気温は低い。
東京[8](東京管区気象台)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 22.6 (72.7) |
24.9 (76.8) |
28.1 (82.6) |
29.2 (84.6) |
32.6 (90.7) |
36.4 (97.5) |
39.5 (103.1) |
39.1 (102.4) |
38.1 (100.6) |
32.6 (90.7) |
27.5 (81.5) |
24.8 (76.6) |
39.5 (103.1) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.8 (49.6) |
10.9 (51.6) |
14.2 (57.6) |
19.4 (66.9) |
23.6 (74.5) |
26.1 (79) |
29.9 (85.8) |
31.3 (88.3) |
27.5 (81.5) |
22.0 (71.6) |
16.7 (62.1) |
12.0 (53.6) |
20.3 (68.5) |
日平均気温 °C (°F) | 5.4 (41.7) |
6.1 (43) |
9.4 (48.9) |
14.3 (57.7) |
18.8 (65.8) |
21.9 (71.4) |
25.7 (78.3) |
26.9 (80.4) |
23.3 (73.9) |
18.0 (64.4) |
12.5 (54.5) |
7.7 (45.9) |
15.8 (60.4) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.2 (34.2) |
2.1 (35.8) |
5.0 (41) |
9.8 (49.6) |
14.6 (58.3) |
18.5 (65.3) |
22.4 (72.3) |
23.5 (74.3) |
20.3 (68.5) |
14.8 (58.6) |
8.8 (47.8) |
3.8 (38.8) |
12.1 (53.8) |
最低気温記録 °C (°F) | −9.2 (15.4) |
−7.9 (17.8) |
−5.6 (21.9) |
−3.1 (26.4) |
2.2 (36) |
8.5 (47.3) |
13.0 (55.4) |
15.4 (59.7) |
10.5 (50.9) |
−0.5 (31.1) |
−3.1 (26.4) |
−6.8 (19.8) |
−9.2 (15.4) |
降水量 mm (inch) | 59.7 (2.35) |
56.5 (2.224) |
116.0 (4.567) |
133.7 (5.264) |
139.7 (5.5) |
167.8 (6.606) |
156.2 (6.15) |
154.7 (6.091) |
224.9 (8.854) |
234.8 (9.244) |
96.3 (3.791) |
57.9 (2.28) |
1,598.2 (62.921) |
降雪量 cm (inch) | 4 (1.6) |
4 (1.6) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
8 (3.1) |
平均降水日数 (≥0.5mm) | 5.3 | 6.1 | 10.3 | 10.9 | 11.1 | 12.8 | 12.0 | 9.4 | 12.3 | 11.8 | 8.2 | 5.8 | 116.0 |
平均降雪日数 (≥0cm) | 2.8 | 3.5 | 1.4 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.6 | 8.5 |
% 湿度 | 51 | 52 | 57 | 62 | 68 | 75 | 76 | 74 | 75 | 71 | 64 | 56 | 65 |
平均月間日照時間 | 192.6 | 170.4 | 175.3 | 178.8 | 179.6 | 124.2 | 151.4 | 174.2 | 126.7 | 129.4 | 149.8 | 174.4 | 1,926.7 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1875年-現在)[9][10] |
平均気温の変化
以下は各年代の理科年表における東京大手町の各月の月別平均気温、日最低気温月別平年値、日最高気温月別平年値の変化(単位:℃)である。
10年ごとに更新される、30年平均の平年値の変化を見比べると、特に冬季の最低気温が突出して急上昇していることがわかる。日本では札幌市と並び最も冬季の温暖化の激しい都市として知られている。一方、夏の最高気温にはそれほどの上昇は見られない。近年の傾向として秋季の平均気温の上昇が激しい傾向がある。
- 表内の平均気温の太字は各年代平年値が前年代平年値と比べて0.5度以上上昇した月
- 月別平均気温
春 | 夏 | 秋 | 冬 | 年間 | |||||||||
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3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | ||
1920年代 | |||||||||||||
1930年代 | |||||||||||||
1940年代 | |||||||||||||
1950年代 | |||||||||||||
1960年代 | 7.6 | 13.1 | 17.6 | 21.1 | 25.1 | 26.4 | 22.8 | 16.7 | 11.3 | 6.1 | 3.7 | 4.3 | 14.7 |
