Ubuntu

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Ubuntu
Ubuntu logo.svg
Ubuntu 11.10 japanese.png
Ubuntu 11.10 (Oneiric Ocelot) 日本語
開発元企業 / 開発者 Canonical Ltd.
/ Ubuntu Foundation
OSの系統 Linux
開発状況 開発中
ソースコード FOSS
最新安定版リリース

11.10 (Oneiric Ocelot)

/ 2011年10月13日(4か月前) (2011-10-13
最新開発版リリース

12.04 (Precise Pangolin) Alpha 2

/ 2012年2月2日(23日前) (2012-02-02
使用できる言語 55以上の言語
アップデート方式 APT
パッケージ管理 dpkg
対応プラットフォーム i386, AMD64, ARM, PowerPC[1], IA-64[2], UltraSPARC[3]
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI Unity
ライセンス GPLおよびその他のライセンス
ウェブサイト www.ubuntu.com, www.ubuntulinux.jp

Ubuntuウブントゥ[4]ウブンツ国際音声記号[/ùbúntú/]; oo-BOON-too[5])とは、Debian GNU/LinuxをベースとしたオペレーティングシステムLinuxディストリビューションの一つであり無償で提供されている。

Ubuntuの開発目標は、平均的な利用者にも使いやすい最新かつ安定したオペレーティングシステムを提供することであり、DELLが自社製品に採用するなどの実績がある。

UbuntuはCanonical Ltd. から支援を受けて開発されている。Canonical Ltd. の創業者は、南アフリカ生まれでイギリス市民権を持つマーク・シャトルワースであり、ディストリビューション名の Ubuntu は、南アフリカのズールー語の言葉で「他者への思いやり」などの意味をもっている[6]

目次

[編集] 特徴

2009のParis Ubuntu Partyで話をするマーク・シャトルワース

管理権限の必要な作業では常にsudoを利用するように[7]、Ubuntuは使いやすさを重要視している[8]

インストーラであるUbiquityは、Live CD環境から再起動の必要なしにハードディスクへのインストールを可能にした。

Ubuntuは可能な限り多くの人々に利用できるように、アクセシビリティ国際化にも力をいれていて、5.04からはUTF-8が標準の文字コードとなった。

現在のユーザインタフェースは、紫を基調としたLightと呼ばれる外観になっている。

標準的なシステムツールといくつかの小さなアプリケーションに加えて、写真編集ツール Shotwell、オフィススイート LibreOffice、インターネットブラウザであるMozilla Firefox、(以前はGaimという名前だった)インターネット・メッセンジャPidginなどもインストールされている。また、UbuntuOneというオンラインストレージサービスがあり、会員登録することによって、ファイルをインターネット上に保存できる。さらに数独チェスなどの小さなカードゲームパズルゲームも同梱されている。Ubuntuは安全のために最初からすべてのポートを閉じているが、一部の人々は念のために内外からの接続を監視するためにファイヤーウォールを走らせている。

Ubuntu のロゴとそのフォントは、イギリスのフォント制作会社である Dalton Maag Ltd. が制作した Ubuntu Font Family と呼ばれるフォントが使用されている。このフォントは 10.04(Lucid Lynx)から使用されており、最初のリリースから9.10(Karmic Koala)までは、Andy Fitzsimon によって作成された Ubuntu-Title と呼ばれるフォントが使用されていた。

[編集] デスクトップ環境

Unityインタフェース
(Dashホームメニューを表示中)

長い間、GNOME パネルが標準であったが、Ubuntu 11.04 および 11.10 において色々と変化した。

[編集] Unity

Ubuntu 11.04からはデフォルトがUnityに置き換えられ、GNOMEパネルの代わりとなった。
Unityではデスクトップの左端にお気に入りの「アプリケーション」のサイドバー(Dock)が取り入れられ、これまでのGNOMEパネルの下部パネルが取り外された。また、これまでの上部パネルの通知領域が残されているのに対し、左端にあった「アプリケーション」「場所」「システム」の項目がUbuntuのロゴ1つに置き替えられた。これをクリックするとインストールされたアプリケーション、インストールできるアプリケーションが検索できる。
ただ、低スペックなパソコンや認識が難しいハードウエアのパソコンの場合、自動的に「Unity 2D」モードで起動する可能性がある。

