Raspberry Pi

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Raspberry Pi
Raspberry Pi 2 Model B v1.1 top new (bg cut out).jpg
Raspberry Pi 2 Model B
製造元 Raspberry Pi Foundation
種別 シングルボードコンピュータ
発売日 2012年2月29日 (2012-02-29)
売上台数 累計500万台(2015年2月18日時点)[1]
ウェブサイト www.raspberrypi.org

Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータイギリスのラズベリーパイ財団 (Raspberry Pi Foundation) によって開発されている。

概要[編集]

Raspberry Piは、かつてイギリスで教育用コンピュータとして普及したエイコーン社BBC Micro(1981年)の再来として、学校で基本的なコンピュータ科学の教育を促進することを意図している[2][3][4][5][6]。Model A、Model Bという名称もBBC Microに由来しており、サポートされるコンピュータ言語の中にはBBC Microで利用されたBBC Basicも含まれており、ハードウェア的にはエイコーン社が開発したARMプロセッサを搭載している。また、エイコーンのOSであるRISC OSも、Raspberry Pi用がRISC OS Open Limitedより公式リリースされている。 内蔵ハードディスクソリッドステートドライブを搭載しない代わりに、SDメモリーカード(SDカード)を起動および長期保存用のストレージに利用する[7]

2013年10月31日までに累計200万台[8]、2014年6月11日までに累計300万台[9]、2015年2月18日までに累計500万台[1]販売された。

主な仕様[編集]

販売終了 販売中
モデルごとの仕様一覧表
モデル Model A Model A+ Model B Model B+ 第2世代
Model B
本体画像 Raspberry Pi - Model A.jpg N/A Raspberry Pi Model B Rev. 2 (rotated cropped).jpg Raspberry Pi B+ top.jpg Raspberry Pi 2 Model B v1.1 top new (bg cut out).jpg
ターゲット価格[3] $25 $20 $35[10][11]
SoC[3] Broadcom BCM2835 (CPU, GPU, DSP, SDRAM, USB)[12] Broadcom BCM2836 (CPU, GPU, DSP, SDRAM, USB)
CPU 700 MHz / ARM1176JZF-S 1コア[13] 900MHz / ARM Cortex-A7 4コア
GPU 250 MHz / Broadcom VideoCore IV[14]
OpenGL ES 2.0 (24 GFLOPS)
MPEG-2, VC-1 (ライセンスが必要), 1080/30p H.264/MPEG-4 AVC High Profile[12] ハードウェアデコーダ・エンコーダ
メモリ
(GPUと共用)
256 MB 512 MB
256 MB(2012年10月14日以前の発送分[15]
512 MB 1 GB
SDRAM LPDDR2 SDRAM
USB 2.0 ポート[7] 1 2
(LAN9512内蔵ハブ)[16]
4
(LAN9514内蔵ハブ)[17]
映像入力 15ピンMIPIカメラインターフェース (CSI)
別売のRaspberry Pi用カメラの接続が可能。
映像出力[3] コンポジット RCA (PAL / NTSC) , HDMI 1.3 / 1.4[18]
音声出力[3] 3.5 mm ジャック, HDMI, I²S
ストレージ[7] SDメモリーカード / MMC / SDIO カードスロット microSDカード SDメモリーカード / MMC / SDIO カードスロット microSDカード
ネットワーク (RJ45)[3][7] N/A LAN9512(10/100 Mbps イーサネット[16] LAN9514(10/100 Mbps イーサネット[17]
低レベル周辺機器[注釈 1] GPIOヘッダーピン26ピン。内訳:8 × GPIO, UART, I²C, SPIと2つのチップセレクト, +3.3 V, +5 V[注釈 2][注釈 3], 接地[14][19]
GPIOヘッダーピン40ピン。 GPIOヘッダーピン26ピン。内訳:8 × GPIO, UART, I²C, SPIと2つのチップセレクト, +3.3 V, +5 V[注釈 2][注釈 3], 接地[14][20]
GPIOヘッダーピン40ピン。
電源 300 mA (1.5 W)[3] 200 mA (1 W) 700 mA (3.5 W) 600 mA (3.0 W) 900 mA (4.5 - 5.5 W)
電源ソース[3] 5V / microUSB または GPIO
質量 45 g 23 g 45 g
大きさ
(コネクター部の突起を除く)
85.60 mm × 56.5 mm (3.370 in × 2.22 in) 65 mm × 56.5 mm (2.6 in × 2.22 in) 85.60 mm × 56.5 mm (3.370 in × 2.22 in)
公式に提供されるOS Debian, Fedora, Arch Linux, RISC OS (左記に加えて)Windows 10
モデル Model A Model A+ Model B Model B+ 第2世代
Model B
  1. ^ Model BのRev.1とRev.2では、GPIOポートのピン配列が異なる。
  2. ^ a b Raspberry Piの内部は3.3Vの電源で動作しており、GPIO入力へ5Vを接続することはできない。
  3. ^ a b Raspberry PiのGPIOポートの3.3Vの電源を供給するピンと、5Vの電源を供給するピンは隣り合っており、誤ってショートさせると故障の原因になる。

