Ubuntu
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Ubuntu 8.04 (Hardy Heron)のデスクトップ画面 |
|
| 公式サイト: | www.ubuntu.com |
| 開発者: | Canonical Ltd. / Ubuntu Foundation |
| OSの系統: | Linux |
| ソースコード: | フリーソフトウェア/オープンソースソフトウェア |
| 最新リリース: | 8.04 (Hardy Heron) / 2008年4月24日 |
| アップデート方式: | APT |
| パッケージ 管理システム: |
dpkg |
| 対応 プラットフォーム: |
i386, AMD64, PowerPC[1], IA-64[2], UltraSPARC[3] |
| カーネル種別: | モノリシックカーネル |
| ユーザ インタフェース: |
GNOME |
| ライセンス: | GPL及びその他のライセンス |
| 開発状況: | 開発中 |
Ubuntu(ウブントゥ、国際音声記号[/ùbúntú/] (oo-BOON-too[4]))は、Linuxディストリビューションの一つである。Debian GNU/Linuxをベースにしているが、使いやすさや、半年ごとの定期的なリリース、インストールの容易さを目指している。
デスクトップ環境の充実に主眼をおいており、DELLが採用するなどして人気を博している。Ubuntuは、南アフリカ生まれでイギリス市民権を持つマーク・シャトルワースが創業したCanonical Ltd.から支援を受けている。
ディストリビューション名は南アフリカのバントゥー語群の言葉で「他者への思いやり」などの意味をもっている[5]。
最新版であるUbuntu 8.04 (Hardy Heron)は2008年4月24日にリリースされた。Ubuntuはフリーソフトウェアのみを用いて、平均的な利用者に最新かつ安定なオペレーティングシステムを提供することを目指している。
Ubuntuは、デスクトップ版で3年、サーバ版で5年のサポートを保証する、長期サポート版(LTS)も提供している。最新のLTS版であるUbuntu 8.04 (Hardy Heron)は2008年4月24日にリリースされた。一つ前のLTS版は、2006年6月1日にリリースされたUbuntu 6.06 (Dapper Drake)である(2006年8月1日にUbuntu 6.06.1にアップデートされた)。
目次 |
[編集] 歴史と開発工程
Ubuntuの最初のリリースは、2004年10月20日にDebian GNU/Linuxから派生したものである[6]。6ヶ月ごとにリリースされる[7]ために、比較的頻繁にアップデートされるオペレーティングシステムとなっている。リリース月は、同じく6ヶ月ごとにリリースされるGNOMEの次の月であり、最新のGNOMEが含まれるよう計画されている[8]。MEPISやXandros、Linspire、Progeny、Libranetなどの、Debianの派生物にビジネスモデルの一部としてプロプライエタリなソフトウェアやクローズドソースな機能を追加したシステムに対して、Ubuntuはなるべく自由(無料)なソフトウェアを使うことでDebianの思想により近い位置に立っている[9]。
最初のリリース以来、Ubuntuのロゴとそのフォントは同じものが利用されている。特にフォントは、Andy Fitzsimonによって作成されたUbuntu-Titleと呼ばれる、手書きで[10]、小文字のみのOpenTypeフォントが使用されている[11]。このフォントはGNU Lesser General Public Licenseとして配布されていて、Ubuntuロゴの派生品でも使うことが奨励されている[11]。このフォントはUbuntuではパッケージとしてインストール可能である[11]。
Ubuntuのパッケージは基本的に、Debianの不安定版を元に作られている。よって両方のディストリビューションで、パッケージファイル形式としてdebを、パッケージ管理システムとしてAPT/Synapticを使うことができる。Ubuntuは、Debianパッケージに対する変更点をリリース時にのみ告知するのではなく、全ての変更点を直接かつ迅速にDebianに伝えるようにしている[6]。しかしながら、DebianとUbuntuのパッケージの間に'バイナリ互換性'は保証されていない[12]。また開発者の多くも母体となるDebianから自由意思で移ってきている。ただし、彼らの多くは現在もなおDebianの基本パッケージのメンテナンスにも関わってはいる。