Tizen
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|---|---|
| 開発元企業 / 開発者 | 韓国サムスン電子, 米intel, Tizen Community, Linux Foundation |
| OSの系統 | Linux |
| 開発状況 | 開発中 |
| ソースモデル | 混合 OS:オープンソース[1], SDK:クローズドソース[2] |
| 初リリース | 2012年1月5日 |
| 最新安定版リリース | 2.1 / 2013年5月17日[3] |
| 対象マーケット | スマートフォン, タブレット, ネットブック, スマートテレビ, IVI[注 1][4] |
| 使用できる プログラミング言語 |
JavaScript, C, C++ |
| パッケージ管理 | RPM Package Manager |
| 対応プラットフォーム | ARM, x86 |
| カーネル種別 | モノリシックカーネル(Linuxカーネル) |
| 既定のUI | グラフィカル |
| ライセンス | 混合 OS:オープンソース[1], SDK:プロプライエタリ[2] |
| ウェブサイト | www.tizen.org www.tizenassociation.org |
Tizen(タイゼン, 朝鮮語: 타이젠)は 韓国サムスン電子等が主導するTizenプロジェクトのOS。スマートテレビ、スマートフォン、タブレット、IVI[注 1] [4]に搭載され、一貫した使い勝手を目指している。ライセンス形態はプロプライエタリとオープンソースの混合[1]である。 Tizenは主に基本ソフトとWebKitで構成されていたが、2.0で韓国サムスン電子が自社のプロプライエタリなOSであるBadaを統合した。
目次 |
概要[編集]
Tizen AssociationはTizenの産業上での役割とTizenの教育を先導する目的で設立された。
TizenはJavaScriptとjQuery(モバイル含む)をベースとしたアプリケーション開発ツールを提供する。しかし、バージョン2.0になって韓国サムスン電子がTizenに統合したBadaによりネイティブアプリの開発が可能になった。
ソフト開発キット(SDK)は、HTML5やWeb関連技術をサポートするデバイス上でのみ実行可能なアプリケーション開発の便宜を図っている。
開発体制[編集]
Tizen の開発体制は、大きく技術グループとビジネスグループの二つに分けられており、前者を Linux Foundation ならびに Tizen Project が、後者を Tizen Association が担当している[6][7]。
Tizen Project は、Linux Foundation に所属し、韓国サムスン電子と米インテルが主導する Technical Steering Group (TSG)によって管理されている[注 2]。TSG では Tizen の開発や公開、各種デバイスをサポートするワーキンググループの作成など、プロジェクトに関するすべての技術的課題に取り組んでいる[9][6]。
Tizen Association は、Tizen の産業的役割を主導するために組織された非営利コンソーシアムである[10][11]。Tizen やアプリケーションストアが備えるべき要求仕様を経営戦略的視点から集約し、技術グループへ伝達する[7]。また、産業パートナーシップの構築、サービスモデルの選定、全体的なマーケティングや教育などを行い、Tizen の市場展開に務めている[1][6]。2013年現在、Tizen Association の議長は docomo がつとめている。
構成[編集]
Tizen アーキテクチャは、以下の4つのサブシステムによって構成されている[12]。
- Web framework
- W3C/HTML5 、デバイスAPI および WebKit2/JavaScriptCore ベースの Web ランタイムからなり、HTML5 などのウェブ標準や WAC のウェブ技術を用いてアプリケーションの開発を行う[13]。
- Native framework
- システムサービス、名前空間、API およびオープンソースライブラリからなり、C/C++ を用いてアプリケーションの開発を行う。
- コア
- 上位層のサブシステム(Web/Native framework)が必要とする機能を提供する。オープンソースライブラリと API の追加セットを含む。
- カーネル
- Linuxカーネルおよびデバイスドライバからなる。
アプリケーション開発環境[編集]
Tizen のサードパーティー開発者向けのソフトウェアフレームワークは、上記 Web framework および Native framework の2種類からなる。開発言語は Web framework においては HTML5 、JavaScript (jQuery/jQuery Mobile) などが、Native framework においては C/C++ が使用される[14]。Web framework を利用してパッケージングした場合、W3C Packaged Web Apps になる。
Tizen SDK は韓国サムスン電子からプロプライエタリ・ソフトウェア[2]で一般に公開されており、Eclipse ベースの統合開発環境(IDE)、エミュレータ、コンパイルツールチェーン、サンプルコード、ドキュメントなどを含む。Tizen SDK の対応 OS は、Ubuntu、MS Windows、Mac OS X である[15]。
アプリケーションの形態としては、Web アプリケーション(W3C Packaged Web Apps)は bada widget、ネイティブアプリケーションは bada application を踏襲している。bada から Tizen への移植ツールも bada 側で公開している[16]。
- Tizen SDK 画面例
歴史[編集]
2011年9月27日に、Linux Foundation および LiMo Foundation は、韓国サムスン電子から後援を受けLiMo Platform (後に韓国サムスン電子のBadaも吸収)から『Tizen Association』へ移行することを発表した。ホストは引き続き Linux Foundation が務める。 [17][18] [19][13][20][21][22]。
2012年1月1日に、LiMo FoundationはTizen Associationに改められた[23][24][9]。