1970年代 | |||||||||||||
1980年代 | |||||||||||||
1990年代 | 8.5 | 14.1 | 18.6 | 21.7 | 25.2 | 27.1 | 23.2 | 17.6 | 12.6 | 7.9 | 5.2 | 5.6 | 15.6 |
2000年代 | 8.9 | 14.4 | 18.7 | 21.8 | 25.4 | 27.1 | 23.5 | 18.2 | 13.0 | 8.4 | 5.8 | 6.1 | 15.9 |
2010年代 | 9.4 | 14.6 | 18.9 | 22.1 | 25.8 | 27.4 | 23.8 | 18.5 | 13.3 | 8.7 | 6.1 | 6.5 | 16.3 |
- 日最低気温月別平年値
春 | 夏 | 秋 | 冬 | 年間 | |||||||||
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3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | ||
1920年代 | |||||||||||||
1930年代 | |||||||||||||
1940年代 | |||||||||||||
1950年代 | |||||||||||||
1960年代 | |||||||||||||
1970年代 | |||||||||||||
1980年代 | |||||||||||||
1990年代 | 4.4 | 10.0 | 14.8 | 18.6 | 22.3 | 24.0 | 20.2 | 14.2 | 8.9 | 3.9 | 1.2 | 1.7 | 12.0 |
2000年代 | 5.1 | 10.5 | 15.1 | 18.9 | 22.5 | 24.2 | 20.7 | 15.0 | 9.5 | 4.6 | 2.1 | 2.4 | 12.5 |
2010年代 | 5.6 | 10.7 | 15.4 | 19.1 | 23.0 | 24.5 | 21.1 | 15.4 | 9.9 | 5.1 | 2.5 | 2.9 | 13.0 |
- 日最高気温月別平年値
春 | 夏 | 秋 | 冬 | 年間 | |||||||||
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3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | ||
1920年代 | |||||||||||||
1930年代 | |||||||||||||
1940年代 | |||||||||||||
1950年代 | |||||||||||||
1960年代 | |||||||||||||
1970年代 | |||||||||||||
1980年代 | |||||||||||||
1990年代 | 12.7 | 18.3 | 22.8 | 25.2 | 28.8 | 30.9 | 26.7 | 21.2 | 16.6 | 12.1 | 9.5 | 9.7 | 19.5 |
2000年代 | 12.9 | 18.4 | 22.7 | 25.2 | 29.0 | 30.8 | 26.8 | 21.6 | 16.7 | 12.3 | 9.8 | 10.0 | 19.7 |
2010年代 | 13.3 | 18.8 | 22.8 | 25.5 | 29.4 | 31.1 | 27.2 | 21.8 | 16.9 | 12.4 | 9.9 | 10.4 | 20.0 |
区の一覧
番号 | 特別区 | 推計人口 | 面積 | 人口密度 |
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01 | 千代田区 | 68,494人 | 11.66km² | 5,874人/km² |
02 | 中央区 | 180,901人 | 10.21km² | 17,718人/km² |
03 | 港区 | 267,843人 | 20.36km² | 13,155人/km² |
04 | 新宿区 | 354,124人 | 18.22km² | 19,436人/km² |
05 | 文京区 | 246,082人 | 11.29km² | 21,796人/km² |
06 | 台東区 | 221,809人 | 10.11km² | 21,940人/km² |
07 | 墨田区 | 282,218人 | 13.77km² | 20,495人/km² |
08 | 江東区 | 537,118人 | 42.99km² | 12,494人/km² |
09 | 品川区 | 425,219人 | 22.85km² | 18,609人/km² |
10 | 目黒区 | 286,132人 | 14.67km² | 19,505人/km² |
11 | 大田区 | 748,261人 | 61.86km² | 12,096人/km² |
12 | 世田谷区 | 942,003人 | 58.05km² | 16,227人/km² |
13 | 渋谷区 | 244,484人 | 15.11km² | 16,180人/km² |
14 | 中野区 | 348,626人 | 15.59km² | 22,362人/km² |
15 | 杉並区 | 591,240人 | 34.06km² | 17,359人/km² |
16 | 豊島区 | 306,748人 | 13.01km² | 23,578人/km² |