Unity は OpenGL が必要であり、OpenGL が使えない環境向けに、11.04 からは Unity 2D が含まれている。

[編集] Unity 2D

Unity 2DはCompizのプラグインであるUnityとは違い、独立したアプリケーションとして動作する。Unity 2DはQtフレームワークを用いて作られている。Unityは初期状態ではMetacityで動作するようになっているが、CompizやKWinといったウィンドウマネージャ上でも動作する。 Unity 2Dは11.04では追加可能なパッケージとして提供されていたが、11.10からは11.04のGNOMEクラシックに代わりUnity 3Dが動作しないハードウェア環境のユーザー向けのデフォルトデスクトップ環境として提供されている。

[編集] その他

パッケージには KDE, Xfce, LXDE, GNOME Shellが含まれており、これらをデフォルトにした、Kubuntu, Xubuntu, Lubuntu が配布されている。GNOME Shellをデフォルトにしたディストリビューションは配布されていない。

[編集] 世間の評価

ユーザエージェントのカウントによると、Ubuntuは、インターネットトラフィックにおける0.5%[9]から0.65%[10] の割合を占めており、Webクライアントの中で最も人気のあるLinuxディストリビューションである。

2004年のリリース以来、Ubuntuの人気は着実に高まっている。現在、Distrowatch.com[2]のランキングで2010年までの数年を連続で1位を獲得したLinuxディストリビューションである。この人気はGoogle検索において、2004年以来の"Ubuntu"の検索回数増加と、同じ期間の"Fedora"、"Debian"、"SUSE"などの他の主要なデスクトップ向けLinuxディストリビューションに関連する語の検索回数減少もしくは高原状態を見比べることによって裏付けられる指標の一つと言える[11]。DesktopLinux.comにおける2007年に実施され3万8500人の回答者がいた調査では、Ubuntuは回答者の30.3パーセントが使用しており、Linuxによるデスクトップ環境としては最も人気なディストリビューションであった[12]

2005年にロンドンで開催されたLinuxWorld Conference & Expoでは"Reader Award for best Linux distribution(読者によるLinuxディストリビューション大賞)"を受賞した[13]。紙媒体の、そしてオンラインのメディアにも好評で[14][15][16]、多くの批評家が、Ubuntuが成功した重要な点として、巨大なコミュニティを形成したことをあげている。UbuntuはInfoWorld 2007のBossie Award for Best Open Source Client OSを受賞した[17]

マーク・シャトルワースは、2006年の末までに少なくとも800万人のUbuntuユーザが居ると述べている[18]。Canonical の Chris Kenyon によると、2010年4月時点で1200万を超えるユーザーがいるだろうと述べている。[19]

サーバー版に関しても、WikipediaをホスティングするWikimedia財団が採用するなど[20]、個人のみならず大規模な採用事例も増えている。

世界的には2005年末から2006年にかけてUbuntuがGoogle Trendsの順位でFedoraを抜き一位になったが、日本では決してポピュラーなディストリビューションだとは言い切れない面もあった[21]。しかし、その状況にも徐々に変化が生まれ、日本では2007年から2008年の間にGoogle Trendsで一位となった[22]。特に、2008年9月5日、DELLが発表したミニノートPC「Inspiron Mini 9」では、OSにUbuntuを選択できるようになっている。OSにLinuxが選択可能になるのは珍しく、注目を集めている[23]。さらに、2009年8月27日シャープが発表したスマートブックNetWalker」には、Ubuntu 9.04がプリインストールされている。

日本では主に、北海道夕張市や大阪府箕面市が、Ubuntu及びその派生ディストリビューションの導入を進めている。

[編集] Debian との関係

Ubuntu は、Debian GNU/Linuxをベースに開発されている。Debian に由来する他の派生ディストリビューションの中には、プロプライエタリなソフトウェアクローズドソースな機能を追加しているものもあるが、Ubuntu ではなるべく自由なソフトウェアを使うことを方針としており、Debian の思想に近い位置に立つように努めている。[24]

Ubuntu のパッケージは、基本的に Debian不安定版を元に作られており、Debian と同様に、パッケージファイル形式としてdebを、パッケージ管理システムとしてAPT/Synapticを使うことができる。ただし、Ubuntu と Debian のパッケージの間に'バイナリ互換性'は完全には保証されていない[25]。Ubuntuのパッケージ開発者の多くは、母体となる Debian から Canonical へと「自由意思」で移動してきている。Ubuntuへ「移籍」したメンテナの中には、移籍後も Debian の基本パッケージのメンテナンスにも協力し続けている者も居る。Ubuntu では、Debian パッケージに対する変更点の告知をリリース時のみだけではなく、直接かつ迅速に Debian に伝えるようにしている[26]

