スコッター
スコッター (squatter) とは、都心の廃屋・廃ビルや他人の敷地や家屋の不法定住者、またはそうした住宅のこと。大都市などで見られるインナーシティの都市問題の一つである。発音に近い「スクオッター」「スクウォッター」とも表記する。日本語では「不法居住者(区)」などと訳す。
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概要 [編集]
大都市は地方と比して就業機会に恵まれ、生活水準が高いことから地方住民が大量に流入することがある。しかし大都市は往々にして家賃が高いことなどから、生活能力の低い者が都心の廃屋や廃ビル、他人の敷地などに居座ったり勝手に住居を建築したりする。
スコッターは貧困層に集中することが多いが、その原因は貧困だけでなく、貧困と密接に関連している人種差別などが背景にあることが多い。したがってスコッターの問題は、それ自体にセグリゲーションの問題が絡むことが多い。その他にも、都心の劣悪な住環境や行政サービスにもその一因があることが多い。
- 問題点
- 本来の所有者の生活権や財産権を侵害する
- 必要な電気や水道などのライフラインを不正使用する
- 犯罪を行う者がいる
- その地域がスラム化する
- 就業や教育の面で不利で、各種行政機関による公的支援を受けられない
- 建物や敷地を荒廃させる
- その生活から脱出できず、階層が固定化し、居住地域の固定化や、人種や所得による分断が生じる
- 対策
- 貧困層への援助の充実や教育や就業の機会の拡充。
- 都心の住環境や行政サービスの改善。
- 都心における廃ビルや廃屋の取り壊しや修繕。
スコッター (squatter) とは、本来オーストラリアのニューサウスウェールズの公有地の不法占拠者を意味する言葉だった。本来は「しゃがんだ人」、「しゃがんだ動物」という意味がある。スクワット (squat)と同義である。
日本 [編集]
日本で住居を不法占拠した場合には不法侵入罪という犯罪となること、また、スコッターの不法占拠する空家や空ビルが日本では少ないことや、低賃金層や貧困層の生活の場となるドヤ街のような場所もあり、他人の敷地をわざわざ不法占拠までして生活する必要がないことなどから、日本ではスコッターは少ない。
運動 [編集]
ヨーロッパを中心に若者や社会運動家が既存の空き家を不法占拠する例もある。大都市などでは、古いデパートや工場などの建築や住宅街が地域の衰退によって空き家となったり、あるいは富裕層が投機目的のために都心の住宅を住まないまま保有するといったことがある。
これに対し、移民や貧困層、彼らを支援する社会運動家、あるいは金のないミュージシャンや若い芸術家など住む場所に困る人々が、こうした使われていない廃墟や遊休資産を不法占拠し、低所得層のための社会教育センターや芸術家村などに改装して立退きを拒む例もある。
関連項目 [編集]