17 | 北区 | 360,163人 | 20.61km² | 17,475人/km² |
18 | 荒川区 | 220,858人 | 10.16km² | 21,738人/km² |
19 | 板橋区 | 588,300人 | 32.22km² | 18,259人/km² |
20 | 練馬区 | 755,145人 | 48.08km² | 15,706人/km² |
21 | 足立区 | 697,941人 | 53.25km² | 13,107人/km² |
22 | 葛飾区 | 456,707人 | 34.80km² | 13,124人/km² |
23 | 江戸川区 | 691,382人 | 49.90km² | 13,855人/km² |
地域の区分
- 東京都福祉保健局による区分
- 23区西部(10区)
- 港区・新宿区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・中野区・杉並区・練馬区
- 23区東部(13区)
- 台東区・墨田区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区・千代田区・中央区・文京区・豊島区・北区・板橋区
- 気象庁による警報区分
- 23区西部(16区)
- 港区・新宿区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・中野区・杉並区・練馬区・千代田区・中央区・文京区・豊島区・北区・板橋区
- 23区東部(7区)
- 台東区・墨田区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区
「東京の産業と雇用就業」での区分け
東京都産業労働局発行の「東京の産業と雇用就業2008」では、以下のような地域に分けられている。[14]
都心地域 | 千代田区、中央区、港区 |
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副都心地域 | 新宿区、文京区、渋谷区、豊島区 |
城東地域 | 台東区、墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区 |
城南地域 | 品川区、目黒区、大田区 |
城西地域 | 世田谷区、中野区、杉並区、練馬区 |
城北地域 | 北区、板橋区 |
ナンバープレート
区部では以下のように区分けされている。(東京運輸支局も参照)
- 品川ナンバー
- 千代田区・中央区・港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区(2014年まで)・渋谷区(ここに島嶼部も含む)
- 練馬ナンバー
- 新宿区・文京区・中野区・杉並区(2014年まで)・豊島区・北区・板橋区・練馬区
- 足立ナンバー
- 台東区・墨田区・江東区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区
- 世田谷ナンバー(ご当地ナンバー)
- 世田谷区
- 杉並ナンバー(ご当地ナンバー)
- 杉並区
人口の変遷
- 国勢調査の人口(全て統計年の10月1日に調査)[15]。
- 区の変遷は、東京市#区の変遷一覧を参照。
- 1947年より前については、現行の区の範囲ごと(現行の区名を【】書き)の人口を記載。
- 色分けは以下の通り。
- ■ : 都心3区(千代田区・中央区・港区)
- ■ : 都心3区を除く都心5区(文京区・台東区)… 1932年10月1日に東京市に編入された隣接5郡82町村の地域を含まない区
- ■ : 旧南葛飾郡(墨田区・江東区・葛飾区・江戸川区)… 旧東京市15区の本所区が墨田区に、深川区が江東区に各々含まれる。
- ■ : 旧南足立郡(足立区)
- ■ : 旧北豊島郡(豊島区・北区・荒川区・板橋区・練馬区)
- ■ : 旧豊多摩郡(新宿区・渋谷区・中野区・杉並区)… 旧東京市15区の四谷区および牛込区が新宿区に含まれる。
- ■ : 旧荏原郡(品川区・目黒区・大田区・世田谷区)… 世田谷区の一部に旧北多摩郡を含む。
なお、1923年9月1日に関東大震災が発生し、1945年3月10日に東京大空襲に見舞われ、東京は人口が減少している。
2015年 | 2010年 | 2005年 | 2000年 | 1995年 | 1990年 | 1985年 | 1980年 | 1975年 | 1970年 | 1965年 | 1960年 | 1955年 | 1950年 | 1947年 | 1940年 | 1935年 | 1930年 | 1925年 | 1920年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 127,110,047 | 128,057,352 | 127,756,815 | 126,925,843 | 125,570,246 | 123,611,167 | 121,048,923 | 117,060,396 | 111,939,643 | 103,720,060 | 98,274,961 | 93,418,501 | 89,275,529 | 83,199,637 | 78,101,473 | 71,933,000 | 69,254,148 | 64,450,005 | 59,736,822 | 55,963,053 |
