KNOPPIX
KNOPPIX 6.0.1のデスクトップ画面 標準ではLXDEを利用する
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| 開発元企業 / 開発者 | Klaus Knopper |
| OSの系統 | Linux |
| 開発状況 | 開発中 |
| ソースモデル | オープンソース |
| 最新安定版リリース | 7.0.5 / 2012年12月21日 |
| カーネル種別 | モノリシックカーネル |
| 既定のUI | KDE(バージョン5まで) LXDE(バージョン6から) |
| ライセンス | 数種 |
| ウェブサイト | www.knopper.net |
KNOPPIX(クノーピクス[1])とは、CD-ROMまたはDVD-ROMから起動することが可能なDebianベースのLinuxディストリビューション。
目次 |
概要 [編集]
元々はドイツのKlaus KnopperがDebianパッケージを元に開発しており、日本語版は独立行政法人産業技術総合研究所が日本語化をはじめとする、日本の国情にあわせた様々な機能を追加して配布を行っている、1枚のCD-ROMから起動することができるLinuxのディストリビューションである。
当初はCD版のみの提供だったが収録希望のアプリケーションの量にCD-ROMの容量では追い付かないため、4.0版以前に2回DVD-ROM版を提供した。4.0からは本家のKlaus KnopperがDVD-ROM版とCD-ROM版をほぼ同時に提供することを決定した。CD-ROM版が"light"(軽量版)なのに対してDVD-ROM版は"maxi"(大容量版)と位置付けられ、大量のアプリケーションが利用可能となっている。4.0版(DVD版)は2005年6月22日にLinuxTagで配布された。
ハードディスクにOSをインストールする必要がなく、CDまたはDVDから起動するため、ハードディスクに変更を加えずにLinux環境でさまざまなコマンドやアプリケーションを使うことができる。つまり、Windowsなど他のOSしかインストールされていないパソコンであっても、CD-ROMなどから起動するだけでLinuxが利用できることが最大の特徴である。また、パソコンに接続されたハードウエアの認識機能に優れていることも特徴の1つで、多くのハードウエアが自動的に認識される。つまり、ビデオ・カードの種類などをユーザーが入力、選択する必要がない。ネットワークについてもDHCP環境にあれば、LANにつながっているだけで自動的に接続設定がおこなわれる。
基本的に1CD/1DVDブータブルオペレーティングシステムであるが、LibreOfficeなどのアプリケーションソフトが付属している。CD/DVDから起動するため、書き込み(データの変更)を行うことができるユーザのホーム・ディレクトリなどがRAMディスク上に置かれており、パソコンの再起動やシャットダウンで保存したデータは消えてしまう。しかし、それらをフロッピーディスク、ハードディスク、USBメモリなどに保存することもできる。そのため国外の旅行先でも、CD-ROMから起動を行うことができるパソコンを借りることによって、自国語環境の元で簡単な仕事を行うこともできる。また、日本語版ではInstall2WinというWindowsパソコンにKNOPPIXをインストールしてマルチブート環境を構築することによってハードディスクからKNOPPIXが起動できるようにする機能が搭載されている。ただしこの機能は、下で述べるインストール機能よりインストールされるOSの操作は、LiveCDのOSに近い。だが、下で述べている機能ではKNOPPIXではなくDebianがインストールされる。
追加書き込みができない(データの変更が行われない)CD/DVDに、起動に必要な要素がすべて格納されているため、起動中にどのような状態になっても再起動すれば元に戻る、という特徴がある。この特徴を生かし、不特定多数がパソコンを共有する、公共の場に置かれるキオスク端末や、学校教育などでの使用が考えられている。 そのため、日本語版では教育ソフトを収録した、KNOPPIX Eduが開発されている。
また、最近OSで流行している3Dデスクトップの搭載に対応するため、5.1から、3Dデスクトップ環境Beryl(5.3.1から後継のCompiz Fusion)が搭載された。
KNOPPIXの特徴 [編集]
CDやDVDから起動できることが、最大の特徴であるKNOPPIXだが、バージョンごとに新たな技術的試みが取り込まれていることも、KNOPPIXの特徴となっている。
unionfs [編集]
KNOPPIX3.8.1からは、UnionFSというファイルシステムが採用されており、本来書き込むことができないはずのCD-ROMに対し、仮想的にファイルを書き込むことができるようになった。
これにより、一時的にではあるが、それまで不可能だったパッケージの追加などがおこなえるようになった。
KNOPPIX5.1からは安定性向上のため、unionfsに替わり、aufs(another unionfs)が採用されている。
各種エミュレータの搭載 [編集]
KNOPPIXには各種エミュレーション用ソフトウエア(エミュレータ)が搭載されており、最もエミュレータが利用しやすいOSのひとつとなっている。QEMUはKNOPPIX上、もしくはWindows上でKNOPPIXを起動でき、Cooperative LinuxをWindowsにインストールすることで、Windows上の一ウインドウとしてKNOPPIXが動作する。Xenと組み合わせた版であるXenoppixでは、KNOPPIX上でPlan 9やNetBSDが利用できる。
CD/DVD以外からの起動 [編集]
KNOPPIXはCD/DVDから起動させるのが一般的であるが、多彩な起動方法が選択できることも特徴のひとつで、CD/DVDに格納されたイメージをハードディスクにインストールしてしまい、通常のLinuxディストリビューションの様にハードディスクから起動することも可能である。
KNOPPIX5.1以降には、KNOPPIXをUSBフラッシュメモリから起動させるためのスクリプト、mkbootdevが追加されており、1GBのUSBフラッシュメモリを使用すればCD版のすべての機能を利用することができるようになっている。 また、公式対応以前にも、USBフラッシュメモリ起動の試みは、USB-KNOPPIXなど、各所でおこなわれていた。
そのほかコンパクトフラッシュからの起動や、サーバを用意して、ネットワークからのPXEブート、またHTTPポートを使用して必要なイメージをネットワークから取得して起動する方法も選択できるようになっている(HTTP-FUSE-KNOPPIX)。
日本語版のみの独自機能 [編集]
バージョン6からLCAT(Live CD Acceleration Tool kit)と呼ばれる機能が追加された。 これは、Live CDから起動する際の読み込むデータの配置を最適化することにより起動時間を短縮できる機能である。
バージョン [編集]
| Knoppixバージョン | リリース日 |
|---|---|
| 3.1 | 2003年1月19日 |
| 3.2 | 2003年7月26日 |
| 3.3 | 2004年2月16日 |
| 3.4 | 2004年5月17日 |
| 3.6 | 2004年8月16日 |
| 3.7 | 2004年12月9日 |
| 3.8.2 | 2005年5月12日 |
| 3.9 | 2005年6月1日 |
| 4.0 | 2005年6月22日 |
| 4.0 updated | 2005年8月16日 |
| 4.0.2 | 2005年9月23日 |
| 5.0 | 2006年2月25日 |
| 5.0.1 | 2006年6月2日 |
| 5.1.0 | 2006年12月30日 |
| 5.1.1 | 2007年1月4日 |
| 5.3.1 | 2008年3月26日 |
| 6.0 | 2009年1月27日 |
| 6.0.1 | 2009年2月8日 |
| 6.2 | 2009年11月18日 |
| 6.4.3 | 2010年12月20日 |
| 6.4.4 | 2011年2月1日 |
| 6.7.1 | 2011年9月21日 |
| 7.0.1 | 2012年6月15日 |
| 7.0.4 | 2012年10月27日 |
| 7.0.5 | 2012年12月21日 |
脚注 [編集]
- ^ 日本語版を配布している産業技術総合研究所による表記。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
公式サイト [編集]
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