Ubuntuは当初、Debianコミュニティから人材を確保しようとした。この際の Ubuntu コミュニティと Canonical社の行動が当初は露骨に行われたものであったため、Debian側では混乱を強いられ、コミュニティが紛糾する事態に発展、開発も一時遅延するという事態が起こった。このため、Debianコミュニティ内外で少なからぬ議論と批判を招くこととなった。Debian の創設者である イアン・マードック(Ian Murdock) も、Ubuntu は Debian のパッケージや Debian 自身と完全には互換性がなく、開発リソースの分散やフィードバックにおいて問題が起こると懸念を示した[27]。イアン・マードックは Ubuntu コミュニティとの一連の騒動の後、Debian から脱退した。 この一連の問題は、 Debian コミュニティからの”人材の異動”やコミュニティの成果物へのフリーライド(タダ乗り)に対し、Debianのみならずオープンソースコミュニティ全般からUbuntuとCanonicalに対する批判があった。オープンな合議制を取る(民主的な)コミュニティである Debian 側が、UbuntuとCanonicalによるこれらの一連の脅威をみすみす看過するに至った経緯を、「フリーソフトウェア全般に対する差し迫った脅威とその教訓の一つ」と懸念する声もある[要出典]

一方、Debianも、リーナス・トーバルズの成果物へフリーライド(タダ乗り)している訳であり、Debianの批判姿勢はおかしいという考え方もある。

[編集] 開発工程

UDSグループ (11/11/02撮影)

Ubuntu 開発サミット(UDS)がUbuntuの新バージョンの開発前に開催され、ソフトウェア開発者が世界中から集まり、次期バージョンに導入する機能や改善すべき部分の大まかな検討をする。

Ubuntu は、半年ごとの定期的なリリースを行っている。通常のリリースの他、デスクトップ版で3年、サーバ版で5年のサポートを保証する、長期サポート版(LTS:Long Term Support)も提供している。

6か月ごとにリリースされる[28]ために、比較的頻繁にアップデートされるオペレーティングシステムとなっている。リリース月は、同じく6か月ごとにリリースされるGNOMEの次の月であり、最新のGNOMEが含まれるよう計画されている[29]

リリース日はGnomeのリリースからおよそ一か月後、つまりX.orgのリリースから二か月後になるように設定されている。このため、Ubuntuはリリース毎に、GnomeとXの最新版を同梱することができる。

[編集] 歴史

初期のリリース(Ubuntu 4.10)

Ubuntu の最初のリリースは、2004年10月20日Debian GNU/Linux から派生したものである[26]


現在、UbuntuコミュニティはCanonical Ltd.から資金提供をうけている。2005年7月8日マーク・シャトルワースとCanonical Ltd.はUbuntu財団を創設し、初期投資として1000万USドルを提供したと発表した。財団の目的は、今後リリースされるバージョンも含めたUbuntuのサポートと開発を保証することであるが、2006年現在、財団は休眠状態にある。この不透明な状況を、マーク・シャトルワースは、財団はCanonicalに不測の事態が起きたときの緊急財源であると説明している[30]

Grumpy Groundhog(気難しいウッドチャック)というコードネームを持ったブランチを作る計画が存在する。これは常に不安定な開発・テスト版であり、Ubuntuの一部として含まれる予定のプログラムやアプリケーションを、バージョン管理システムから直接ソースコードを取得し、修正することができる。これによりパワーユーザや上流開発者は、パッケージを実際にビルドすることなく個々のプログラムの最新版をパッケージ化されたような状態でテストすることができ、各アーキテクチャにおけるパッケージ化の問題を早期に得ることができる[31]。Grumpy Groundhogは6か月ごとにDebian Unstableにマージされることになっている[32]。Grumpy Groundhogはまだ公には利用可能とはなっていない。

2007年5月1日DellはUbuntuをインストールしたデスクトップとラップトップ販売を発表し、2007年5月24日に米国で販売が開始された[33]。顧客はDellを通してUbuntuのサポートを購入し、Canonicalのサポートを受けることができる。2007年8月8日には、英国、フランス、ドイツでも同様の販売を始めている[34]

2007年7月に開催されたUbuntu Live 2007において、マーク・シャトルワースは(2008年4月にリリース予定の)Ubuntu 8.04が次の長期サポート版(LTS)になると発表した。さらに彼は、Canonicalが2年ごとにLTSをリリースすることを約束した。