これらの経緯を巡っては少なからぬ議論と批判を招くこととなり、Debianの創設者であるIan Murdockも、DebianのパッケージやDebian自身と完全には互換性がなく、Debian Sargeから理想や理念が離れていっていると批判している[13]。またこの問題はDebianのみで終わるものではなく合議制でオープンな民主的コミュニティ(Debian)に対し巨大なバックアップ資本が存在して、常に経済的に助けて支えてくれる支援者が存在するディストリビューションの存在は競争力の点で有利不利があり、できあがったlinuxの完成度人気の差違だけでなく人材獲得競争でもどうしても技術者の間で人気に差が出てしまう。その是非や経済的後援者が存在することに対する問題等に対して議論を呼び物議を醸した。華々しい成果の影で、自由なオープンソースの技術者の自由な移動を巡ってその是非に対する疑問や批判や、これらの問題に対する自衛の必要性つまり、自由のままではパトロンがついたディストリビューションが有利なことを危惧する声も存在する。
Grumpy Groundhog(気難しいウッドチャック)というコードネームを持ったブランチを作る計画が存在する。これは常に不安定な開発・テスト版であり、Ubuntuの一部として含まれる予定のプログラムやアプリケーションを、バージョン管理システムから直接ソースコードを取得し、修正することができる。これによりパワーユーザや上流開発者は、パッケージを実際にビルドすることなく個々のプログラムの最新版をパッケージ化されたような状態でテストすることができ、各アーキテクチャにおけるパッケージ化の問題を早期に得ることができる[14]。Grumpy Groundhogは6ヶ月ごとにDebian Unstableにマージされることになっている[15]。Grumpy Groundhogはまだ公には利用可能とはなっていない。
現在、UbuntuはCanonical Ltd.から資金提供をうけている。2005年7月8日、マーク・シャトルワースとCanonical Ltd.はUbuntu財団を創設し、初期投資として1000万USドルを提供したと発表した。財団の目的は、今後リリースされるバージョンも含めたUbuntuのサポートと開発を保証することであるが、2006年現在、財団は休眠状態にある。マーク・シャトルワースは、財団はCanonicalに不測の事態が起きたときの緊急財源であると説明している[16]。
2007年5月1日、DellはUbuntuをインストールしたデスクトップとラップトップ販売を発表し、2007年5月24日に米国で販売が開始された[17]。顧客はDellを通してUbuntuのサポートを購入し、Canonicalのサポートを受けることができる。2007年8月8日には、英国、フランス、ドイツでも同様の販売を始めている[18]。
2007年7月に開催されたUbuntu Live 2007において、マーク・シャトルワースは(2008年4月にリリース予定の)Ubuntu 8.04が次の長期サポート版(LTS)になると発表した。さらに彼は、Canonicalが2年ごとにLTSをリリースすることを約束した。
[編集] 特徴
管理権限の必要な作業では常にsudoを利用するように[19]、Ubuntuは使いやすさを重要視している[20]。インストーラであるUbiquity[21]は、LiveCD環境から再起動の必要なしにハードディスクへのインストールを可能にした。Ubuntuはさらに可能な限り多くの人々に利用できるように、アクセシビリティと国際化にも力をいれていて、5.04ではUTF-8が標準の文字コードとなった。現在のユーザインタフェースは、茶色と橙色が特徴的なHumanと呼ばれる外観になっている。
標準的なシステムツールといくつかの小さなアプリケーションに加えて、OpenOffice.orgやインターネットブラウザであるMozilla Firefox、(以前はGaimという名前だった)インターネット・メッセンジャPidgin、グラフィックソフトウェアであるGIMPなどもインストールされている。さらに数独やチェスなどの小さなカードゲームやパズルゲームも同梱されている。Ubuntuは安全のために最初からすべてのポートを閉じているが、一部の人々は内外からの接続を監視するためにファイヤーウォールを走らせている。