全都 | 135,137,34 | 13,159,388 | 12,576,601 | 12,064,101 | 11,773,605 | 11,855,563 | 11,829,363 | 11,618,281 | 11,673,554 | 11,408,071 | 10,869,244 | 9,683,802 | 8,037,084 | 6,277,500 | 5,000,777 | 7,354,971 | 6,369,919 | 5,408,678 | 4,485,144 | 3,699,428 |
区部 | 9,272,565 | 8,945,695 | 8,489,653 | 8,134,688 | 7,967,614 | 8,163,573 | 8,354,615 | 8,351,893 | 8,646,520 | 8,840,942 | 8,893,094 | 8,310,027 | 6,969,104 | 5,385,071 | 4,177,548 | 6,778,804 | 5,895,882 | 4,986,913 | 4,109,113 | 3,358,186 |
1 | 世田谷区 900,391 |
世田谷区 877,138 |
世田谷区 841,165 |
世田谷区 814,901 |
世田谷区 781,104 |
世田谷区 789,051 |
世田谷区 811,304 |
世田谷区 797,292 |
世田谷区 805,787 |
世田谷区 787,338 |
大田区 755,535 |
大田区 706,219 |
大田区 568,498 |
世田谷区 408,226 |
世田谷区 356,170 |
【大田区】 531,784 |
【墨田区】 464,892 |
【台東区】 415,672 |
【台東区】 404,754 |
【台東区】 439,596 |
2 | 練馬区 722,108 |
練馬区 716,124 |
練馬区 692,339 |
練馬区 658,132 |
大田区 636,276 |
大田区 647,914 |
大田区 662,814 |
大田区 661,147 |
大田区 691,337 |
大田区 734,990 |
世田谷区 742,880 |
世田谷区 653,210 |
世田谷区 523,630 |
大田区 400,406 |
大田区 313,746 |
【墨田区】 479,809 |
【台東区】 464,217 |
【墨田区】 390,843 |
【新宿区】 339,360 |
【港区】 330,004 |
3 | 大田区 717,565 |
大田区 693,373 |
大田区 665,674 |
大田区 650,331 |
練馬区 635,746 |
足立区 631,163 |
足立区 622,640 |
足立区 619,961 |
足立区 609,025 |
足立区 571,791 |
杉並区 536,792 |
杉並区 487,210 |
杉並区 405,665 |
杉並区 326,610 |
杉並区 284,493 |
【台東区】 460,254 |
【江東区】 385,222 |
【新宿区】 357,655 |
【墨田区】 327,604 |
【墨田区】 320,695 |
4 | 江戸川区 680,305 |
足立区 683,426 |
江戸川区 653,944 |
江戸川区 619,953 |
足立区 622,270 |
練馬区 618,663 |
練馬区 587,887 |
練馬区 564,156 |
杉並区 560,716 |
杉並区 553,016 |
足立区 514,717 |
品川区 427,859 |
品川区 373,341 |
品川区 288,545 |
足立区 233,217 |
【品川区】 419,403 |
【新宿区】 375,848 |
【港区】 322,487 |
【港区】 320,541 |
【新宿区】 290,398 |
5 | 足立区 671,108 |
江戸川区 678,967 |
足立区 624,807 |
足立区 617,123 |
江戸川区 589,414 |
江戸川区 565,939 |
杉並区 539,842 |
杉並区 542,449 |
練馬区 559,665 |
練馬区 527,931 |
板橋区 477,007 |
北区 418,603 |
北区 351,532 |
足立区 268,304 |
品川区 219,500 |
【江東区】 419,154 |
【品川区】 366,125 |
【江東区】 319,786 |
【文京区】 287,699 |
【文京区】 282,080 |
6 | 杉並区 564,846 |
杉並区 549,569 |
杉並区 528,587 |
杉並区 522,103 |
杉並区 515,803 |
杉並区 529,485 |
江戸川区 514,812 |
板橋区 498,266 |
板橋区 498,286 |
板橋区 471,777 |
北区 452,064 |
新宿区 413,690 |
新宿区 348,675 |
北区 267,209 |
北区 202,585 |
【新宿区】 394,480 |
【大田区】 348,941 |
【品川区】 311,604 |
【江東区】 273,384 |
【中央区】 269,812 |
7 | 板橋区 561,937 |
板橋区 535,824 |
板橋区 523,083 |
板橋区 513,575 |
板橋区 511,415 |
板橋区 518,943 |
板橋区 505,556 |
江戸川区 495,231 |
江戸川区 473,656 |
葛飾区 462,954 |
葛飾区 446,059 |
板橋区 412,605 |
足立区 332,181 |
台東区 262,159 |
台東区 195,943 |
【荒川区】 351,281 |
【港区】 337,333 |
【文京区】 288,242 |
