再起動

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コンピュータ関連分野において、再起動(さいきどう)、リブート(reboot) は、動作中のコンピュータシステムが、故意または意図せずに再度始動するプロセス。再起動には、システムの電源を物理的に切断するハードリブートコールドリブートとして知られる)と、電源供給の中断やリセット線を必要としないソフトリブートウォームリブートとして知られる)が挙げられる。

コンピュータなどの機器の電源を一度落して(シャットダウン)、再度起動させる、若しくはソフトウェアを一度終了し、再度起動させる等の手順が取られる。主に設定変更の適用、エラーの回復等の目的で用いられる。

なお、再起動と同義の用語として再始動(さいしどう)、リスタート(restart) などがあり、特にソフトウェアの再起動を示してこれらの用語が用いられることがある。

語源[編集]

ハードウェアリブート[編集]

冗長化電源
こういった電源は片側が障害で停止しても、残りの電源ユニットだけで完全な機能が果たせる。また、障害ユニットは正常ユニットと交換するために、電源が入ったままで活線挿抜(ホットスワップ)が行えるように設計されている。

ハードウェアリブート(コールドリブート、コールドブート、又はコールドリスタートとしても知られる)とは、コンピュータへの電源供給を不意に遮断し、そして供給すること。[要出典]オペレーティングシステムからはいかなるシャットダウン手順も実行する機会がないため、処理中ディスクキャッシュファイルシステムへ書き込まれなかった場合、データの損失または異常が生じる可能性がある。再度コンピュータを起動した後、ファイルシステムは状態異常に陥っている可能性があるため、ディスク上のファイルシステム構造の整合チェックの実行を必要とする。最悪の場合、その異常はオペレーティングシステムの起動に必要なファイルにファイルに影響する可能性があり、その場合は再度の起動を阻害する。

ハードウェアリブートは、電源喪失(停電)や偶発的な事故に起因する場合と、システムが反応しない、またはは重大なエラーに対する唯一のリセット方法として、故意の手段として用いられる場合がある。さらには、RAMから暗号化キーにアクセスする侵入者にも用いられ、このケースではコールドブートアタックと呼ばれる。[1]電源喪失から、読み込みが可能な数秒・数分に渡って記憶内容の収集が可能なため、コールドブートアタックは対象となるDRAMSRAMデータ残存特性に依存する。[1]

しかし、他の種類のリセットでも電源喪失の手順と同様にオペレーティングシステムを終了させる場合がある。例として、

  • システムリセットボタンによるリセット
  • 先のOSがシャットダウンされなかった場合の IPL (Initial Program Load)
  • IBM メインフレームにおける POR (en:Power-on reset)

継続的で冗長な電源供給は、重要なシステムを予期しない電源喪失による再起動やシャットダウンから防ぐ為に用いられることもある。このような形態のシステムについては、冗長化の項目を参照のこと。

ソフトウェアリブート[編集]

ソフトウェアリブート(ウォームリブートとして知られる)は、突然の電源喪失またはハードウェアベースのリセットを引き金とせず、ソフトウェア制御の下でのコンピュータの標準的な再起動に必要とされる。

ランダムリブート[編集]

ユーザーやアプリケーションによる再起動[編集]

システムハードウェアの設定・変更を適用するために、インストーラが再起動を要求することがある。起動時に読み込まれるファイルの追加を適用するために行われる。また、ソフトウェアによっては再ログオンで済むものもある。

システムによる再起動[編集]

カーネルに障害が発生したり、システムが使用するメモリに不正があった場合に、ブルースクリーンが起動し強制的に再起動することがある。

reboot (UNIXコマンド)[編集]

UNIX系OSにおいて、reboot はシステムの再起動を指示するコマンドとして用いられる[2]。同種の制御コマンドには shutdownhaltfasthaltfastboot などがあり[3]、OS、ディストリビューション等により、利用できるコマンドやオプションに細かな違いがある。fastboot が利用できる環境では reboot と同等の効果が得られ[4]、いずれも shutdown -r -q -f now と同じ意味となる[3][4]

Linux で用いられる reboot コマンドのオプションの一例を下記に示す[5]

reboot コマンド
オプション 効果
-n 再起動または停止よりも前に同期を行わない。
-w 実際に再起動または停止をせず、/var/log/wtmp へシステム停止の記録を書き出すだけに留める。
-d wtmp レコードへの書き出しを行わない。(-n オプションは -d を含む)
-f 強制的に停止または再起動を行い、shutdown(8) をコールしない。
-i 停止または再起動後に全てのネットワーク・インターフェースをシャットダウンする。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b J. Alex Halderman, Seth D. Schoen, Nadia Heninger, William Clarkson, William Paul, Joseph A. Calandrino, Ariel J. Feldman, Jacob Appelbaum, and Edward W. Felten (2008-02-21). Lest We Remember: Cold Boot Attacks on Encryption Keys. Princeton University. http://citp.princeton.edu/memory/ 2008年2月22日閲覧。. 
  2. ^ UNIXサーバ Solaris Technical Park Solaris 逆引きコマンド一覧 システムの起動/停止 システムの再起動 (reboot)  : 富士通”. "jp.fujitsu.com". 2012-10-04 02:32 (JST)閲覧。
  3. ^ a b Linuxコマンド集 - 【 reboot 】 システムをすぐに再起動する:ITpro”. "itpro.nikkeibp.co.jp" (2006年2月27日). 2012-10-04 02:31 (JST)閲覧。
  4. ^ a b Linuxコマンド集 - 【 fastboot 】 システムを高速に再起動する:ITpro”. "itpro.nikkeibp.co.jp" (2006年2月27日). 2012-10-04 03:05 (JST)閲覧。
  5. ^ reboot - Linux Command - Unix Command”. "linux.about.com" (Tuesday, 10-Apr-2012 00:20:27 UTC). 2012-10-04 02:30 (JST)閲覧。