Ubuntuは標準インストールによって必要な機能の全てが揃うにもかかわらず、一枚のCDに収まっている。LiveCDを使えば、ハードディスクへのインストールをする前に、ハードウェアが適合しているかを確認することができる。また、LiveCDはUbuntuのインストールにも使える[22]。CDは必要であれば送付してもらうことが可能であり、CDイメージをダウンロードすることもできる。UbuntuのLiveCDは256MBのメモリと、ハードディスクにインストールするのであれば4GBの空き容量を必要とする[23]。また、ダウンロードによってのみ入手可能なAlternateインストールディスクが存在する。これは、テキストモードでインストール可能なDebian-Installerを使っており、低スペックなPCのユーザや、販売PCへUbuntuのプリインストールを考えている業者、LVMなどの複雑なパーティションへのインストールを考えているユーザを対象としている[24]。
2007年4月のUbuntu 7.04のリリースにおいて、インストールプロセスが若干変更され、Windowsからの移行がサポートされるようになった[25]。この新しい移行ツールを使えば、Ubuntuのインストール時にWindowsのブックマークや壁紙、設定などを簡単にUbuntuに移行できる。
UbuntuにはインストールCD/DVDを作成するためのツールが存在する。Wubiを使えば、WindowsのパーティションにUbuntuをインストールすることができる。Windowsのユーザ設定を移行するためのツールも利用できる。
[編集] 必要環境
最新の安定版では、デスクトップ版だとIntel x86とAMD64、サーバ版だとIntel x86とAMD64に加えてSPARCをサポートしている[26][27]。ただし、8.04以降ではSPARCはサポートされない。
非公式なPowerPC版[28](7.04以前では、PowerPCを公式にサポートしていた)や、IA-64(Itanium)版、PlayStation 3版も存在する[29]。
以下の必要環境を満たせない古いコンピュータでも、XfceベースのXubuntu等を利用すれば、必要なメモリやディスク容量は少なくて済む。
[編集] サーバ版
サーバ版は(Pentium 75MHzのCPUと32MBのメモリのような)「レガシーマシン」にもインストール可能だが[30]、良いパフォーマンスを得られる「最低環境」は次のようになる[31]:
- 300MHzのx86プロセッサ
- 64MBのシステムメモリ
- 最低2GBのディスクスペース(フルインストールとスワップ用)
- 640x480の解像度が利用可能なVGAグラフィックスカード
- CD-ROMドライブ
[編集] デスクトップ版
デスクトップ版で、良いパフォーマンスが得られる「推奨最低環境」は次のようになる[31]:
- 500MHzのx86プロセッサ
- 192MBのシステムメモリ
- 8GBのディスクスペース(少なくとも4GBは必要)[32]
- 1024x768の解像度が利用可能なグラフィックスカード
- サウンドカード
- ネットワークもしくはインターネットへの接続手段
[編集] インストール
デスクトップ版では、2種類のインストールCDが提供される[33]
[編集] DesktopCD (LiveCD)
DesktopCDは実際にインストールする前に、コンピュータに手を加えることなくUbuntuを試すことができる。多くの場合は、このタイプのCDを使えば目的が達成される。このCDを使ってインストールする場合は、少なくとも256MBのメモリが必要である。
[編集] AlternateCD
AlternateCDは特殊なインストールをしたい場合に使える。以下のような状況を想定して提供されている:事前設定されたOEMシステムの作成、備品の自動設定、ネットワーク接続環境のない状況での古いバージョンからのアップグレード、LVMやRAIDパーティションの利用、256MB以下のシステムメモリでのインストール(ただし、メモリが少ない状況でインストールしても、デスクトップ環境を充分に動かすことはできないだろう)。
[編集] Windows版
Windowsと共存するようにインストールを行うWubiというソフトウェアが存在する。バージョン 8.04から標準搭載されるようになった。Windowsファイルシステム内のファイルとしてインストール可能なため、パーティションの切り分けやフォーマットを行う必要がなく、また現在の環境を損なうことなく気軽にUbuntuを試すことが可能となる。
[編集] パッケージの分類とサポート
Ubuntuは、全てのソフトウェアをそのライセンスやサポートレベルによって、コンポーネントと呼ばれる4つの種類に分けている。[34]
パッケージは以下のコンポーネントのいずれかに振り分けられる:
| フリーソフトウェア | フリーでないソフトウェア | |
| サポートあり | Main | Restricted |
| サポートなし | Universe | Multiverse |