【品川区】 232,447 |
【江東区】 254,324 |
8 | 江東区 498,144 |
江東区 460,819 |
葛飾区 424,878 |
葛飾区 421,519 |
葛飾区 424,478 |
葛飾区 424,801 |
葛飾区 419,017 |
葛飾区 420,187 |
葛飾区 442,328 |
江戸川区 446,758 |
練馬区 434,721 |
足立区 408,768 |
板橋区 311,225 |
新宿区 246,373 |
葛飾区 181,966 |
【北区】 351,009 |
【荒川区】 326,210 |
【荒川区】 280,616 |
【中央区】 225,365 |
【千代田区】 217,682 |
9 | 葛飾区 443,293 |
葛飾区 442,586 |
江東区 420,845 |
江東区 376,840 |
江東区 365,604 |
江東区 385,159 |
江東区 388,927 |
北区 387,458 |
北区 419,996 |
北区 431,219 |
品川区 423,015 |
葛飾区 376,724 |
台東区 310,058 |
葛飾区 244,832 |
板橋区 177,282 |
【港区】 336,312 |
【文京区】 288,350 |
【大田区】 245,457 |
【荒川区】 218,428 |
【渋谷区】 137,207 |
10 | 品川区 386,687 |
品川区 365,302 |
品川区 346,357 |
北区 326,764 |
北区 334,127 |
北区 354,647 |
北区 367,579 |
江東区 362,270 |
中野区 373,075 |
品川区 397,302 |
新宿区 413,910 |
豊島区 363,193 |
墨田区 305,590 |
墨田区 236,242 |
墨田区 173,601 |
【豊島区】 312,209 |
【北区】 285,561 |
【中央区】 239,533 |
【豊島区】 198,075 |
【荒川区】 121,412 |
11 | 北区 341,074 |
北区 335,544 |
北区 330,412 |
品川区 324,608 |
品川区 325,377 |
品川区 344,611 |
品川区 357,732 |
品川区 346,247 |
新宿区 367,218 |
新宿区 390,657 |
江戸川区 405,139 |
中野区 351,360 |
豊島区 300,557 |
板橋区 223,003 |
江戸川区 173,422 |
【文京区】 300,801 |
【豊島区】 268,015 |
【豊島区】 236,701 |
【渋谷区】 190,774 |
【品川区】 121,077 |
12 | 新宿区 333,363 |
新宿区 326,309 |
中野区 310,627 |
中野区 309,526 |
中野区 306,581 |
中野区 319,687 |
中野区 335,936 |
中野区 345,733 |
品川区 366,058 |
中野区 378,723 |
中野区 376,697 |
江東区 351,053 |
葛飾区 294,133 |
豊島区 217,141 |
目黒区 170,022 |
【世田谷区】 281,804 |
【中央区】 261,205 |
【北区】 227,419 |
【千代田区】 184,908 |
【豊島区】 109,803 |
13 | 中野区 328,685 |
中野区 314,750 |
新宿区 305,716 |
新宿区 286,726 |
新宿区 279,048 |
新宿区 296,790 |
新宿区 332,722 |
新宿区 343,928 |
江東区 355,382 |
江東区 355,835 |
豊島区 373,126 |
墨田区 331,843 |
中野区 289,165 |
港区 216,120 |
中野区 168,215 |
【渋谷区】 256,706 |
【渋谷区】 234,850 |
【渋谷区】 213,533 |
【北区】 166,863 |
【北区】 94,729 |
14 | 豊島区 291,066 |
豊島区 284,678 |
目黒区 264,064 |
目黒区 250,140 |
豊島区 246,252 |
豊島区 261,870 |
豊島区 278,455 |
豊島区 288,626 |
豊島区 321,078 |
豊島区 354,427 |
江東区 359,672 |
江戸川区 316,593 |
江東区 277,971 |
中野区 213,461 |
港区 164,966 |
【杉並区】 245,435 |
【世田谷区】 210,701 |
【千代田区】 188,687 |
【大田区】 152,005 |
【大田区】 78,522 |
15 | 目黒区 278,105 |
目黒区 268,330 |
豊島区 250,585 |
豊島区 249,017 |
目黒区 243,100 |
目黒区 251,222 |
目黒区 269,166 |
目黒区 273,791 |
目黒区 285,003 |
目黒区 295,612 |
墨田区 317,856 |
台東区 318,889 |
江戸川区 254,771 |
江戸川区 208,861 |
新宿区 153,924 |
【中央区】 244,046 |
【千代田区】 197,233 |
【世田谷区】 149,323 |
【足立区】 89,226 |
【足立区】 60,780 |
16 | 墨田区 256,416 |
墨田区 247,606 |
墨田区 231,173 |