2012年1月5日に、最初のα版と SDK がリリースされた[25]。それは主に、Samsung Linux Platform (SLP)に基づいていた[26]。予定通り、SLP のネイティブライブラリがウェブベースの API に置き換えられていた。
2012年2月28日に、Tizen 1.0 β版がリリースされた[27]。また、ファーウェイ・テクノロジーズの Tizen Association への参加が発表された[28]。
2012年4月30日に、Tizen 1.0 SDK とソースコードがリリースされた。コードネームは Larkspur (飛燕草)[29][30]。
2012年5月8日に、アメリカのキャリアである、スプリント・ネクステルが Tizen Association への参加および、Tizen の端末を将来販売することを発表した[31]。
2012年9月25日に、Tizen 2.0 α版がリリースされた[32][33]。
2013年2月18日に、Tizen 2.0 SDK とソースコードがリリースされた。コードネームは Magnolia (木蓮)。2.0 から HTML5 だけでなく、C/C++ によるネイティブアプリケーションの開発もサポートされた[34][14]。プレインストールアプリは Tizen ネイティブでC言語などで開発された。
2013年5月17日、Tizen 2.1 SDK, ソースコード, OSイメージなどが公開された[3]。また、5月3日よりTizen Store[35]のアプリケーションのアップロードの受付を開始した。オープン時点での販売対象国は、日本(ドコモ)、フランス(Orange)、カザフスタン、ロシア、ウクライナ。また、5月4日に IVI の ARM 向けの Tizen 2.0 alpha もリリースされた[36]。
TizenがMeeGoの後継であるという誤った印象[編集]
TizenがMeeGoの正統な後継であるという実しやかな主張が盛んに行われた。しかし内情を知る人々からは支持を得ていない。理由として
- MeeGoはオープンソースプロジェクトであるが、Tizenの大部分が韓国サムスン電子と米インテルの技術者によるクローズドなプロジェクトである。
- MeeGoの中核を成す標準APIのQt frameworkをTizenは採用していない。
- Tizenは韓国サムスン電子のSLPを基に作られた。SLPはLiMoのリファレンス実装で、MeeGoの派生ではない。
等で、Tizenが後継を主張するだけの共通点が見当たらないからである。
端末[編集]
2013年4月現在、まだ発売された端末はないが、韓国サムスン電子は2013年8月〜9月頃に高位機種として発表予定[37]。また、日本国内では、NTTドコモが韓国サムスン電子製の端末を2013年中に発売することを検討していると報じられた[38]。NECと富士通も2014年後半[39]に端末を提供予定と報じられた[40]。
Tizen 2.x が動く開発機は3種類作られた[41]。
- RD-210: Samsung Galaxy S II 相当 (Tizen Developer Conference 2012 や LinuxCon Japan 2012 などで配布)
- RD-PQ: Samsung Galaxy S III 相当 (Tizen Developer Conference 2013 や LinuxCon Japan 2013[42] などで配布)
- handset-blackbay: Lava XOLO X900 相当 (Intel Atom Z2460 搭載)
ライセンスと開発体制[編集]
オープンソースOSとして公開されているが、Tizen 2.x は複雑なライセンスモデルをしている。SDK はオープンソースコンポーネントで作られているが[43]、SDK全体は Tizen SDK ライセンスで公開されている[44]。OS 自体は多くのオープンソースコンポーネントからなる。Samsung 内部で開発されたいくつかのコンポーネント(ブートアニメーション、カレンダー、タスクマネージャ、音楽プレーヤー)は Flora License で公開されている。
Tizen 3.0[編集]
2013年5月から開発の始まったTizen 3.0からは、より一般的なオープンソースの開発体制になり、今までは、開発中のソースコードは非公開で完成したら公開する体制だったが、開発途中でもソースコードを公開する体制となった。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ a b 車載インフォテインメント(In-Vehicle Infotainment、IVI)とは、インフォメーション(情報)とエンターテインメント(娯楽)とを統合して搭乗者に提供する車載システムである。カーオーディオ、テレビ、ゲーム機器、メディアプレーヤ、カーナビゲーションシステム、渋滞情報サービスシステム、車内インターネット接続環境などが挙げられる[5]。
- ^ 2013年2月26日、ファーウェイ・テクノロジーズの TSG への参加が発表された[7][8]。
出典[編集]
- ^ a b c d “About”. tizen.org. 2013年2月27日閲覧。
- ^ a b c サムスン電子. “Tizen SDK License Agreement”. Tizen Developers. 2013年2月27日閲覧。
- ^ a b Tizen 2.1 SDK and Source Code Release
- ^ a b “Devices”. tizen.org. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “車載用インフォテインメント (IVI)”. インテル. 2013年2月27日閲覧。
- ^ a b c 永田清人. “Expectation for Tizen (PDF)”. pp. 14-17, 27-28. 2013年3月1日閲覧。
- ^ a b c “Tizenの可能性を語るドコモ永田氏”. ケータイ Watch. 2013年3月1日閲覧。
- ^ “NTTドコモ、今秋にもTizenスマホを発売へ――端末上でdマーケットのサービスも展開”. ITmedia. 2013年3月1日閲覧。
- ^ a b “Tizen ワークグループ”. Linux Foundation. 2013年3月1日閲覧。
- ^ “Welcome to the Tizen Association”. Tizen Association. 2013年3月1日閲覧。