「フリー」ソフトウェアには、Ubuntuライセンスポリシー[35]に適合したソフトウェアのみが含まれる。このポリシーはほぼDebianフリーソフトウェアガイドラインに沿ったものである。ただし、Mainに関してはいくつかの警告がある。それは「作者の許諾を得ることなく修正のできないバイナリファームウェアや特定フォント」が、「再配布の妨害をされない限り、(Mainの一部が利用するために)Mainの中に含まれてしまうかもしれない」というものである。
フリーでないソフトウェアは基本的にサポートされない(Multiverse)。ただし、ビデオカードドライバのようなバイナリでのみ配布されているデバイスドライバなどの、Ubuntuを利用するために必要なソフトウェアに関しては別である(Restricted)。これらのソフトウェアについては、開発者がソースコードを読むことができないので、mainに比べるとサポートのレベルは落ちる。
MainとRestrictedに含まれるパッケージは一般的なLinuxの利用に対して必要なソフトウェアが全て揃うように選ばれている。同じような機能を持った別のプログラムや、それほど重要でない特定の用途にのみ使われるようなプログラムはUniverseやMultiverseに配置される。
Ubuntu Backports[36]という公式のレポジトリが存在する。これは、特定のソフトウェアに対してUbuntuの不安定版でのみ利用可能な最新版をバックポートするための公式的に認められたプロジェクトである。レポジトリは大局的に管理されているわけではなく、利用者からの要求に対して一定の品質を満たしさえすれば、そのパッケージがバックポートされる。
[編集] プロプライエタリなソフトウェア
Ubuntuには、サードパーティーのソフトウェアを認証するシステムが存在する[37]。Ubuntuに認証されたプロプライエタリ・ソフトウェアはUbuntu上で動作することが保証される。しかしながら、Microsoft Windowsのようなフリーでないオペレーティングシステムのユーザが望むようなプログラムの多くは、未だ動作せず、認証されてもいない。プロプライエタリ・ソフトウェアのうち、再配布に制限がないものについてはmultiverseコンポーネントに配置される。
以下のようなソフトウェアは、Ubuntuと共に配布されることはない:
- DVDのリージョンコードを無効化し再生するようなソフトウェアや、DVDのアクセスコントロールを回避するlibdvdcss。特にDeCSSを使ったオープンソースのDVDデコードライブラリは、いくつかの地域で法的な問題を抱えている(注:このライブラリは適正なリージョンにおいてDVDを再生する場合にも必要となる)。
- Adobeの(Linux版は存在しない)ShockwaveやFlashなどのプロプライエタリなブラウザプラグイン(Flashのライセンスにおける再配布禁止条項に対する回避手段の一つは、Adobeのサイトから直接Linux用Flashプラグインを自動的にダウンロード、インストールする"flashplugin-nonfree"というmultiverseパッケージを利用することである)。
[編集] バージョン
リリースごとにバージョン番号とコードネームが付けられる。近年のコードネームは頭文字がアルファベット順になる様につけられている。。バージョン番号はリリース時の年と月から作られる。2004年の10月20日にリリースされたUbuntuの最初のリリースであるWarty Warthog[38]は4.10というバージョン番号になる。
| バージョン | コードネーム テスト版の名前 |
リリース日 | サポート期限 | おもな新機能と変更点 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.10 | Warty Warthog Sounder |
2004年10月20日[39] | 2006年4月30日[40] | ShipIt | Mozilla Thunderbird 1.0 Mozilla Firefox 1.0 OpenOffice.org 1.1 MySQL 4.0 XFree86 4.3 GNOME 2.8 |
| 5.04 | Hoary Hedgehog Array |
2005年4月8日[41] | 2006年10月31日[42] | アップデート・マネージャ、ノートパソコンのサスペンド、ハイバーネート、スタンバイ 周波数コントロール、USBデバイスからのインストール、UTF-8の準拠、APTの認証 |
MySQL 4.1 X.org 6.8 GNOME 2.10 |
| 5.10 | Breezy Badger Colony |
2005年10月13日[43][44] | 2007年4月13日[45] | USplash (グラフィカルなブートローダ)の採用、 論理ボリュームマネージャのサポート、OEMインストーラのサポート | PHP 5.0 GNOME 2.12 |