コネクタ[編集]

ソフトウェア[編集]

オペレーティングシステム[編集]

2012年2月19日、ラズベリーパイ財団は、SDカードから起動できるオペレーティングシステムのSDカードイメージを発表した。 イメージに含まれるOSは、Debian 6.0 Squeeze に基づいていて、LXDE デスクトップ環境Midori ブラウザに加えて、様々なプログラミングツールを使用できる。また、このOSはRaspberry Pi だけでなく様々な他のプラットフォーム上でエミュレートできるように QEMU 上で実行できる[21]

ラズベリーパイ財団は、その後、カナダのセネカカレッジで開発された[22] Fedora バージョンをリリースする予定[23]。財団は、プログラムをやりとりするためのアプリケーションストアを開設予定。

Mathematica[編集]

2013年11月21日、RaspberryPi Foundation は、数式処理ソフトである Mathematica のサブセット版及びその記述言語である Wolfram Language を、RaspberryPi の標準イメージ環境である Raspbian に向けて無償提供することを発表した[24][25]。Raspberry Pi 1 の性能から、2013年現在の典型的なパソコン上で動作させた場合と比較して、10〜20倍遅いとしている[24]。Remote Development Kit を使い、コーディング等を行う外部コンピュータと、実際に Mathematica を実行する RaspberryPi を接続するインターフェースが提供されている[24]。GPIO を使えるなど専用の命令も用意されている[26]。2014年8月1日より、Mathematica 10 を提供開始[27]

関連項目[編集]

参照[編集]

  1. ^ a b Five million sold! | Raspberry Pi
  2. ^ Raspberry Pi: Cheat Sheet
  3. ^ a b c d e f g h FAQs”. Raspberry Pi Foundation. 2011年10月6日閲覧。
  4. ^ Cellan-Jones, Rory (2011年5月5日). “A £15 computer to inspire young programmers”. BBC News. 2012年3月4日閲覧。
  5. ^ Price, Peter (2011年6月3日). “Can a £15 computer solve the programming gap?”. BBC Click. 2011年7月2日閲覧。
  6. ^ Bush, Steve (2011年5月25日). “Dongle computer lets kids discover programming on a TV”. Electronics Weekly. 2011年7月11日閲覧。
  7. ^ a b c d Verified USB Peripherals and SDHC Cards; eLinux.org
  8. ^ TWO MILLION! - Raspberry Pi
  9. ^ Raspberry Pi at Buckingham Palace, 3 million sold | Raspberry Pi
  10. ^ Introducing Raspberry Pi Model B+”. Raspberry Pi Foundation. 2014年8月7日閲覧。
  11. ^ Bowater, Donna (2012年2月29日). “Mini Raspberry Pi computer goes on sale for £22”. The Daily Telegraph (London). http://www.telegraph.co.uk/technology/news/9112841/Mini-Raspberry-Pi-computer-goes-on-sale-for-22.html 
  12. ^ a b BCM2835 Media Processor; Broadcom.
  13. ^ ARM1176JZF-S Revision:r0p7 Technical Reference Manual
  14. ^ a b c Q&A with our hardware team”. Raspberry Pi Foundation. 2011年9月20日閲覧。
  15. ^ http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi&file=questions
  16. ^ a b SMSC LAN9512 Website; smsc.com
  17. ^ a b http://www.raspberrypi.org/introducing-raspberry-pi-model-b-plus/
  18. ^ Embedded Linux Wiki: Hardware Basic Setup
  19. ^ Raspberry PI GPIO Connector; eLinux.org
  20. ^ Raspberry PI GPIO Connector; eLinux.org
  21. ^ linuxnews showing the first release of Debian Squeeze for Raspberry running on QEMU
  22. ^ Chung, Emily (2012年2月24日). “$35 computer 'Raspberry Pi' readies for launch”. CBC.ca. http://www.cbc.ca/news/technology/story/2012/02/23/technology-raspberry-pi-cheap-computer.html 2012年2月28日閲覧。 
  23. ^ Raspberry foundation announcing "first root filesystem available for download"
  24. ^ a b c 青木 大我 (2013年11月22日). “RasberryPi、数式処理ソフト「Mathematica」を同梱。個人利用は無料”. INTERNET Watch / Impress Watch Corporation. 2013年11月23日閲覧。
  25. ^ 行正和義 (2013年11月22日). “Raspberry Pi、数式処理ソフト「Mathematica」を無料でバンドル”. ASCII.jp×デジタル / KADOKAWA CORPORATION. 2013年11月23日閲覧。
  26. ^ Raspberry Pi—Wolfram言語ドキュメント
  27. ^ Mathematica 10 – now available for your Pi! | Raspberry Pi

外部リンク[編集]

公式サイト
非公式サイト
技術情報