バンガロー

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バンガロー(bungalow)とは、低層で比較的小規模な、主に宿泊施設として用いられる家屋の様式を指す言葉である。

概要[編集]

平屋造りでベランダを持つことが特徴的な、木造家屋の様式である。

元々は南アジアベンガル地方においてよく見られる家屋の様式だが、ヒンディー語の“बंगालラテン語: baṅglā)”:バングラ、「ベンガル風の」という意味)という言葉が転じて、英語では「ベンガル地方風の家」という意味になり、山小屋を始めとしたベランダを持つ平屋様式の宿泊施設の一般的名称となった。

日本とそれ以外の国では“バンガロー(bungalow)”という言葉の指すものは多分に異なっており、日本で言うところの「バンガロー」は英語では“(Mountain)hut”(ハット:小規模な山小屋を指す言葉、日本ではドイツ語由来の“ヒュッテ ”(Hütte)の呼称が一般的)と呼ぶことが通常である。

日本におけるバンガロー[編集]

日本では、主に公設のキャンプ場などに設けられる、簡易な宿泊小屋のことである。テントを恒久施設にした程度の小屋という位置づけである。

構造は木造で、洗面台やトイレシャワーなどは持たず、キャンプ場の共同施設を利用する形となる。内部は、6~8程度広さを持つ板敷きのスペースである場合が多く、マットや寝袋などは持参する必要がある。

1990年代以降、よりプライバシーの確保を重視するとともに、台所や浴室等を組み込み快適性を向上させたコテージ風の建物に取って代わられている。

日本で最初のバンガローは、1906年(明治39年)に和歌山県新宮に建てられた西村伊作設計のものである[1]明治末期から大正期にかけて,西洋住宅に倣った住宅改良の気運が高まり、その一例として、1900年代初頭にアメリカカリフォルニアを中心に流行していた簡素な造りのバンガローと呼ばれる庶民住宅の形式が注目された。バンガローは自然に囲まれた郊外地に適した木造平屋で,経済的であり、テラスで屋外とつながる開放的な造りは日本の気候風土や日本人の好みに合うと考えられた[1]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 妹尾韶夫(アキ夫)邸に示された西村伊作の住宅設計理念川崎衿子、文教大学教育学部紀要38, 27-36, 2004

関連項目[編集]