CyanogenMod

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CyanogenMod
CyanogenMod-logo2.png
CM 11 Homescreen on Trebuchet Launcher.png
CyanogenMod 11 "KitKat"
開発元企業 / 開発者 Cyanogen Inc., CyanogenMod team
OSの系統 Android
ソースモデル フリーソフトウェア
オープンソースソフトウェア
初リリース 3.1 (Dream & Magic)
最新安定版リリース 10.1.2 / 2013年7月11日(15か月前) (2013-07-11
対象市場 Android用モバイル機器のファームウェア
対応プラットフォーム ARM
既定のユーザインタフェース ADW.Launcher (7.x) / Trebuchet (9.x, 10.x)
ライセンス Apache 2.0 and GPLv2[1]
ウェブサイト www.cyanogenmod.org

CyanogenMod(サイアノジェンモッド[2][3])は CyanogenMod Inc. が開発している Android をカスタマイズしたオープンソーススマートフォンおよびタブレット向けのオペレーティングシステム(アフターマーケットファームウェア)である。日本語もサポートしている。

概要[編集]

FLACロスレス音楽形式、システムレベルのテーマ変更、compcache、様々なAPNのリスト、OpenVPN、電源メニューからのリブートおよびスクリーンショット、Bluetoothでのテザリング、通知バー上のトグル機能、DSPイコライザーといった公式ファームウェアにはない拡張機能をサポートしている。CyanogenModは、BFSをタスクスケジューラとして組み込んだ最初のモバイルOSであり、この変更はAndroidの公式なソースツリーの実験的ブランチにマージされた[4]。CyanogenModの主張はベンダーがリリースする公式なAndroidファームウェアを上回る性能と信頼性である。

2009年の9月後半に、GoogleがCyanogenModの主な開発者であるSteve Kondikに警告状を送ったことで、CyanogenModは注目を集めた。Googleのこの行動はオープンソースコミュニティに対する挑戦とみなされ、PC WorldThe RegisterThe InquirerArs TechnicaThe HZDNetGigaom、そしてeWeekなどの大手メディアにも取り上げられた。[5]

2011年7月17日、CyanogenModの導入済みデバイス数が50万を超えた。[6]

2012年12月13日、Benchmark Capital と Redpoint Ventures からシリーズAとして700万米ドル調達し、Steve Kondik は CyanogenMod Inc. を設立した[7]

開発[編集]

携帯電話HTC Dream2008年9月に発売されてすぐ、AndroidのLinuxサブシステム上のルート権限を手に入れることのできる“rooting”(所謂root化)と呼ばれる手法が、Androidコミュニティで発見された。[8] この発見により、オープンソースであるAndroidのファームウェアの修正と再インストールが可能になった。これらの修正はAndroid Dev Phoneなどのロックされていないブートローダを持った開発用端末には不要である。[9]

CyanogenMod 9.0 は、公式リリースであるAndroid 4.0.4 "Ice Cream Sandwich"のコードをベースにしている。CyanogenModのカスタム部分はまずCyanogen (Steve Kondik)らによって書かれたが、xda-developers コミュニティなどの外部からの貢献部分も含んでいる。

CyanogenはCyanogenModとともに使われる“recovery image”のメンテナでもあった。このrecovery imageは、特別な機器のメモリのバックアップやリストア、またはファームウェアの修正やアップグレードに使われる特殊なブートモードである。[10] Cyanogenのrecovery imageは、現在利用可能な多くのAndroid端末のroot化手法である「ワンクリックルート」を統合している。[11][12]なお、現在開発は終了している模様。

CyanogenMod Updaterと呼ばれるアプリケーションがあり、CyanogenModの新しいアップデートを通知し、ダウンロード及びインストールを行う。このアプリケーションはAndroid Marketで公開されていたが、現在は削除されている。

現在は ROM Manager を用いたOTAアップデートや ClockWorkMod Recovery などを用いた手動でのアップデートが可能である。

Google Apps などの使用許可論争[編集]

バージョン4.1.11.1まで、CyanogenModには、GoogleによるGmail、Maps、Market、Talk、YouTubeなどのクローズドソースアプリケーションと、プロプライエタリなハードウェアドライバが組み込まれていた。これらのパッケージはベンダによるAndroidディストリビューションに含まれていたが、フリーなディストリビューションにはライセンスされていなかった。GoogleがCyanogenに対し、前述のアプリケーションをディストリビューションに含めないように警告したあと、数日間開発が停止した。[13][14][15][16] Googleに対する多くのCyanogenModユーザの反応は敵対的で、Googleの法的脅迫は、Google自身の持つ利益を損ない、彼らのモットーである“Don't be evil”を冒していると言われた。[17][18][19]

Google の立場を明確にした前述の声明と[20]、その後の Google と Cyanogen との交渉により、プロプライエタリな“Google Experience”コンポーネントをバンドルしない形で、CyanogenMod プロジェクトが継続できるという決着を見た。[21][22].

これは、プロプライエタリな Google 製アプリケーションが Google 提供のファームウェアからバックアップされ、権利を侵害していない CyanogenMod に再インストールされてもよい、ということを示した。しかしながらこの論争は、Android 開発者が Google 製アプリケーションを置き換えるようなオープンソースアプリケーションを開発するきっかけになった。[23]

Cyanogenは、Googleとの問題は残っていないとしても、プロプライエタリでクローズドなデバイスドライバのライセンスに問題が生じる可能性を警告した。[24]。しかしながら、彼はソースツリーを再構築し、ライセンシング問題が解決されると信じている。彼はまた、Googleの従業員の援助を受けている。[25]

Cyanogenとその他の開発者たちは、Open Android AllianceOpen Handset Allianceではない)を構成している。これは、「完全にカスタマイズできて、Googleや他の権利に頼らないAndroidの雰囲気」への貢献をゴールとする組織である。[26][27]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]