Puppy Linux
Puppy Linux 4.3.1のデスクトップ画面
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| 開発元企業 / 開発者 | Barry Kauler / Puppy community |
| OSの系統 | Linux |
| 開発状況 | 開発中 |
| ソースモデル | FLOSS |
| 最新安定版リリース | 5.3 / 2012年04月5日 |
| パッケージ管理 | PetGet |
| カーネル種別 | モノリシックカーネル |
| 既定のUI | JWM |
| ライセンス | 各種 |
| ウェブサイト | www.puppylinux.com |
Puppy Linux(パピーリナックス)とは、Linuxディストリビューションの一つである。独自に開発されたLive CDのLinuxディストリビューションであり、3.0以前はSlackwareと高い互換性を持っていた。最近の版はubuntuのパッケージの利用が可能となっている。 単に Puppy と略して呼ばれることもある。
目次 |
概要 [編集]
ハードディスクにインストールする必要がないLive CDとして、全てCDから起動させることが可能である。広く一般に公開され、GPLライセンスに従って配布されており、無償で利用することが可能である。パピー(子犬)がそのマスコットになっている。
特徴 [編集]
- Live CDとして提供されるが、ハードディスク及びUSBメモリへのインストールも可能。
- RAMを利用する仕組みを採用するので、ハードディスクが無くても運用できる。また、この機能のおかげで起動時以外はLive CDが不要故に、CDドライブを他の目的に使用可能。
- パッケージの基本的な管理は、PETパッケージ・マネージャーによって行う。採用されているパッケージ形式は、PET。その実態はディレクトリ構成+インストール情報をパッケージしたtgzファイルである。
- Debianパッケージの利用も可能。
- 色々な個人設定はメディアやハードディスクへ恒久的に保存できる。
- リマスタリング機能を利用することで、ユーザーは独自にカスタマイズしたLive CDを簡単に作成することが可能。
- CPUの最低ラインがMMXPentiumクラスと、他のLive CDに比べてとても軽い。
- 主要アプリケーション及びライブラリをSlackware 12から移植している(3.0系)他、多くのアプリケーションがスクリプトによって構築されている。
- 4.2以降の版ではパッケージマネージャがUbuntuパッケージ(.deb)に対応。但し、ライブラリの不足により動かないものもある。
歴史 [編集]
オーストラリアの Barry Kauler によって開発された Linuxディストリビューションである。公式ウェブサイトでは英語版がその公式なリリースとして公開されているが、現在世界的な人気を得て各国語版に改編されたバージョンが多く存在し、[1]日本語版も存在する。2012年7月27日現在の日本語最新版は
Puppy Linux 日本語版の歴史は以下の通り。
- 2007年 6月 8日・・・PuppyLinux 日本語版のページ が Openlab に開設される
- 2007年 6月 8日・・・PuppyLinux 2.16.1 日本語ベータ版 リリース
- 2007年 7月14日・・・「 PuppyLinux 」の表記を「 Puppy Linux 」に変更
- 2007年 7月17日・・・Puppy Linux 2.16.1 日本語版 リリース
以後のリリースなどについてはバージョンの項を参照。
バージョン [編集]
バージョン 4 まで [編集]
主なバージョンおよびリリース日は以下の通り。
| バージョン | リリース日 | 日本語版リリース日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 0.1 | 2003年06月18日[4] | 初公開 | |
| 1.0 | 2005年03月29日[4] | ||
| 2.0 | 2006年06月01日[5] | ||
| 2.16.1 | 2007年05月23日[5] | 2007年07月17日[6] | 初の日本語正式版がリリースされた。 |
| 3.0 | 2007年10月04日[7] | ||
| 3.01 | 2007年10月15日[8] | 2007年11月28日[6] | |
| 4.0 | 2008年05月05日[9] | 2008年07月02日[6] | T2プロジェクトからアプリケーション及びライブラリのソース取り込み。 GTK2 を使用するプログラムのみで構成し、UIの統一。 |
| 4.1 | 2008年10月06日[10] | 起動スクリプトの見直しによって起動時間の短縮が図られた。 | |
| 4.1.1 | 2008年11月03日 | 2008年12月06日[6] | |
| 4.1.2 | 2008年12月08日 | 2009年01月19日[6] | |
| 4.2 | 2009年03月28日[11] | 2009年05月27日[6] | Barry K 以外の人物(フォーラムメンバー)がプロジェクトリーダーを務めた。 WindowsVistaを意識したデスクトップ。 |
| 4.3 | 2009年09月18日[12] | 2009年10月14日[13] | Barry K プロジェクトリーダーに復帰。4.12以前の簡素なデスクトップとなる。 |
| 4.3.1 | 2009年10月19日[12] | 2009年12月01日[14] | 4.30のbugfixとアプリのVerUp。日本語版においては独自の改善が加えられている。 |
- 2012年3月15日にリリースされた パピーリナックス431JP2012 は、4.3.1日本語版リリース以降2年余の改良成果を加えたもので、日本語版独自のもの。
バージョン 5 以降 [編集]
バージョン 5以降の Puppy Linux は 4つの系列に分かれている。これまでにも Barry K 以外の人物がプロジェクトリーダーを務める、コミュニティ・エディションと呼ばれるもの(バージョン 4.2 など) があった。また、「公式」ではない派生も多く存在した。バージョン 5以降はむしろそれら派生の中から Barry K が後付けで「公式」と宣言した経緯のものがある。Playdayz が主宰する Lucid Puppy(Lupu)、01micko が主宰する Slacko の2つがそれである。この2つが「公式」と宣言された後に、 Barry K 自身も Wary、続いて Racy を開発したために、これら 4系列が並列することとなった。 2012年4月末現在のそれぞれの最新版
- Lupu-5.2.8-005
- Slacko-5.3.1
- Wary-5.3
- Racy-5.3
Lupuは今後大きな更新の予定はなく、「公式」Puppyからは外される(外された?)。
Lucid Puppy [編集]
Playdayzをリーダーとするプロジェクトチームによる開発。Ubuntu 10(Lucid) とバイナリ互換。カーネル 2.6.33.2 や主要ライブラリを変更することなく改良、保守が続けられている。