墨田区 215,979 |
墨田区 215,681 |
墨田区 222,944 |
渋谷区 242,442 |
渋谷区 247,035 |
渋谷区 263,815 |
墨田区 281,237 |
目黒区 298,774 |
練馬区 305,628 |
港区 254,592 |
目黒区 204,382 |
豊島区 149,597 |
【板橋区】練 233,115 |
【杉並区】 190,217 |
【杉並区】 134,529 |
【世田谷区】 87,965 |
【世田谷区】 39,952 |
17 | 港区 243,390 |
文京区 206,626 |
渋谷区 203,334 |
渋谷区 196,682 |
渋谷区 188,472 |
渋谷区 205,625 |
墨田区 229,986 |
墨田区 232,796 |
墨田区 250,714 |
渋谷区 274,491 |
台東区 286,324 |
目黒区 293,763 |
目黒区 253,941 |
荒川区 201,248 |
文京区 144,858 |
【足立区】 231,246 |
【中野区】 178,383 |
【中野区】 134,098 |
【中野区】 85,294 |
【江戸川区】 39,386 |
18 | 渋谷区 224,815 |
港区 205,131 |
荒川区 191,207 |
荒川区 180,468 |
荒川区 176,886 |
荒川区 184,809 |
文京区 195,876 |
文京区 202,351 |
荒川区 217,905 |
荒川区 247,013 |
渋谷区 283,730 |
荒川区 285,480 |
荒川区 253,323 |
文京区 190,746 |
荒川区 144,837 |
【中野区】 214,117 |
【足立区】 174,612 |
【足立区】 127,507 |
【杉並区】 65,981 |
【板橋区】 31,615 |
19 | 文京区 219,806 |
渋谷区 204,492 |
文京区 189,632 |
文京区 176,017 |
文京区 172,474 |
文京区 181,269 |
港区 194,591 |
港区 201,257 |
文京区 216,250 |
台東区 240,769 |
荒川区 278,412 |
渋谷区 282,687 |
渋谷区 243,410 |
江東区 182,489 |
中央区 139,179 |
【目黒区】 198,795 |
【目黒区】 152,187 |
【目黒区】 108,208 |
【江戸川区】 64,530 |
【中野区】 29,198 |
20 | 荒川区 211,518 |
荒川区 203.296 |
港区 185,861 |
港区 159,398 |
台東区 153,918 |
台東区 162,969 |
荒川区 190,061 |
荒川区 198,126 |
港区 209,492 |
文京区 234,326 |
文京区 253,449 |
港区 267,024 |
文京区 236,971 |
渋谷区 181,244 |
渋谷区 131,682 |
【千代田区】 186,699 |
【板橋区】練 150,868 |
【江戸川区】 96,971 |
【目黒区】 63,019 |
【葛飾区】 27,661 |
21 | 台東区 198,512 |
台東区 175,928 |
台東区 165,186 |
台東区 156,325 |
港区 144,885 |
港区 158,499 |
台東区 176,804 |
台東区 186,048 |
台東区 207,649 |
港区 223,978 |
港区 241,539 |
文京区 259,383 |
練馬区 185,814 |
中央区 161,925 |
練馬区 111,792 |
【江戸川区】 177,304 |
【江戸川区】 129,230 |
【葛飾区】 84,456 |
【板橋区】 50,746 |
【目黒区】 22,287 |
22 | 中央区 141,087 |
中央区 122,762 |
中央区 98,399 |
中央区 72,526 |
中央区 63,923 |
中央区 68,041 |
中央区 79,973 |
中央区 82,700 |
中央区 90,097 |
中央区 103,850 |
中央区 128,017 |
中央区 161,299 |
中央区 171,316 |
練馬区 125,197 |
江東区 96,870 |
【葛飾区】 153,041 |
【葛飾区】 105,682 |
【板橋区】 72,080 |
【葛飾区】 49,415 |
【練馬区】 21,867 |
23 | 千代田区 58,344 |
千代田区 47,115 |
千代田区 41,778 |
千代田区 36,035 |
千代田区 34,780 |
千代田区 39,472 |
千代田区 50,493 |
千代田区 54,801 |
千代田区 61,656 |
千代田区 74,185 |
千代田区 93,047 |
千代田区 116,944 |
千代田区 122,745 |
千代田区 110,348 |
千代田区 89,681 |
- | - | 【練馬区】 41,506 |
【練馬区】 30,730 |
【杉並区】 18,099 |
所属未確定地
公有水面が埋め立てられて生じた土地については、行政上の所属が未確定の場合がある。
- 東京高速道路及びその高架下(西銀座デパート等)- 皇居外濠、京橋川、汐留川を埋め立てて作られたものであるが、外濠は千代田区と中央区、汐留川は中央区と港区の境界線になっており、東京高速道路及びその高架下は区界の上に存在する。こうした経緯により、その行政上の所属は未確定のままである。