[編集] リリース

リリースごとにバージョン番号とコードネームが付けられる。近年のコードネームは頭文字がアルファベット順になる様につけられている。バージョン番号はリリース時の年と月から作られる。2004年10月20日にリリースされたUbuntuの最初のリリースであるWarty Warthog[35]は4.10というバージョン番号になる。

バージョン コードネーム
テスト版の名前
リリース日 サポート期限 おもな新機能と変更点 備考
デスクトップ サーバー
4.10 Warty Warthog
Sounder
2004年10月20日[36] 2006年4月30日[37] ShipIt Mozilla Thunderbird 1.0
Mozilla Firefox 1.0
OpenOffice.org 1.1
MySQL 4.0
XFree86 4.3
GNOME 2.8
5.04 Hoary Hedgehog
Array
2005年4月8日[38] 2006年10月31日[39] アップデート・マネージャ、ノートパソコンのサスペンド、ハイバーネート、スタンバイ
周波数コントロール、USBデバイスからのインストール、UTF-8の準拠、APTの認証
MySQL 4.1
X.org 6.8
GNOME 2.10
5.10 Breezy Badger
Colony
2005年10月13日[40][41] 2007年4月13日[42] USplash(グラフィカルなブートローダ)の採用、論理ボリュームマネージャのサポート、OEMインストーラのサポート PHP 5.0
GNOME 2.12
6.06 LTS Dapper Drake
Flight
2006年6月1日[43][44] 2009年6月 2011年6月 LiveCDとインストールCDの統合、LiveCD上でのグラフィカルインストーラの採用、シャットダウン時のUSplashの採用、USBデバイスへのインストール、debファイルのグラフィカルインストーラGDebi GCC 4.0
Mozilla Thunderbird 1.5
Mozilla Firefox 1.5
OpenOffice.org 2.0
PHP 5.1
MySQL 5.0
X.org 7.0
GNOME 2.14
6.10 Edgy Eft
Knot
2006年10月26日[45][46] 2008年4月 'Human'テーマの大幅な修正、Upstartの実装、問題の報告を自動化 (Apport) 、メモツールTomboy、写真管理F-Spot Mozilla Firefox 2.0
X.org 7.1
GNOME 2.16
7.04 Feisty Fawn
Herd
2007年4月19日[47] 2008年10月 Windowsからの移行補助プログラムの搭載、コーデック/制限付きドライバのインストールの簡素化、Compizデスクトップ効果
WPAのサポート、PowerPCのサポート廃止
数独チェスの追加、ディスク使用量解析ツール'baobab'の追加、GNOMEコントロールセンター、Zeroconfのサポート
OpenOffice.org 2.2
PHP 5.2
X.org 7.2
GNOME 2.18
7.10 Gutsy Gibbon
Tribe
2007年10月18日[48][49] 2009年4月 Compiz Fusionの搭載[50]、サーバ管理eBox[51]、セキュリティフレームワークAppArmor[51]
高速なデスクトップ検索[52]、高速なユーザ切り替え[52]、Mozilla Firefoxのプラグイン管理の改善 (Ubufox) [53]
X.orgのグラフィカルな設定ツール[53]NTFSへの書き込みサポート
Mozilla Thunderbird 2.0
OpenOffice.org 2.3
GNOME 2.20
8.04 LTS Hardy Heron[54]
2008年4月24日[55] 2011年4月 2013年4月 長期サポート (LTS) [56][57]、テーマとアートワークの改良[58]Wubiを標準搭載 Firefox 3.0
OpenOffice.org 2.4
GNOME 2.22
8.10 Intrepid Ibex[59] 2008年10月30日 2010年4月 Mobile Linux[59] X.Org 7.4
Linux kernel 2.6.27
Network Manager 0.7
Samba 3.2
GNOME 2.24
9.04 Jaunty Jackalope[60] 2009年4月23日 2010年10月 新しい通知システム、起動プロセスの変更[60]ext4をオプションでサポート OpenOffice.org 3.0
Linux kernel 2.6.28
Samba 3.3
GNOME 2.26
9.10 Karmic Koala[61] 2009年10月29日 2011年4月 クラウドコンピューティング[61]ext4がデフォルトになる OpenOffice.org 3.1
Linux kernel 2.6.31
GNOME 2.28
GIMP 2.6
Mozilla Firefox 3.5
X.Org 7.5
10.04 LTS Lucid Lynx[62] 2010年4月29日 2013年4月 2015年4月 長期サポート(LTS)、Lightテーマ[63]、起動画面 (HAL) 廃止、動画編集ソフトPiTiViを同梱、NVIDIA用のオープンソースドライバを導入、Ubuntu One Music Store、起動速度の大幅な改善 OpenOffice.org 3.2
Linux kernel 2.6.32
Mozilla Firefox 3.6
GNOME 2.30
10.10 Maverick Meerkat[64] 2010年10月10日 2012年4月 Ubuntu Netbook Editionの操作性向上(Unity)、Btrfsをオプションでサポート、uTouchによるマルチタッチサポート、MeMenu、サウンドインジケータの改良、F-SpotShotwellに置き換え OpenOffice.org 3.2
Linux kernel 2.6.35
GNOME 2.32
11.04 Natty Narwhal[65] 2011年4月28日 2012年10月 グローバルメニュー、デスクトップ版のデフォルトUIとしてUnityを採用、Ubuntu ソフトウェアセンターの評価機能、OpenOffice.orgLibreOfficeに置き換え、RhythmboxBansheeに置き換え LibreOffice 3.3
Linux kernel 2.6.38
11.10 Oneiric Ocelot[66] 2011年10月13日 2013年4月 (予定) Unityに加えデフォルトでUnity 2Dを搭載、デフォルトのメールクライアントとしてMozilla Thunderbirdを採用、ログインマネージャにLightDMを採用 LibreOffice 3.4
Linux kernel 3.0
12.04 LTS Precise Pangolin[67] 2012年4月26日 (予定) 2017年4月 (予定) 本バージョンからデスクトップ版も3年から5年の長期サポート(LTS)に伸びる予定[68]