| バージョン | リリース日 | 日本語版リリース日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Lucid Puppy 5.0 | 2010年05月15日[15] | ||
| 5.0.1 | 2010年05月24日[15] | ||
| 5.1 | 2010年08月13日[16] |
Precise Puppy [編集]
Barry K による開発。Ubuntu 12.04.1(Precise Pangolin) とバイナリ互換。Ubuntuの膨大なリポジトリにアクセスできる。Precise Pangolinは5年間のLTS(Long Term Support、長期サポート)であるため、Precise Puppyも同様にそうなると思われる。PAEカーネルが通常となり、non-PAEは"retro"という扱いになった。
| バージョン | リリース日 | 日本語版リリース日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Precise Puppy 5.4 | 2012年10月23日 | ||
| 5.4.1 | 2012年11月10日 | ||
| 5.4.2 | 2012年11月30日 | ||
| 5.4.3 | 2012年12月18日 |
Slacko Puppy [編集]
01micko をリーダーとするプロジェクトチームによる開発。Slackware ベース。カーネル、ライブラリに比較的新しいものを採用。32bitOSながら 3GB超えのRAMをサポートする PAEカーネルのものもリリースしている。
Wary Puppy [編集]
Barry K による開発。T2ベース。Xサーバーは Puppy 4.x系と同じで、比較的古いハードウェア(グラフィック・カード)のサポートを意図している。
| バージョン | リリース日 | 日本語版リリース日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Wary Puppy 5.0 | 2010年12月29日[17] | Barry KによるWary(慎重なパピー)最初の正式リリース | |
| Wary Puppy 5.1.1 | 2011年02月25日[16] | 2011年04月18日[18] | Wary 5.1のbugfixとアプリのVerUp。日本語版においては独自の改善が加えられている。 |
Racy Puppy [編集]
Barry K による開発。Waryに比べ新しいカーネルや Xサーバーを採用し、最近のハードウェアへのサポートを意図している。カーネルと Xサーバー以外は基本的に Waryと同じ。バージョン 5.2.2 から Waryと Racyが同時リリースされる。
必要環境 [編集]
- Pentium 166MMX
- 128MBのシステムメモリ(できれば256MB以上がよい)
- 20倍速以上のCDROM
関連項目 [編集]
脚注 [編集]
- ^ Barry Kauler (2008年). “Puppy-related web sites” (英語). 2010年3月9日閲覧。
- ^ パピーリナックス日本語化チーム (2012年). “パピーリナックス Lupu-528JP” (日本語). 2012年7月27日閲覧。
- ^ パピーリナックス日本語化チーム (2012年). “パピーリナックス 431JP2012” (日本語). 2012年3月15日閲覧。
- ^ a b Barry Kauler (2003年). “Puppy developer news: year 2003” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ a b Barry Kauler (2008年). “Puppy developer news: from 1.09 to 2.01” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ a b c d e f パピーリナックス日本語版 (2010年). “パピーリナックス日本語版更新履歴”. 2010年3月10日閲覧。
- ^ Barry Kauler and the Puppy Team (2007年10月). “Release notes for Puppy Linux version 3.00” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ Barry Kauler and the Puppy Team (2007年10月). “Release notes for Puppy Linux version 3.01” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ Barry Kauler (2008年5月). “Announcement and release notes for Puppy Linux 4.00” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ Barry Kauler (2008年10月). “Announcement and release notes for Puppy Linux 4.1” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ Barry Kauler (2008年). “Puppy Linux 4.2” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ a b Barry Kauler (2009年10月). “Announcement and release notes for Puppy Linux 4.3” (英語). 2010年3月10日閲覧。
- ^ “パピーリナックス4.30日本語版リリースノート”. パピーリナックス日本語版開発チーム (2009年10月14日). 2010年3月8日閲覧。
- ^ “パピーリナックス4.3.1日本語版リリースノート”. パピーリナックス日本語版開発チーム (2009年12月1日). 2010年3月9日閲覧。
- ^ a b “Announcement and release notes for Lucid Puppy 5.0.1” (英語) (2010年5月). 2010年5月29日閲覧。
- ^ a b Barry Kauler (2010年8月13日). “Puppy Linux 5.1 released” (英語). 2010年8月25日閲覧。
- ^ Barry Kauler (2010年12月29日). “Wary Puppy 5.0 released” (英語). 2010年12月29日閲覧。
- ^ “パピーリナックスWary-511-01jをリリースしました”. パピーリナックス日本語版開発チーム (2011年4月18日). 2010年4月18日閲覧。