センザンコウ

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センザンコウ目(有鱗目)
Pholidota
Pangolin borneo.jpg
センザンコウ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria
: センザンコウ目 Pholidota
: センザンコウ科 Manidae
学名
Pholidota Weber1904
Manidae Gray[1]1821
  • センザンコウ属 4種
  • アフリカセンザンコウ属 4種

センザンコウ(穿山甲、Pangolin)は、センザンコウ目(有鱗目、鱗甲目)センザンコウ科(1目1科)に属する哺乳類の総称である。

目次

[編集] 系統

食性や形態がアリクイに似るため、古くはアリクイ目(異節目、当時は貧歯目)に分類されていたが、体の構造が異なるため別の目として独立させられた。意外にもネコ目(食肉目)に最も近い動物群であることは、従来の化石研究でも知られていたが、近年の遺伝子研究に基づく新しい系統モデルでも、4つの大グループ(クレード)のうち、「ローラシア獣類」の1つとして、ネコ目、ウマ目(奇蹄目)などの近縁グループとされている。

多数の絶滅群を含むキモレステス目内の有鱗亜目・鱗甲亜目とされることもある。

[編集] 種類

センザンコウ目は有鱗目(ゆうりんもく)ともいい、現生はセンザンコウ科1科のみ。インドから東南アジアにかけて4種 (下のリストの前半)、アフリカに4種 (下のリストの後半) が現存し、これら8種が、1属または2属に分類される。

サイズは、小さいものではオナガセンザンコウが体長30-35cm、尾長55-65cm、体重1.2-2.0kgほどしかないのに対して、最も大きいオオセンザンコウでは、体長75-85cm、尾長65-80cm、体重25-33kgほどもある。

[編集] 絶滅群

センザンコウ科の化石記録は始新世中期から更新世まで断続的に発見されており、その大半がヨーロッパからのものである。現生のものと同の化石は、アジアとアフリカの中新世後期及び鮮新世前期以降のものがしられている。[2]

[編集] 形態・生態

体毛が変化した松毬(マツボックリ)状の角質のに覆われており、全体的な姿は、南米アルマジロ類に似ているが、アルマジロの鱗が装甲としての機能しか持っていないのに対し、センザンコウの鱗は縁が刃物のように鋭く、尻尾を振り回して攻撃もできる。

発達した前足の爪でアリシロアリの巣を壊し、長い舌と歯のない口で捕食する。台湾には、ミミセンザンコウ M. pentadactyla が、死んだふりをしてアリを集めるという俗説がある。

[編集] 利用

中国では、古くはセンザンコウのことを「鯪鯉」などと書き表し、の一種だと考えられていた。李時珍の『本草綱目』にも記載があり、鱗は漢方薬、しばしば媚薬の材料として珍重されている。インドでは鱗がリウマチに効くお守りとして用いられている。また、中国やアフリカではセンザンコウの肉を食用としたほか、鱗を魔よけとして用いることもある。

いずれの地域でも、密猟によって絶滅の危機に瀕している種が多く、特にサバンナセンザンコウなどは深刻な状況にある。

[編集] 日本で見られる動物園

日本国内で飼育されている本種は、全てミミセンザンコウ Manis pentadactyla である。

[編集] 脚注・出典

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  1. ^ Samuel Frederick Gray (1766 – 1828) or ジョン・エドワード・グレイ (1800-1875)
  2. ^ 『絶滅哺乳類図鑑』 63頁

[編集] 参考文献

  • 富田幸光 『絶滅哺乳類図鑑』 伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2002年、63頁。ISBN 4-621-04943-7

[編集] センザンコウに関する著作

[編集] 外部リンク

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