Ubuntuは2年毎にLTS(Long Term Support、長期サポート)版がリリースされている。これは、デスクトップ版で3年、サーバ版で5年のサポートを、またCanonical Ltd.による有料サポートもうけられることを意味する[69]

サポート状況:
サポート終了したリリース サポート中のリリース 最新のリリース 将来のリリース

[編集] ポイントリリース

長期サポート(LTS)版のみに存在し、一定期間毎にそれまでにリリースされたアップデートを全て統合したイメージを示す。最新のLTSでは10.04.3に当たる。リリース毎に最新のイメージを適用しなくてもアップデートにより同等のバージョンへアップグレードが可能である。しかし、Ubuntu Japanese Teamによる日本語 Remix版では毎度リリースされるとは限らないので注意が必要である。

[編集] タイムライン


期間の種類
開発期間 標準サポート期間 延長サポート期間 サーバー版のみの延長サポート期間


[編集] スクリーンショット

[編集] 必要環境

最新の安定版では、デスクトップ版だとIntel x86AMD64ARM、サーバ版だとIntel x86とAMD64に加えてSPARCをサポートしている[70][71]。ただし、8.04以降ではSPARCはサポートされない。

非公式なPowerPC[72](7.04以前では、PowerPCを公式にサポートしていた)や、IA-64(Itanium)版、プレイステーション3版も存在する[73]

以下の必要環境を満たせない古いコンピュータでも、XfceベースのXubuntu等を利用すれば、必要なメモリディスク容量は少なくて済む。

[編集] デスクトップ版

デスクトップ版で、良いパフォーマンスが得られる「推奨最低環境」は次のようになる[74][75]

  • Pentium 4 1GHz プロセッサ
  • 1GBのシステムメモリ
  • 15GBのディスクスペース
  • 1024x768の解像度が利用可能なグラフィックスカード
  • サウンドカード
  • ネットワークもしくはインターネットへの接続手段

[編集] サーバ版

サーバ版は(Pentium 75MHzのCPUと32MBのメモリのような)「レガシーマシン」にもインストール可能だが[76]、良いパフォーマンスを得られる「最低環境」は次のようになる[74]

  • 300MHzのx86プロセッサ
  • 128MBのシステムメモリ
  • 最低1GBのディスクスペース
  • 640x480の解像度が利用可能なVGAグラフィックスカード
  • CD-ROMドライブ

[編集] インストール

Live CD (Ubuntu 10.10)

Ubuntuは標準インストールによって必要な機能の全てが揃うにもかかわらず、一枚のCDに収まっている。LiveCDを使えば、ハードディスクへのインストールをする前に、ハードウェアが適合しているかを確認することができる。また、LiveCDはUbuntuのインストールにも使える[77]。CDは必要であれば送付してもらうことが可能であり、CDイメージをダウンロードすることもできる。UbuntuのLiveCDは256MBのメモリと、ハードディスクにインストールするのであれば4GBの空き容量を必要とする[78]

