利島村

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としまむら
利島村
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 東京都 大島支庁
なし
団体コード 13362-1
面積 4.12 km²
総人口 330
推計人口、2014年11月1日)
人口密度 80.1人/km²
隣接自治体 なし
村の木 椿
村の花 さくゆり
利島村役場
村長 前田福夫
所在地 100-0301
東京都利島村248番地
北緯34度31分45.8秒東経139度16分56.4秒
GazouBoshu.png
外部リンク 利島村

利島村位置図

― 区 / ― 市 / ― 町・村

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利島村(としまむら)は、伊豆諸島にある東京都のである。伊豆諸島北部の利島全域を村域とし、伊勢エビ、サザエ(大サザエ)、椿で知られる(利島についても本項で述べる)。気候は温暖である。

所属する郡はなく「東京都利島村」が正式な表記である。所管する都の行政出先機関は大島支庁

概要[編集]

西側から見た利島(2006年10月 東海汽船の船上より)
上空から見た利島
  • 面積 - 4.12km²で都内の市区町村の中で一番小さい。
  • 人口 - 341人(2010年国勢調査時)
  • 世帯 - 204世帯(2010年国勢調査時)
  • 人口密度 - 82.8人/km²
  • 人口増加率 - 増減が激しいが、長期的に見ると近年はほぼ0%で、少子・高齢化、後継者不足が問題となっている。
  • 集落は港のある北側にのみ存在。住所は大字が存在せず、島内全域が「東京都利島村◯◯番地」である。

地理[編集]

神津島から望む利島(左奥)と式根島(手前)

東京都心の南約130kmの太平洋上に浮かぶ伊豆諸島である。 島は富士箱根伊豆国立公園内にある。

歴史[編集]

  • 1923年(大正12年)10月1日 - 島嶼町村制施行。利島の管轄は大島島庁となり、利島村が置かれる。[1][2]
  • 1926年(大正15年) - 大島島庁から大島支庁になる。

変遷表[編集]

人口[編集]

Demography13362.svg
利島村と全国の年齢別人口分布(2005年) 利島村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 利島村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
利島村(に相当する地域)の人口の推移
1970年 251人
1975年 274人
1980年 278人
1985年 297人
1990年 315人
1995年 317人
2000年 302人
2005年 308人
2010年 341人
総務省統計局 国勢調査より

行政[編集]

村長[編集]

  • 前田福夫(まえだ ふくお)
    • 2013年11月26日告示の村長選挙にただひとり立候補し、無投票当選となった。利島村長選の無投票当選は1986年以降、連続9回目。

立法[編集]

国政[編集]

衆議院

品川区大田区の一部、および島嶼から構成される東京都第3区選挙区となる。

参議院

参議院東京ブロック・東京都選挙区に属する。

なお、選出議員についての詳細は、それぞれの選挙区の項を参照のこと。

都政[編集]

利島村を含む島部選挙区から選出される東京都議会議員の定数は1議席である。

村議会[編集]

定数は6人。2012年10月7日の選挙で以下の村議が選出された。

  • 前田薫
  • 前田隆司
  • 井口保
  • 寺田優
  • 村山将人
  • 前田隆夫

自治体交流[編集]

学校[編集]

  • 村立利島小中学校 - 小中併設。各学年3名程度。行事は地域密着型。伊豆諸島の他島や本土との交流も行う。

公共機関[編集]

警察[編集]

警視庁大島警察署が、大島町と利島村を管轄している。村内には利島村駐在所がある。

日本郵政グループ[編集]

(※2013年10月現在)

郵便番号は村全域が100-0301となっている。

  • 利島郵便局 ※郵便窓口は土曜・休日も開設(午前中のみ)。ゆうちょ銀行ATMはホリデーサービスも実施。
  • 新東京郵便局利島郵便集配所(利島郵便局に併設)

電話[編集]

  • 電話番号
    市外局番は島嶼部(伊豆大島MA)の04992、続いて利島村の9、その後4桁が続く、すなわち04992-9-xxxxとなる。

産業[編集]

島北部の商店や住宅が集まる地域
  • 農林業 - 椿の栽培が盛ん。全島の80%を占めるとも言われる椿林から生産される椿油は、全国一の生産量を誇る。隣の大島町で売られている椿油も利島産のものが多い。農業生産者から集められた椿実を島内の製油センターで搾油、精製し、農協が販売している。他にシドケやアシタバ等が生産・出荷されている。
以前はサクユリという百合の栽培も盛んであった。現在でも球根の出荷は行われている。
利島産のサザエは非常に大きく「利島の大サザエ」と呼ばれ、島内では1個350グラム前後が標準サイズとされ、さらに大きなものになると1キログラム近いものが採れる。一般的に1個200グラムほどでも、特大サイズとして扱われているため、利島産がいかに大きいことがわかる。
  • サービス業 - 就労人口の65%を占める。観光業を中心とするが、伊豆諸島の他の島に比べると交通の便に恵まれないこと、海水浴場や温泉といった観光資源がないことから観光客の誘致には消極的である。