- ^ “TERMS OF MEMBERSHIP (Last updated November 24, 2012) (PDF)”. Tizen Association. p. 1. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Architecture of Tizen”. Tizen Developers. 2013年2月27日閲覧。
- ^ a b Foster, Dawn. “Welcome to Tizen!”. tizen.org. 2011年9月28日閲覧。
- ^ a b “Tizen 2.0 Release Notes”. Tizen Developers. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Tizen SDK”. Tizen Developers. 2013年2月27日閲覧。
- ^ Migration Tool Installation for Converting bada Applications to Tizen Applications - bada developers
- ^ Toor, Amar (2011年9月28日). “MeeGo to be folded into Linux-based Tizen OS, slated to arrive in 2012”. Engadget. 2011年12月18日閲覧。
- ^ Ricker, Thomas (2011年9月28日). “MeeGo is dead: Resurrected as Tizen, the newest Linux-based open source OS”. The Verge. 2011年12月18日閲覧。
- ^ Michael Larabel (2011年10月19日). “Tizen Is Announced; MeeGo Will Transition To It”. phoronix.com. 2011年10月19日閲覧。
- ^ Paul, Ryan. “MeeGo rebooted as Intel and Samsung launch new Tizen platform”. Ars Technica. 2011年9月28日閲覧。
- ^ “モバイルOSのMeeGoがLimoと合流、新プロジェクト「Tizen」に”. Computerworld - エンタープライズITの総合ニュースサイト. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “MeeGoとLiMoが合流した新モバイルOSプロジェクト「Tizen」 が始動”. マイナビニュース. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “About The Tizen Association”. Tizen Association. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Sprint News - Sprint Joins Tizen Association, Adds to its Board of Directors”. Embedded M2M Solutions. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Tizen Alpha (pre-1.0) Release Notes”. Tizen Source. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “From MeeGo to Tizen: the making of another software bubble”. VisionMobile (2011年10月16日). 2012年1月11日閲覧。
- ^ “Tizen Beta (pre-1.0) Release Notes”. Tizen Source. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Tizen ソフトウェアプラットフォーム本格化 業界の支持も増加”. Linux Foundation. 2013年2月27日閲覧。
- ^ tsg. “Tizen 1.0 Larkspur SDK and Source Code Release”. tizen.org. 2012年9月19日閲覧。
- ^ Ben Kersey. “Tizen 1.0 SDK and source code released”. SlashGear. 2012年9月19日閲覧。
- ^ “Sprint Joins The Tizen Association”. スプリント・ネクステル. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Tizen 2.0 Alpha”. Tizen Source. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Tizen SDK 2.0 Alpha Release Notes”. Tizen Developers. 2013年2月27日閲覧。
- ^ “Tizen 2.0 Magnolia SDK and Source Code Release”. tizen.org. 2013年2月27日閲覧。
- ^ Tizen Store seller office
- ^ IVI/IVI May 4, 2013 2.0 Alpha ARM release
- ^ サムスン、新OS「Tizen」搭載スマホを8月にも発表 - Bloomberg
- ^ “新OSのスマホ、ドコモが来年にも発売へ”. 読売新聞 (2012年12月30日). 2012年12月30日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。
- ^ NECと富士通 来年後半に「タイゼン」搭載スマホ投入へ - SankeiBiz(サンケイビズ)
- ^ 勢力図激変!? スマホOS第3極、2強崩しへ虎視眈々 (1/5ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
- ^ Tizen 2.0 latest images
- ^ 税関の都合で当日(2013年5月30日)に開発機が届かなく、誓約書だけ署名した上で、後日、再配布
- ^ Open Source License Announcement
- ^ Tizen SDK License
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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