ダウンロードによってのみ入手可能なAlternateインストールディスクが存在する。これは、テキストモードでインストール可能なDebian-Installerを使っており、低スペックなPCのユーザや、販売PCへUbuntuのプリインストールを考えている業者、LVMなどの複雑なパーティションへのインストールを考えているユーザを対象としている[79]

2007年4月のUbuntu 7.04のリリースにおいて、インストールプロセスが若干変更され、Windowsからの移行がサポートされるようになった[80]。この新しい移行ツールを使えば、Ubuntuのインストール時にWindowsのブックマークや壁紙、設定などを簡単にUbuntuに移行できる。

UbuntuにはインストールCD/DVDを作成するためのツールが存在する。Wubiを使えば、WindowsのパーティションにUbuntuをインストールすることができる。Windowsのユーザ設定を移行するためのツールも利用できる。ただしこの場合、ファイルシステムはUbuntu標準のext3ext4ではないため、ファイルの断片化に注意する必要がある。

[編集] デスクトップ版

デスクトップ版では、2種類のインストールCDが提供される[70]GUIよるインストールが行われる。

[編集] LiveCD

LiveCDは実際にインストールする前に、コンピュータに手を加えることなくUbuntuを試すことができ、多くの場合は、このCDを使えば目的が達成される。このCDを使ってインストールする場合は、少なくとも256MBのメインメモリが必要である。しかし、256MB以下でも、スワップ領域をあらかじめ用意すればインストールは可能である[81]

[編集] AlternateCD

AlternateCDは特殊なインストールをしたい場合に使える。

以下のような状況を想定して提供されている。

  • 事前設定されたOEMシステムの作成
  • 備品の自動設定
  • ネットワーク接続環境のない状況での古いバージョンからのアップグレード
  • LVMやRAIDパーティションの利用
  • 256MB以下のシステムメモリでのインストール。ただし、少ないメモリでデスクトップ環境を実用的に動かすことは困難である。

[編集] Wubi

Wubi (Windows-based Ubuntu Installer) というWindowsと共存するようにインストールを行うソフトウェアが存在し、バージョン 8.04から標準搭載されるようになった。Windowsファイルシステム内のファイルとしてインストール可能なため、パーティションの切り分けやフォーマットを行う必要がなく、また現在の環境を損なうことなく気軽にUbuntuを試すことが可能となる。前述のとおり、システムファイル内にインストール出来るため、Windows上でUbuntuをアンインストールできる。
WindowsでUbuntu の Live CDに含まれる「Wubi.exe」を実行することで起動できる。

ただし、バージョン 11.10 日本語Remixには Localized CD Image tools の都合により現時点で収録がされていない[3]

[編集] サーバー版

サーバー版のCDにはLive機能はない。CUIによるインストールのためある程度の知識が求められる。インストール後もCUIだがsudo apt-get install ubuntu-desktopを使用してGUIもインストール可能。

[編集] パッケージの分類とサポート

Ubuntuは、全てのソフトウェアをそのライセンスやサポートレベルによって、コンポーネントと呼ばれる4つの種類に分けている[82]

パッケージは以下のコンポーネントのいずれかに振り分けられる:

フリーソフトウェア フリーでないソフトウェア
サポートあり Main Restricted
サポートなし Universe Multiverse

「フリー」ソフトウェアには、Ubuntuライセンスポリシー[83]に適合したソフトウェアのみが含まれる。このポリシーはほぼDebianフリーソフトウェアガイドラインに沿ったものである。ただし、Mainに関してはいくつかの警告がある。それは「作者の許諾を得ることなく修正のできないバイナリファームウェアや特定フォント」が、「再配布の妨害をされない限り、(Mainの一部が利用するために)Mainの中に含まれてしまうかもしれない」というものである。

フリーでないソフトウェアは基本的にサポートされない(Multiverse)。ただし、ビデオカードドライバのようなバイナリでのみ配布されているデバイスドライバなどの、Ubuntuを利用するために必要なソフトウェアに関しては別である(Restricted)。これらのソフトウェアについては、開発者がソースコードを読むことができないので、mainに比べるとサポートのレベルは落ちる。

MainRestrictedに含まれるパッケージは一般的なLinuxの利用に対して必要なソフトウェアが全て揃うように選ばれている。同じような機能を持った別のプログラムや、それほど重要でない特定の用途にのみ使われるようなプログラムはUniverseMultiverseに配置される。