- 中央防波堤内側埋立地、中央防波堤外側廃棄物処理場 - 江東区・大田区が帰属を主張し未確定となっている。
東京都区部の街
オフィス街
大手町から丸の内、霞が関、汐留、六本木にかけての地域は、オフィス街として大企業の本社や中央省庁が立地し、日本の経済・行政の中心地となっている。他に品川、新宿などの副都心もオフィス街となっている。2009年6月、CBリチャード・エリス(CBRE)グループによるオフィス不動産市場調査によると、東京都心はロンドンのウエスト・エンド地区やニューヨークのミッドタウン地区を凌ぎ、世界で最もオフィス価格が高いと評価されている[3]。
商業地
百貨店や専門店、商業ビルが多数立地している商業地は、銀座・有楽町エリア、渋谷エリア、原宿・青山・表参道エリア、東京駅・日本橋エリア[4]、新宿エリア、浅草・上野エリア、池袋エリアの7大エリアが主な所である。これらの中でも銀座は、ニューヨークの5番街、パリのシャンゼリゼ通りと共に、高級百貨店やラグジュアリーショップ、ブランド旗艦店などが立ち並ぶブランドストリートとして世界的にも知られる。
他に有名な街(繁華街)は、六本木・赤坂・麻布エリア、恵比寿・代官山エリア、秋葉原、お台場、新橋、自由が丘、神田、神保町、神楽坂、高田馬場、高円寺、蒲田、北千住、錦糸町、下北沢・三軒茶屋エリア、巣鴨、中野、赤羽、練馬、五反田なども有名な街である。
近年、オフィス街に商業施設がオープンしたり、商業地にマンションやオフィス棟が建設されるなど、オフィス街、繁華街、住宅地の区別が曖昧になってきている。都心も、行政区単位で都心3区や都心5区、都心7区などを指す場合もあれば、首都高内側の都心11区を指す考えまで様々であり、街も数え上げれば膨大になる(都心参照)。
副都心
東京都が策定した副都心は、新宿副都心、渋谷副都心、池袋副都心、上野・浅草副都心、錦糸町・亀戸副都心、大崎副都心、臨海副都心の7エリアである。
-
銀座/中央区
世界の一流ブランドや百貨店が林立し、老舗の名店も軒を連ねる。 -
六本木/港区
周辺には各国の大使館が点在し、繁華街だけでなく、ビジネスエリアや高級マンションエリアもあり、多面的な顔を見せる。 -
お台場/港・江東区
海と緑の自然と未来的景観が融合した日本屈指の観光スポット -
西新宿/新宿区
世界有数の超高層ビル街 -
品川/港・品川区
新幹線の乗り入れるターミナル駅を中心とするビジネス街 -
汐留/港区
近年の再開発により、複合都市として生まれ変わった高層ビル群。
グルメ
フランスのタイヤメーカーミシュランが発行するグルメブック、『ミシュラン東京日本語版2008』が2007年11月に刊行された。アジアでは初のことである。2008年版では23区のうち8区が対象となり、三つ星レストランが8店と、パリに次いで多く、星を獲得した店の合計は世界一多い150店、星の総数は191となった。総責任者のジャン=リュック・ナレは「東京は世界一の美食の都」と語り、ロイター通信は、「パリやニューヨークやローマは、もうどうでもいい。ミシュランによると、グルメの本場は東京なのだそうだ[16]」と伝えた。
2010年度版では、三つ星が11店、二つ星が42店、一つ星が144店となり、星の総数が史上最多の261となった[17]。 三つ星の数でもパリの10店を抜き、世界一となっている。ミシュランガイドの総責任者のナレは、「東京は世界の美食の首都だ」と評価し、2位以下は京都、パリの順だと発言している。さらに東京はパリの4倍の飲食店があるが、質も格別と絶賛した。[18]
ミシュランガイドに取り上げられている主な都市の星数[19]
都市 | 星の総数 | 三つ星 | 二つ星 | 一つ星 |
---|---|---|---|---|
東京 | 261 | 11 | 42 | 144 |
京都 | 110 | 6 | 13 | 66 |
パリ | 99 | 10 | 14 | 41 |
大阪 | 79 | 1 | 12 | 52 |
ニューヨーク | 71 | 5 | 6 | 44 |
ロンドン | 47 | 1 | 2 | 40 |
香港 | 31 | 1 | 7 | 14 |
電話番号
東京都区部の市外局番としては03が使用される。ただし、NTTの収容ビルの関係で世田谷区に隣接する狛江市の大部分と調布市・三鷹市の一部地域でも使用されている。神奈川県・埼玉県・千葉県に隣接するが、尼崎市でも使用される大阪06とは異なり都外では使用されていない。 東京都区部の市内局番は1960年(昭和35年)2月7日から3桁(それ以前は2桁。1956年(昭和31年)7月27日以降開局の収容ビルから順次先行3桁化)であったが、対象となる電話加入者の急激な増加に対応しきれなくなってきたため、1988年(昭和63年)2月8日から新規加入者を中心として段階的に5で始まる4桁のものが使い始められた。1991年(平成3年)1月1日からは、既存の3桁の市内局番の利用者についても、その前に3を加えた4桁に変更することで、全面的に4桁に切り替えられた。また、2003年(平成15年)ごろから4または6で始まる4桁が増えてきた。
観光
東京都区部の観光地を参照。
交通
航空
- 国内線
- 東京国際空港(羽田空港)
- 大田区羽田地区に所在する第一種空港。羽田地区一帯は、大田区の未来核として位置付けられており,空港沖合展開により区に返還される土地の利用について検討が行われている。
- アクセス路線として東京モノレール羽田線と京急空港線が空港内に直結している。
- 詳細は東京国際空港の項目を参照。
- 国際線