| 6.06 LTS | Dapper Drake Flight |
2006年6月1日[46][47] | 2009年6月(デスクトップ版) | LiveCDとインストールCDの統合、LiveCD上でのグラフィカルインストーラの採用、シャットダウン時のUSplashの採用、USBデバイスへのインストール、debファイルのグラフィカルインストーラGDebi | GCC 4.0 Mozilla Thunderbird 1.5 Mozilla Firefox 1.5 OpenOffice.org 2.0 PHP 5.1 MySQL 5.0 X.org 7.0 GNOME 2.14 |
| 2011年6月(サーバ版) | |||||
| 6.10 | Edgy Eft Knot |
2006年10月26日[48][49] | 2008年4月 | 'Human'テーマの大幅な修正、Upstartの実装、問題の報告を自動化(Apport)、メモツールTomboy、写真管理F-Spot | Mozilla Firefox 2.0 X.org 7.1 GNOME 2.16 |
| 7.04 | Feisty Fawn Herd |
2007年4月19日[50] | 2008年10月 | Windowsからの移行補助プログラムの搭載、コーデック/制限付きドライバのインストールの簡素化、Compizデスクトップ効果 WPAのサポート、 PowerPCのサポート廃止 数独とチェスの追加、ディスク使用量解析ツール'baobab'の追加、GNOMEコントロールセンター、 Zeroconfのサポート |
OpenOffice.org 2.2 PHP 5.2 X.org 7.2 GNOME 2.18 |
| 7.10 | Gutsy Gibbon Tribe |
2007年10月18日[51][52] | 2009年4月 | Compiz Fusionの搭載[53]、 サーバ管理eBox[54]、セキュリティフレームワークAppArmor[54] 高速なデスクトップ検索[55]、高速なユーザ切り替え[55]、Mozilla Firefoxのプラグイン管理の改善(Ubufox)[56] X.orgのグラフィカルな設定ツール[56]、NTFSへの書き込みサポート |
Mozilla Thunderbird 2.0 OpenOffice.org 2.3 GNOME 2.20 |
| 8.04 LTS | Hardy Heron[57] |
2008年4月24日[58] | 2011年4月(デスクトップ版) | 長期サポート(LTS)[59][60]; テーマとアートワークの改良[61]、Wubiを標準搭載 | Firefox 3.0 OpenOffice.org 2.4 GNOME 2.22 |
| 2013年4月(サーバ版) |
リリース日はGnomeのリリースからおよそ一ヶ月後、つまりX.orgのリリースから二ヶ月後になるように設定されている。このため、Ubuntuはリリース毎に、GnomeとXの最新版を同梱することができる。
6.06と、今後リリースされる8.04は長期サポート(LTS)と位置付けられている。これは、デスクトップ版で3年、サーバ版で5年のサポートを、またCanonical Ltd.による有料サポートもうけられることを意味する[62]。
[編集] ShipIt
Canonicalでは、インストールCDを無償で送付するShipItというサービスを行っていて、メールで送付先を送るだけでインターネット越しにインストールCDを注文することができる[63]。ShipItは世界中から利用できるが、到着まで最大10週かかる上に、以前は最新のUbuntuを注文できなかった。2007年の10月時点では、最新の7.10をShipItで注文することができる。
[編集] 世間の評価
2004年のリリース以来、Ubuntuの人気は着実に高まっている。現在、Distrowatch.com[2]で二番目に多く、2005年[64]と2006年[65]だけに絞ると一番多くアクセスされているLinuxディストリビューションである。この人気はGoogle検索において、2004年以来の"Ubuntu"の検索回数増加と、同じ期間の"Fedora"、"Debian"、"SUSE"などの他の主要なデスクトップ向けLinuxディストリビューションに関連する語の検索回数減少もしくは高原状態を見比べることによって裏付けされる[66]。DesktopLinux.comにおける2007年に実施され3万8500人の回答者がいた調査では、Ubuntuは回答者の30.3パーセントが使用しており、最も人気なディストリビューションであった[67]。