Ubuntu Backports[84]という公式のリポジトリが存在する。これは、特定のソフトウェアに対してUbuntuの不安定版でのみ利用可能な最新版をバックポートするための公式的に認められたプロジェクトである。リポジトリは大局的に管理されているわけではなく、利用者からの要求に対して一定の品質を満たしさえすれば、そのパッケージがバックポートされる。

[編集] プロプライエタリなソフトウェア

Ubuntuには、サードパーティーのソフトウェアを認証するシステムが存在する[85]。Ubuntuに認証されたプロプライエタリ・ソフトウェアはUbuntu上で動作することが保証される。しかしながら、Microsoft Windowsのようなフリーでないオペレーティングシステムのユーザが望むようなプログラムの多くは、未だ動作せず、認証されてもいない。プロプライエタリ・ソフトウェアのうち、再配布に制限がないものについてはmultiverseコンポーネントに配置される。

以下のようなソフトウェアは、Ubuntuと共に配布されることはない:

  • DVDリージョンコードを無効化し再生するようなソフトウェアや、DVDのアクセスコントロールを回避するlibdvdcss。特にDeCSSを使ったオープンソースのDVDデコードライブラリは、いくつかの地域で法的な問題を抱えている(注:このライブラリは適正なリージョンにおいてDVDを再生する場合にも必要となる)。

再配布が禁止されているプロプライエタリ・ソフトウェアでも、Canonicalとの契約によってUbuntuのpartnerリポジトリからダウンロードできるものがある。

例:

[編集] ShipIt

Canonicalでは以前、インストールCDを無償で送付するShipItというサービスを行っていて、メールで送付先を送るだけでインターネット越しにインストールCDを注文することができた[86]。 しかしながら、2009年10月にコスト上の理由から、初めて注文するユーザーや開発者に限り無料で利用でき、その他は有料(5枚1組税抜き送料別で5ポンド)となるような制限が設けられるようになったが、2011年4月にShipItは利用できなくなった。

[編集] クラウドコンピューティングへの対応

Ubuntuの開発元であるCanonicalは2009年よりクラウドコンピューティング向けの開発を進めている。

9.04(Jaunty Jackalope)からはサーバー版でAmazon EC2と同様の機能を実現できる「Eucalyptus」を搭載した。9.10(Karmic Koara)ではクラウド構築用パッケージ「Ubuntu Enterprise Cloud (UEC)」を正式にリリースした。このようにLinuxディストリビューションがクラウド構築用パッケージを提供する例はUbuntuが初めてである[87]

デスクトップ版においてもデータストレージサービス「Ubuntu One」を9.04(Jaunty Jackalope)から実験的に、9.10(Karmic Koara)から正式にサポートした。Ubuntu Oneでは、複数のPCやスマートフォンなどの携帯機器の間でネットワークストレージを用いたファイル等の共有ができる。無料で5GBまで同期でき、毎月2.99米ドルまたは毎年29.9米ドルを支払うと20GBごとに同期容量を拡大できる。また、10.04(Lucid Lynx)では7digital配給の音楽配信サービス「Ubuntu One Music Store」を展開した。20GBごとに毎月3.99米ドルまたは毎年39.9米ドル支払うことで音楽配信サービスを利用することが出来る。

Ubuntu Oneでは、主に以下のものを同期できる。

  • 通常のファイル
  • Ubuntu One Music Storeで購入した音楽
  • Webページのブックマーク
  • 電子メールの連絡先(アドレス帳)
  • ブロードキャストメッセージのアーカイブ

[編集] 派生品

Kubuntu 10.10

[編集] 公式

新機能を実装するための開発に関わる人間は大きく違う。

これらはUbuntuと異なるパッケージをインストールするだけであるが、それらのパッケージはUbuntuと同じリポジトリで管理されているので、お互いに全く同じパッケージを使うことが可能であり、それぞれのデスクトップ環境を共存させることも可能である。

公式の姉妹ディストリビューションとしては次のものが存在する:[88]