- 羽田空港は2010年10月21日に4本目の滑走路と新しい国際ターミナルの供用が開始され再国際化した。これにより32年ぶりとなる台湾以外の航空会社の国際線定期便が就航した。
- これまで定期チャーター便扱いであった中華人民共和国、大韓民国、香港、台湾向けの路線は定期便に格上げされ、増便された。
- 羽田空港以外の国際線は千葉県成田市の成田国際空港(成田空港)が最寄となる。
- 成田空港は、第一ターミナルビルの地下に成田空港駅、第二ターミナルには空港第2ビル駅が設置されており、JR成田線と京成本線が所属している。
- そのため、アクセス路線としてはJR東日本が東京駅を発着する各路線方面から空港へ直結する列車成田エクスプレス(NEX) とエアポート成田、京成電鉄は京成スカイライナーをそれぞれ運行している。
- 詳細は成田国際空港の項目を参照。
船舶
- 東京港
- 23区東部、東京湾に面する港湾。都が管理している。港則法上では「京浜港東京区」といい、「京浜港川崎区」の北部に隣接する。
- 日本の主要な国際貿易港の一つで、横浜港と共に「スーパー中枢港湾」として国から指定されている。
- 詳細は東京港の項目を参照。
鉄道
東京都区部には鉄道網が多数張り巡らされている。中央駅は東京駅。ほかにも品川駅・上野駅・新宿駅・渋谷駅・池袋駅などが区部各地域のターミナル駅として機能する。
-
東京駅
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東京都区部の主要なターミナルを環状につなぐ山手線
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東洋初の地下鉄、銀座線
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東京の臨海部を走行する新交通ゆりかもめ
- 主要駅
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- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線
- ■ 東海道線
- ■ 横須賀線
- 東京駅-新橋駅-品川駅-西大井駅-
- ■ 京浜東北線
- ■ 山手線(全線)
- ■ 中央線
- ■ 宇都宮線・高崎線
- 上野駅-尾久駅-赤羽駅-
- ■ 常磐線
- ■ 総武線
- ■ 京葉線
- ■ 埼京線
- 京浜急行電鉄(京急)
- 本線
- 空港線(全線)
- 京急蒲田駅-糀谷駅-大鳥居駅-穴守稲荷駅-天空橋駅-羽田空港国際線ターミナル駅-羽田空港国内線ターミナル駅
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 銀座線(全線)
- 丸ノ内線(全線)
- 丸ノ内線(方南町支線)(全線)
- 日比谷線(全線)
- 東西線
- 千代田線(全線)
- 有楽町線(和光市駅以外の全線)
- 半蔵門線(全線)
- 南北線(全線)
- 副都心線(和光市駅以外の全線)
路線バス
水上バス
- 東京都観光汽船
- 浅草・お台場直通ライン(通称:ヒミコ航路)
- 隅田川ライン他
- 荒川水上バス
- なぎさコース(秋ヶ瀬-川口-堀切-葛西臨海公園)
- レインボーコース(葛西臨海公園-お台場海浜公園)
- なぎさ・レインボーコース(秋ヶ瀬-川口-堀切-葛西臨海公園-お台場海浜公園)
- 東京水辺ライン
- 両国・お台場クルーズ他
- アーバンランチ
コミュニティFM
- かつしかFM - 葛飾区
- FMえどがわ - 江戸川区
- RADIO CITY - 中央区
- エフエム世田谷 - 世田谷区
- レインボータウンFM - 江東区
関連項目
脚注
- ^ 東京都の統計
- ^ JIS X0402より
- ^ a b c 県と歪み増す政令市 大都市行政現状を探る 『日本経済新聞』 平成23年11月22日 東京・首都圏経済面
- ^ 多極分散型国土形成促進法(総務省・法令データベス)
- ^ a b 明治四年朱引内四十四区制について 中元幸二 『東京都公文書館 研究紀要』(第4号)、p14-40、平成14年3月
- ^ 麻布区広尾のみ明治通りの内側でありながら、後に渋谷村となった。
- ^ 最高裁大法廷判決昭和38年3月27日刑集17巻2号121頁参照。
- ^ 1875年〜1881年は赤坂区溜池葵町(港区虎ノ門)、1882年〜1922年は麹町区代官町(皇居北桔橋門付近)、1923年〜2014年12月1日は千代田区大手町、2014年12月2日以降は千代田区北の丸公園で観測。
- ^ “平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2024年2月14日閲覧。
- ^ “観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年2月閲覧。
- ^ 全国地方公共団体コードの末尾2桁。(頭3ケタは131)千代田区を中心に「の」の字を書くようにして順番を定めるという東京15区時代以来の慣習による([1])。
- ^ 2024年4月1日現在の推計人口。
- ^ 一部に境界未定部分がある。
- ^ 東京都産業労働局総務部企画計理課編「第2部第3章」『東京の産業と雇用就業2008』(PDF)東京都産業労働局総務部企画計理課、2008年、p.72頁 。
- ^ 東京都統計年鑑 平成18年 2 人口 2-3 地域別人口(東京都)
- ^ [2]
- ^ 三つ星、パリ抜き11店に ミシュラン東京2010年版
- ^ 美食東京、星200店に増 10年版ミシュランガイド
- ^ ミシュランガイドに取り上げられている主な都市の星数