Btrfs

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Btrfs
開発者 オラクルコーポレーション
正式名 Btrfs
導入 安定版: まだリリースされていない
不安定版:3.12 (2013年11月3日) (Linux)
構造
ディレクトリ B木 (B-Tree)
領域管理 extent
限度
最大ファイル サイズ 16 EiB
最大ファイル数 264
最大ファイル名長 255 バイト
最大ボリューム サイズ 16 EiB
ファイル名の文字 NUL と '/' を除くすべての文字
特徴
属性 POSIX
パーミッション POSIX, ACL
透過的圧縮 有り
透過的暗号化 無し
重複排除 パッチ有り(メインツリーには取り込まれていない)
対応OS Linux
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BtrfsB-tree file system : バター エフエス、またはB木 『ビーキ』 エフエスと読む[1][2])はLinux向けのコピーオンライトファイルシステムで、オラクル社によって2007年に発表されGNU General Public License (GPL) の元で公開されている[3]。 Btrfsは ZFSファイルシステムの影響を受けて開発され、スナップショットコピーオンライトの機能を持ち、他の Linux ファイルシステムが現在持っている多くの制約を受けないことが期待されている。

概要[編集]

Btrfsは開発中のファイルシステムであり、現在のリリースはテストのみを意図したものである。Btrfs v0.18は2009年1月にリリースされた[4]。 2008年後半に(ディスク上のフォーマットを確定して)Btrfs v1.0 をリリースする計画があった[5]が、この日は過ぎ、最終リリースに向けた新しいスケジュールは2009年2月時点でまだはっきりしていない。ext3ext4ファイルシステムの開発者セオドア・ツォー(Theodore Ts'o)は、Btrfsには「reiser3/4にあったのと同じ設計上のアイディアがいくつかある」と言った[6]

OracleにおけるLinuxカーネル開発のディレクタでBtrfsの開発者であるクリス・メイソン(Chris Mason)は「主な目標は将来利用できるようになるストレージに対してLinuxがスケールするようにすることだ。スケールはストレージに対処することについてだけではなく、人々に何が使われているのかを見せ、信頼性を高めるきれいなインターフェイスでそれを管理し運営できる手段でもある」と言った[7]。 2009年1月にBtrfsはメインラインのLinuxカーネルの2.6.29-rc1プレリリースにマージされたが、現在は試験的な位置づけであり、商用的な利用ができる状態ではない。ディスク上のフォーマットが確定していないのでテスト以外の目的でユーザが使うべきではない[8]。ただし、2.6.31 以降は後方互換性のある形でしか変更していない。

特徴[編集]

Btrfsは耐障害性、修復機能や容易な管理に焦点を合わせている[9]。しかし、2009年の時点でBtrfsはまだ開発中であり、多くの基本的な機能を欠いている。

Btrfsは以下の特徴を実装している[10]

  • 空間効率の良い小さなファイルの格納と、空間効率の良いインデックス付きディレクトリ
  • 動的な inode の割り当て(ファイルシステムの作成時に設定されるファイル数の最大値がない)
  • 書き込み可能なスナップショットとスナップショットのスナップショット
  • サブボリューム(複数の内部的なルートディレクトリ
  • (強い完全性の保証のための)データとメタデータのチェックサム
  • 圧縮 (gzip, LZO)
  • すべてのデータとメタデータに対するコピーオンライトのロギング
  • いくつかの RAIDアルゴリズム (RAID-0, RAID-1, RAID-10) とともに、複数のデバイスをサポートするためのデバイスマッパとの強い統合
  • 効率的な増分バックアップ
  • ext3, ext4 からBtrfsへのファイルシステムのアップグレードと、アップグレード時点への逆変換[11]
  • ソリッドステートドライブ (SSD) 最適化モード(マウントオプションで有効化される)
  • オンラインデフラグメンテーション
  • シードデバイスのサポート[12]

以下の機能が開発中もしくは開発予定。

Btrfs自体は分散つまりネットワークファイルシステムにするネイティブな特徴を持たないが、オラクルは CRFS (Coherent Remote File System) という特にBtrfs上のネットワークストレージ向けに設計され最適化されたネットワークファイルシステムプロトコルを実装しはじめた。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Valerie Henson. Chunkfs: Fast file system check and repair. Melbourne, Australia. 該当時間: 18m 49s. http://mirror.linux.org.au/pub/linux.conf.au/2008/Thu/mel8-262.ogg 2008年2月5日閲覧. "It's called Butter FS or B-tree FS, but all the cool kids say Butter FS" 
  2. ^ CRFS and POHMELFS [LWN.net]
  3. ^ Chris Mason (2007年6月12日). “Btrfs: a copy on write, snapshotting FS”. Linux Kernel Mailing List. 2007年7月11日閲覧。
  4. ^ [1]
  5. ^ http://btrfs.wiki.kernel.org/index.php/Development_timeline
  6. ^ Theodore Ts'o (2008年8月1日). “Re: reiser4 for 2.6.27-rc1”. 2009年1月22日閲覧。
  7. ^ Sean Michael Kerner (2008年10月30日). “A Better File System For Linux”. InternetNews.com. 2008年10月30日閲覧。
  8. ^ Jonathan Corbet (2009年1月9日). “Btrfs merged for 2.6.29”. LWN.net. 2009年1月10日閲覧。
  9. ^ Chris Mason (2008年3月12日). “Btrfs wiki Main Page”. 2008年8月9日閲覧。
  10. ^ Feature list from Jonathan Corbet (2007年6月19日). “btrfs and NILFS”. 2008年8月9日閲覧。 and Chris Mason (2007年6月12日). “Btrfs: a copy on write, snapshotting FS”. Linux Kernel Mailing List. 2008年8月9日閲覧。
  11. ^ http://btrfs.wiki.kernel.org/index.php/Conversion_from_Ext3
  12. ^ Chris Mason (2009年1月12日). “Changelog”. 2009年1月14日閲覧。

外部リンク[編集]