gNewSense

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gNewSense
Gnewsenselogo.png
GNewSense screenshot.png
gNewSense 2.1 のスクリーンショット
開発元企業 / 開発者 Brian Brazil, Paul O'Malley[1]
OSの系統 Unix系
開発状況 開発中
ソースモデル フリーソフトウェア
最新安定版リリース 2.3 [2] / 2009年9月14日(5年前) (2009-09-14
アップデート方式 APT
パッケージ管理 dpkg / Synaptic
対応プラットフォーム x86, mips
カーネル種別 モノリシックLinuxカーネル
既定のユーザインタフェース GNOME
ライセンス GPLを中心としたフリーソフトウェアライセンス
ウェブサイト gNewSense.org

gNewSenseは、Ubuntuに基づいたGNU/Linuxオペレーティングシステム[3]。Ubuntuのユーザフレンドリ性を保ちつつ、フリーでないソフトウェアやバイナリ・ブロブを全て除去してある。フリーソフトウェア財団はgNewSenseを全面的にフリーソフトウェアで構成されたGNU/Linuxディストリビューションと認めている[4]

gNewSenseはフリーでないソフトウェアに対しては比較的厳しい姿勢をとっている。例えば、フリーでないソフトウェアのインストール方法を扱った文書なども排除している[5]

このプロジェクトは2006年、Brian BrazilとPaul O'Malleyが立ち上げたもので、0.85リリース後[6]、フリーソフトウェア財団の支援を受けるようになった[7]

制限[編集]

UbuntuからgNewSenseを作るにあたって、100以上のフリーでないファームウェアを除去した。このため、無線ネットワークカードサポートなどが不可能となっており、現在も他のLinuxディストリビューションと比較して無線ネットワークカードのサポート範囲が狭い。3次元コンピュータグラフィックス関連のサポートもMesa 3Dにライセンス問題が発生したため[8]、2008年5月1日に除去した[9]。2009年1月13日、その問題が解決したため、2.2のリリースでは3DCGサポートが復活している[10]

技術的観点[編集]

デフォルトではgNewSenseはGNUプロジェクトの公式デスクトップ環境であるGNOMEを使っている。KDEは2008年のバージョン2.0の直前からgNewSenseでも利用可能となった。

常にインストーラが起動でき、コンピュータを再起動しなくとも、Live CD環境からハードディスクにインストール可能である。

標準システムツール以外にも以下のような小さなアプリケーション群が付属している。

  • OpenOffice.org - オフィススイート
  • Epiphany - ウェブブラウザ
  • Pidgin - インスタントメッセンジャー
  • GIMP - グラフィック編集ツール
  • GCC - ソフトウェア開発ツール
  • Emacs - テキストエディタ

インストール[編集]

Ubuntuと同様、同じCDをLive CDとしてもインストール媒体としても使える。CDイメージはダウンロードで取得可能。

バージョン[編集]

バージョン1.0 "deltad" は2006年11月2日にリリースされた(ベースは Ubuntu 6.06 "Dapper Drake")。バージョン2.0 "deltah" は2008年4月30日にリリース(ベースは Ubuntu 8.04 "Hardy Heron")。バージョン2.1は、そこからさらにフリーでないソフトウェアを除去しハードウェアサポートを拡充させたマイナーアップデートである。

他のディストリビューションとの比較[編集]

gNewSenseプロジェクトはフリーでないソフトウェアのリポジトリを提供しない。フリーでない文書や作品の多くは除去されており、デフォルトではUbuntuの "Universe" パッケージ・リポジトリが有効になっている。Mozilla Firefoxの修正に端を発した商標問題を避けるため、gNewSense 1.1はそれを "BurningDog" とブランド名変更した。BurningDogはAdobe Flashなどのフリーでないプラグインを提案・提供・サポートしない[11]。gNewSense 2.0からはGNOMEプロジェクトがリリースしたウェブブラウザEpiphanyを採用し、オプションでGNU IceCatのソースも用意している。

Debianもライセンスについて厳しいLinuxディストリビューションである。gNewSenseはDebian以上にフリーでないソフトウェアを排除しており(特にファームウェア)、フリーでないソフトウェアのリポジトリも提供していない(Debianにはある)。しかし逆にDebianプロジェクトではフリーでないとされた文書がgNewSenseでは許容されている場合もある。特に変更不可部分のあるGNU Free Documentation Licenseでライセンスされた文書がそうである。GNUプロジェクト自体がリリースしている多くのマニュアルがそれに当たり、変更不可部分にソフトウェアの自由を促進する長い宣言文書が含まれている。

パーソナライズ版の作成[編集]

Brian BrazilがUbuntuからgNewSenseを作るために開発したソフトウェア "Builder" は、非常に汎用的に作られており、誰でもGNU/Linuxの独自のフリーソフトウェア・ディストリビューションを作ることができる。

脚注・出典[編集]

  1. ^ WhoHacksWhat” (英語). gNewSense.org (2010年8月31日). 2010年9月4日閲覧。
  2. ^ gNewSense 2.3 released gnewsense-users メーリングリスト
  3. ^ gNewSense Official Website : Free as in freedom | FAQ / FAQ | browse”. gNewSense.org. 2009年3月17日閲覧。
  4. ^ Free GNU/Linux distributions フリーソフトウェア財団
  5. ^ Community guidelines gNewSense Wiki
  6. ^ Release 0.85
  7. ^ gNewSense 1.0 released - Free Software Foundation
  8. ^ xserver-xorg: wordy SGI license may not be free bNewSense Bugs
  9. ^ Deltah gNewSense
  10. ^ 3D graphics are 100% free software フリーソフトウェア財団
  11. ^ gNewSense Official Website | Main / PressRelease20070122

外部リンク[編集]