2005年にロンドンで開催されたLinuxWorld Conference & Expoでは"Reader Award for best Linux distribution(読者によるLinuxディストリビューション大賞)"を受賞した[68]。紙媒体の、そしてオンラインのメディアにも好評で[69][70][71]、多くの批評家が、Ubuntuが成功した重要な点として、巨大なコミュニティを形成したことをあげている。UbuntuはInfoWorld 2007のBossie Award for Best Open Source Client OSを受賞した[72]。
マーク・シャトルワースは、2006年の末までに少なくとも800万人のUbuntuユーザが居ると述べている[73]。
ただし、日本では決してポピュラーなディストリビューションだとは言い切れない面もあり、他国と比較してウェブ上での言及数は少ない[74]。
[編集] 派生品
Ubuntuには公式・非公式を問わずさまざまな派生品が存在する。KubuntuとXubuntuは、Ubuntuのデスクトップ環境をKDEとXfceに置き換えた、公式のプロジェクトである。Edubuntuは学校での利用を想定し、児童が同等の環境を自宅でも利用できる[75]ことを目的とした公式のプロジェクトである。公式派生品のうち、Kubuntu[76]とEdubuntu[77]はShipItからメールで注文することもできるが、Xubuntuはできない[78]。これらはUbuntuと異なるパッケージをインストールするだけであるが、それらのパッケージはUbuntuと同じレポジトリで管理されているので、お互いに全く同じパッケージを使うことが可能である。また、新機能を実装するための開発に関わる人間も大きく違う。公式の姉妹ディストリビューションとしては次のものが存在する:[79]
- Kubuntu
- デスクトップ環境としてGNOMEの代わりにKDEを採用している。
- Edubuntu
- デスクトップ環境としてGNOMEを採用し、教育用にカスタマイズされている。
- Xubuntu
- デスクトップ環境としてXfceを採用した「軽い」ディストリビューション。
- Gobuntu
- フリーソフトウェアのみを利用したディストリビューション。
- Ubuntu Studio
- クリエイター向けのディストリビューション。
Ubuntuの派生品のリストに載っているものの一部は、Canonicalのコントロールを離れ、独自の目的をもった別プロジェクトである。
[編集] 派生プロジェクト
以下のプロジェクトはUbuntuと密接に関わり、2006年現在は、Ubuntuと同時にリリースされ、パッケージはUbuntuと同じ公式レポジトリを利用している。
次のような複数の非公式な派生物が存在する:
- Linux Mintはデザインやソフトウェア環境を改善し、マルチメディア関係のコーデックを充実させたディストリビューション。
- Fluxbuntuはデスクトップ環境としてFluxboxを採用した「最も軽い」ディストリビューション。
- nUbuntuは、セキュリティツールを多数含んでいる。
- Ubuntu Liteは、レガシーデバイスを備えた古いコンピュータ用のディストリビューション。
- zUbuntuは、IBM eServer zSeriesメインフレーム用のディストリビューション。
- Elbuntuは、ウィンドウマネージャとしてEnlightenmentを採用している。
- Ubuntu Studioは、標準的なUbuntuにマルチメディア機能を追加したもの。
- Ubuntu CEは標準的なUbuntuに聖書全文とURLフィルタリングを搭載したクリスチャン向けのディストリビューション。
- Ecolinuxは、デスクトップ環境としてXfceを採用した日本発のディストリビューション。
- Freespireは、"live"モードとしてCDから直接起動したり、ハードディスクにインストールできる。二つのバージョンが利用可能で、その内の一つは、やMP3、Windows Media、Java、Flash、QuickTime、Realなどをサポートしたドライバ、コーデック、アプリケーションが含まれる(現在はDebianベースだが、バージョン2.0以降Ubuntuベースになる予定である)。
- GoogleがGoobuntuというUbuntu派生ディストリビューションを作成しているという有名な噂があった。GoogleはUbuntuの修正版を作っていることは認めたが、それを社外に公開する予定はないことも明言している。[80][81]