Edubuntu
教育用にカスタマイズされたもの。児童が学校や自宅で同等の環境を利用できることを目的としている。
Gobuntu
フリーソフトウェアのみを利用したディストリビューション。既にメインラインに合流しており、この方向性は外部ディストリビューション gNewSense に受け継がれている。
Kubuntu
Ubuntu のデスクトップ環境KDE に置き換えたもの。
Lubuntu
Ubuntu のデスクトップ環境LXDE に置き換えたもの。比較的「軽い」ディストリビューション。
Mythbuntu
Ubuntu と MythTVを元に作られた、ホームシアターPC向けのディストリビューション。デスクトップ環境は標準でXfceを採用している。
Ubuntu JeOS
仮想アプライアンス向けに構成されたディストリビューション。
Ubuntu Netbook Edition
ネットブック等の小型端末向けのディストリビューション。普通のパソコンに比べて非力なCPU、小さい画面、タッチパネルの存在を意識した構成となっている。
Ubuntu Studio
クリエイター向けのディストリビューション。
Xubuntu
Ubuntu のデスクトップ環境Xfce に置き換えたもの。比較的「軽い」ディストリビューション。

Ubuntuの派生品のリストに載っているものの一部は、Canonicalのコントロールを離れ、独自の目的をもった別プロジェクトである。

このほか、Ubuntu Japanese Team によって作成された「Ubuntu Desktop 日本語 Remix」などが存在する。

[編集] 非公式

次のような複数の非公式な派生物が存在する。これらのプロジェクトは Ubuntu と密接に関わり、2006年現在は、Ubuntu と同時にリリースされ、パッケージはUbuntuと同じ公式リポジトリを利用している。

CrunchBang Linux
ウィンドウマネージャとしてOpenboxを採用している軽量ディストリビューション。
EasyPeasy
ASUS の EeePC や Acer の Aspire など、ネットブックに特化したディストリビューション。改名前は Ubuntu Eee としてリリースされていた。
Ecolinux (日本)
デスクトップ環境としてLXDEを採用した日本発のディストリビューション。
eeeUbuntu
Eee PC 専用に構成されたディストリビューション。非公式の日本語版も存在する。
Elbuntu
ウィンドウマネージャとして Enlightenment を採用している。
Fluxbuntu
デスクトップ環境として Fluxbox を採用した「最も軽い」ディストリビューション。
Freespire
Linspireから派生したディストリビューション。バージョン2.0からUbuntuベースとなっている。
Linux Mint
デザインやソフトウェア環境を改善し、マルチメディア関係のコーデックを充実させたディストリビューション。
Lxubuntu (日本)
デスクトップ環境にLXDEを採用して最小構成からカスタマイズされたディストリビューション。
nUbuntu
セキュリティツールを多数含んでいる。
Pear OS
Mac OS X風に構成されたディストリビューション。
U-Lite
レガシーデバイスを備えた古いコンピュータ用のディストリビューション。
Ubuntu Christian Edition
標準的な Ubuntu に聖書全文と URL フィルタリングを搭載したクリスチャン向けのディストリビューション。
zUbuntu
IBM eServer zSeries メインフレーム用のディストリビューション。
巫女 GNYO/Linux (日本)
3.6以降。openMosixSCoreを利用したPCクラスタが構築可能。CDブート/HDDインストール共可能。インターネット (FTPなど) を用いて配布されると同時に、コミックマーケットでの販売も行われる。

[編集] その他

  • GoogleGoobuntuというUbuntu派生ディストリビューションを作成しているという有名な噂があった。GoogleはUbuntuの修正版を作っていることは認めたが、それを社外に公開する予定はないことも明言している[89][90]
  • Ubuntuの開発者たちは、2007年の秋にUbuntu 7.10をリリースしたあと、新しい低電圧Intelモバイルチップを搭載したPDAやスマートフォン上で動くUbuntu Mobile and Embeddedエディションと呼べるものをリリースすると公表している[91]
  • VirtualAppliances.netは、仮想環境で事前にビルドされたUbuntuベースのアプリケーション集である(仮想アプライアンス参照)。
  • gOSは2007年11月1日に登場したばかりの新しいUbuntuの派生ディストリビューション。アメリカのWal-Martで発売される低価格PCEverex Green gPC TC2502用のOSとして開発された。特徴はGoogleのオンライン・アプリへのアクセスを優先した設計である。デザインはMac OS Xが模されている。
  • GoogleがUbuntuをベースにしたGoogle Chrome OSをオープンソースにて公開すると発表した。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ PowerPCは7.04(Feisty)以降、公式にはサポートされなくなった。[1] 非公式なPowerPC対応7.10はここでリリースされている。
  2. ^ The CD images for Intel Itanium and Itanium 2 computers can be found here.
  3. ^ UltraSPARCとUltraSPARC T1はサーバエディションのみサポート。
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[編集] 参考

[編集] 外部リンク

[編集] 日本語

[編集] 英語


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