DIY

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DIYで作ったギターラック
DIYで作ったドームハウス
DIYで作ったライトボックス(撮影用の 影を防ぐ箱)

DIY(ディー・アイ・ワイ)とは、専門業者ではない人が自身で何かを作ったり、修繕したりすること[1]。英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で、「自身でやろう」の意。「D.I.Y.」とも。

概説[編集]

DIYとは、お金を払ってひと(業者)にやらせるのではなく、自身で(つまり自分の身体を使って)何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことである。

DIYは、ともかくも「自分でできることは自分でやろう」という理念のもとに行う諸活動である。

DIYという言葉・概念は、「(ひとまかせにせず)自身でやる」という考え方を、広く生活の基本態度にしようとする精神を指していることもある。これは「DIY ethic(DIY倫理)」「DIY精神」とも言う。営利企業の活動には頼らず、人々(人・グループ)が自身で自主的に行う活動を推奨する言葉・概念である。こうした精神・態度は、多様な領域において提唱・実行されており、「自主イベント」や「草の根政治運動」「草の根社会運動」、自主制作誌(ミニコミ、Zine)、インディーズ音楽 等々等々に影響を与えている。各領域のメンバーの中に、「DIY精神」を知っている人やそれを実行している人がいる場合、その人がその領域でも、業者まかせにせず自分(たち)でやることを望み、あるいはその精神を周囲の人々にも伝え、その結果としてそれらの個別的活動が生みだされている場合もあるのである。

DIYは、専門の業者に依頼したりすると高額になることを比較的安価に行えること、自分にぴったりのもの(いわば自分だけのための「特注品」)をつくることができること、すべてを自分自身でやることにより充実感・達成感を得ることができること、等々が利点として挙げられる。

歴史[編集]

第二次世界大戦でドイツ軍の激しい空襲を受けたロンドンで、戦後に、破壊された街を自分達の手で復興させる国民運動1945年イギリスで始まり、スローガンとして「D.I.Y.」=「Do it yourself」がうまれた。

大辞泉には「第二次大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう」を合い言葉に、町の再建に取り組んだのが始まりとされる」と書かれている[1]

この運動はイギリス中を席巻し、1957年には雑誌「Do it yourself」が刊行され、やがてその運動がヨーロッパ全土へ、そしてアメリカ合衆国へと広がっていった。とくにアメリカでは、D.I.Y.は「復興」から「週末レジャー余暇の一つ」として楽しむという概念へと変化し、いつしか健康的に週末を過ごす趣味へと進化を遂げた[2]。アメリカでは、DIYを行う上で必要になる資材や工具を専門に取り扱うホームセンターが各地に造られた。

日本でのDIY史

1970年代初頭には日本にも本格上陸し1969年には、島根県にハウジングランド順天堂駅前店(現在の「ジュンテンドー」)をオープン、ロードサイド型の発祥とされる。ホームセンターのスタイルを日本で最初に取り入れたのは、1972年にオープンしたドイト与野店である[3]

和気産業の当時の重役が1967年のモントリオール万国博覧会で「日曜大工コーナー」を設置したイギリス館の盛況ぶりに興味を示し、DIYの専門商社へ発展していった。

自宅まわり[編集]

自宅(自分の住宅)まわりのD.I.Y、日曜大工のための基本的な道具類。特に基本的なのは、メジャー巻尺)、ペンチドライバー金づちナットまわしレンチ)、やすり 等々である。あとは行おうとする作業に応じて、道具を増やしてゆくことになる。塗装を行う場合は、ハケ類を手に入れる。様々な場面でホットボンドのガン などもあると便利である。電気・電子回路の補修・制作や金属と金属の簡易な接着をする場合ははんだごて、等々等々である。最近では百均で入手可能なものも増えており、「とりあえず」ということで非常に安価に始められ、特に頻繁に行う作業のための道具だけはじっくり比較し、ホームセンターや通販などで質の良いものに買い替えて、快適な作業、精度の高い作業にするということが可能である。多少値が張りはするが、高頻度の作業だけでも快適にできるようにしておくとDIYが楽しくなる。

例えば、自宅関連(「自宅まわり」)のDIYでは、自宅で使う家具本棚食器棚などの類、椅子ベッド 等々等々)を自分で作ること、家の中の様々な補修・改修作業を行うこと(壁紙カーペット等のはりかえ、壁・家具などの塗装水道管蛇口などの修理)、住宅外回りの補修・改修・自作(外壁の塗装や補修、屋根の補修、ウッドデッキの製作、の設置、の設置・補修 等々等々)、庭の補修・改修・自作(草刈り花壇づくり、花壇の類の育成や植え替え、植栽全般の剪定や植え替え、の自作 等々)、小屋づくり(犬小屋ログハウスなど)、自分や家族が住む本格的な住宅をゼロから自分で設計したり自分(家族)の手で建築すること、などがある。これらの多くが、いわゆる「日曜大工」という概念と重なっている。 こうした自宅まわりで行うDIYに関しては、DIY専門店(ホームセンター)が多数あるので、広く人々に知られており、様々なDIY活動の中でも特に知られたものとなっており、多くの人々によって実行されている。

大手のホームセンターなど、DIYに関連する施設では、DIYアドバイザーなどと呼ばれる、DIYを専門にし、その知識を伝授する有資格者を置いているところもある。

電気・電子関係[編集]

電気

電気の領域、家庭の交流電流用機器に関連するDIYとしては、照明器具類(電気スタンド)の電気コードを直したり交換する、照明器具のシェードを交換する、ホームセンターで売られている照明器具のパーツを組み合わせて自分好みのものを作り新たに設置する、等々等々の作業が行われている。

電子回路

DIYで、自分が使う電子回路を自分で作るという活動を行っている人もいる。 日本語では従来「自作」という言葉で呼ばれている諸活動と重なるところが大きい。 日本では秋葉原にこうした自作のための部品を扱っている店舗が集中している。

WindowsやLinuxなどが動く小型のコンピュータPC)が普及するにつれ、それらのコンピュータを自作する人が増えた( 自作パソコン )。メインボード、グラフィックボード、サウンドボード、電源ボックス、筺体(外箱)などを組み合わせて、自身で自分好みのスペックのPCを作る人が多かったのである。日本では1990年代~2000年代は、PC自作のための部品を扱う店舗が多数あった。

最近は、小型・簡易・安価なマイコンボード類を使ってDIYを行う人も増えている。

最近では便利なブレッドボードArduinoなどの小型・簡易・安価なマイコンボードマイコンボードと関連ソフトウェア類)が登場し、ちょっとした制御回路ならば自作してしまう人も増えている。これらは最近は「メイカーズムーブメント」という言葉・概念枠で捉えられていることも多い。

脚注[編集]

(自分の2本の腕だけ足らず)作業対象物を固定する必要があるような作業は、とりあえず二人組で(4本の腕で)する方法があるが、そうした作業を頻繁に行うようになったら、こうした作業台をひとつ持っていると便利である。ハンドルを回すと板と板の間隔が狭まったり広がったりして作業対象物を固定できる。最近の日本では、ホームセンターなどで3000~2000円ほどで入手可能である。
  1. ^ a b 大辞泉「DIY」
  2. ^ 角 謙二『American D.I.Y.』株式会社枻出版社、2012年2月、pp. 12-13。
  3. ^ 角 謙二『American D.I.Y.』株式会社枻出版社、2012年2月、pp. 12-13。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]