- Ubuntuの開発者たちは、2007年の秋にUbuntu 7.10をリリースしたあと、新しい低電圧Intelモバイルチップを搭載したPDAやスマートフォン上で動くUbuntu Mobile and Embeddedエディションと呼べるものをリリースすると公表している。[82]
- VirtualAppliances.netは、仮想環境で事前にビルドされたUbuntuベースのアプリケーション集である。
- gOSは2007年11月1日に登場したばかりの新しいUbuntuの派生ディストリビューション。アメリカのWal-Martで発売される低価格PCEverex Green gPC TC2502用のOSとして開発された。特徴はGoogleのオンライン・アプリへのアクセスを優先した設計である。デザインはMac OS Xが模されている。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ PowerPCは7.04(Feisty)以降、公式にはサポートされなくなった。[1] 非公式なPowerPC対応7.10はここでリリースされている。
- ^ The CD images for Intel Itanium and Itanium 2 computers can be found here.
- ^ UltraSPARCとUltraSPARC T1はサーバエディションのみサポート。
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- ^ "Shipit - free shipment of Edubuntu CDs" 2006-06-21閲覧.
- ^ https://bugs.launchpad.net/shipit/+bug/62318
- ^ "Other Ubuntus" 2007-06-07閲覧.
- ^ "The Register: Google at work on desktop Linux" 2006-04-25閲覧.
- ^ "Slashdot: Google working on Desktop Linux" 2006-04-25閲覧.
- ^ "Ubuntu Mobile and Embedded edition" 2007-06-30閲覧.
[編集] 参考
- What is it About Ubuntu? - by Sal Cangeloso, XYZ Computing, Monday, December 5, 2005, retrieved December 21, 2005
- Once I have installed Ubuntu, will I be able to upgrade to the next release? by Viktorija, April 10, 2005, retrieved December 21, 2005.
- Ubuntu & You, Part 1: Trying Today's Most Popular Linux Distribution by Thomas Pletcher, CommunityMX, August 15, 2005, retrieved December 21, 2005
- Restricted Formats last edited 2005-12-16 02:24:00 by RichRudnick, Ubuntu Wiki, retrieved December 21, 2005
- Thomas, K (2006). Beginning Ubuntu Linux. US: APress. ISBN 1590596277.
- Oxer, J (2006). Ubuntu Hacks. US: O'Reilly Media. ISBN 0596527209.
- The Official Ubuntu Book
- Moving to Ubuntu Linux
- UbuntuHCL.org: A comprehensive Ubuntu hardware compatibility database.
- :Ubuntu addon CD ...Include codecs, plugins, java, xgl, games, brasero.
- [3]
[編集] 外部リンク
- Ubuntu公式サイト(英語)
- Ubuntu Japanese Team
- Ubuntu Forums(英語)
- Ubuntu日本語フォーラム
- Unofficial Ubuntu Starter Guide(英語)
- 非公式 Ubuntu初心者用ガイド
- Easy Ubuntu Linux(英語)
- マーク・シャトルワースへのインタビュー
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