2011年ごろから御蔵島のものと思われるイルカが出没するようになり観光客が増えている。

交通[編集]

陸運[編集]

海運[編集]

利島港
かめりあ丸(神津島港)
  • 東海汽船
    • 東京 - 大島 - 利島 - 新島 - 式根島 - 神津島
      • 東京側は東京港竹芝桟橋竹芝旅客ターミナルを利用。
      • 超高速ジェット船、大型客船(さるびあ丸もしくは橘丸)を使用。
  • 神新汽船
    • 静岡県下田 - 利島 - 新島 - 式根島 - 神津島 - 下田
      • 日、火、金曜日は利島→神津島、月、木、土曜日は逆コースで就航している。水曜は休航だが、欠航が続いた場合や盆正月などは臨時運航される場合もある。
  • 利島港
    • 1981年に大型船が接岸できる港として整備された。
    • 風波の影響を受けやすく、冬場はジェット船はもちろんのこと大型客船の欠航も多い。
    • 風波の影響緩和のため1993年より防波堤を兼ねた西岸壁の整備を行っている。台風の被害を受けたため当初計画より整備が遅れているものの、現在西岸壁には大型客船の暫定接岸が可能な状態である。
    • 他島に比べてジェット船の就航率が極端に低いことへの対策として、桟橋東側の泊地側からも防波堤を建設中である。

空運[編集]


観光[編集]

  • 東京からの交通の便が良く、日帰り観光(但し行きは船舶で一泊)も可能である。宿泊施設も数軒ある。だが、島の緑の8割近くを占める椿の他に特段見どころは無く、伊豆諸島の中で、産業としての観光に依存する意識がもっとも希薄な島の一つである。そのため、観光客は、驚きの目をもって島民達に迎えられる。天候の良いときは富士山を眺めることができ、島の南側に設置された展望広場からの眺めは絶景で、利島より南側にある伊豆諸島の島々を眺めることができる。

博物館等[編集]

  • 利島村郷土資料館

レジャー[編集]

年中通して釣り客が訪れる。椿の花の見頃には多くの愛好家がトレッキングに訪れる。キャンプおよび野宿は全島で禁止されている(村営バンガローのある御蔵島村のように安価に宿泊できる施設もない)。旅館が1軒、民宿は数軒ある。また、勤労福祉会館内にボウリング場が併設されている。レーン数は2レーンで1ゲーム300円。たまにボウリング大会が開かれているが、普段は個人も含め利用者はあまりいない。

名物・特産品[編集]

  • イセエビ
  • サザエ - 非常に大きなサイズのものを継続的に採取している。
  • タカベ
  • メッカリ - クボガイの一種。
  • ハバノリ
  • トサカノリ
  • 椿 - 椿油の生産量は全国一。
  • シドケ
  • サクユリ - 生花、球根を販売の他、島焼酎の原料としても使用(ただし、醸造は本土の業者に委託)。現在は原料不足で休止中。 

その他[編集]

  • 利島は縄文時代から人が住んでいたようだが、真水が湧かないことで苦労してきた。現在は天水をためる貯水池がつくられると共に、海水の淡水化装置が設置されている。
  • 利島について記した古文書が殆どないこと、たびたび飢饉に見舞われるなどしたため口伝も途絶えていることから近世以前の島の歴史には不明な点が多い。江戸時代は年貢米の上納を免除され、逆に幕府から米の支援を受けてきた。
  • 貧弱な港のためジェット船の就航率の低さ(年平均は約50%であるが、冬場は10%台になることもある)に悩まされており、天候が安定する季節でも利島のみが「条件付き出港(接岸できない場合を了解の上で乗船が求められる)」となる日が少なくない。大型客船の方が就航率が高いが、オフシーズンは週末のみしか運航されず、交通事情が極めて悪い。なお、村の広報誌には船の就航実績が毎月掲載され、島民の関心事になっている(船が食料品を運んでくるためでもある)。
  • ヘリコミューターは年間の就航率が90%を超えているが、運賃が高く定員が少ない欠点がある。
  • 島内には殆ど平地が無く、急な坂道と細い路地が多い。北側の村落に殆どの住民が居住しており、南側は椿畑か原野しかない。
  • 伊豆諸島は、島毎に夫々独特の文化があるが、利島に関しては、厳格で勤勉な文化風土が特徴である。平地が殆ど無く、また島全体が小さ過ぎるため水不足でも苦労してきた歴史から、自ずと培われてきたためである。

脚注[編集]

  1. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1978年、ISBN 4040011309より
  2. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より

外部リンク[編集]